匿名さん 2020-12-12 09:04:12 |
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ふふ、やぁねぇ。アタシ、俗っぽい話は嫌いよ。
…まあでも、今回はそれで勘弁してあげるわ。
(口を押さえてくすくすと笑い声を上げ、笑いが治まると少し考えた後指を2本立て)
こっちはそれしか頭に無いんでな…。
(彼のジェスチャーがわかりにくくて苛ついた様子である。出せる金額であれば用意しようと考えつつ)
わかりにくいことすんな…、金額を言え。
…そうね、200万。今回はそれで良いわよ。
(どことなく悲しそうに瞳を伏せるとまた楽しげな笑顔に戻ってくるりと踵を返し、「あら、そうだわ。何か飲む?」と声を掛け)
はいよ。
すぐに用意させる。
今回はって俺に金以外に望むもんでもあんのかよ。
(スマホをポケットから取り出すと組員に連絡を入れつつ、頷いて)
ウイスキー、ロックで頼む。
…さあ、どうかしらね?
(はぐらかすように微笑み、あちこちガラスの割れた酒棚からウイスキーの瓶を取り出すとグラスに注ぎ、氷を入れると目の前へ滑らせて)
ふん、…きれいな顔で笑ってりゃ何でも許されると思ってんだろ…。
(礼を述べることもなく目の前に置かれたグラスを掴むと口元に運び一口飲み、微笑む。
それからキョロキョロとカウンターを見渡してから彼に尋ね)
なぁ、灰皿ねぇの?
あら、綺麗だなんて嬉しいこと言ってくれるじゃない。
(相手の文句を気にする様子もなく礼を述べ、楽しそうに鼻歌を歌いながら「あるわよ。」と灰皿を差し出し)
上っ面だけはな、中身についてはまだよくわからねぇし…。
(容姿を褒められるとやはり嬉しいのだな、と思いつつズボンのポケットに入れていた煙草の箱から煙草とライターを取り出し口にくわえ、火をつけようとするも、つかずにいれば上機嫌な彼の方に身を乗り出して)
おい、ライターあるか?あるならつけてくれ。
(相手の綺麗な顔が近付くと、ちらりと盗み見つつも煙草に火が移れば身体を引こうとしながら礼を述べ)
さんきゅ。
なんだぁ?お前らしくもねぇ…。
(具合が悪いのかと立ち上がればズカズカと断りもなしにカウンターの中に入り近づいていく)
ああ…そうかよ。
心配して損したぜ。
(ふん、と鼻を鳴らすと踵を返しカウンターから出る。
そこに組員が鞄を手に入ってくる。
“金、置いていきますんで”とだけ言うとテーブルに置きすぐに出ていく。それを見ては苦笑いをし)
慌ただしい奴…。
…ふふ、そうね。
(少し悲しそうに微笑むと煙草を灰皿で消し、鞄を掴むと「クリスくん、これ裏に持っていってちょうだい。」と盲目のバーテンダーに鞄を渡し、触って感触を確かめる彼に鞄を運ばせ)
さぁ……金は渡したし知ってることを教えてもらおうか。
あと、同じのくれ。
(また席につきグッとウイスキーをあおるように飲むと彼をジッと見ながら言う。ついでにおかわりも頼もうと空のグラスを渡そうとする)
(申し訳ありません、ありがとうございます)
…ええ、貰うものは貰ったし教えるわ。あの事件はね…
(首を縦に振り、微笑みを浮かべたまま仕入れた情報を羅列すると酒の棚からウィスキーの瓶を取り出して空になったグラスに酒を注ぎ)
…そうか。
…まぁ、お前も飲めよ。
(自分ひとりで飲むのはつまらなくなったのか強要するほどではないが、彼にそう述べガラスを手に持ち飲もうとする)
(一気に酒を呷る彼を見て驚いた顔をするが、こちらも負けじと早いペースで飲んで行けば、頬が赤く染まっていき。
どうやら酔ってしまったようでぼんやりしている)
……。
…酔っぱらってるじゃない。本当に大丈夫?クリスくん、連れてってあげて。
(呆れたように肩を竦めるとバーテンダーを呼び、彼はひょいと相手の肩に腕を差し込み)
…あんたの家よ?アタシ知ってるもの。この街でアタシが知らないことはほとんど無いわ。裏の車使っていいから送ってあげて、クリスくん。
(唇を拭いながら不敵に笑うとバーテンダーに指示を飛ばし、バーテンダーもこくりと首を縦に振ると「行きましょうか。」と穏やかな口調で語りかけ)
…!
