名無しさん 2021-01-12 19:16:08 |
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…………そうですか。
(女性から返された端的な回答。待たせた分、多少苛立ちを露にされるのは仕方ないかとは思うが、それにしたって感じの悪い素振りについ自身も不機嫌そうな表情となって、低めの声色を用い、ぶっきらぼうな態度を返してしまい。ぶすっとした面持ちで少女のことも暫し見てみたが、俯かれているため、顔立ちは分からない。……ただ、漫画やアニメのようには行かないんだな、と思った。二次元の世界であれば、独り暮らしの男の家に突然現れて一緒に暮らすことになる少女など、大概はキラキラした美少女なのだ。それが現実は……いや、続きは言うまい。
そんなことを考えていれば、親戚の女性はさらに自身と少女に対し、如何にも無礼な一言を付け加えて。……嫌味なババアだ、何か言い返してやりたい、とは思ったが、反射的に女性の顔を見返したのみで、咄嗟に言葉を紡ぐことはできず。……ちきしょう、こういうところで上手く言い返せないから余分に自分はストレスを溜めてしまうのだ、と内心でだけ毒づく。口ごもっているうちに、女性は『じゃ、これで』と言ってくるりと踵を返し、駐車場に停まっている見慣れない小型車へと向かっていき。思わず「あ…」と声を漏らしたが、やはり引き止めて何か言えるほどの気概はなく。解放感からか、歩きながら途中で腕を伸ばし、肩の凝りをほぐした様子の女性が車に乗り込み、走り去るまで結局何も言えないまま。
姿が見えなくなってから、ようやく小さく舌打ちしては「……あのババア」とだけこぼし。続いて、尚も不機嫌を引きずった表情のままながら、少女に視線を戻せば……こういう時、どうすればいいんだろう、と少し考え。あの親戚の女性は感じが悪かったし、正直なところ、今回の件は貧乏くじを引かされてしまったと思っているのだが、この子に罪がないのはさすがに自分でも分かり。ただ、それはそうとしても子どもの面倒なんて全然慣れていない。取りあえず、立ちっぱなしも何だと思いつけば、玄関扉を引き、先に少女を通すつもりで眉間のしわもほぐし、やや無愛想ではあるが悪意は込めていない動作と声音で)
……あのさ、まぁ……入れよ? 遠くから来たんだろ?……疲れてるんじゃないかと思うし、散らかってるけどさ、好きなとこ座っていいから。
(/動き出した本編にとてもワクワクしています!/// 邦鷹は元々クズキャラですし、親戚のおばさんは失礼キャラと認識しましたので、RPには何の問題もありません!だけれど、今回PL発言で頂いたようなお気遣い、本当に超嬉しいです。ありがとうございます///
対して、むしろ今回、邦鷹が娘様をつかまえて失礼なことを考えていて、もし不快に思われたら申し訳ありません。これから魅力に気付いていくと思いますのでご容赦を頂けると幸いなのですが、気になる場合は何とぞお伝え願います)
菫は、昔からおばの言っている言葉の意味が分からなかったが、それでも自分が悪いと言われていることだけははっきりと分かった。何が相手を怒らせてしまったのか、どこをどうやって間違えたのか、なぜ自分が悪者にされるのかは分からない。端から反論する術は持たず、分からないから憤怒する意気もない。そうして容赦なく研がれた悪意が、解釈の余地もなく刷り込まれていく。そう、私が悪い。食い締めていた唇は乾燥が酷くひび割れており、ピリッとした痛みを伴って鉄の錆びたような味が口に広がった。
タイヤが跡を引く音が遠ざかっていき、三月の青白く柔らかな日差しが、取り残されたかのようにぽつんと玄関先で佇む二人を照らしている。二人の間には白けたような沈黙が流れていた。それをどうこうするでもなく、菫は顔を俯かせ押し黙ったまま。むしろ、こんなことは慣れっこだとでも言うかのように微動だにしない。
「…………」
