加賀 2020-12-13 03:01:30 |
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?!は、えにし───っ、…んう、…ッは、( ソファに縫い止められ、大きく目を見張るも首筋を辿られると擽ったさとそれだけではない気持ち良さに首を竦め。与えられる甘やかすだけではない欲を含んだ口付けにあっという間に夢中になって体が熱くなる。とろりと引いた銀糸に赤くなりながらも至近距離で煽られ、負けじと強気な表情で笑うと貴方の後頭部を右手で引き寄せ、唇を重ね合わせ )…えっちなちゅう、なんぼでもしたる、言うたやろ。……ふ、…ッん、……ぁ……ンむ、( 引き寄せた後頭部を逃がさないよう固定したまま、ぎゅっと目を瞑りつつ少しだけ開かれた唇のあわいから少しだけ舌先を潜り込ませ、貴方がいつもしてくれている動きをなぞらえるように拙いながらも柔らかく溶け合いそうな舌を擦り合わせ、絡め、時折歯列を辿っては段々と大胆に、口付けを深くしてゆき )
────うぁ。(自分から行った口付けが褒美だと言えばそれで済む。引いては照れがちな貴方のことを考えると煽れどそうなると踏んでいたからこそ後頭部が落とされるように引き寄せられれば反射的に戸惑いの声が浮かび、開いた唇の隙間を縫う口付けの動きが自分にとって馴染みのある動きだった事が心臓を掴む。まるで無垢な貴方を自分好みに育てている答えが出ているようで堪らなく、意識と裏腹に熱が集まり酸欠のように頭がくらくらとしてしまう)……っ。はぁ、……えっちなちゅう上手なったなぁ。びっくりしてまうわ(頭の神経が何本か焼き切れてるのでは、なんて心配になるほど本能が姿を出す。このまま興奮に流されてしまえば、きっと貴方に無理をさせることも理解していてあまりにも脆い葛藤が生まれ。息を送るため少し離れた唇でからかうように伝えれば名残惜しいが唇を離して貴方の耳元に顔を寄せ。耳朶を食むように舌を這わせれば)今日あかん。駄目や。絶対優しいしてやれへん。(ジンジンと熱を持つ薬指も、貴方から貰った言葉も、そのどちらもが興奮材料になってしまうと自分を止めるために熱を含んだ声で伝え)
ン、…んっ…ふぁ、……っは、ぁ……せやろ、……俺かてされっぱなしやないねん、( 貴方の口内でかき回されて粘度を増したどちらのものともつかない銀糸がぷつりと切れて。いつもより息の上がっている貴方に満足そうに艶っぽい笑みを浮かべると、得意気に言い放ち )ッ、…ん、…ひぁ、…あほ、( 駄目だ、と言いながら体が熱くなるようなことばかりしてくるのだから狡い。耳に吹き込まれる色っぽくて熱の籠った声と滑る舌の温度にびくびくと体が小さく震え、貴方に触れて、触れられることしか考えられない。指に宝石を飾られてから、なんだか今日はおかしいのだ、責任を取ってもらわねば、困る。貴方の服の隙間から、右手を差し入れするりと色を含んだ手つきで薄い腹筋をなぞりながらも、押し込めていた羞恥心が邪魔をし、勢いを失った恥じらう声で強請り )───さ、誘ってんねん、ひどくしてもええから、はよ、さわってや…えにし、
………っあ゛ぁ゛、もう。……敵わん。敵わへん。頼むって、…ええ子やから煽らんで(腹筋ではなく内臓を直接触られているような感覚が背筋を震わせてクラクラしてしまう。極限まで押さえ込んだ熱を持つ声で絞り出すようにぼつぼつと呟けば、きっと、確実に抱き潰してしまうだろうこれからに生唾がゴクリと喉を伝い。いつだって暖かい貴方の体温がいつもとは比にならない程に熱いのを手の平で余すこと無くなぞり楽しんで、誰が見てもわかる欲情しているのが色濃く浮かんだ眼差しで貴方を捉えながら貪るように口付けて、────暗転。)
