クラスメート 2020-11-21 19:34:38 |
通報 |
(/いつもお世話になっております。お相手いただいている立場でこのようなことを申し上げるのは心苦しいのですが他のトピックへのお返事はしてこちらへのお返事だけが遅れているのは何か意図があってのことでしょうか?もしこちらの返事などが返しにくかったり相性が合わないということでしたら言っていただきたいです。単純に見落としなどということであれば全然責めませんので!)
(/こんばんは。今回お返事が遅くなっており申し訳ありません。ご質問に回答させて頂きます。
>他のトピックへのお返事はしてこちらへのお返事だけが遅れているのは何か意図があってのことでしょうか?
まず、他のトピックに返信している理由ですが、そこは単純にそちらの方が先にお返事を頂いていたためです。次に、こちらのトピックへの返信が遅れている理由は、単純にロルを回す時間が十分に取れていないためです。……以上となります。
誤解されたくないのですが、返しにくい、相性の不一致を感じている、見落としている、ということはありません。「時間が取れなかった」というのはその時の順番で書いた結果であり、トピックごとの個性とは無関係となっています。
また補足しますと、基本的には送信時間に差異をつけたくないと思っているのですが、絶対のルールとは捉えておらず、今回は遅れ気味と自覚があった為、仕上がったものから送信した次第です。そして、本当であれば、此方へも今朝の内にお返ししたかったのですが、相済みません、寝坊しました(沈)
結果として他の方よりお待たせしていることには自覚がありまして、ご心労をお掛けしてしまい、申し訳ない思いです。しかしながら、一応の期限は3~4日の無言と認識しています。もう少しお待ち頂けると嬉しいです。……このようなご回答でご納得は頂けますでしょうか……? 疑義などがございましたらお願いいたします)
(/なるほど、誠実な回答ありがとうございました。私事になってしまうのですが何度か偏レスからの失踪などを経験しているので少し神経質になりすぎていました、結果的に疑うような形になってしまって気分を害されましたら申し訳ありませんでした
回答には何の疑問も不満もありませんので、ゆっくりお返事を待たせていただきますね)
(/ご納得頂けたようでしたら、こちらとしてもほっとしました。遅れは事実であり、ご心労をお掛けしたことはこちらの手落ちと捉えています。申し訳ありませんでした…。本筋における次のご返信については、元々今晩中にはお返しするつもりでしたのでその通りにさせて頂きますね。また、今後とも何かございましたら、お伝え頂きたいと思っていますので、その点もどうか宜しくお願いします。それではもう少々お時間をください↓)
ないよ、そんなの。私も怖いし。
(何処で生まれたとも知らない嬉しくない噂だが、相手が冗談めかしてそれを話題に上げると否定しつつも素直に笑って。隣に立つ相手は同年代の他の異性と比べても高めの身長で、黙っていれば目付きも鋭く、今繋ぎ通しの手も自分より大きい。それなのに全く威圧感を与えられないのは、その剽軽で親しみやすい人柄と持ち前の優しさがあってだろう。偶然のタイミングの一致と相手ならこんな頼みでも真面目に聞いてくれるのでは、という想いから、つい自己都合ばかりのお願いをしてしまったが、実のところ、今、一緒に帰路で寄り道をしようとしているだけで結構楽しく。内心、役得は自分の方なのかも知れないと思いつつもわざわざ口には出さず。ただ和やかな雰囲気の中、並んで歩を進めていけば、目当てのアイス屋が近くにある、この学校の生徒にとっては馴染みの駅が見えてきて。それに気付くと片手で行き先を指差しながら、相手の表情を伺いつつ、最後は思いついたように小さく首を傾げ)
あ、そろそろ駅だね。あの今見えている通りを左に曲がったらあるんだ。……そういえば、恭介は学校まで何で来ているんだっけ?
