梨花 2021-01-29 06:52:49 |
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朝日『(頭に声が響く)みんな、聞こえる?どうやらそっちの異能力者は倒せたようだね。他の異能力、全部消えたよ』
轟「は…?消えた…?あいつなら倒す前に逃げられちまったぞ」
朝日『え?でも、もう異能力達居ないよ?』
響『戦略的撤退したか…もしくは、既に目的を果たしたからここが用済みになったか…』
轟「…念の為、確認した方がいいな。朝日、鈴華に連絡取ってくれ」
朝日『えっ…でも…』
轟「俺よりもお前の方が出てきてくれんだろ。鈴華の為にも、頼んだぞ」
朝日『う、うん…わかったよ』
アジダハーカ「んー…………絶妙に嫌な予感が致しますねぇ……(縛っている鎖を器用に手で触れた部分を毒で溶かし拘束から逃れると埃を払う)」
スネーク「……テメーのことは嫌いだが嫌な予感に関しちゃ俺も同感だ」
桜也「(目を閉じている)…………」
空禪「どうしたお頭」
桜也「いや、一つ気になったことがあってな。先程の敵と刃を混じえている時に、それから時折焦りを感じたのだが…………恐らく本体の異能力者の焦りが異能力生命体にも影響を及ぼしていたのだと思うが……仮に異能力者が死んだのではなく逃げたのであったら次は何を狙うと思う?」
空禪「そりゃあ…………追い詰められないようにさらなる力を求めるんじゃねぇかねぇ?」
桜也「……………………嫌な予感がするな」
朝日『兄ちゃん、連絡取れたよ!鈴華、沙月達の元に居るって。あんまり私と話したくないみたいだったから、すぐ切られちゃったけど』
轟「鈴華が…居る…?けど、じゃあさっきのあの力は…」
響『多分だけど、吸い込まれたのは鈴華じゃなくてマクスウェル自身じゃないか?どうやって鈴華から悪魔を引き剥がして吸い込んだのかは知らないけど、鈴華が残っててあいつがあの力を使えるんだ。それなら説明がつく』
朝日『えっ、鈴華に何かあったの!?も、もしかして…あの時の私のせいで…』
轟「朝日が気に病むことじゃねぇ。悪いのは、あいつに真実を打ち明けない俺らなんだからな。あいつにはこれ以上危ない橋を渡って欲しくない、普通の人間としての生活を送ってほしい。それが俺らの願いで…母さんから託された俺らの責務だからな」
朝日『…お母さん…』
轟「(美麗の方を向く)なぁ、あんた。前に母さんの知り合いっつってたよな?母さんからは同業者がいるなんて話聞かなかったからな。母さんの真名も知ってたし、どういう関係か教えてくんねぇか?」
アジダハーカ「……ふん(スネークの首根っこを掴んでその場から出ていく)」
スネーク「ちょ、おま、なんだよ!首しま、首締まってる…………!」
アジダハーカ「(歩きながら)決まっているじゃないですか、あの異能力者を探すんですよ…………一秒の時間も惜しいんですから。あのお方の隣に居るにはこの仕事を遂行せねばならないんですから」
スネーク「お前さぁ、何で主人にそんなに執着するんだ?」
アジダハーカ「………………無駄なお喋りはいいです、さっさと探しなさい」
轟「そうか…母さんらしいな」
響『…母さんが居たら、朝日も、鈴華も、俺も、こんな風に亀裂が走ることなんて無かったのかもしれねぇな。会えるなら、もう一度母さんに…』
轟「やめろ響、もう…あの人は居ねぇんだ。母さんが居ない分、俺らが守るしかねぇんだろ。もう、過去に縋るんじゃねぇ」
響『…わかってるよ、そんな事』
轟「ならないし、させねぇよ。もうこれ以上、あいつに罪を背負わせるかよ。その為にも、あいつの中に居る神格の人格を目覚めさせるしかねぇ」
響『おい轟、それって大丈夫なのかよ。轟も知ってるだろ?俺や朝日とは違って、鈴華の中にいる神格は───』
轟「ごちゃごちゃと言ってる場合かよ。例えまた鈴華の身が危険に晒される事になったとしても、死ぬ気で俺達が守るしかねぇだろ。それに…別世界の聖剣姫が来てる時点で、もうこうする他ねぇんだよ」
・・・・・君かそう言ってくれるなら、頼もしいわ。
だったら、鈴華ちゃんの件は、貴方に任せてもいいかしら?
私は私で、ロンゴミニアドの因子を探さないといけないからby美麗
紫炎「ロンゴミニアドの因子探しならば私も手伝いましょう(キリッとした顔で突然現れる)」
サイファー「主殿、最近貴方テンション可笑しいですが気のせいでしょうか」
紫炎「(スルーする)あぁご心配には及ばず、私の中にはロンゴミニアドの兄神が存在するので因子なるものはだいぶ探しやすいかと」
轟「ちょっと待て、あんたにも協力してほしい事があんだ。あんたの娘である春咲優里奈を連れて来てくれ。鈴華の神格の人格を目覚めさせるにも、手順がいるんだ。俺と夕日、そしてエクスカリバーを持つ春咲優里奈、この3人の力が絶対に必要だ」
響『!おい轟、お前まさか───』
轟「あぁ…鈴華のもう一つの精神世界…いや、固有世界『アヴァロン』に行く」
・・・・・固有世界って、深層心理の更に奥深く────虚数域に到達するところよ。大人数入り込んだら、危ないと思うけど・・・・by美麗
轟「その為にも、あんたの娘の力が必要なんだよ。詳しい話は朝日達と合流してからだ。俺の知ってる事を全部話してやる。朝日と鈴華、そして、親友であるあんたにも隠していた秘密をな」
?「(誰もいない路地におり、壁に寄りかかっている)ゲホッ、ゲホッ…!(手で口を押さえ吐血する)はー…はー…いやぁ、今回は流石に危なかったかもなぁ…本当に死ぬかと思った…とりあえず、報告しとくか(携帯を出し、誰かに電話する)あー…ドスト?私だけど、ミイラ病を生み出してた異能力者は無事回収したよ。今回ばかりはドストの助言が無かったら流石に死んでたよ。事前に悪魔の力を吸収しといて正解だった。あぁ…後それと、私の事を執念深く殺そうとしてくる輩が居てねぇ。そいつらに結構深手を負わされちゃった。まぁ、そのうち治るけど。それで、次はロンゴミニアドの因子を連中よりも先に探し出せだっけ?目星はもう付いてるの?」
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