……っと、暗転させてもぉたから時間進めて改めよ思うねんけどええやろか。悪いけど今日はきっと優しい出来てへんわ、お前が煽るんも悪いで。……なんて、ホンマにすまん!大事にしたりたいのに出来へんかった思うから堪忍してな(パシン!と顔前で手を合わせればしおしおと眉を下げて頭を下ろし)
───…えにし、…はよ、………っん、う、( 貴方を煽る声は止まらない。体温の上昇とともに色濃く香る貴方の匂いに包まれて、欲情した瞳に呆気なく絡め取られると、触れて貰えることが嬉しくて、なまめかしく笑み。唇ごと食べられてしまいそうな口付けに溺れそうになりながらも必死に応え、───暗転 )
かまへんよ、ありがとう。……そ、そんな改まって謝られると恥ずいからやめてぇな。俺が…さ、誘ったんやからええんや。もう十分大事にして貰てるで、( ぐい、と照れ隠しに貴方の肩を押しやり )
………なあ、せぇしろ。ココアさん淹れるけど温いのと冷っこいのとどっちがええ?(変なスイッチが入ってしまった自覚が有る。文字通りに抱き潰してしまった情事の後は色白の肌が痕を残している他はすっかり綺麗にされており、それが少しだけもの寂しいと思ってしまうまでには未だ枯れて居ないのだと肌で感じ頭が熱を持つ。振り切るように頭を軽く揺らしてからキッチンへと出向いて問いかけを送り)小腹空いてへん?これ半分こしよや(数刻前までの本能のままだった姿はすっかり消えた、気が抜けてしまうようなへらへらとした明るい雰囲気で勝手知ったる我が家のように貴方のキッチンを漁り、手にしたのは遅い時間に食べるには考えてしまうようなクリームがたっぷり挟まった甘そうなメロンパンで)他に欲しいもん有る?何かあるなら一緒に持ってくで(本音を言うなら手となり足となり甲斐甲斐しく世話を焼きたいのだ。けれど、それをする事が必ずしも貴方の喜ぶことではないという事も学んだらしい。飽くまでも気負わせないような気さくさを持った声色で様子を伺いながら尋ねかけ)
───温いの、( のそりと緩慢な動作でスウェットを着せられた体を半分だけ起こすと、腰に走る鈍痛に数刻前のあれやこれやを思い出し、赤くなり。貴方の手練手管に翻弄され、ちょっぴり意地悪く攻められ揺すぶられて、そんな貴方が格好良く見えてどきどきしたりもして、気持ちが良過ぎておかしくなりそうで泣き出してしまったのに止まってくれなくて、嫌々と言いつつもたくさん甘くて恥ずかしい声をあげた。最後の方は意識を飛ばしかけながらのぼりつめていた気がする。ぐるぐると回る恥ずかしい記憶を押しやりつつ、キッチンから投げ掛けられる問いに、掠れた声で返すと、再度ソファにうつ伏せで沈み込み )……食う、腹減ったわ。もう平気やで、おおきに、( 肘掛けの部分に顎を乗せ、キッチンにいる貴方を見つつ、示されたメロンパンに頬を緩ませ頷いて。続く問い掛けには首を振ってみせると、貴方が隣に座れるようにとゆっくり体を起こし背凭れに身を預け )
はぁい、ちゃちゃっと作ってそっち行くから寂しいの我慢しててな(普段よりも掠れた声が色っぽくて堪らず小さな咳払いが落ち、調子の良い明るい返事を向けて用意したのはインスタントのココアに小さなマシュマロを何個か浮かべた上に心ばかりのココアの粉を振りかけた物で。二つのマグカップに用意した同じものを両手に、行儀悪くもパンのパッケージを口に咥えて戻り。ローテーブルに湯気立つそれを置いてから空いている隣に腰を下ろして、咥えていたパンを開いた手の上に落とし。)美味しいココアさんと男前な彼氏のご到着やで、(じゃれつくようなキスを頬へ送ってからテーブルに置いたマグカップを一つ貴方の手元へ、落としたパンのパッケージを開けば半分と呼ぶには少し貴方に傾いた分け方のパンを差し出して)俺なぁ考えてんけど。やっぱり誠士郎がいっちゃん可愛ええ。出会ってからずっと可愛ええのに毎日毎日かぁいらしいのが更新されてんの。ほんでな、これ以上好きになれへん思うても簡単にそれを超えてくんの。やばない?(メロンパンを口に運びもごと飲み込んでから至って真面目な顔でふむと考える様に伝え)