そういえばこうして一緒に帰ったりとかするのは初めてだったし、そういう話もしたことが無かったな。俺は基本徒歩だ。こっち側とは反対側の学校の近くに家があってな
(校内ではそれなりに親しくさせてもらっているが、校外での付き合いはといえばほぼ無いに等しい間柄。彼女の実家は地元でも有名な大きな屋敷であるためこちらは一方的に知っていたが、こちらの家については尋ねられたりしたことも無かったためどこに住んでいて交通手段は何かというのもわからないのも当然と言えて。そう考えるとそれなりに仲がいいようでもまだまだお互い知らないことが色々ありそうで、ある意味今回のようなことが無ければそういったことを知ることも無いまま卒業していたという可能性も考えられれば、むしろこれはより理解を深める良い機会だという風に思えて、質問のあった自らの交通手段について話して。最近特に開発の進みが著しい駅前の風景を見ながら、普段は家と反対方向でこちら側には滅多に来ないこともあり、しばらく来ないだけでいつの間にかどこか変わっているという変化を感じ取れて、それが面白いと視線をあちこちに動かして。そこでふと、以前この辺りの建設現場で倉橋グループの名前を見たことを思い出して彼女の方へ視線戻しながら尋ねて)
この辺りはいつ来ても賑やかだな。それに、来るたびにどこか違った発見があるのも面白い。そういえばこの辺の開発には倉橋の財閥も関わっているんじゃなかったか?
ええ!?……反対側?学校の近く!?
(何気なく口にした問いかけへの相手の返答を聞けば、露骨に吃驚して。動揺のあまり繋いでいた手を無意識のうちに解けば、そのままその手で相手を軽く指差し、もう片方の手は鞄を持ったまま自身の腰の辺りに当てて、怒りではなく、ただ純粋な申し訳なさから「そういうことは先に言ってよ!?めちゃくちゃ遠回りさせちゃったじゃん!」と述べるも、言った直後に「あ、いや……」と続け、考えるように視線を宙にそらし。相手を差した指を自分の頬に緩く当てれば「……聞かなかったのは私か」と呟くが……それでも不満は不満らしく、ふっくらと頬を膨らせると相手に向き直って「いや!でも言ってよ!」と結局、原点回帰し。それから、相手が話題を変えれば、一瞬きょとんとした表情となるも、その後周囲の様子を視線だけでぐるりと伺っては、何処かごまかすように緩く笑い、相手の質問に答えを返して。さらに、視界に入った小じんまりとしていながら何処か瀟洒な建物を見やりつつ)
グループのことはよく知らないから。それより、もう見えているよ。あれが私の言ったアイス屋さん
(/これ季節はいつ頃なんでしょうね← 正直勝手に春先くらいを思い描いていたのですが、そちらでも想定はあったりしますか?)
ははは、その通り聞かれなかったからな。だが正直に話したところで、どのみち俺の中では既に本筋は寄り道になっていたし多少の遠回りぐらいで躊躇するつもりは毛頭なかったぞ
(ちゃんと話して欲しかったと不服そうな彼女に対して、こちらはあっけらかんと笑い、今日はただ一緒に帰るというだけでなく寄り道まで込みで考えていたと述べ。そもそも自分は楽しいことには手間を惜しまない性分であり、早く帰ったところで彼女と一緒にアイスを食べに行く以上の用件もあるべくもなく、彼女が自ら考えて提案してくれた行き先を家とは反対方向だからなんていうのは断る理由にはならないと事もなげに言ってのけて。周囲の目を気にするような仕草やどこか煮え切らない反応を見れば自らの顎に手を当てて。これはあまり触れて欲しくない類の話題なのかもしれないなと判断をすれば「家業にはあまり関心がないんだな倉橋は」そう軽い口調で言葉を返すのみに留め、彼女が指差したアイス屋の方へと視線を移し。入れ替わりの激しい駅前の情勢にあそこにあったのは確か…と考えを巡らせるが、最終的にそんなことはどうでもいいかとアイス屋のメニューのラインナップについて考えながら店へと入っていき)