男性の悪態によってようやく沈黙が打ち破られ、次いで中へ入るよう促されると、菫は頼りない足取りで中へと進んだ。こちらを気遣うような男性の発言は耳に届いておらず、お邪魔しますの一言もなく玄関へ。潰れてしまったスニーカーの踵部分を擦り合わせ、もたつきながらも何とか片足ずつ脱いでいく。しかし脱ぎ捨てたスニーカーはそのまま、左の方は起き上がれない虫のように腹を見せているが見向きもしない。そして、そのまま奥へと続く部屋へは行かず、一、二歩進んだところで腰を下ろし膝を抱える形で座り込んだ。
(/PLについて、ありがとうございます。菫の置かれている状況を考えると言うのも憚られるのですが、「二次元の世界であれば……」のところ、本当だよなぁとクスッとしてしまいました。何だか奇妙な巡り合わせですが今後の展開が楽しみです。菫も自発的な言動は少なく、沈黙や簡易な単語での返答が多くなると思うのですが(防衛機制が働いている/学習の遅れがあるため)、進行の妨げにはならないよう努めますのでご容赦ください。その辺りは邦鷹さんとの関わりを通して変わっていければと考えています。ですが、もしこちらが受け身すぎるなどで背後様が負担に感じられるようであれば遠慮なく仰ってください!)
………! ……………。
(自分なりに相手を気遣ったつもりだったが、挨拶どころか返事もなく、想像以上に無愛想な少女の態度に扉を押さえた姿勢のまま、少々面食らい。無言で室内に進み入った少女が、靴をぎこちなく脱ぎ捨てたあたりで、一度背中を追っていた瞳を丸くしたが、今どきのティーンエイジャーは案外こんなものなのか?とも考えてみて。……しかし、すぐにその仮説を振り払うように首を振り。単純に無愛想なだけという風にも見えず、どこか異質な雰囲気さえ感じてしまう相手の様子から、いや、これはちょっと特別陰気な女が来てしまったんじゃないか、と思い直し。だけれど、今さら追い返せるわけでもない。どうしても無理だと思ったところで、また親戚連中との話し合いが必要になるだろう。つまり、当分一緒に暮らすことは確定事項だという事実に改めて行き当たっては、仕方なしに自分も室内に戻り、扉を閉め。
そして、玄関から上がって数歩程度の場所で、何を思ってなのか相手が座り込んでしまったらしいことに気付けば、再度やや戸惑いを覚えつつも、立ったまま「……おい、あのさ」と声をかけてみて。少女が今どんな表情をしているのかも分からない。もしかすると具合が悪いのだろうか、とも思いつつ、立ち込める表現しがたい気まずさに、ちらちらと視線を泳がせながら、問いかけを繋ぎ)
確かにどこ座ってもいいって言ったけど……そこは、固くないか?
(/お気遣いを有難うございます^^ 承知しました。現時点では、無視なども上等という認識で、その時折の娘様にとって自然なRPを頂けたら嬉しいと思っています。他方、邦鷹は今回も結構失礼なことを考えていると思うのですが、PLとしては娘様に全く悪感情はなく、今後の展開を楽しみにしており、徐々に心を開き合えるようなRPに繋げていきたいと思っていることは強調しておきたいです← 本当に気になったらお伝え願いますね?;
また、勝手ですが、今回頂いた>15のご返信を拝見し、あるとやりやすいかな?と思ったので、邦鷹の現住居にして、これから二人が暮らす部屋の間取りを仮作成いたしました。良かったら見てみてください。あくまで仮案ですし、イメージと違う!ということがあれば、破棄か変更したいと思います。
https://s.easyuploader.app/20210223023113_434f527949677957.png
東京のアパート物件の間取りを幾つか検索し、そこから図面を幾つか切り貼りさせて頂き、素人がオリジナルで作成したものとなります。4畳間が邦鷹が>10で寝ていた部屋、3畳間は全然使っていなくて物置も同然になっている部屋という想定です。)