はいはい、おおきに。…あ、マシュマロや、( ぷかぷかとブラウンの海を泳ぐマシュマロに、隠せない嬉しさを滲ませた声をあげながら瞳を輝かせ。少しだけ大きく千切られたメロンパンに貴方の優しさを感じつつ、空腹を埋めるべく、かぶりついてはほかほかと湯気を立てるココアを一口、甘い物の組み合わせに幸せそうに目を細め )───いただきます、……ん、…マシュマロええな、めっちゃ美味い。は。………と、突然なんやねん、藪から棒に。……俺も、やばいことに毎日どんどんお前んことばっかになってくから、一緒ちゃうん、( 至極真面目そうな表情で投げ掛けられた問いに、一瞬ぽかんとするもあっという間に耳を赤くし。男の自分に可愛い、なんて褒め言葉ではないと思っていたのに貴方にそう言われるとすっかり嬉しいと感じるようになってしまった。だらしなく緩みそうな頬を見られないように、残りのメロンパンをもくもくと食べて、綺麗に飲み込んでから、ちらりと隣に視線をやり唇を少しだけ尖らせながらもごもごと告げ )
……それ、チュー待ち顔?何もぉ、口ヒリつくくらいちゅーしたやん。足りひんかった?(愛されてる自覚は有る。それでも直接的な言葉として向けられるのには中々慣れない。茶化しながらも顔には熱が集まり、つい先程まで濃い時間を過ごしていたとは思えない初心さに我ながら引いてすらしまう。貴方から何か言われる前に口を塞いでしまえば最後に甘い唇を楽しむみたいにぺろりと舐めて)こっちより誠士郎のがよっぽど美味いな。……俺せいしろから貰うからこっちあげるわ。一回食うたら俺もお前んこと食うから気にせんで(流石に色めいた考えは浮かばなくてもじゃれあいたくはなってしまう。小さな数口を齧ったパンを貴方の口元に運んでから腰元に腕を回して温もりを感じるように並ぶ貴方を抱き締めて)
…っ、……ちゃう、て言わせろあほ!( 確かに唇が腫れるのではと心配になるくらい口付け合った。言い返そうとしたそれは貴方の唇に呑み込まれ、解放されたと同時に赤い顔で吠えて )どう考えてもメロンパンのが美味いわ、…んぐ、………ほんで俺は食べもんやないで、( 口の中に突っ込まれたそれをむぐむぐと咀嚼し、腰に回る貴方の手は好きにさせつつココアを飲んでは、左腕を真っ直ぐ前に伸ばし、照明を反射してきらきら光る薬指を飾る宝石をぼうっと見つめ目元を緩めて )
縁、今日はほんまにありがとうな。悪いんやけど、まあまあキリもええし、今日はここまでてことで一緒に寝ようや。ゆっくり話せたんめっちゃ楽しかったで…これも、大切にする、( 左の薬指を飾るピアスを見つめながら、薄らと笑み )今日の前にやっとったやり取りの返事はまた明日返さしてな。
おやすみ、縁。ええ夢見るんやで、………愛しとるよ。( 慈しむように貴方の髪を撫でてから、恥じらい混じりに囁くと、こめかみに口付けて )
……おはよお、気ぃついたら寝てもぉてたわ。……挨拶もしやんと待ってたやろ、ホンマ申し訳ないわ。…また時間作れそうな時声かけるし、誠士郎も教えたってね(布団の中で身じろいで重たい瞼を持ち上げれば大きな口をぱっかりと開いてふわぁあと抜けた欠伸を洩らし。ぐぐ、と寝固まった体を伸ばしてから隣に眠る貴方を見ると、寝落ちしてしまった事に眉を下げて悔やみ。綺麗な寝顔を前にすると、何度繰り返しても度を過ぎた幸せが自分にとって都合がいい夢に見えて不安が影を落としてしまう。そんな恐れは貴方の指に光るピアスが消してくれて、ほんの少しだけ、ついと浮かんだ不安に対して)………あほらし。(愛が隠しきれない愛おしさの浮かぶ声でそう呟けるまでには貴方が隣にいることが当たり前と認識出来た。端正な顔の作りを楽しむように手の先で頬を撫でてから離れるのが嫌だと渋る気持ちに折り合いを付けて鼻先に口付けて)ほなね、仕事行ってくるわ。誠士郎も頑張りや、……ちゃうな。無理せん程度にかましたり!(頑張れと言わなくても頑張りすぎてしまう愛しい恋人だ、言い換えればその頭をぽんと撫でてから仕事に出向き)
