自己中刑事と人外(元)刑事？(〆)

ふ～ん、優秀優秀。
(ぱちぱちと乾いた拍手を鳴らし、やる気なさげに誉め言葉を飛ばして)

どうも。……立川さんはどうして刑事になろうと思ったんですか？
（相手の態度と言葉に困ったように笑った後、不思議そうに尋ねて。まだそこまでやり取りしていないが、正義感に燃えて、使命感持って刑事になった、というわけでは無さそうな相手に少し興味を持って）
あ、いや別に刑事であることを疑ってるわけじゃないですよ
（尋ねた後、慌てておかしな意味ではないと否定して）

何でって…そりゃ楽だからね。
(面倒くさそうに答え、頭をぼりぼりと掻き)

刑事が楽、ですか？
色々と大変だと思いますけど
（相手の返答に首を傾げて。危険だってあるし、場合によって被害者家族から恨まれることだってある。相手の言うように楽な職業だとは思えず）

後は…本物の銃が撃てるからかな。結構多いよ？そういう志望動機の奴。
(へらり、と本心の見えない笑みを浮かべて)

へー、そうなんですか
（自分の周りには本当か嘘かは分からないものの『銃が撃てるから』が理由で刑事になった者は居なかったが、これも時代の流れなのかもしれないと考えて）
じゃあまぁ俺は厨房を調べてきます
（とりあえず調査を再開しようと厨房へ向かおうとして）

…はいはい。
(退屈そうに欠伸をしながら相手をあしらい、ポケットに手を突っ込むが目当てのものが見つからなかったらしく舌打ちをし)

……おっとぉ？
（厨房の扉を開け中に入り、厨房や他の部屋を調べてみれば冷凍室で解体された人体を発見し。店長の私室を調べた後、もう一つの扉を開けようとして。鍵がかかっていたため身体の一部分を切り離して鍵穴に入り込ませ鍵の形で固定すれば取り出し、相手の元へと戻ってきて）
どこの鍵か分かりませんけど鍵が見つかったので出入り口の扉が開くか試してみますね
（遺体が見つかった以上、このままここにいるのは危険だろうと思い出入り口の扉に近づくと先ほど鍵を作った要領で出入り口の鍵も作って扉を開けて）

ふうん…じゃさっさと出て連絡しないとね。
(どことなくつまらなさそうに立ち上がり、欠伸をしながら歩き出し)

……俺はやり残したことがあるのでもう少しだけ残ります
（扉を開けたまま相手が出る外に出るのを中で店の中で待っていて）

あっそ。じゃ僕は帰るから。
(興味もなさげな様子であっさりと言うとすたすたと早足で外に出て行き)

えぇ、気をつけて
（相手が出ていくのを見送れば扉を閉め鍵をかけ直し、まだ調べられていない部屋へと行きそこで肉切り包丁を研磨していたコックと対面し。いくらか問答した後、襲ってきたコックを返り討ちにし縛り上げ、スマホを探し出せば警察へ通報して。相手のスマホは適当なところに置いておこうかと思うも、相手のスマホが現場で見つかったら相手が面倒なことになるのではと思いいたれば、とりあえず相手のスマホも回収し明日にでも警察署で待ち伏せて直接渡そうと考えて。レストランの外に出ればコックが逃げ出さないかを見張りつつ、警察が到着すればレストランを後にして。

次の日、レストランから解体された遺体が三体見つかり他にも人骨などが見つかったことがニュースで報じられて。また、あまり大きくは取り上げられてはいないもののちゃうど30年前の今日に行われたカルト集団の本拠地の調査時に起こった爆発事件についての特集が組まれていて。爆発による死者、行方不明者は警察と信者共に多数出ており。そして列挙された死亡者の次に行方不明者が列挙されれば、そこに指宿要（25）の名前もあり。

朝、とりあえず近場の警察署の近くに待機しながら相手が来るのを待っていて）

それじゃパトロール行ってきます～。
(相変わらずやる気のなさげな声で署内の誰かに挨拶をしつつ外に出たところ、昨日の相手と遭遇し)

あ、すみません。これ、たぶん立川さんのですよね？
（相手が警察署から出てくれば相手に駆け寄って昨日のレストランで見つけた相手のスマホと思われるものを見せて）

そうだけど。わざわざ来てくれたって訳？そりゃどうも。
(ひょい、と相手の手からスマホを奪うとぞんざいな礼を述べ)

無いと困ると思ったので。これもせっかくの縁なので連絡先を交換しておきませんか？
（相手の様子に苦笑いして）

別にいいけど、しつこく連絡するのはやめてよ？僕そういうの無理だから。
(面倒くさそうに頭を掻きつつも頷き)

分かってますって。たまに食事を誘う程度なら大丈夫ですか？
（苦笑いしつつ、相手に尋ねて）

それくらい別にいいけどさぁ、僕が暇なときしか付き合わないよ？
(ふあ、と欠伸をしながら答え)

えぇ、それで構いませんよ。じゃあお仕事の邪魔をするのもあれなので俺はこの辺りで
（微笑めばそれじゃあと軽く相手に手を振れば背を向け歩き出して）