初恋は甘酸っぱい

頼る…でも、迷惑をかけちゃうでしょ？でも…ありがとう入間君…。頼るという言葉に入間くんに迷惑をかけると思い首を傾げてからお礼を伝え）
そういえば入り間君は、家どっち方面？（校門を出ると家はどっちの方面かを聞いてみて）

別に迷惑じゃねえよ、むしろ嬉しい、かな...俺は遠慮された方が嫌だ。(途切れ途切れに答え)
俺は右。(人差し指を右に向けて)

じゃあ、楓君の事たまに頼らせてもらうね。(迷惑では、なく嬉しいと聞いてこれからは、頼る事を何故か名前で呼びそれは、瑠衣は皆を名前で呼んでいる為楓君と呼ぶと「じゃあまだ一緒だ。私も右だから。」右と聞くと無邪気に喜んでいて)

ん、分かった。(すんなり了承するも名前で呼ばれドキッとして)そうか、良かった。ここですぐ別れだったらどうしようかと思った。(フッと笑い)藍沢は家、一人暮らしてるのか？(話題を振って)俺は親嫌いだから家飛び出してひっそりとマンションで一人暮らししてんだけどさ。

私は、親が単身赴任で居ないからマンションで一人暮らししてるよ。だから家事が得意になったんだ。(瑠衣の親は、仕事が忙しく中学2年の頃から一人暮らしで家事が得意になったと嬉しそうにして)
親が嫌いなんだね。でも、凄いねひっそり暮らしてるって。(親が嫌いと聞くと瑠衣の親を思いだすとひっそり暮らすなんて凄いと褒めて)

そうなんだ、やっぱり寂しかったりするのか？え、家事できんの？(目を見開き)すげえな、俺とは違う。親に縛られるのが嫌だったんだ、それで。まあ俺がわがままなのかもしれないし。(少しうつむいて)

んー寂しいって思うけど…仕事だからわがままは、言わない様にしてる。家事は、なれれば簡単だよ。(寂しそうな表情をするがわがままを言って親に無理をさせたくないと思い家事は、なれれば簡単だと優しい笑みで伝えて)
親に縛れるの嫌って言う人も居るから普通だよ。それに、楓君は、わがままじゃないよ。(親に縛られるの嫌だと言うクラスメイトが居るのを思い出し普通だと伝えると楓君は、わがままでは、ないと癒されるような微笑みでのべて)

まあ親が好きなら寂しいよな。(申し訳なさそうにして)そうか、ありがとな。藍沢はやっぱり優しいな、一緒にいて疲れないし気も遣わなくていいし。(嬉しそうに笑って)

もう…なれたから別に良いんだけどね。(申し訳無さそうにする彼にもうなれたと少し作っている様な笑みを見せて)
楓君の方が優しいと思うよ。だって一緒に帰ろうって誘ってくてたもん。(瑠衣は、彼のが優しい事を主張すると教室での事を思い出しながら話して)

早く帰って来てくれたらいいな、(ぽつりと言って)そうか？ありがとう。俺はそんな良い奴じゃないぞ？関わりたくない人には一方的に壁作るような奴だからな。(そうは言うものの自分がなんでもかんでもズバズバ言ってしまい友人を傷つけてしまうからであり)

うん。ありがとう。ほら、今だって優しい言葉をかけてくれたから優しいよ(頷くとお礼を告げると今だって優しい言葉をかけてくれたとニコニコして)
でも……私には、沢山いい言葉をかけてくれたよ？それに、私もあんまり関わりたくない人とかは、作り笑顔が多いし…あ、でも、楓君と居るとき作り笑顔してないからね…！(自分には、沢山優しい言葉をかけてくれたことを主張すると自分もかかりたくない人には、作り笑顔を作る事もあると事実を話すと楓君と話すときは、作り笑顔ては、ないことを慌てながら伝えて)

…そうか。(嬉しそうにするも顔には出さずに)ほんとか？嬉しい。俺といるときは気遣わなくていいからな。あ、名前で呼んでもいいか？俺だけ名字呼びで遠ざけてるみたいでなんか悪いな…

名前？全然いいよ！ううん。遠ざけてるみたいだなんて思ってないから大丈夫だよ。楓君(名前で呼んでいいかと聞かれれば嬉しそうにすると遠ざけてるみたいだとは、自分は思っていないことを伝え)

んじゃ瑠衣...って呼ぶな、(自分から聞いておいて恥ずかしそうにそう言って)

うん。(コクリと頷くと「楓君は、どこのマンションに住んでるの？私は、このマンションなんだけど…」彼は、どのマンションにすんでるか聞くと自分のスマホを取りだしマンションの写真を見せて)

…え、俺もここなんだけど…(驚いて)まじか、瑠衣いたのか？全然気づかなかった…

え？本当に？嘘ついてないよね…？まぁ楓君は、嘘つかないと思うけど……何号室？(彼よりも驚いている様子で嘘ついてない？と疑うが彼は、嘘をつくはずがないと思い何号室かを聞いて)

嘘ついてどうすんだよ、203号室だけど…(疑われたのが少し悲しくて)

ごめんね？悲しかったよね。(悲しかっただろうと思い顔の前に手を合わせ謝ると「え？隣の号室だったんだ…私202号室だもん。」隣の号室と知り少し驚いて)

いや、俺もムキになって答えてわりい。(素直に謝り)え、隣なのに全然気づかなかったんだけど…(唖然として)