おつかれさん、縁。寝落ちはお互い様やし謝らんでええよ。( ぽふりと髪を撫でて )むしろ謝るんは俺の方や…昨日返す言うときながら返せへんでほんまに申し訳ない。( がっくり肩落としつつ、両手を合わせ頭下げ )
先に言うとくと今週は土曜と日曜オフやねん。せやから、金曜の夜から日曜の夜まで早い反応取れる思うわ。金曜はちょっと帰るん遅なってまうかもしれへんけど。もしどこか都合良さげやったら声掛けたって。勿論空かんのやったらまた今度にしよや。あくまでも俺の予定やし、気にせんといてな。…ほんで今すぐ都合つくか聞きたいわけやないから、まだ先の事でわからんわ、っちゅーことなら取り敢えずここは蹴って貰てかまへんで、( 柔く笑みつつ、両方の手のひらを貴方に向けてストップのポーズをとり )前回の続き返しとくから宜しゅう頼むわ。ほなね。
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?!~ッ、え、えろい顔なんかしてへんわ。こんアホ、アホなことばっか考えとると治るもんも治らへんで…!( さっと頬を紅潮させ、金魚のように口をぱくぱくと開閉しながら勢い良く飛び出しそうになる言葉を呑み込み、顔を背けると早口で言い放ち )……大きくてなんや、そんな雑な計測結果あるかいな。( 液晶画面を覗き込む前に電源を落とされてしまったそれを受け取りつつ、ベッドの端にそっと腰を下ろし。控えめで可愛い我儘に応えるべく伸ばされた首を覆うように手のひらを乗せると、普段の低めの体温とはかけ離れた肌の熱さと貴方の発言から、恐らくそれなりに熱は高いのだろうとあたりをつけ、追及こそしないものの注意深く貴方の表情を伺って。このまま自分と話していてはきっと休まるものも休まらない、常温の水で満たされたペットボトルの蓋を軽く緩めて渡しつつ、首に置いていた手をゆっくり髪に移動させると、ひと撫でしながら穏やかに告げ )…縁。眠れそうなら、水飲んでこのままちょっと寝てまい。熱は上げきってから薬飲んだ方がはよ治んねん。
誠士郎もお疲れさん!(撫でる手に頭をすりと寄せて)ええねんええねん!せいしろの時間ある時でかまへんし、…せやな!もし申し訳ないわ思うてくれるなら次会うた時にちゅうと一つでもしたって(肩を落とす姿を見ればゆるゆると頭を左右に振り、くふふと企むように笑えば自分の頬っぺたに人差し指の先を向けて)
ほんでほんまに?!、もしかすると金曜の夜はあんまり遅くまで居られへんかもしれへんのやけど…土曜の昼過ぎからは俺も早い返事できる思うわ!ほんで日曜日は俺もオフやから絶対ぽんぽんって話出来るし、金土日って3日間あったら家決めるんに丁度ええんちゃう?…あ!待ち。待って!(スケジュール帳を開けば期待に胸を膨らませ)やっぱな、前回は俺の我儘聞いて貰てんから次は家決めるんちゃうくて誠士郎のしたい事とかやりたい事したりたいなぁ思うてて、希望あったらバシバシ言うたって!加賀縁プロデュース誠士郎限定の夢を叶えたろかスペシャルや!(得意げにバーンと胸を張れば調子に乗るように訴えてから向けられる手の平にちゅーとじゃれるように口を寄せ)
