うさぎの部屋　　〆

う…勢いで作っちゃった…（　頭を抱え　）
けど…あのままはやだし…んーってことで！俺の名前に見覚えあって、身に覚えのありそうな北とか山とか付く人はここに集合ね！多分見てくれるって信じてる（　ふんすと鼻を鳴らし適当なところに座り　）

…北とか山って、オレのこと？(漸く気付いた部屋に顔を覗かせては、どことなく不満そうな表情で声を掛け)ったく、勢いで作っちゃったって少し後悔するなら作らなきゃいいのに。うさみんのばーか。でも、ま…夜には顔を出すよ。向こう行きにくいし…。(呆れたような口振りで文句を言いながらも、少し安堵したような様子で呟けば『夜、来る！！』と置き手紙を残し、一旦部屋を出て行き)

馬鹿って言う方が馬鹿なんですー、ばーか。まぁ…ちゃんと来てくれたからちょっと安心した、（　置き手紙を見ると少し安心したように息をつき　）じゃあ、来るまでゆっくり待ってるかんね

おこんばんー。(仕事終わりに扉を数回ノック後、部屋の中へと足を踏み入れれば)うさみんー？(きょろりと視線をさまよわせつつコートを脱いで)

ん…いるよー。北山くんいらっしゃい（　少し小さめなこたつに入りうたた寝をしていると相手の声が聞こえむくりと起き上がり　）まぁ座って？あ、なんか飲む？（　ぽすぽすと向かい側を叩き　）

気づいてるかもしれないけど、俺めちゃくちゃ返信スローペース…だから、その…気長に待って欲しいなって（　申し訳なさげに眉を下げ　）

みっけ。こたつで寝ると風邪ひくぞー？(起き上がったことで相手を見付けると楽しそうに笑い)あ、買ってきた。ココアだけど。いい？(向かい側に座りコンビニ袋をテーブルの上に置けば中から二つのココアのペットボトルを取り出して)


んー。大丈夫。まったり待ってるよ(けらけら)

こたつの誘惑には勝てないって（　くぁと小さく欠伸をして　）あ…ありがとぉ（　なにか飲み物を入れようと少しあげた腰を戻してココアを受け取るとふわりと微笑み　）
…んで、呼び出した訳だけど（　ココアを一口飲んでふぅと一息つくと真面目な表情で話だし　）正直ほんと衝動だったから、寝たらほぼ忘れちゃった（　ぺろりと舌を少し出して肩を窄め　）とりあえず覚えてるのは、八つ当たりでもなんでもいいから本音で話してねってのと…泣きそうな顔しながら言い逃げしないでってこと（　じっと真剣な眼差しで相手の目を見て　）

風邪ひいてもオレ知んないよー。面倒見ないぞ？(手を伸ばし、こつんっと軽く額を小突くとニィと口角上げ)
だろうなぁ！(真剣な様子に対しのんびりココアを喉へと流し込み、忘れたという言葉に可笑しそうに笑い)悪ぃな、うさみんに八つ当たりして。(流石に申し訳なさそうに謝罪して)…オレさぁ、初めてだったんだ。やなぎっちが。お帰りって言ってくれたの。めちゃくちゃ吃驚して…嗚呼、こういう人に傍にいてもらえたら、幸せかもって。でも、そのときには、もうかがやんが、やなぎっち好き宣言してたし。そんな中でオレが好きって言うわけにもいかないじゃん？いや、言ってもいいんだろうけど、オレにはそんな度胸なかった。やなぎっちが困るのわかってたから。(ペットボトルをテーブルに置き頬杖をつきながら蓋の縁をゆるゆるなぞりながら語り出し)前にさ、経験したんだ。好きな人が出来て…友達に背中押されて、告白したら玉砕して。友達のままでいたいって言われて……その後、背中を押した友達とくっついた。好きな人と友達は、オレなんかよりも付き合い長くて、元々オレの入る隙間すらなかったんだって、後に知った。気遣ってくるのが、めちゃくちゃ伝わってきて、そんな状態で…普通に話せるわけなんかなくて。そのまま、オレは姿を消した。(そこまで話したところでココアをぐびっと飲むと)だから、もう嫌だった。昨日のあの空気、感じたろ？一番感じたくなかった空気。嗚呼、オレまたやらかしたんだって。二人は優しいから、オレの言葉を拾ってくれたんだろうけど、それが、めちゃくちゃ辛くてしんどくて…居たくなかった。二人を見たくねぇって思った。最低だなぁ、オレ(緩く頭を振りながら語り追えると半泣きになりながらも、自分を嘲笑えばゆっくりと深呼吸をした後、顔を上げくしゃりと笑い)何語ってんだろ、オレ。言ってること、めちゃくちゃだなぁ……オレはちょっと二人と話すことはできねぇけど、うさみんは行ってやれよ？(手を伸ばしわしゃわしゃと頭を撫でて)

はー？こんな可愛い俺の看病出来るんだよ？むしろ光栄に思って欲しいところなんだけど？（　小突かれてムッと口を尖らせ　）…北山くん限界まで溜め込んで自爆するようなタイプだと思うから、八つ当たりでもなんでも吐き出せんならその方がいいんじゃない？それに俺は心が広ーいからあんなくらいじゃ全然平気だしね。どんとこいって感じ（　両肘を机につきながら指を組んだ手の上に顎を乗せてにっと笑い　）
…最低じゃないよ。失恋してしんどいのに、これ以上自分で自分を傷つけないの。むしろ今までよく我慢したって、頑張ったねって褒められていいと思うけど？あとそーやって無理に笑うのも苦しくなるだけなんだからいっそ思いっきり泣けばいいじゃん。今は俺しか見てないし、なんなら胸も貸したげる（　時折ココアを飲みながら静かに相手の話を聞き、最低だと苦しそうに笑う相手の顔を見ると困ったように眉尻を下げて　）言いたいことはちゃんと伝わってるから気にしないの、むしろ話してくれてありがとね（　相手には酷なことを話させてしまったかな、と思いながらも素直に話してくれたことにふわりと微笑みながら礼を言い　）…言われるまでもなく行くよ？…でも別に今じゃないし。今は北山くんと話したいから（　頭を撫でる相手の手首を掴み真っ直ぐに相手の目を見て　）