丁度日陰になっている廊下は冷たく、座るとお尻のあたりがひんやりとした。何やら戸惑ったような声音で問いかけられると、膝に埋めていた顔をゆっくりともたげる。伸び切ったボサボサの前髪の隙間から男性の姿を捉え、一瞥。目が合うことはなく、視線だけが床に落ちる。
これでも座る場所は選んだつもりだった。今までいた環境では居場所すら与えられなかったし、親戚は一家団欒を楽しむ中で自分だけ蚊帳の外、まるで存在そのものが許されないかのように、狭く薄暗い物置のような部屋でひとり過ごしてきた。少しでも部屋を出て家の中を歩こうものなら、嫌なものを見てしまったとでも言いたげな視線が菫を責め立てた。汚い、みすぼらしい、臭い、不気味、気持ち悪い。どうやら、生きているだけで人を不快にさせる才能があるらしい。だったら、なるべく人目のつかないところで、それこそ本当に死んでしまうまで息を殺していればいい。
「……わたしが、いると、……じゃまに、なるから……」
痛々しそうに血の滲んだ唇が薄く開き、乾き切った喉からノイズ混じりの小さな声が絞り出される。15歳の話す言葉にしては随分と辿々しい。
(/邦鷹さんについてですが全く!これっぽっちも!失礼だとは感じていませんのでご安心を!キャラクターがキャラクターらしく生きてくれることが、背後としては一番嬉しいです。気になることがあれば遠慮せず伝えるというのはお互い様で、双方楽しみながらお話を紡ぐことができれば理想的ですね^^ お心遣いありがとうございます。
そして間取りの作成までさせてしまってすみません、ありがとうございます……!無学無知の身でお恥ずかしいのですが、赤いスペースは収納という解釈で大丈夫でしょうか?洗い場の横は冷蔵庫?と思ったのですが配置的にワークトップ+収納の方がしっくり来るかなと思ったので……。それから三畳間と四畳間、それぞれの部屋からベランダに繋がっているという感じでよろしいでしょうか?色々間取りの見方を検索してみたのですが難しく……お尋ねするのも恥ずかしいのですが教えて頂けると幸いです。)
……………いや、
(初めて顔を上げた相手がゆっくりと紡いだ言葉に何故か一度、ごくりと息を飲んでしまい、繋げた言葉も半端な一言のみとなって。訳ありらしいことは、一応事前の話し合いの席で親戚も言っていたはずなのだが、自分も含めほぼ誰もこの少女にそこまで心を寄せておらず、それゆえに彼女の事情もあっさりとしか聞かされていなかったし、聞いていなかった。しかし、この様子は……予想以上に前の家での待遇が悪かったのかもしれない、と思い至り。
だが、少女から目をそらし、起きたてでつけた傷に触れぬよう、小さく頬をかいては "確定ではない" と考え直し。決めつけで他人を哀れむのは趣味じゃない、元々ちょっと人見知りで卑屈なだけかもしれないし、慣れたら案外尊大に好き勝手をやるタイプなのかもしれない。改めて、相手に視線を戻すと、片手で奥の方にある部屋を指差し「その……そっち。そっち使ってない部屋だから、着替えとかはそこでやって」と解説をしてみて。本当は前もって綺麗に片付けておいて "今日からここが君の部屋だ" なんて案内ができたら格好がついたのかもしれないが、生憎と物置扱いしていた状態のままで、生活に適したレイアウトにはなっていない。
続いて、相手の背後の方に位置している開け放たれた襖の向こうの部屋を指差すと「で、こっちが普段使ってる部屋だから。まぁ、好きなとこにいていいけど」と付け足し。少し前まで寝ていた部屋は、布団も引きっぱなしで毛布も投げ出されたまま。元々手狭なのに散らかしてあるので一層雑多な雰囲気で。その様子を改めて認めると、さすがにちょっとは片付けようかと足を踏み出し、おもむろに少女の横を通過し。床に置いたままとなっていたカップ麺の空き容器と割り箸を拾いつつ、相手の方を振り向けば、特に感情を乗せていない落ち着いた声音で、相手のナップザックのことを暗に指しつつ)
あとさ、荷物はまじでそれだけ?
