水沢 透 2020-11-14 22:37:24 |
通報 |
そうですね。最近は話していません
(相手のことを気に掛けていたりよく見ていることからやはり相手に対して気があるのではと思えば面白くなく。お疲れ様ですと佐倉井を見送った後、相手の方を見れば目は泳ぎどうにも様子がおかしくて。視線は合わず、なぜか距離を取られてしまえば苛立ちやら言いようのないモヤモヤを感じて眉に皺が寄り不機嫌そうな顔になり。我に返れば表情を取り繕い「それは良かった。せっかくですから一緒に帰りませんか?」と微笑み視線を逸らされていることや距離を取られたことには触れずに一緒に帰ろうと誘ってみて。というのも色々聞きたいことはあるが会社では都合が悪く、一緒に帰りながら聞き出せればと考えており、場合によってはバーへと誘って酔わせてから口が軽くなったタイミングを見計らって聞き出すことも視野にいれていて。相手の返答を待ちながら、相手の様子がおかしい理由について考えてみるもののそれらしい理由は思い浮かばず苛立ちやモヤモヤだけが募ってしまって)
(/私もワクワクです!こちらこそよろしくお願いします!)
え?あー…いや、
(どうにかこの場を去ろうと画策していれば相手からの申し出にパッと顔を上げて見ると何だかこの距離で正面からきちんと見るのはいつ振りだったかと思う程、微笑んではいるが少し暗いオーラを感じて少し言葉を濁し頬を掻いて「ごめん、ちょっと今日は…その、考えたい事あるから一人で帰るわ。ホントごめん…じゃあお疲れ!」困ったように眉を下げて申し訳なさそうに笑って言うと上手く誤魔化す事も出来ず妙な素振りで言い訳するなり軽く手を掲げて踵を返し挨拶をして相手に自分の不可解な行動の意図を尋問される前にとそそくさとその場を逃げるように離れて、小走りで通路を走っていくと丁度帰ろうとする他の社員と共にエレベーターへ乗り。本当なら一緒に帰って久しぶりに会話がしたかったと思う半面相手を考えるとやたら動悸がするようになった心情に困惑が隠せず逃げる事しか出来ない現状に後悔の念も感じながら足早に会社を出て。「……はぁ。どうすればいいんだ。………あ、」とぼとぼ足取り重く俯きながら歩いていればふと思い出したのは例のバーで、一人で悩んでいても埒が明かない為ここは相手をよく知るマスターへ相談してみようと思い立ち。最悪バーで出くわしてしまったらその時考えようと再び急ぎ足で向かえば乱した息のままにバーの扉を開けて「はぁはぁ、……こんにちはマスター。」店内に入るなり深呼吸して、相変わらず落ち着いた大人の貫禄を漂わせるその店主に少し安堵したように吐息を一つ。カウンターに腰を落ち着けて)
(引き止める間もなく逃げるように相手が離れていくのを呆然と見送って。相手がエレベーターへと乗り込むのを見てから、避けられた? 何かしてしまった? など相手に避けられる理由を考えて。しかしいくら考えても結局は推論でしかなく、深いため息を付けばエレベーターを呼んで一階まで下りると会社を出て。一人で帰路につきながら相手に避けられたことにショックを受けながらこのまま相手と離せなくなってしまうのだろうかと思えば、それは絶対に嫌だと考えて。バーへと行く気持ち的な余裕もなく、そのまま真っすぐに自宅へと戻って。着替えや入浴、食事をしながらも考えるのは相手のことで、もしも相手と佐倉井が付き合うことになったらと想像すれば酷い喪失感に襲われて)
マスター「いらっしゃいませ。こんにちは」
(相手が入店すれば穏やかな微笑みを浮かべて相手を迎え入れて。何やら乱れた呼吸のままカウンター席へとついた相手の前にメニューを置けば、その様子から何かあったのだろうなと察して。この前バーへとやってきた水沢からの話を思い浮かべれば、普段とは違った一面を見せたことで職場の女性にモテるようになり、相手と話しにくい状況だったということを記憶しており「職場で何かありましたか?」と急いでいて喉が渇いているのではと相手の前に水の入ったグラスを置きながら尋ねて。いきなり本題に触れて警戒されてはいけないと当たらずも遠からずであろう質問を相手に投げかけて様子を窺って)
