ビギナーさん 2021-01-23 23:00:09 |
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……。
(彼は返事を返すでもなくのそりと椅子から立ち上がって冷蔵庫から取り出したコーラを一息に呷ると空き缶をデスクに置く。その後頭をがしがしと掻きながらバスルームの方へと歩いていき)
……ん?
(相手の行動に思わずきょとん、となる自分。いつもならば無視するか面倒くさがって行かない相手を担いだり無理やり連れていって風呂に行かせるのに今日はすんなり行くな…と思ってしまう。なにか気分が変わることが外であったのだろうかと考えて、相手の着替えを持ち自分もバスルームへと向かって)
……~♪
(彼は珍しく上機嫌な様子で服を脱ぎ捨て、ハードなロックナンバーを口ずさみながらバスタブに入る。一旦バスタブを出てシャワーで髪をさっと洗ってからため息を吐きながらまたバスタブに戻り)
…なぁ、明日俺休みだけどなんか欲しいもんとか、食いたいもんあるか?
(脱ぎ捨てられた服を洗剤と共に洗濯機に入れ回し始めると、相手の素直な様子にご褒美でもやろうと考えれば着替えをカゴに置いてからドア越しに声をかけ。また、浴室から聞こえる相手の歌声に、やっぱイケメンは声までイケメンなんだな…とも考えていて)
………服。最近仕事が多くて着れる服が減ってる。(彼は口ずさんでいた歌を止め、ぶっきらぼうな調子で吐き捨てると濡れた髪にバスタオルを引っ掛けたままバスルームを出る。カゴに入っている着替えを取ると着替えながら「……お前も店、着いてこいよ。一人であいつの相手すんの面倒くせぇんだよ…」顔馴染みの女店員を思い浮かべて苦い表情になり)
はいはい、了解。
(ドヤイヤーを用意しながら相手の言葉を聞いていれば「イケメンって大変だなぁ。にっこり笑って誤魔化せば離れるだろうに…」と口に出して。また、ドライヤーの準備がおわったらタオルを掴んで相手の髪をタオルで拭き始めて)
………顔知ってる分面倒くせぇんだよ。
(彼は相手に髪を乾かされながら文句を垂れ、放置していた煙草の箱を掴むと一本抜き取って火を点ける)
くくっ、誤魔化す間もねぇのか。ほんと、顔が広いと大変だなぁ。
(くつくつ、と面白そうに笑えば煙草に火がつくのを確認しら相手の頭からタオルを退かしてからドライヤーのスイッチを入れてがしがしと髪を温風で乾かし始めて)
……んなもん不本意だっつの。
(彼は下着を着替えながら煙草の煙を揺らし、足で引き寄せたズボンを履く。下を履き終わるといつも着ているジャケットを膝に乗せ、相手が髪を乾かし終わるのを待っており)
そーかい。ま、不本意でも何でも好かれることはいいことだぞ。
(しばらく乾かしておいてから指で触って髪先まで乾いたのを確認すると満足気によし、と頷いて。ドライヤーのコードを棚の中にしまい、バスタオルも入っている洗濯機を回し始めて)
(/そういえばこの2人はタチ、ネコ、リバのどれになるんでしょうか・・・?あと関係としてキスまでなのかとか、最後までしてるのか少し気になってしまって・・・)
(一応食い合いのできるリバを想定しています。関係は悪友同士でだらだらしているうちに諸々やらかしたけどどっちも然程気にしていない…といった感じです。)
……あんなお節介に好かれたとこで嬉しくねぇな。
(彼はがしがしと乱暴に髪を掻き回し、煙草の煙を口から吐きつつ上半身裸のままジャケットを引きずり、デスクに戻って組んだ脚をどさりと乗せる。)
(/なるほど・・・!了解しました、ありがとうございます!)
お節介だろうとなんだろうと、利用出来るもんはキープしとくに越したことはねぇぞ?あ、つか風邪ひくからシャツくらいは着とけ!風邪ひいたらいろいろめんどくせぇんだから!