(/了解です^^d 間取りについて、分かりにくく、お気を遣わせてしまい恐れ入ります。赤いスペースは全て備え付けの収納です。備え付けでない家具や電化は無記載で、冷蔵庫はキッチンスペースの左横の空間に置いてある想定です。ただし、キッチンスペース自体はほぼ使っておらず、冷蔵庫もただのビールを冷やすマシーンになっているつもりです。←
ベランダの想定はしていなくて、あるのは窓だけのつもりでしたが、そこはご希望でしたら "ベランダはあるもの" としたいです。希望がなければ "ベランダはない" ままで。他、メインの部屋でさえ4畳は狭いのではとか…風呂の大きさがおかしいのではとか…突っ込みどころは多いかと思いますが汗 あくまで大まかなイメージを共有できたらな、と思って作成したのみなので、ご容赦を頂けますと幸い…。また、間取り図上ではともかく、RPを回す上では4畳!ときっかり決めず「そんなに広くない部屋」くらいの認識で進めた方がやりやすいかなとも考えています´`;
他、気になる点や追加ご希望の要素があれば、お気軽にお伝えをお願いいたします。)
相手の指が示す先にそろりと視線を遣り、至って簡易に済まされた説明に曖昧に頷いて返す。好きな場所にいていいという相手の気遣いには、一生ここに座っているつもりなのか微動だにしない。
男性が隣を通り過ぎると、菫の目に映るのは無機質なドアだけだった。背後からの物音は気に留めず、先ほどまで男性が立っていた方向をぼんやりと見つめる。夜中に向こうの家を出てからここに来るまでの間一睡もできておらず、睡眠不足と疲労から意識に霞がかかっていくのが分かった。疲れた、このまま寝落ちてしまいたい。そうして上げていた顔が再び俯きかけたとき、後方から聞こえた男性の声で無理矢理意識が引き上げられた。
「…………」
半分だけ男性を振り返り、“それ”に一度視線をやって小さく頷く。服と歯ブラシと絵本とはさみ。それが唯一菫に残されたもの。背負っていても随分と軽い。以前はもっと沢山──ぬいぐるみとか、おもちゃの指輪とか──あったはずだが、いつの間にか無くなっていた。
(/間取りについて承知いたしました!ベランダはないままでお願いいたします。ご丁寧な説明、ありがとうございました。そしてレスペース(無言期間)についてお願いがあるのですが、十日までだったものを三週間までにして頂くことは可能でしょうか?中々リアルとの兼ね合いが難しく、毎度アナウンスするのも失礼だと感じていまして……。最初にお伝えした期限を守ることができず申し訳ありません。)
……そう。ああ、そうなんだ。
(静かで小さな動作であったものの、確かに相手が一度ナップサックに視線をやってから "頷いた" ことを視認すれば、まるで快活さを感じられない相手の挙動に少々やりにくいような気持ちを感じつつ、相槌を返し。内心では、この子、幾つって聞いていたっけ、と考える。記憶を振り返れば、今年中学校を卒業したばかりという話だったはずだが、それにしては言動が幼くないか、ほとんど喋らないし、それとも極度の人見知りなのか?と思ったりして。しかし、すぐに軽くその場で首を振れば、まぁ、出会ったばかりの子どもにあれやこれやと批判を向けるのも何だ、少なくとも粗暴な雰囲気はないし、大人しくしているなら放って置こうか、と思い直して。
カップラーメンの空き容器を手に、ほぼ食品関連のゴミの留置所と化している汚れきったキッチンスペースに向かおうと腰を伸ばせば、その時、突如枕元に放り出したままだったスマートフォンが、気に入っているロックバンドの楽曲を喧しく奏で出し。一瞬びくりとしたものの、次の瞬間には眉をしかめ、誰から何の連絡だ、と画面を覗き見し、そこに表示された発信者の名前を確認するや、一旦手元のゴミは床に置き直し、電話に出て「はい」と一言だけ言ってみる。……誰かは分かったが、何の用事だろうか、全く見当もつかない。電話の主は、自身の応答を聞くと『あ、お兄ちゃん?私だけど、分かるよね?』と述べて。
