酸味 2021-01-28 11:41:47 ID:5990269b2 |
通報 |
>51
/予約了解いたしました、お待ちしております。
>48 ――柊真人、小見坂楓side――
「……幻覚を見せたところで現実は変わらない、苦しみを後回しにしているだけだ。
見たくない現実なんて誰にでもある、それと向き合うチャンスを……良い方向に変えるチャンスを、奪わないであげてほしいな」
【自我がはっきりしている、能力も、どうやら完全に制御下に置いているらしい。
現状存在が確認されている七人の「深壊人」――嫌な予感に背筋がざわりと】
「(まぁ、だからってここでおめおめと引き下がる訳にもいかないお仕事なんだけど)
戦う気が乗らないんだったら大人しくしていてくれて良いんだよ、ただコアを割るだけだから実際、戦う必要なんて無い」
【後方の騒動は箱を監視させていた隊員達に任せる。
暴れる女性がどの程度の力を有しているのかは不明だが、一般市民に影響が出ないように足止めくらいは出来る筈だ】
「質問だけど……君を止めれば、あの女性も止まる?」
【言いながら踏み込み、同時に異能を発動させる。
真っ直ぐに真人へ突進し槍を突く軌道を描く蜃気楼の自分を一人生み出し、自身は踏み込みから跳躍へ移行、蜃気楼の到達から僅かに遅れるタイミングで切っ先が到達する様、空中で槍を横薙ぐ。
心象武器が壊人の肉を断つことは無い、オーラと、コア、それのみが攻撃対象だ】
>49 ――蒼塚映樹、小見坂楓side――
「任せた」
【事態を前にして言葉数は少ない、代わりに親指を立てるジェスチャーを。
幼児の姿をした壊人が隣接したビルへよろよろと向かおうとする姿を追いかける】
「さて、お母さんが何かあったのかな……いや、聞いたところで答えてくれる歳じゃないか、っととぉ……」
【口中の触手が小見坂の目の前の地面を貫いた、ステップを踏みながら回避し、距離を詰めて触手を弾く。
一方、オーラで周囲の地面を砕きながら暴れ回るスーツ姿の男性は、ふと動きを止めると映樹の方をギラリと睨み付けた。
映樹を正面から吹き飛ばそうと、爆発するように噴き出したオーラが真っ直ぐに伸びていく】
『こっちはなあぁぁぁあああ!!お前がランドセル背負ってる頃からああああああああああ、社会人の一員としてえええええええええ生きてきたんだあああああああああ!!!!
それがぁぁぁぁぁああああ少し出世が早いぃぃいいからって上司面してぇぇぇぇええ、いちいち仕事にケチつけやがってええええええええええ!!!!』
>50 ――高峰律、枕木陣聖side――
【肉を打つ鈍い音、少年は異常の蹴りによって容易く路地の壁に叩きつけられる。
明らかに骨が折れただけでは無い異音を響かせて、口を膨らませ大きな血の塊を吐き出した】
「ゴボ、ゲッ……」
【最期に一度、明らかに高峰を睨み付ける視線を向けて、ゆっくりと地面へ崩れ落ち動かなくなる。
――その直後】
「おいおい、よくも俺を殺したな、入れ物は無際限に生み出せる訳じゃないんだぞ。
神に向かって恐れ知らずな奴だ、ムカつくなぁ」
【路地の奥から、七三分けに黒縁眼鏡のサラリーマン風の男が一人現れる】
「それも余計に苛々させてくれる事実が発覚だ、お前壊人だな、それも自我が強い種、言いたくないが同類だ。
お前みたいな奴は言いなりにならないから嫌いなんだよ」
トピック検索 |