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……ふへへ。かいらしなぁ、お前見とったら元気になれるわ。それがいっちゃんの薬やな(顔を背けられてしまったが愛らしい言動にすっかり気持ちが癒されて心穏やかになる反面でキスが出来ないことが悔しいと思えた。悔しいから早く元気にならなければと考えが至るまでに前向きになると自分自身が意識の変化を驚くように呟いて。)せいしろの手っ手はなぁ、俺が知ってる限りでいっちゃん優しいくてぽかぽかした魔法の手なんやで。………ん、ありがとお。(触れた箇所からしんどさが消える。そう思うのは錯覚かもしれないが両目を瞑り、自慢してええよぉなんて付け加え。優しい声で伝えられれば受け取った水を数口分喉に流し、再度それを手渡してから体を丸めて寝る体勢を作り)────暇さしてすまん、けど、…帰らんで。何もあらへんけど、何使うても何デリバリーしてもええから、ウチに居てなぁ。(眠りに落ちる数分前の微睡む声で両目を瞑ったまま終わりに向けて尻窄む声でぽそぽそと言い切り、ものの数分で浅い呼吸が寝息に変わり)……………。せぇしろぉ(時間にして数時間、纏まった時間目を覚ますことなく暖かな部屋でぐっすりと眠れば幾分も体が軽くなっていて。久しぶりにこんなに寝たとまだ重たい瞼を手の甲で擦ってから、もぞもぞと上体を起こし。掠れる声で反射的に貴方の名を呼んで)
おおきに、縁。( すっと腰を屈め、涼しい顔で軽く唇を貴方の頬に触れさせ離れ )…こ、こんなんでええんかい、お手軽すぎひん?( 込み上げる羞恥にじんわりと頬を赤くしつつ、ふいと視線逸らし )
ほんまや、此処で嘘ついてどうすんねん。金曜は大変やったら土曜からでもええし、無理せんようにしてな。( 呆れたように口元緩めては、静止の声にきょとんと首傾げ )……っふ、はは!…正月特番かいな、一気におもんなさそになったな。( くつくつ喉を鳴らしながら貴方の肩をちょいと小突いて )
…夢っちゅーか、やりたい事っちゅーか、ざっくりこんなんどうやろか思てることは幾つかあるから聞いたって。もし、苦手なこととかあったら申し訳ないんやけど、気になるんあったら教えてぇな。
縁が飯食う時にちょっと行儀悪いんずっと黙って見とった俺がついに遠慮無く口出して、だんだんおまえの食事の仕方が綺麗になってったりするんはええな、とか思うとるんやけど、例えば箸の持ち方とか、手掴みとか犬食いしてまうとか、…どのレベルなんかわからんけど掘り下げられたらおもろそやなていうのんがまずひとつ。
あとはベタやけどお互いの恋愛遍歴がなんかの拍子に明るみに出たりしても盛り上がりそやね。酒も一緒に何度か飲んどるけど、二人でべろんべろん……は俺が弱すぎて難しいな、でも深酒するんも楽しそうやないか?
家で過ごすんメインなら、朝起きてそのまんまベッドでだらだらして、昼寝して、気ぃついたら夕方やったみたいな感じでゆるく進めてもええし、その逆で寝る前にぽつぽつ話すとこからはじめてもありやし…一緒に風呂入るとか、急に思い立ってタコパしたってええな、材料ないから言うて散歩がてら買いもん行ったり。それこそ縁が言うとったホラー映画観るとかな。あ、あと………俺、テレビゲームとかやった事あらへんから気になるわ。
外出るんやったら、定番に日帰りでどっか食べ歩きとか、服見立て合うんとか。ええ感じの雰囲気のバーでわざと初対面のフリして声掛け…俗に言うナンパぽくして遊ぶんも楽しめそうやし、アフターなんちゃらみたいなんで夜の遊園地的なんもありやな。水族館でぼーっと魚見たってええし、ゆくゆくはまったり旅行…バタバタ行くんもそれはそれで思い出になりそうやけど。
縁が巡業中に電話繋いでちょっと遠距離気分味わってから、俺が内緒で取ったチケットでこっそりおまえの地方公演観に行って、驚かすんもありやな。ただ、おまえを玄関で見送るとこからやりたいからこれは部屋決めて一緒に住んでからがええ。
多分家で過ごすんが一番さくさく進むんやと思うとるから、ぽんぽん会話すんならいつもの通り俺ん家で過ごさん?