発信者は妹、電話番号は登録してあったが、繋がるかも怪しいぐらいに連絡を取っていなかった。今さら本当に何の用事なのかと思ったが、続けられた内容を要約すると、どうやら "兄が未成年の少女を預かることになった" ことを把握した上で "身内から犯罪者を出したくない" と考えた様子であり。手始めに "今日到着という話を聞いていたはずだが、ちゃんと予定通りになったのか" と聞かれ、続けて "転居届けは?マイナンバーの住所変更は?学校はそっちに転校になったの?必要な手続きは全部大丈夫?いい加減にやって誘拐犯扱いされることのないようにね。体面もあるんだから虐待とかしないでよ" 等と念を押され。
全くうるさい。大体、あの少女は妹にとっても親戚のはずなのに、体よく預かりを拒否し、少女が高校に進学していないことも分かっていない癖に "騒ぎだけは起こすな" と言われたようなものであり。最初は適当に相槌を打っていたが、やがて妹の疑い、咎め立てるような口調に痺れを切らせば「…うるさいな」とつぶやくようにこぼし、続けて「…それで連絡してきたのか?俺が預かったんだからお前に何か言われる筋合いはないだろ、放っておいてくれよ、じゃあな」と乱暴に告げ、通話を切って。
……久しぶりの兄妹の会話がこれ、萎える。……ついでに、そう言えば転居届けとか必要だったんだっけ? 面倒臭い。露骨にため息をつけば、その場に胡座をかいて座り込んでしまい。正面に捉えたのは、依然廊下のスペースにいる少女の姿。自身の太もも辺りに肘をつき、猫背になって頬杖をつくと、改めてジロジロと相手の姿を眺めつつ、少し子どもっぽい話し口で)
その量の荷物でさ、服とか足りてるの…? ……取りあえず、役所にな、転居届け出さないと駄目なんだって。一緒に行きたいんだけれど、なんか疲れてるっぽいよね。足りないものあったら買ってくるし、その間にシャワーでも浴びて休んでてくれない?
(/期限日について了解ですゞ 今後は3週間ということで宜しくお願いします^^ 最後の邦鷹の台詞は結構支離滅裂だと思うのですが、雰囲気で受け取って頂けると幸甚です← 例によってやりにくい感等があれば、改善させて頂きたいのですが、一応当人も"深く考えないで話している"想定で回した形となっています。)
焦点を見失ったような目がゆっくりと男性の方へ視線を移し、……今度は確実に彼を見ている。菫ほどではないがボサボサの髪に、小さな切り傷が赤くなっている頬、黒い服、猫のように丸まった背。歳は、歳上だということくらいしか分からない。
なんだろう。何かが変だ。今までの親戚と比べて、男性の態度に小さな違和感を覚えた。それが何かは、まだ確信できないけれど。
「わかった……」
言及された持ち物の少なさについては何も返さず、言われた通りにシャワーを浴びるため、のそりと立ち上がる。立ち上がってすぐ棒切れのような足がもたついて転びそうになるがなんとか体勢を持ち直し。
「……どこ、お風呂」
(/お待たせした上、短い返事で申し訳ありません。期限日についても我儘をのんでいただきありがとうございます。台詞については大丈夫です!お気遣いをありがとうございます。/蹴推奨)
……………。