(リビングに戻ると上半身裸の相手に目を丸くし置き忘れられていたシャツを頭に使って放り投げる。自分もそろそろ家を出る時間が近づいていたので鞄の準備をし始めて)
………はいはい。
(彼はやる気無さげな返事を返し、煙草を灰皿で消すと投げられたシャツを羽織る。その上からジャケットに袖を通さず羽織り、肩に掛けているだけのようなスタイルでぼんやりとしていて)
よし。飯は冷蔵庫に入ってるからあっためて食えよ。今日はパスタだからな。
(パタパタとスリッパの音を小さく響かせながら服を着替えて、ジャンパーを着る。髪も縛り直して鏡の前でチェックをすると、出来栄えに納得して。また、夕飯について相手へ伝えながら絵になる姿に『こういうの女子が見ればキャーキャー言うんだろうな・・・』と考えて)
………ん。
(彼は生返事を返しつつ何を思ったかゆらり、と立ち上がってコーラの缶を冷蔵庫から取り出すとデスクの上に置き、相手の方につかつかと歩み寄ると額に軽く触れるようなキスを落とす。)
・・・どんな気分転換だ?
(相手から歩み寄ってきたのと額に軽いキスをされてビックリして目を丸くしてしまう。まぁ、こいつの気まぐれなんだろうなと考えつつ、首を傾げて問うてみて)
………さぁな。
(彼ははぐらかすように口元を歪めると背中を向けてデスクに戻り、置いたままだったコーラの缶を空けて一気に呷る。コーラを飲み干すと腕で口元を拭い、珍しく天使のような純粋な笑みを浮かべてみせ)
・・・まぁ、なんだってもいいけどよ・・・でもどうせやるならここまでやれよなぁ。
(相手の笑みにため息を小さくこぼしてポリポリと頬をかくと、やられっぱなしでは気分が悪いのでスタスタ近寄る。すると、相手のシャツの襟元を少し引っ張って自分に寄らせ、噛み付くように相手の口を覆うような口付けをし離れ際にはペロッと唇を舐め)
ふはっ、コーラ味。
……。
(彼は一瞬だけきょとんとしたような瞳をしていたが、すぐにいつもの表情に戻ってコーラの空き缶を握り潰しゴミ箱に捨てる。デスクに戻るといつものように雑誌を顔の上に乗せ、寝息を立て始めて)
くっくっく・・・行ってくんなー。
(相手の拗ねたような仕草に笑いをこらえきれずにやにやとしてから、聞いていないのを承知で言ってからドアから出て職場に向かって)
…………
(彼は一人残された後、しばらくは眠っていたようだが突如むくりと起き上がってカーテンを閉め、電気を消して部屋を薄暗くした後スマホをポケットから取り出す。言葉少なにどこかに連絡をしていたようだがしばらくして通話を切り、また煙草に火を点けると煙を揺らして)
はい、次の飲み物ですね。・・・ふふ、甘いもの、承知しました。
(どこかご機嫌な様子でいたのを客に指摘され、雰囲気に当てられて甘い酒を所望されるとニコニコとしながらシェイカーを振って仕事をしていて)
………人使い荒いっての。
(彼は気だるそうに呟き、ジャケットの袖に腕を通すと髪を軽く整えてから部屋を出る。デスクの上に置いたルーズリーフをちぎって作られた即席のメモには走り書きの文字で「仕事。今夜は帰らない。」と残されていて)
・・・あ、オーナーこんばんは。・・・ふむ、なるほど承知しました。
(店にオーナーが出勤してくると何かを耳打ちされて頷く。どうやらこれから店にお得意様が来店してくるようで、ないとは思うが粗相のないようにと言われ、高めの酒やグラスを用意し始めて)
……はぁ?同行しろ、って…急すぎんだろ?…はいはい、分かってるって…。
(仕事相手から急にバーに行く予定があるから来てくれ、と無茶な頼みをされて彼は困惑したように首を振るが有無を言わせぬ相手の様子に渋々頷き)
「ハァイ!マスター、来たわよ~!」
(いかにも陽気そうなお姉さんが手を振りつつ、脇にアンドラスを抱えるようにして入ってきて)
・・・いらっしゃいませ。
(キィ、と静かなドアの開閉音と共に明るい女性の声が聞こえ、反射的に視線を動かせば女性に抱えられるかのようにして来店した相手の姿を見つけ目を少しだけ見開くも優しく笑顔を見せる。表面面は繕ってはいるが内心、バクバクと心臓が動いて驚いていて)
「やぁ、いらっしゃいませ。よく来てくれました」
(オーナーがニコニコとした笑みのまま近づけば女性の手を取り、手の甲にキスをし歓迎して)
…!