ほんでこっちがつい長くなりすぎてもたから一回切らしてな。…風邪っぴきで弱っとる縁、──正直めっちゃかぁいらしいからこのまま有耶無耶にしたくないんや。今夜また顔出すからもう少し待って貰えると助かる、ほんまに堪忍な。( バッと深く頭を下げて )
此処におるから安心し、…おやすみ、縁。( とん、とんと同じリズムで布団の上から丸まった肩の辺りをゆっくりと叩きながら、眠りにつくのを妨げないよう柔らかな声で囁き。くるくると表情を変える愛嬌のあるかんばせは、今は静かで、先程より幾分か穏やかなことに安堵し。寝息を立てる、あどけない顔を覗き込み慈しむように目を細めると、眠る前の挨拶を甘やかに続けて )───さて、( 貴方が眠るのを見届けてから、静かに寝室を後にすると近くのコンビニへ買い出しに向かい。戻ってからは洗濯物を片付けたり、仕事用のスマートフォンを確認し、幾つか連絡をしたりと過ごし。最後に家主よりも慣れ切った様子でキッチンに立ち、一度も使われたことのなさそうな一人用の土鍋を発見すると白だしをきかせた薄味の卵粥を作り終え、ぐうっと伸びをして。時刻を確認し、あっという間に数時間経過していることに気がつくと、先程購入したスポーツドリンクや冷却ジェルシートの入った袋を手に、音を立てぬよう静かに寝室へ向かうと丁度目が覚めた様子の貴方に歩み寄り。掠れて色っぽいのに、舌足らずで幼いアンバランスな貴方の声で己の名が紡がれると、なんとなくむずむずと心を擽られ、きゅんと音を立てた。庇護欲を唆られてだらしなく緩みそうになる顔を引き締め、寝乱れた紫色の髪を手櫛でさらりと梳かしてやりつつ、薄らと笑みを向けながら寝ぼけ眼に問い掛けて )はいはい、おるで。…おはようさん。気分は?
……こ、こんなんして貰てええんですか!(まさか本当に頬へ口付けを受けるとは、状況把握に一拍ほどの間を要してからひょえと喉が鳴り。きゅんと胸を弾ませながら唇の触れた頬をそろそろと自らの指先でなぞり固まって沈黙を数秒、ふるふると体が震えた後にがばりと抱きしめ堪らず敬語で訴えて)こんなん貰えるならなんぼでも遅れてええわ!(でれでれとしているのが丸わかりな嬉しさに溶けた笑顔で言い切って)
ほんでな、どないしよ。全部おもろいやん。やる前からわかってんで、絶対おもろなるなぁ(挙げて貰った候補の数々に口端をくいと持ち上げつつくふくふと笑みを零し)ほんならな、朝起きてだらだらして夕方なって飯食おかって食うてる時に食事のマナー叩きこんで貰て、教えて貰いながら飯食って酒飲んでたらいつもより酒が進んでもぉて俺も酔うてまうのも有りなんかなぁ。酔っぱらってたら恋愛遍歴の流れも一緒に出来そうやなぁとか思うた。……けど一緒に買い物行ってタコパすんのも楽しそうやなぁ、買い物行く途中に買い食いして食べ歩きすんのも面白そうやし。あかんなぁ、今挙げれへんかったことも全部全部やりたいわ。休み被るんはぎょうさん出て来るやろし全部やろなぁ。(指折り数える様に提案しつつへにゃりと笑っては結局我慢できずに削れなかった返事を向けて)
あと俺なぁ、誠士郎が職場の人らと飲み会なり食事会なり行ってるとこにお迎えに行ってよろしくさせて貰うてますって挨拶したいなぁとも思うてるし、アフターなんちゃらで遊園地でも夢の国でも天下のユニバーサルさんでも行ってお化け屋敷連れ込んだりパレード見たり恐竜のんでびしょ濡れなんのもええなぁとか。俺ホンマにお前とやったら何してても楽しいなるんわかってるから何でもしたくてしゃーないねん。あれしたいこれしたいが仰山浮かんでもぉて敵わんなぁ(堪えきれない楽しさがんふふと綻ぶ様な笑みで表に現れ、楽しいなぁとじゃれつけば肩をとんとくっつけて)
ホンマに俺幸せもん過ぎて死んでまうんちゃうかな。大好きなせぇしろに看病して貰えるなんて前世でどんな徳積んでたら叶うんやろか。相談や言うてんのに長ぁなってもおて堪忍な!流し見程度に読んだって!