(じっと少女の様子を見ていれば、相手もこちらを見返してきて、大きくはない声ではあったが、恐らくは自身の提案に対する肯定的な応答もあり。頬杖をついたまま、意思疎通はできるみたいだな、等と失礼なことを考えるが、立ち上がろうとした相手がふらついた素振りを見せれば、一瞬だけ瞳を丸くし。何か言ったり、咄嗟に動いたりすることはできなかったが、確かに刹那、心配した。持ち直した姿にほっとしつつ、そこまでの心情が全部顔に出ていることなど自覚もせず、またいつも通りのダウナーな表情に戻ると、ゆっくり立ち上がり。相手に近寄っていけば、玄関のすぐ隣にある曇りガラスのアコーディオン式ドアを軽く指差しながら、ぶっきらぼうなトーンで「そこだよ、そこ。そこが風呂」と言って、実際に扉を開けてみせ。
浴室の様子としては、壁や扉のレールには随所に黒カビが栄えているが、台所の惨状に比べれば全く可愛い程度。ユニットバスとなっており、少し前に頬を切った洗面台も同じ空間。外側にあるスイッチを押してみせては、愛想のない低めの声音で「電気はここだから。まぁ、暗かったら、あっちにもあるけど」と言って、洗面台に付属の電灯に目線を一度流した後、すぐに消してしまい。それから、相手のナップザックにちらりと視線をやると、黙ったまま先程自分が問いかけた内容を思い返し "……返答なかったけど、絶対色々足りないよな" と考えて。
ナップザックのサイズ感から言うなら、バスタオルもない気がする。10代の女の子が、30歳に近い男と同じタオルなんて嫌だったりしないだろうか、と少し思うが、再度相手を見やれば "この子はちょっと変わった雰囲気だし、大丈夫かな" と思い直し。大体嫌だと言われても、来客用の予備などない。相手に向けて「ちょっと待ってろよ」と言えば、奥の部屋と先程の居間、それぞれの場所から、干し放しにしていたバスタオルと自分の持っている中ではなるべく小さめのシャツを持ってきて、浴室内のトイレの蓋の上に置き。これでよし、と胸の内で独りごちては、改めて相手の方を見て台詞を繋ぎ。問いかけを交えたが、実際には返答を聞く気などなく、言い終えるが否や、居間に戻り手早く身支度を済ませ、もう出掛けてしまうつもりで)
使い方分かるよな?シャンプーとかはしばらく俺と同じで我慢してくれ。
(/最後の「問いかけを交えたが」以降はこれからの行動予定ロルです。そちら様の方で差し込みたい反応がございましたら、その通りにお返し頂き、もし見送って大丈夫でしたら、邦鷹は出掛けたていで次レスを繋いで頂けますと幸いです。浴室の解説など、ここまでの流れについてはこちらなりにテンポを考えた上で回してみているのですが、菫ちゃんの反応を待たず、実質確定ばかりで気にされたら申し訳ありません。もう少し細かく場面を切った方が良かったら教えてくださいね。もしも問題がなかったら、このPL発言は蹴り推奨でお願いします。)
菫のような年頃の少女というのは、多少の汗を気にしたり、どこのブランドの乳液が良いだとか、乾燥が気になるだとか、可愛い自分を保つために必死な姿も愛らしいものだ。しかし菫には唇や手のヒビ、埃を被ったようなフケだらけの頭を気にするような余裕はなく、今も男性の後ろで風呂の説明を聞いているのは、「シャワーでも浴びてて」と言われたからである。基本、自発的に動くことのない彼女の行動原理は他者に依存しており、風呂に入るなと言われれば皮膚の痒みも我慢してじっと座ったままだっただろう。実際に説明を聞く気があるのかないのか、まるで背後霊のように男性の後ろに立ち、男性の動きに合わせて一応目を動かしてはいるがその表情は依然として能面のようだ。
男性の問いかけは聞いていなかったのか、言い終わったタイミングでピシャリと乱雑に扉を閉めた。早速、適当にナップサックとセーラー服を脱ぎ捨てて浴槽の中へ入る。最初に蛇口ハンドルを捻ると出てきた水の冷たさに身体を震わせ、徐々に温かくなっていく湯をがぶ飲みした。ここに来る前から、いつも喉の渇きを癒すのはシャワーの水。何度も喉を上下させ、しばらくして腹が張ってきた感じがするとシャワーヘッドから口を遠ざける。濡れた手の甲で口を拭って、ふぅ、と小さく一息。