む、あそこか。確か前あそこは焼き肉屋だったような…いや、カフェだったか…?と、そんなことよりメニューが早く見たいな。俺のマイフェイバリットテイスト!チョコミントがあれば嬉しいんだが
(/その場の流れとか思いついたイベントなんかで季節を決めようと思ってたので特には考えてなかったです。四季のイベントを色々やってみたいなとは思うので折角なので春からやっていきましょうか!なんとなくのイメージ的には春→まだ少しぎこちない感じながらこの関係に少しずつ慣れていく始まりの季節。夏→急接近でお互い意識するようなイベントが!?ありきたりですが海に行ったりとかそういう感じで過ごせたらいいですよね。秋→文化祭あたりで嘘告白からの恋人に…。冬→恋人として過ごすクリスマス。みたいな感じはどうかなーと思ってます!何かほかに意見や提案があればなんなりとおっしゃってください)
そういえば、前はカフェだったね。チョコミントならありそうな気がするけれど。
(相手の言葉で記憶を辿れば、昨年入学したての頃、そこにあった店のことを思い出し。それは少なくとも外から見た分には、落ち着いていながら中々可愛い雰囲気のカフェで、オーニングやカーテンはくすんだアシッド・カラーで統一されており、興味を持ちつつも機を逃しているうちに何時の間にか、がらんどうとなり、窓には"テナント募集"の張り紙がされていたのを回想して。そうそう、だからこそ、新しくこの店が入ったことに気付いてからは、次は早めに誰かと行ってみたいと思っていたのだ。その相手が男の子で、シチュエーションは二人きりとなるとは想像していなかったが。ともあれ、メニューを気にする相手に、相手が好みとして上げたフレーバーであれば、定番の品と考えられるため、ラインナップにありそうというそのままの所感を返し。店に入れば、内装は涼やかだけれど明るく清潔感があり、約束のように大きなアクリルディスプレイがあって。入店に気付いた女性店員に笑顔で"いらっしゃいませ"と声を掛けられれば、自分も微笑を浮かべて会釈し。しかし、初めての店はそれだけでわくわくし、気持ちが浮き立つようであり、澄ましてばかりではいられず。壁に貼られたメニューを見つければ、相手の制服の袖を軽く引き、嬉しそうに「あ、恭介、やっぱりチョコミントはあるみたいだよ」と述べた後「……私は何にしようかな。ダブルを注文しようかな」と悩みだし。結局はチョコレートとバナナの組み合わせを選ぶことに決め、ニコニコと笑顔で)
私、あのアイス屋さんのウィンドウが好きなんだ。すごく美味しそうに見えない?
(/お返事をありがとうございます。ご提案の流れでオッケーです。改めて、両思いになる想定なんですね?笑 また季節については、現在が春先となると、1年生の時に同じクラスだったのかで、一緒に過ごした距離感には分岐ができますね。決めないで進めるのもありだと思いますが、そこもご希望があれば、教えてほしいです。こちらとしては、お互いフレンドリーな気質なので2年生から一緒になったばかりでも割りと行けそうな気がしますし、元々同じクラスでも別でもどちらでも構いません)
確かにな。見せ方が上手いというか…今日はこれを食べたいと予め考えてきていてもいざこうして実物を前にするとどれも魅力的に見えて困る。絞りきれずにダブルを頼んでしまうのも致し方ない