(彼の方も気付いたようだがすぐに目線を逸らし、借りてきた猫のように女性に連れ回されるがまま席に座り)
「あ!そうだ、この子結構カワイイでしょ?アタシが仕事依頼した子なんだけどね、強いしカワイイしで気に入っちゃった!」
(彼女はすでに酔っているんじゃないかと疑いたくなるほどに饒舌に語り始め、アンドラスの髪をわしわしと掻き回し)
・・・・・・。
(女性とオーナーが話している姿を横目に見つつ、グラスを柔らかな布で拭き、しおらしく座る相手の様子も見る。いつも家で見る姿しかなかったのでこんなにも大人しい姿に少しびっくりして)
「ほう、そうですか。確かにキレイなコですね・・・。そうだ、キレイなコといえばうちにも1人いるんですよ」
(うんうん、と頷いて女性の話を聞いていればふと思いついたようにリアンに視線を向けて)
・・・はじめまして。
(にこ、と人当たりの良い笑みを浮かべて女性へと挨拶し)
「へぇ…キミも中々カワイイわね。でもアタシはこの子の方が好きよ。だってこの子はデンジャラスでキュートだもの。キミにはデンジャラスさが無いわ。」
(彼女は目を細めて貴方を見つめ、表情を綻ばせるがアンドラスを愛でるように抱きしめ)
………やめろって…メリッサ。
(嫌そうに眉をひそめ、手でぐいぐいと女性を押し退けるが彼女はお構いなしに離れようとせず)
「あら、良いじゃない。今キミに依頼してるのはアタシよ?依頼人のことそんな風にしていいの?」
「はっはっは!厄介な人に好かれたなぁ、君も!」
(ニヤニヤと面白そうにメリッサがアンドラスに絡んでいる姿を見て)
・・・まぁ、私はしがないバーテンダーですので・・・デンジャラスさがなくて申し訳ありません。ですが、お酒を作る腕は保証致しますよ。
(メリッサの言葉に苦笑いしつつ、自分にはバーテンダーとしてのプライドがあり、その腕には確固たる自信があることを伝え)
「言われなくたって、アタシもそこは信用してるわ。ねぇ、キミも何か飲む?奢ったげるわよ。」
(穏やかな笑顔になると嫌そうな表情のアンドラスの方を向き)
………別に…いらねぇよ。酒は好きじゃねぇ。
(彼は無愛想な様子で首を振り、話をシャットアウトするように煙草の煙を揺らし始めて)
「あら、つれないのね。じゃいつもの頂戴。」
(彼女は残念そうではあったがすぐに取り直して酒を注文し)
かしこまりました。
(そう答えると、先程マスターから言われた酒を作ろうと、年代物の酒とグラスを取り出し、酒は他のシロップと共にシェイカーへ注ぎ入れる。数回シェイクしてからグラスに注げば鮮やかな色をした酒が出来上がっていて、その出来栄えに自分も満足そうにする。仕上げにミントを飾り、余分な水気を拭き取ればメリッサへと渡して)
お待たせ致しました。どうぞごゆっくり。
(今の酒を作るために使った道具や酒を仕舞おうと少し横にズレて始めると、ふと煙草を嗜んでいるアンドラスのために飲み物を用意しようとグラスに氷とコーラを注ぎ入れてからアンドラスに差し入れ)
「あら、ありがと。」
(グラスを受け取り、早速口を付けると満足そうに微笑み)
…………ん。
(彼は謝意を述べようとしたのか軽くカウンターを指先で叩き、口だけを動かして「悪い」と伝え)
・・・・・・。
(音に気づき顔を上げると声には出ない謝意を述べられたので、目を細めて柔らかな表情を見せると自分も口だけ動かし「平気だ」と答えて)
「でね、マスター。その時に…」
(彼女は酒が入って更に機嫌が良くなった様子で饒舌に喋り始め、好き勝手喋った後欠伸をして)
…………。
(彼は無言のままコーラを飲み干し、グラスをかたんとカウンターに置いて)
・・・お代わりは?