(/長くなりそうなのでこの辺りで一度止めておきます)
うお
(相手の反応に思わず間の抜けた声を漏らし。解説が終わったのと同時に浴室に踏み入ったかと思えば、次の瞬間には勢いもよくアコーディオンを閉ざされてしまい。ぽかんと口を開け、呆けた表情のまま "え、俺……なんか気に障ることでも言ったか?" と自問してみるも、特に心当たりは思い付かず。ともすれば、次はムスッとした表情になり、本当に愛想も礼儀もなっていないし、可愛げもない女だ、と不満を覚え。なお、愛想がないだの、礼儀がなっていないだのは自分も方々で言われている台詞だという事実は、今は忘却の彼方にあり。むしろ、似たような指摘を受けるのであれば、10代半ばの子どもである相手より、20代も直に終えようとしている自分の方が問題が深いことも到底思考には及ばず。
不機嫌な気持ちのまま、むしゃくしゃした素振りで居間に戻っては、床に落ちているジャケットを拾って袖を通し、さらにサコッシュも拾って肩掛けにしてから玄関に向かい。そう広くはないアパートの一室には、ボイラーの音が響いている。アコーディオンドアの前を通りつつ、言った通りにシャワーを浴びているようだと認識すると、やや投げやりな気持ちで、そこだけは素直でいいかとも考えて。
朝方てきとーに脱ぎ捨てた靴に足を突っ込めば、改めて内心で "なんで俺がこんなことをしないといけないんだ" と苛立ちの切っ掛けとは最早大して関係のないところまで話を戻し。扉を開け外に出ると、さっさと歩き出したい心情に駈られたが、足を踏み出しかけたところで、不意に思い出したように振り向き、きちんと扉を閉め、施錠してやって。鍵をサコッシュに仕舞いながら、閉じた扉に一度視線をやれば、捨て台詞のように「…じゃあ、留守番よろしくな」と言ってみる。小声で紡いだ言葉は、まず相手に届かないだろうし、つまり、それは独り言であり。とにかく、踵を返すと、店へと出掛けて行って)
(/基本的にロルに制限は考えていないので、こちらとしましては、いつも大長文も歓迎です。また、今回邦鷹が異様に怒っていますが、完全に心が狭いだけなのでPL様視点では気にしないで頂きたいです。こちらもPLとして含むものがあってではないので笑 くどいようですが、もしツンが強過ぎるなどあれば、常々いつでもお知らせ願います。
さらに、この後は留守番中のソロルになるかと思いますが、やりにくいなどあれば、PL発言で伝えて頂けましたら、こちらの方から帰宅時のロルを続けさせてほしいです。一応、現時点でのこちらの想定では、邦鷹はすぐには帰りません。帰宅をいつにするかはまだ決めていませんが、早朝から自宅にやってきた菫ちゃんにご飯も出さず、数時間は空けます←。加えて、留守番中の部屋の想定は、既描写のこと以外でしたら、それなりにご自由に回して頂いて構わないので、宜しくお願いします。※このPL発言への返信はご自由に。)
シャワーなんて何週間ぶりだろうか。最早気持ちがいいなんて感覚すら感じられず、機械的に汚れを落とすだけの作業になっている。頭からシャワーを浴びたまま、菫は足元を見つめていた。
シャワーを終えると、せっかく用意してもらった服をスルーして、元のセーラー服に着替えた。ドライヤーもせず、濡れた髪のまま奥の部屋へ。その小さな一室の奥へ腰を下ろすと、再び体育座りのまま、つつかれたダンゴムシのように丸まってしまった。
(/お待たせいたしました。ソロルが苦手で(そもそもロル自体苦手ですが)いつもより拙い文章になってしまいました、すみません。ただこれ以上長くしようと思っても駄文を並べるだけになるので、今回はこれで。次は帰宅時のロルから続けて頂けるとありがたいです。本当にロルが下手で、毎回色々考えてはいるのですが良い文章が思い浮かばず……。せっかくお相手をして頂いているのにつまらない文章で返してしまい申し訳ないです……)