(同意を求めるような彼女の言葉に促されるように色とりどりのアイスのフレーバーが並ぶケースの中を覗き込めば、メニューの写真で見るのとはまた違ったワクワク感を感じ目移りしてしまって。店側の思惑にまんまと踊らされてるなとは自覚しつつも、余計なことや野暮なことは言わず素直にいいものはいいと頷いて。ディスプレイの中の食品サンプルの見本からしてシングルでも一個が握りこぶし大ぐらいのそれなりにボリューミーなサイズだが、最終的にはそれをダブルにしようと躊躇いもなく言える辺り意外に食いしん坊なのだろうかなんて面と向かって尋ねたらデリカシーがないと言われてしまいそうなことを考えるが、正直自分もチョコミントとあと一つ何か食べたいような気分になっていて「俺も折角だからもう一種類何か追加してみるか。定番にするか変わり種にするか、それが問題だ」ひとまず自分の好きなチョコミント、それにプラスして何にするか顎に手を当てながら考え込み、改めてメニューを見れば定番のバニラや抹茶なんかは勿論のこと、中にはトマトシャーベットなどの一見味の想像のしにくいものもあったりで堅実にいくか冒険するかで頭を悩ませていたが、やがて結論は出たようで鞄から財布を取り出して)
…よし、決まった。チョコミントと…この甘酒のアイスにしよう。倉橋はチョコレートとバナナだったな?一度にまとめて注文してしまおう
(/一応今はまだ打算で繋がってる部分もなきにしもあらずですから改めて恋人という形は必要かなと。質問についてですが個人的にはどちらでも構わないのですがどちらかといえば今年からというのがいいのかなと思います。というのも、設定的にはそれなりに親しい仲ということになっていますが、ここまでの流れでメタ的にお互いのキャラについて理解するために探りを入れながら進めている側面もありますので、設定的にも親しくさせてもらっているが日が浅くてお互いのことはまだよくわからない部分もあるとした方が、仲はいいはずなのに知らないこと多すぎとなるよりは整合性がとれる気がするので)
甘酒なんてあったんだ。気付かなかったけれど、興味をそそられるね。
(相手が決めたと言う内容を聞けば、ほ~と感心したような反応を示し、最後は自分の注文ではないにしても、寄り道の特別感もあってか、何処となく沸き上がってくる期待感から緩く微笑んで。続けて、相手の提案を聞くと「順番でいいと思う。アイス屋さんだし」と落ち着いた声音で述べ、上目遣いになりつつ、そそっと相手の後ろに下がり。現在、店内には自分たちと最初に出迎えてくれた女性店員しかいない。注文はすぐに出来る状況。よって、列と言っても二人きりなので"並んだつもり"としてもあまりに様にはなっていないかもしれないが、恐らく、オーダーを伝えれば、あの女性店員はその場で例のウィンドウを開けて、中のアイスをカップかコーンに盛りつけ、渡してくれるだろう。となれば、順々に注文した方がやりやすいのではとちょっとした予想。対する女性店員は、こちらのオーダーが決まったことを察し、注文を受ける気満々のようで、レジの側から前に立つ相手に雰囲気の良い明るい笑顔で声をかけて)
「お決まりでしょうか?お伺いいたします」
(/方向性にご希望がある場合はお伝え頂けるとありがたいです^^ 一口に学園恋愛ものと言っても片想いや微妙な距離感を楽しむなど、嗜好は種々存在すると思いますので! こちらから伺った件については、お答えをありがとうございます☆ それでは、2年時からの同級生ということでいきましょう♪ なお、蛇足かもしれませんが、本編>29にて、遥香が言っている"ウィンドウ"とは、アイス屋のみに存在する「冷房つきで商品そのものが食缶ごとに入れられて並べられており、よくディッシャーが刺さっているやつ」だったりします← 調べてみたのですが、正式名称は不明でした。宜しければ補足までに←)
そうか、それなら先に注文させてもらおう。…甘酒とチョコミントをダブルで。入れ物はカップで…ああ、それとスプーンは二本つけてください
(自分の後ろに回った彼女の方を首だけで振り返って、そういうことならと前に進み出て。明るく気持ちのいい接客をする店員に聞かれるままフレーバーと入れ物とを一つ一つ注文を告げて、注文の終わり際に先程彼女が甘酒のアイスに興味を示していたことを考えて軽く味見が出来る様にそのためのスプーンを追加で一本頼めば、そういった注文なんかはよくあることなのか自身の後ろの彼女を一瞥した後で店員は快く了承して。注文を終えるとすぐに店員が注文通りにアイスの用意をしてくれて、支払いを済ませるとカップを受け取り一旦レジ前から離れて彼女へと次に注文するように促して。店員も続けて彼女の注文を聞く姿勢になって)