……んへへ、おるなぁ。おん、おはよお、もう全然しんどないで(髪に触れた優しく温かい手に両目をきゅむと瞑って心地よさを堪能し、薬を飲まずとも楽になった体に驚いて)まだ薬飲んでへんのに不思議やねぇ。……起き抜けの別嬪さんにちゅうできひんの残念やなぁ(体のだるさは眠る前とは比較にならないほど楽になっていて、此処が貴方の家ではなく自分の家にも拘らず目が覚めた時に貴方がいるという不思議さと嬉しさを誤魔化すように軽口を叩いて)あんな、……せぇしろが居ってくれたからぐっすり寝れてんで。ほんで寝れたから体が軽なってんな、頭もスーッてしてるし、───ありがとお(時間の拘束に甘ったれた我儘と浮かぶ申し訳なさが謝罪に変わり幾つも頭に浮かぶ。それでもそれを伝える事がこの場に相応しくないと思えば貴方の手を自分の頬に寄せてから一言ながら確りと心を込めて感謝を伝えて。折角ちゃんと伝えたかったその気持ちを邪魔するように朝から無かった食欲が顔を覗かせると控えめながら確りと主張をする腹の音がぐうと響き、空気の読めないその主張に体を固めて照れ隠しの笑いをわはと浮かべ)こんなん恰好つかへんやんかぁ。堪忍な、朝から腹減らんかったのに誠士郎と一緒や思うたらちゃんと腹減ってもぉた(眉を下げてたははと羞恥を誤魔化すように笑っては自分の腹部を広げた手のひらでそろりと撫でて)
はあ?!……ええもなにも、っ…してほしい言うたんおまえやろ…!( 貴方のまさかの反応に面食らって、羞恥からか引っくり返った声をあげ、眉間に皺を寄せると熟れたりんごのようにぶわりと耳まで赤く染め。ひっついてくる体を腕を突っ張りぐいぐい押しやりながら眉を吊り上げ少しばかり語気を強め )……て、うわ、顔でろっでろになってんで、…遅れんのは申し訳ないからせえへんようにするけど、…顔、顔直し、( まさしく溶けると言う言葉がぴったりの貴方の表情に、新種の生き物でも見たかのような怪訝そうな顔を向け。右手だけスッと伸ばしては、ゆるみきった両頬を挟み込むようにもにもにと揉み )
おん、ええやん。まったりやってみようや。( こくとひとつ頷いてから、楽しげな貴方に応えるように柔らかな笑み浮かべ )………全部採用なん?っはは!そら気合い入れんとな、楽しみや。( ぽかんと一緒口を半開きにし固まるも、思わず吹き出してしまいつつ、力強く続け )
!───俺も逆に飲み屋に縁のこと迎えに行けたらええなて思うとったわ。( ぱ、と表情を明るくし、弾む声に意見が被ったことの嬉しさと驚きを滲ませて )…夢の国もゆにばーさるさんも行ったことないねん、………おまえとおると初めて尽くしやわ。( 頬をぽり、とかきながらおずおずと申告しては、ふっと口元緩めはにかみ )
結局帰りが遅なってしもた、すまん。( しゅんとして肩落とし )───自己紹介文、ちょっと変えてん。良かったら確認したって。
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