(隣の席に鞄とコートを置くと目の前に出されたメニューに視線を落とし今は食欲が湧かないなと暗い面持ちでいれば投げ掛けられたその質問にハッとして顔を上げ自分があからさまな態度でいることからきっと察してくれたのだろうかとフッと表情を和らげると出された水を手に一口飲んで「凄いなぁマスター、何でもお見通しのようで…。あ、生お願いします。」先程まで張り詰めていた緊張の意図がプツンと切れたように落ち着いた心持ちでいるのが自分で分かり、取り敢えず来て良かったと内心で安堵の吐息をつくと早速悩みの種をどうにか出来ないかといくらか期待を込めながらマスターの方へ顔を向け「実は、先日水沢がここで出すような言動を職場で出しまして…いや、俺のせいなんですけどね。」と先週あった一連の流れを知らないものと思い一から事情を説明して、いざ本題に入るところでまたバクバクと心臓が鳴り響くような感覚になりカウンターの上で両手を握り締めて「…なんかその辺りから俺変なんです。女性でも男性でも水沢の良い面を皆に知ってもらえて凄く嬉しい筈なのに、アイツの周りにはいつも誰かしらがいて、それが仕事だろうがなんだろうが見てるだけでこう、モヤモヤするようになって。それが日に日に悪化していくようで耐えられなくて水沢を避けるようになっちゃって……本当は俺が隣に居たいのに。」自分でもよく分からない心情を分かるように伝えるのはとても難しく言葉にするのを悩みながら発言して、まるで独り占めしたいかのように本当の素の相手を皆に知られるのが少し残念で自分とだけの秘密で特別という立場にいる優越感が消失してしまったようにポツリと最後の言葉を吐いて。今でも先程の相手とのやり取りを思い返せば逃げてきてしまったことにとてつもない後悔の念が渦巻きもはや自分は何をしたいのだろうかと衰退したようにげっそりと大きな溜め息をついて)
(/この後の流れですが、もしよければ金曜日をクリスマスにして以前考えていた展開で回すのはどうでしょうか?
クリスマスの予定は仕事で潰れてしまい、皆が帰った後結城がケーキを買って戻ってきて会社でこっそりとクリスマスを過ごす…その中でギクシャクしてしまった関係を修復してより距離を縮める。というような感じ…でしたか?)
「職業柄、人の機微には敏感になりましてね。生ですね」
(水沢から話を聞いていたこともあり予想は当たったようで、そう言いながら生ビールの準備を始めて。水沢から話を聞いている分、ある程度の状況は理解しているつもりではあるものの、あくまでも水沢視点での話であり参考程度に留めておくつもりでいて。相手から説明される話は先日水沢から聞いた話で、水沢から聞いた話と違う点はなく相槌を打ちながら聞いていて。ちょうどいいタイミングで生ビールを相手の前におくと、言いにくそうにカウンターの上で両手を握りしめる相手を見ながら相手が話し出すのを待って。相手の話を聞いていれば、友人というよりはまるで想い人へ向ける感情のようだなと感じて。
急に人気者になってしまったことについても、自分以外と仲良くなってしまったらという危機感や疎外感、それから嫉妬を感じているようだなと思って。相手の呟きから答えは出ているような気もするが、本人はそのことに気付いていない様子でさてどうしたものかと少し考えて。このまま放っておくのは相手と水沢の両方にとって良くないだろうと想像でき「結城さんは水沢さんの特別になりたいのではないでしょうか? 大切な相手だから独占したくて、相手にとっても自分が特別であって欲しいのではないでしょうか」と静かに言って。これだけでは分かりにくいだろうからと「例えば水沢さんが会社の同僚とよく話すようになり『俺たち付き合うことになったんだ』と言われてその彼女を紹介されたとするとどう感じますか?」と少し踏み込んだ内容の質問をして。友人として思っているのであれば祝福できるようなことではあるが、無意識にでも恋愛感情があれば嫌だと感じるだろうと考えて)
(/そうですね。タイミング的にもちょうどいいと思います。そんな感じの展開だったと私も記憶しています
その展開でいきましょう!)