「次の方どうぞ、お伺いします」
(/確かに言われてみれば、恋愛といっても選択肢は沢山ありますし認識は共通させておくべきですよね。自分の希望を改めて伝えさせていただくと、頼って頼られてな打算的な関係から徐々にお互いが気になるようになって、今の関係が心地よく思えるようになっていく。しかし嘘告白というこの関係の終わりが見えて初めてお互いの大切さに気づいて終わらせたくないと思うようになる。そして恋人へ…というのが理想だと思っています
補足ありがとうございます。なんとなくこちらのイメージでもそれのことかなと思っていたので間違っていなかったようで良かったです)
チョコレートとバナナ、スモールサイズでお願いします。
(場所を開けて貰えば、女性店員の目をじっと見て、こちらも明るい笑顔で注文を述べ。器はどうするかと聞かれたタイミングで「カップでお願いします。あと、私にもスプーンを二つください」と続けて、同時に学生鞄からシンプルなデザインだが何処となく上質そうな雰囲気の漂う財布を取り出せば、電子カードで支払いを済ませ。商品を手渡されると、自然な素振りで一言店員にお礼を言い、嬉しそうに相手の隣に戻ってきて「外のベンチで食べよう。分けっこしよう」と提案しつつ、空いている方の手で相手の服の袖をくいくいと引き。ありがとうございました、と告げる店員の声を背に外に出れば、夕方頃であっても春先の現在はまだ余裕で明るく暖かく、店の前に設置されているベンチも穏やかな太陽の熱を残しており。しかし、空はもう霞のかかった橙色。綿のように漂う雲も幻想的に、夕日で縁を金色に染めていて。そのような風景を一度瞳に止めては、ベンチに腰を下ろしつつ、少々悪戯っぽく)
綺麗な空だね。でも、恭介のことはあまり遅くならないうちにお家に帰さないとね。夜道は男の子でも心配だし。
(/ご希望の流れについて承知しました。そういった方向性で行きましょう)
ああ、異論はない。しかし倉橋と一緒にアイスの買い食いをしてシェアするなんて倉橋のファンに知られたら血涙でも流されそうだな
(注文を終えてアイスの入ったカップを手に戻ってきた彼女に袖を引かれながら店を出て。こちらは最初からそのつもりではあったが改めて彼女の口から提案を受ければ勿論だと大きく頷き。当然ながら周囲に自分たちの関係性を認知させ、彼女が異性からの告白を断る大義名分を得るという目的のためにはこういったことを知られるのも好都合ではあるのだが、冗談めかしてそう口にしながらも彼女の人気を思えば今のような些細なやり取りも羨ましく思い嫉妬に狂う人も居るだろうなとそんな風に考えていて。声を弾ませてはしゃぐ彼女の夕陽に照らされた横顔をチラリと一瞥してから、その視線の先にある夕焼け空の景色を共有しつつその隣へと腰を下ろし。悪戯っ子のような笑顔に小さく肩を竦めれば、自身の手元のアイスをスプーンで掬って口へと運び)
それは心配無用だ、俺も倉橋を遅くならないうちに帰すつもりでいる。つまりそれさえ済めば俺も必然的に帰路につくことになる、心配するようなことにはならないさ。今は帰りの心配よりアイスが溶けないうちに、食べ頃を逃すべきではないと思わないか?
(/了承していただきありがとうございます!)
ファンなんていないってば。
(相手の冗談に苦笑いを返せば、続けられた台詞には「そうだねー」と同意し、手元のアイスをスプーンですくって。緩やかで暖かな斜陽に照らされた景色の中で、若干の茶目っ気を交え、にっこり相手に笑いかけると、チョコレートアイスをすくったスプーンを相手に差し出しつつ)
はい、恭介、あーんして?
