72 2020-12-22 19:34:57 |
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(突如吠えた事に対してビクリと肩を震わせ、こんなに大きな犬と対面したことなどあまりない為にどう接すれば良いのだろうかとぎこちなく視線を周囲へ泳がせる。)
「こんなに綺麗な子だし…さっき逃げ出してきたの?あなた」
(脱走して数日の迷子犬ならもう少し汚れているだろうことを考えれば、元気そうな様子と綺麗な姿からしてそんなには時間が経ってないだろうと返答が来るはずもない相手に問い掛ける。幸い、手軽な食事で済ませたこともあって時間はまだ空いているとスマートフォンに表示された時間を一瞥してポケットへと戻せば、リードを引いて少し歩みを進めようとしたも束の間、何かを呼んでいる様な声に気づいたと同時にその声の方向へと勢いよく駆け出す力にされるがままに着いていく。もたつきそうになる足元がその速度に慣れた頃には、海外の人間だろうか美しい見目の人間が視界に映る。明らかに世界が違う様な、大きなフランス人形のような相手の容姿に声が出ず緊張で固まっていると、リードが手から滑り落ち犬が嬉しそうに相手の元まで駆けてく姿を呆然と眺め。)
「み……見つかったみたいで、ほんと…良かった…」
(犬に対して話していた流暢さは何処へと消失したのか。行き場を失った指先を無意味に擦りながら距離的にも声が届くか分からないような声量でそう告げ)
(/ああお優しい…!それなら良かったです…!(> <;)ありがとうございます…!改めまして、何卒よろしくお願いいたします!)
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