名無しさん 2020-11-23 18:51:45 |
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御影「………………えっとね……」
(パパの後に続いた名前を聞く限り、C3の人の子だと察すると、しばらく考え込んだ後に「……パパの所に、一緒に…行こっか……」と話を切り出す。C3の人は怖いし苦手だが子供に罪はないと、意を決しては相手に手をさし伸ばす)
拓人「うんっ、ありがと、おねーちゃん!」
(「パパ知ってるの?」ときょとんとした顔からぱっと表情を明るくすれば、差し出された手を握って)
御影「んー……知ってるは、知ってる…………親しく、無いけど」
(相手の疑問にやんわりと答えつつ相手の手を引いて盾一郎の元へと歩いていく。敵対してるので知っているけど親しくはない……ただ敵であることはわざわざ伝えずにいて。そして相手の父親が視認できる距離まで近づいたところで「あそこに、パパいるよー…」と指し示しながら伝えて)
拓人「ほんとだ!パパー!つるぎー!」
盾一郎「だからそんなに取ったら他の奴が──、っ拓人?!」
吊戯「分かってるよ盾ちゃ……あれー、どこ行って──お、」
(走って名前を呼びながら二人の所へ行く拓人に気付いた盾一郎。そして同じ方向に向いた吊戯が御影の存在を見つけ)
御影「よし、任務達せ______あ、」
(何とか送り届けられたので退散しようとすれば、しっかり己の存在を見つけた相手と目があいたじろぐ。そして、とりあえず何事も無かったのように料理を手にしてそそくさ離れようとして)
拓人「おねーちゃん?どこいくの?」
(立ち去ろうとした彼女の服の裾を拓人が掴み。悪気はないのだろうがその場に引き留めようとしたところ、吊戯がにやにやと笑みを浮かべながら口を開いて)
吊戯「オレ知ってる~、御影ちゃんでしょ?憂鬱のところの」
御影「え?…………えと、その……」
(引き止められるとは思わずたじたじになっては笑っている相手に目を向けては、少々警戒したように口を開く)
御影「…………そうだけど……何…………今、戦う気、無い」
吊戯「へぇ、“今”はね~……そっちから仕掛けてこないならこっちから──いっだ!」
盾一郎「何脅してんだよ。……悪い、拓人のこと連れてきてくれたんだよな。コイツのことは放っといていいから」
(彼女の此方に対する警戒を感じ取ってけらけらと笑い、戦う気満々の吊戯。それを抑えるように盾一郎が、持っていたバイキング用のトレーを吊戯の頭に振り落とし、彼女と向き合ってはそう言って)
御影「……!…………うん……」
(トレーで殴られた相手に一瞬びくついては盾一郎の方に目を向けかすかに頷き、やや視線を泳がせながらその続きの言葉を聞き取れる程度の声量でつぶやく)
御影「……迷子に、なってたから…………よくわかんないとこに一人は、子供にとって心細いの、知ってるから…………それに貴方達は敵だけど……貴方の子供に、罪はないから襲う必要無い……今日、クリスマス……だし……襲わない……」
拓人「このおねーちゃんやさしいんだよ!」
盾一郎「……ありがとな。俺らも戦う気なんてねぇから、今日くらいは仲良くいこうぜ」
(頭を押さえて踞る吊戯を横目に拓人の言葉、そして彼女の言葉を聞いてはふっと表情を緩ませて)
御影「…うん…!」
(戦う気は無いらしい相手の言葉にふっと警戒を解いては、その拍子に小さく腹の虫が鳴いて。そういえばお腹すいてたの忘れてた、と今になって思い出し腹の虫が泣いたことがちょっと恥ずかしげである)
吊戯「ねーねー盾ちゃーん……オレもお腹空いてきちゃったぁ」
盾一郎「っバカ、料理持ったまま寄りかかんなって…………俺、ちょっとコイツどっか置いてこなきゃだから……またな、御影」
拓人「ばいばい、おねーちゃん」
(彼女のお腹の音を聞いてそんなことを言い出した吊戯に呆れながらも身体を支えてやり、片手を上げて彼女にそう言って。拓人もにっこり笑って手を振ってはその場から離れようとして)
御影「またねー…………」
(場を去ろうとしていく3人に手を振り返しては、取り分けた料理を口に運びその美味しさに顔を綻ばせて)
露木「……失礼。隣…良いですか、」
(珈琲の入ったカップを片手に、彼女の隣の席の椅子へと手を掛け。隣に座ってもいいか、というのを眼鏡越しに相手を見つめ確認を取って)
御影「あ、どうぞどうぞ……………………ミェ」
(特に断る理由もなく、相手も確認せずに頷き隣の人物を見ては少し驚いたように変な声を出すが、それでも食べるのは辞めずフルーツを口に運び)
露木「有難う御座います、……一応他にも空席はあったのですが、同席者が──」
(そう言いながら席に座れば、気まずそうに視線を御国が座っている方へ向ける。他に空いている席といえば御国の隣くらいだが、そこに座る気にはなれないらしく)
露木「これを飲み終わり次第、俺は立ち去りますので……」
(自分を見て驚いたであろう彼女にそう伝えれば、珈琲を一口啜って)
御影「察した…………」
(相手の視線の先にいた人物を見て、あらかた察すると「まぁ…ゆっくりしててもいいよ……えと、義正…………だっけ」と言ってから相手の名前を思い出そうとしては勘違いして彼の父の名を呼び)
露木「っ、それは……。いえ、露木で結構です、」
(突然飛び出した父の名前に、流石にそれは予測できなかったのか言葉を詰まらせ。その後落ち着きを取り戻すとそう付け足して)
御影「そっか……露木……」
(言葉を詰まらせた相手に首を傾げつつも、小さく頷いて。しかし、言葉を詰まらせたのが申し訳なく感じたのか、無言で相手の口元にぶどうを一粒持っていき、「……あーん」と呟く)
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