おっ…、なるほど、倉橋も中々大胆なことを思いつくな
(掬ったアイスを口へと運びそれを味わおうとすれば、それよりも先に見るからに濃厚そうなチョコレートのアイスが口元へ差し出され。予想だにしなかった行動に思考が追いつかず一瞬固まるが、ドラマや漫画なんかではよく見る仲の良い男女間ではお約束ともいえるシチュエーションを実践しようと彼女は言っているのだと理解をすれば、これまで恋愛などには無縁だった自分が異性とこんなやり取りをすることになるとはよもや思いもしなかったが、こんな機会でもなければきっと体験することはなかっただろうし何より相手は文句無しの美少女で、素直にこれは美味しいシチュエーションだと楽しむことにすれば不敵に笑いつつアイスを口に含み。そしてゆっくり味わって感想述べれば、お返しにと甘酒のアイスをスプーンで掬い先程彼女にされたのと同じように差し出して)
これは…美味いな…!この口溶けの良さ、濃さ、これまでに食べたチョコ系のアイスの中でも間違いなく三本指に入る。…定番のフレーバーでこのクオリティならこっちのも期待できそうだな、さあ、心して味わうといい
良かった。あ、ありがとう。
(差し出したチョコレートアイスを食べた相手が好反応を見せてくれれば、自身も心から嬉しそうに、安堵を交えた笑みを浮かべて。続けて、相手からも同じようにアイスを差し出されると、あっさりその手から自然な素振りでスプーンを奪って() 自分の手で喫食し。口に含んでみると、少々目を丸くして口元に手を当て、のみ込んでから呟くように「……すっごい、甘酒の味」と感想を漏らして。ばっと相手の方を振り向けば、幾らか眼差しに真剣そうな光を宿し「美味しいよ!恭介も食べてみなよ!」と言って。折角なので、もう片方のアイスもシェアしては、食べ終わる頃にもまだ辺りは橙色で、しかし、最初よりも日が傾いていることは明らかであり。店に備え付けのトラッシュキャンに空き容器を入れると、軽く伸びをしつつ、相手の方を見ながら満足そうに)
……楽しかった。付き合ってくれてありがとう。そろそろ帰ろうか?
礼には及ばん、俺も楽しかったからな。思えばこれまで倉橋とはこうして学校の外で一緒に行動したことはなかったはなかったんだよな、何が縁になるかわからないもんだ
(学校帰りにアイスを一緒に食べて帰っただけ。たったそれだけのなんてことないことだったが、これまで学校での付き合いだけでやってきた関係の彼女と一緒に出かけたりするのがこれが初めてだというのが嘘のようにとても楽しんでいた自分がいて。それは自分たちが特殊な関係となったことが心境に影響しているのか、元からフィーリングが合うのか、はたまたその両方だろうかとそんなことを考えながら腕を組んでしみじみと頷き。まだ明るいとはいえもう夕暮れ時、一人で帰すのは心配に思えば帰ろうと提案をする彼女の方へと向き直り)
さて、どうせだから家まで送るぞ。こっち方面まで来た時点で多少の遠回りぐらいなら誤差のようなものだからな
ねぇ、その喋り方ってわざとなの?
(こちらが述べた謝辞に返礼されれば、くすっと笑って小首を傾げ。実はずっと聞いていいものかどうかと迷って以前から密かに胸の内に抱いていた疑問なのだが、二人きりで、相手の答えがどのようなものであれ、からかってきそうな外野もいない今、夕陽の光に後押しされるように思いきって聞いてしまって。さらに続けられた相手の台詞には、広げた両手の平を軽く突きだし、拒否のポーズを取りつつ「だーめ!恭介も男の子なんだから、もうここで解散!」と告げ。さらに悪戯っぽく自身の口元に立てた人差し指を添えると、どことなく楽しそうに)
私、電車通学なんだ。だから、本当にここで大丈夫なの。
…?質問の意図がわからんが、俺はわざわざ相手によって喋り方を変えたりするほど器用な人間ではないぞ
(唐突な投げかけに顔を顰め。喋り方について尋ねられると自分としてはそれほど変わっているつもりはなく、何故そんなことを聞くのだろうと考えつつ、わざと今のような口調を演じたりしてはおらず素であることを答えて。しかし、彼女の問いかけに思うところが少なからずあるのか断言をした後で顎に手を当てがい少し考えるような仕草をし「まあ、芝居がかってるとか変わってると言われたことは確かにあったか…」周囲から受けたことのある言葉を思い出すように口にしつつ一つ頷いてはみるものの、だからといってそれ自体を今更変えたりする必要性などは感じておらず。こちらの申し出にハッキリとノーを突きつけられれば、必要以上に食い下がったりはせずにすんなりと受け入れ、最後にそう戯けるように口にしてから手をヒラリと振って踵を返し)
倉橋がそう言うのなら無理強いをするものではないな。気をつけて帰れよ、寄り道をしたり知らない人について行ったりしないようにな
トピック検索 |