酸味 2021-01-28 11:41:47 ID:5990269b2 |
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>53 ――柊真人、小見坂楓side――
「所詮理想論、夢物語だと思ってる?
別に良いよ、世界に救いが無いなら私達が救いになる……夢物語な理想論、現実にしたくて生きてるんだよ。
……少なくとも私個人はね」
【槍の中程を握り、クルリと回転させ掴みかかってきたオーラを弾く。
蜃気楼、自身と隣り合わせに生み出して同時に踏み込み、左右から同時に薙ぎ。
実体を持っているのは真人から見て右の小見坂だ】
「どんなに幸せでも幻覚は所詮幻覚……救いになんかなりはしないんだ。
あと30分っていうのは、彼女の暴走が止まるまでの時間?
それとも、彼女の命が終わるまでの時間か……どっちかな?」
【また問いかけ、素直に答えが帰って来ると思っている訳でも無いが】
>54 ――高峰律、枕木陣聖side――
「あっはっは、それは挑発してるのか?
だったら相手は選んだ方が良い、特に俺とかは最悪な相手だ、何せ神だから気紛れだ」
【掌を上向けると、沸と現れた黒い靄で出来た球。
それは一瞬で鋭い棘へと姿を変え、高峰の方へと切っ先を伸ばした】
「おまけに手も滑りやすいと来た、あっはっはっは!」
>55 ――蒼塚映樹、小見坂楓side――
【幼児の触手がステップ先の小見坂の身体を貫いた】
「よっ、と……やっぱり子供に嫌われるんだよなぁ私、なんでだろ」
【が、それは蜃気楼、触手に貫かれた身体から分裂するように現れた本体の小見坂は、触手が引き戻されぬ内に一気に幼児との距離を詰め】
『誰だああああああああああああお前はああああああああああああああ!!!!!』
【突如として現れ、盛大に応援コメントを投げつけた映樹に対して、中年サラリーマンは頭を掻き毟る】
『うぐうううううう、つ、つ、妻と娘ええええがああああいるんだああああああ!!
だからあああああ頑張ってきたのにいいいいいい、最近はああああああ関係もおおおおおお険悪にいいいいいいい!!』
【世知辛い世の常である、仕事場でのストレスが家庭にまで持ち込まれ、家族とのコミュニケーションも疎かになる。
中年サラリーマンもそういうルートを辿っている最中の様だった、涙に似たオーラを目元から流し、暴れるオーラも精彩を欠いて。
映樹の刀を一度はどうにか受け止めるも、それまで、最早オーラの破壊活動も活発とは言い難い状態。
今なら心臓部――コアの破壊も容易な筈だ】
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