(知っている、と言われると目を見開くも)
…嫌だ。…お前が送ってくれよ…。
(フルフルと首を横にふるとバーテンダーの腕の中で暴れる。)
…なんでそこでアタシなのよ?別に変なことするわけでも無いんだし、クリスくんで良いじゃない。
……分かったわよ。クリスくん、店お願いね。
(困惑したような何とも言えない表情で首を傾げ、いつの間にか吸っていた煙草の煙を考え込むように一度だけ揺らすと根負けしたように煙草を消し、バーテンダーを呼び戻すと相手の側へと近寄り)
別にコイツが悪い…とは言ってねぇ…、ごちゃごちゃ言ってねぇで早くしてくれ……
(度数の高い酒をハイペースで飲んだのが災いして、身体が火照っている。
車に乗せてもらえばすぐにでも首元を寛げようと思っているため相手を急かし)
はいはい、分かったわよ。
(困ったような笑顔を口許に浮かべたまま細い身体に似合わぬ怪力で相手を子猫でも持ち上げるように持ち上げるとそのまま車の後部座席に乗せ)
(軽々と持ち上げる相手に対して"なんかムカつく"と聞こえないほどの声で呟き、後部座席に乗せてもらうと着ていたシャツのボタンを2、3外し鎖骨がしっかり見えるほど前を開けると楽になったのか吐息を漏らし)
……ふう、
…で?このままお前の家まで送りゃいいの?
(火の点いていない煙草を口に咥え、ハンドルに片手を掛けたまま気だるそうな様子で相手の方を振り向くと珍しく「男」に戻った口調で問い、首を傾げて)
ん~、どこでもいいからベッドあるとこで
(相手の喋り方に驚きはするもそれについてなにかいうでもなく聞かれたことに返事をすれば目を閉じてしまう)
…分かったわ。
(気だるげな口調でそう述べると車を走らせ、自宅に車を止めると相手を自分のベッドに寝かせて鍵を側に置き、自分は店へと戻って)
……。
(そのままスヤスヤと朝まで眠ってしまうだろう。
朝になりら起き上がると鍵がテーブルに置かれているのを見つけ、勝手に出ろということなのだが、彼が戻るまで待っていようと思い、横になればまた二度寝してしまう)
……ただいま…って、何であんたがいるのよ。
鍵置いておいたじゃない。
(靴を脱ぎ捨て、気だるげにネクタイをほどきながら寝室へ戻ってくると相手がいたことに驚いたらしく、若干不機嫌そうな声でそう呟き)
……んあ?…あ、おけーり。
二度寝しちまったんだよ…まあ、どちらにしてもお前が帰ってくんの待ってたんだがな。
(相手の声で目を開けては"騒がしいな"と他人事のように呟く。起き上がるとガシガシと頭を?きながら相手を見)
…何それ?恋人でもあるまいし…。
(呆れたようにジャケットを脱ぐとハンガーに掛け、「…朝、食べていく?さっと作るけど。」諦めたような声色で呟き、キッチンの方へと消えて)
……食う。
(なんと言い返せばいいかわからずに短く返事をするするとベッドから抜け出して廊下に出るとキッチンに行った彼に向かって"ちと、洗面所かりる"と言えば、返事も待たずに洗面所のある方へ行く。
単純に自分が酔いつぶれたのが悪いが、まさか相手の家に送られているとは思わなかった。
何故、俺の家ではなかったんだ?とどちらでもいいような考えを巡らせながら、洗面所に着くと顔を洗い始めて)
……大丈夫よ。テレビでも見ててちょうだい。
(流石に無愛想だと思ったのか若干口調が柔らかくなり、顔を横に向けることはないが相手の頭に軽く手を置いて)
そうか、わかったよ
(相手にそう言われると食い下がることはなく素直に頷く。頭に手を置かれるとニッと笑い、リビングのソファーに座りテレビをつけてぼんやりと観て)
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