(出して貰ったビールを手に普段なら仕事後で一気に流し込み美味いと叫んでいただろうが今日ばかりはそんな気分でもなく一口飲んだ所でいまいち味も分からず静かにグラスを置いて。こんな客の戯言に丁寧に対応してくれてる店はそうそうないのではと思いながらマスターの返答に顔を上げると「特別?……ああ、まぁそうなのかもなぁ。」それが友情以上の感情だなんて微塵も思わず独占したという気持ちは少なからずありそれがこのモヤモヤの発端だったのかもしれないと論点がずれてまだ答えに辿り着かず、でも相手が俺を特別に思うなんてあり得ない話だと内心で否定してはマスターの続けられる質問には一瞬脳内でその情景を想像して「えー?…んー、んー……嬉しい事の筈なのに、全然嬉しくない…寧ろ胸が痛い…」想像すればする程祝福したい気持ちは遠ざかりもしもの話ですら顔は青ざめ胸元を握り締めるとズキズキと痛んでいるような錯覚に陥りこれはもう重症だとカウンターに両腕を置いて項垂れ)
(/了解しました!ではそのように!毎度の事ながらその都度入れたいシチュなどありましたら遠慮なく入れちゃってください!)
(特別になりたいのではという言葉ではあまりしっくりと来ていないように見え、もっと直接的に伝えなければ駄目かと感じて。もしもの話をすれば顔が青ざめるほどにショックを受けた様子が見て取れ、やはりというべきか相手が水沢に対して無意識に好意を持っているのだろうと思って。胸元を握りしめ項垂れてしまった相手を見ながら「結城さんが水沢さんに感じているのは友情以上の感情、恋愛的な意味で好意を持っているのではないでしょうか」とはっきり伝えることにして。「好いているから独占したくて、自分以外の人と仲良くなっているところを見て嫉妬した。誰かに取られると思うと胸が苦しくなる。辻褄が合いませんか?」と静かに言って。「……もし、水沢さんに好きだから付き合って欲しいと言われたらどう感じますか? 迷惑だと思わないならそれはきっと……」と今はまだ認められなくても自覚さえできればどう動くかも考えられるのではないだろうかと思いながら)
(/ありがとうございます!)
…え、友達以上?恋愛?