(/事前アラートです。本日で最終レスより4日目ですが、最近多忙が続いており、今日中の返信は難しい認識です。ついて、土日の内にお返しさせてください。このPL発言は蹴り推奨です。)
……………。
(普段から、いわゆる"まとも"と世間様に誇れるような生活は送っていない。それゆえに時間感覚もいい加減なものとなっていた。愛用の古びて煤けたバイクを飛ばし、ごく近場で24時間営業をしている大型スーパーマーケットに行ってみたが、服飾のフロアは暗く照明が落ちており、当然のようにまだ閉まっていて。開いているのは、食料品フロアとそれに申し訳程度に付随している文房具や生活必需品のコーナーのみ。
常識的に考えると当たり前のことだろうが、あくまで自分だけの感覚で生きている身にとって不条理にさえ感じられる帰結であり。内心、なんだよ、まだやってねぇのかよ、と悪態をつき。それでも折角来たのだから、何か他にも買った方が良いものはあるだろうか、とも考えてみるが、正直、服飾の類以外は思い付かず。食料品は、カップ麺や菓子パンがあればいい。文房具は……役所にあるだろ? 家では何も書かないだろうし。他の生活必需品だと……シャンプーとかもこだわりがあるようには見えなかったし、今のままでいいでしょ。
結局、何も買わずに踵を返すと、再度バイクに股がって。しかし、手ぶらで帰るのはな、とにかく服ぐらいはもう少し量があった方がいいだろう、と、そう思えば、交差点で繁華街の方へとハンドルを切り、これまた確実に閉店中だろうが、見知った女性の持っている店を訪ねてみることにして)
******
(太陽の位置も大分高くなった頃。昼には早いが、そろそろ先のスーパーマーケットに内包されている店舗もほぼ全てが営業を始めているのではないだろうか。愛車の荷置きにくくりつけた段ボール話には、知り合いの汚部屋暮らしの女性から "この辺ならいらない" と譲り受けた幾つかの洋服が入っており。彼女は常に足の踏み場も危ういほど散らかった部屋で過ごしていながら "汚部屋暮らし" と指摘すると怒る。自分に言われたくない、という話のみではなく、いわく "あたしはゴミは溜めてない"、"服も踏むような場所には置いてない。積んでるだけ" らしい。
確かに汚部屋と言っても、物が散らかっているだけで、匂いがまずいとか虫が徘徊しているわけではないので一理はあるのかもしれず、結果として、貰った服もシワこそ付いて、よれた感じはするものの、不潔といった雰囲気はなく。ついでに "女の子?じゃあ…" と衛生用品も分けてくれた。自分では全く気付かなかったところなので、少々感心してしまった。そういったことを回想しながら、バイクで走っていけば、自宅に帰りつき。
愛車を停めた後、途中のコンビニで買い込んだ菓子パン入りのレジ袋も片腕に通し、その腕で段ボール箱も脇に抱えると、見慣れた扉の前まで移動し。がちゃがちゃと鍵を開ければ、室内に足を踏み入れ、一応、何処と言うわけではなく、家の中に向けて「……帰ったぞぉ」と言ってみて。段ボール箱をそのまま玄関の隅に置くと、靴を脱ぎ "さて、あの子は何処に行ったかな" と思いつつ、キョロキョロと辺りを伺い。
浴室にはいなさそう。電気が消えているし、気配もない。よって、そこは素通りし、いつもの居間を覗いてみるが、そこにもいない。となれば、最初に紹介した奥の部屋か。若干程度軋む、キッチンに面した廊下の上をゆっくり歩くと、辿り着いた奥の部屋を覗いてみて)
……名前なんだったっけ? とにかく、いるか?
(/長文失礼。PL発言への反応は追って送信させて頂きます。)
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