(欠伸をして少し眠そうにしているメリッサを横目で見ながらコソッと相手に小さな声で問いかけてみて)
「おや、メリッサ。もう限界かい?」
(オーナーはアンドラスとリアンのことは気にせず、メリッサに声をかけていて)
………。
(彼は無言で首を横に振り、メリッサを親指で指して)
「何言ってんのよマスター、まだ飲めるわよ。こうなったら閉店時間までいるわ。同じの頂戴。」
(彼女は意地を張るように赤らんだ顔を不満げに膨らませ、どことなく呂律の回らない舌ったらずな声で注文を飛ばし)
「・・・だそうだ」
(マスターは少し呆れたようにリアンに向かって視線を投げかけ)
「・・・かしこまりました」
(マスターとアンドラスに向け苦笑いを見せれば先にチェイサーを用意しメリッサに提供すれば、先程彼女が飲んだ酒と同じものを作って渡し)
「ほら、キミも飲みなさいよ~。」
(彼女はその一杯を飲み干し、完全に酔ったらしくアンドラスに絡み始める。が、ふと鼻を鳴らし)
「あら、そうだわ。アタシ今ご機嫌だからちょっとした特技見せたげる。アタシね、すっごく鼻が利くのよ。犯罪の匂いだって嗅ぎ分けられるの。」
(少し自慢げに胸を張ってそう言い、すんすんと鼻を鳴らしてアンドラスの匂いを嗅ぎ、「キミ、アタシの想像より随分とデンジャラスな仕事やってるのね。血と脳漿と…死臭が匂ってるわよ。」と微笑み)
・・・・・・。
(メリッサから言われた随分な物騒な匂いの数々に、拳銃を使ったり拷問でもしてる仕事・・・警察、ねぇな。あいつ、マフィアだったのか・・・と考えつつ、表面上は『私は聞いてませんよ。私は壁ですよ。聞いてても口外しませんよ』のスタンスを貫いていて)
「そうだ、キミも匂ったげるわ!」
(彼女はふと思い付いたように手を叩き、またすんすんと鼻を鳴らして)
「…ん?何の匂いかしら、これ…煙草と金属?ギャンブルの場っぽい匂いね!当たりかしら?」
(眉を下げて困ったように首を傾げるが人差し指を立てて微笑み)
・・・さぁ、どうでしょうか?煙草ならお客様がお吸いになることがありますし、金属はお店でも使いますから・・・まぁ、正解は秘密ということで・・・。
(いきなり匂いを嗅がれびっくりしたように眉を少しあげれば、言われた言葉に目をぱちくりとさせて。しかし、ここでそうだと言ってしまうのもまずいので誤魔化しながら)
「そうよねぇ。これ!っていう決定的な匂いがないのよ、キミには。」
(メリッサは困ったように眉を下げてため息を吐きながらカウンターに突っ伏し、いよいよ限界が近付いているのか眠そうに欠伸をして)
…………
(早く寝ろよ、とでも言わんばかりの目線を彼女に向けて煙草の煙を揺らし)
・・・マスターどうします?部屋ひとつ空けときますか?
(恐らくこのまま彼女は寝てしまうだろう。でもここで寝かすのは・・・と考えると、マスターに確認してみて。運良く使っていない部屋が幾つかあるのですぐに部屋は用意できるため、彼女を起こさないよう小さな声で話し)
「うーん、そうだね・・・。部屋を用意しておいてくれるかい?」
(リアンからの提案にマスターは少し考えてから頷くと部屋の用意をリアンに頼み、リアンは部屋の用意をするため1度席を外して)
「…飲み歩くつもりだったけど…流石に眠いわね。ねぇキミ。キミも一緒に泊まる?」
(眠そうな声色でアンドラスに尋ね、首を傾げて)
……………
(面倒くさそうにメリッサを睨んだ後勝手にしろ、と言わんばかりに肩を竦め)
お部屋の準備出来ました。ご案内致します。
(毛布を手に持って帰ってくれば準備が整ったことを伝えて。流石に女性を直接触るのは問題だろうと毛布をかけてから立ち上がらせようとするとマスターがリアンを止めて)
「いや、私が案内するよ。リアンは他のお客様の相手を頼む」
(リアンから毛布を抜き取りメリッサの肩にかけてからトントン、と軽く方を叩いて)
「……なぁに?」
(彼女は眠そうな瞳を相手に向け、のろのろとした調子で立ち上がり)
………悪い。
(彼にしては珍しく穏やかな様子でマスターとは別の相手に声を掛け)
「はい、かしこまりました。メリッサ様、ごゆっくりお休み下さい」
(オーナーに軽くお辞儀をしてからカウンターへ戻ると、ヒラヒラと手を振って相手に『平気だ』という仕草を見せて)
いや、構わないぞ。むしろあのまんま何も注文しなかったら、彼女に無理やり酒飲まされてただろうしな。
(周りに聞こえないよう小さな声で言いながらくく、と笑い、彼女の様子を思い出してはメリッサが飲んだ酒のグラスを片付け始めて)
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