仕事休まなきゃならねぇからヤダ。今の仕事気に入ってんのー(残念でした、と言わんばかりにひらひら手を振るもケタケタ楽しそうに笑い)
…オレの目の錯覚？うさみんが、イケメンに見えんだけど(少し驚いた後、ごしごしと瞼を擦ったかと思えば困ったように笑い)

…ノリで終わると思ったんだ。「やなぎっち好きだったよ！二人が幸せならいいや！」「有難う！幸せになる！」みたいな。でも、二人とも真面目だから「堪忍な」とか「申し訳ない」とか…違……、そんな事言わせちゃう雰囲気出したオレが悪いんだよなぁ。(目を細めぐだらっとテーブルの上に伏せると、泣いているのか小さく肩を声を震わせ子供ような癇癪を起こしそうになっていることに気付けば、バッと顔を上げ、ふるふると頭を振り困ったような笑顔を作り)支離滅裂すぎる言葉を受け入れられるってうさみん、凄いかよー(手を伸ばしつんつんと緩く頬をつついては、小さく笑い)っ！…うさみん、さっきからマジで、いつものおちゃらけたうさみんじゃないことに吃驚してんだけど(手首を掴まれれば息を詰まらせ、一瞬目が離せなくなるかのように見詰めてしまったが、我に返ると軽口を叩き)

んー、そろそろ寝る…はー、もう。うさみんのせいで終電ないから泊まるからなぁ？彼氏以外の家でお泊まりすんの初めてだわー。(徐に立ち上がれば相手の隣へと移動し、ぴったりとくっつくように寄りかかり重くなっている瞼を落とし)

話聞いてくれてアリガト。こんな形でオレの心情ちょっとだけ吐露できるとは思ってなかったから、有難ぇ。上のに返してくれりゃ、明日また返すし、返さなくていいならそう言ったら返さねぇから。あ、これに対する返事が既に明日になってたとしてもオレは気にしないから、安心しろよ。(一度顔を上げ至近距離で見詰めながら告げては、再び寄りかかり瞼を伏せては暫くして寝息を立て始めると、無意識だからか涙をぽろぽろ零して)

…んぁ、朝じゃん（　いつの間に眠っていたのか、ふと意識が浮上すると外は明るくなっており。隣に感じる重さと温かさに目をやると相手が寄り添うように寝ていて、目元に涙の跡があるのを見つけると多少乱暴にゴシゴシと指の腹で撫で　）


…真面目だからってのもあると思うけど、北山くんの事が大事だからまっすぐ向き合ってくれただけ。そこは2人の気持ちも受け止めて上げて欲しいと思うなぁ。そんで、悪い雰囲気では無かったと思うよ？これで、柳さんか加賀さんが、北山くんにもう来るなーとか言ったら悪い空気にはなったかもしれないけど、そんなこと無かったしむしろ今までみたいに来て欲しって言ってたじゃん？そのあとどうするかは、北山くん次第だけどね（　覚めたココアを一気に飲み干し　）
あと、俺は可愛い上にカッコイイ最強生物だから（　にやりと口角を上げにんまりと笑い　）


置きレス形式で置いてってくれて構わないからね、俺も昼間はちょっと返信出来なさげだから。気が向いたら返しておいて欲しいなぁって感じ。じゃぁ、また夜来るね（　相手の肩にそっとブランケットを掛けて、机の上に合鍵と｢好きな時に来てくれていーよ｣と丸い文字で書いた後にうさぎのイラストを書き残し　）

そうだなぁ…全体的にオレが悪いッスよねぇ。言わなくていいこと沢山言ったし。ただの構ってちゃんでしかなかったわ。うさみんにもたくさん迷惑かけたし。ごめんな？(申し訳なさそうに何度目かの謝罪をし)
ハイハイ、うさみんが最強ー(棒読みで言い切るとわしゃわしゃと髪を乱すように撫でて)



優しくしてくれて、さんきゅ。大分、心救われたわ。(うさぎのイラストと文字が書き残されてる端に礼の言葉を書けば「合鍵はいらないし不用心だぞー」と書き残し部屋を出れば合鍵を使って部屋を出て、鍵を閉めれば部屋のポストの投函口から合鍵を入れて、その場を去り)

んんん…俺の言い方が悪かった？どうしてそこに考えがいっちゃったの？…構ってちゃんって、俺の方が何倍も構ってちゃんだけど？北山くんってけっこう頑固だね（　困ったように眉を下げながら笑い　）あと迷惑ってミジンコ程も思ってないから、もう謝んないの（　謝罪をする相手に手を伸ばすと軽くデコピンをし　）
次やったらマジで怒るからな…（　きゅっと眉間に皺を寄せて手ぐしで髪を直しながら　）


ん、そお？りょーかい。…少しでも力に慣れてんなら嬉しいかな（　ポストに入っていた合鍵と机の上のメモを見つけると、合鍵を元あった玄関のキーボックスに戻して　）

んー！また向こうで話せて嬉しい！安心したからこっちにはもう返信しないでスルーしていいからね！（　心から安心したように微笑んで　）