(マスターの言葉に想像は勝手に膨らんで落ち込みすらすれどそれにより察したマスターの決定的な言葉を耳にすれば顔を上げて一瞬きょとんと目を丸くし、その言葉の意味がすぐ受け入れられず脳内でぐるぐると考えあぐねていればその理由を分かりやすく説明されたことで今までの自分が感じてきた感情が一気にフラッシュバックしてそれが全て恋愛の意味での好きという意味だったからこそだと把握すれば合致したようにコクコクと大きく頷いて「そうか、これそういう意味だったんだ!なんだー俺水沢が好きだったんだ…!道理で……、ん?俺が水沢を好き?」納得してスッキリした表情を見せホッと安堵の息をつきやっとモヤモヤから解放されると思った矢先、眉をしかめて好きの意味に自問し。その後再びマスターから質問を投げられればその内容に想像は膨らみ胸の奥からぶわわっと込み上げてくる何かで先程とは違う喜びと嬉しさでドキドキと心臓は高鳴り「め、迷惑なんてない!…すっげぇ嬉しい、なんかこう…気持ちが溢れてヤバイっ!」浮き沈みの激しい分かりやすいタイプとは自分で自分に驚きつつこんなにも水沢の事で一喜一憂してしまうとはそれだけ本当に好きなんだと実感させられ、グラスに入ったビールを手に取ると一気に飲み干し大きく息を吐いて気持ちを整理しようと深呼吸し「俺、水沢のことそういう意味で好きなんだなぁ。ははっ!すげー迷惑じゃん、男からそんな目で見られんの。」改めて口にすれば今までのよく分からなかった感情は丸っと解決しスッキリはしたが新たに難題が突き付けられこんなの一生誰にも言えないと眉を下げて寂しげに呟けば、この気持ちがバレた時の相手の表情が曇る瞬間が想像出来フルフルと首を横に振って想像をかき消してそうならないように接していかないとダメだと内心でぼやき)
モヤモヤが解決したようで何よりです
(最初は受け入れられていなかったようだが、続けて説明すれば非常に納得できたようで大きく頷く相手に安堵して。モヤモヤの理由が分かったとしてもそれを受け入れられるかはまた別問題であり、眉をしかめる相手にどうなることやらと考えていればもしも水沢から告白されたらどう思うかというたとえ話を想像した相手が興奮した様子を見れば、本当に水沢のことが好きなんだなと小さく笑って。「どうやら答えは出たようですね」と告白されたら嬉しいと素直に答える相手に微笑んで。一難去ってまた一難、水沢を好きだと自覚したものの同性同士であるが故に新たな問題が発生したようで、寂しげに呟く相手を見れば「さてどうでしょうね。水沢さんが語った好きなタイプというのも見た目より中身についてばかりでしたし可能性としてはあると思いますが」と相手のことを気に掛けていた水沢の様子からも相手に可能性はあるのではないかと思って。女性に構われるようになったことよりも相手と仲良くなったことを嬉しそうに話していたことを思い出しながら「困ったことがあれば相談に乗りますよ」と二人が上手くいけばいいなと思いながら微笑んで)
可能性…ですか。
(落ち込んだ様子でマスターの言葉に耳を傾けるとその励ましも素直に喜べる気力はなく、確かにゼロではない可能性にすがりたいと思う気持ちもあれどこのままの関係を平穏に続けていくことがお互いにとって幸せで一番ベストなのではないかと消極的に思考は進んでいき、「有難うございます。俺、少しでも水沢に気に入ってもらえるように中身磨きます。」至って穏やかな口調で微笑みを浮かべながらその発せられた言葉の意味は恋愛成就に向けての前向きなものではなく今の関係をより良いものにしていこうというある意味プラス思考で若干開き直ったように心に決めれば鞄から財布を出して「マスターお会計お願いします。今日は話を聞いて下さって助かりました、おかげで凄くスッキリしました。あ、この事は水沢には内緒ですよ。」席を立って身支度を整えながら今まで心にモヤが掛かっていたものはすっかり拭われて、本当の気持ちに気付けたことでこれからどうすればいいか課題は出来たがそれも晴れやかな心持ちで気分は高揚しており、何故か無性に相手に会いたくなって胸の奥がぎゅっと締め付けられる感覚を覚えると「…これが恋かよ。」胸元を握りしめてポツリと小さく言葉を紡ぎどこか楽しげにうっすら笑みを浮かべて)
「えぇ、それが良いでしょう」
(恋愛成就に向けて頑張ろうというわけではなく、友人関係のまま良い関係を築きたいというように聞こえたものの避けずに関わっていこうと考えを変えてくれたようなので良かったと思って。お会計と言われれば金額を伝え、相手から金銭を受け取って。「いえいえ、お力になれたようで良かったです。えぇ、もちろんです」と穏やかに微笑み水沢には秘密にしておくと言って。相手の好意を水沢に伝えるつもりはないが、水沢が相手のことをどう思っているかについては聞きたいなと思っており、もし水沢も相手に好意を持っているのであれば水沢の背を押して二人が上手くいくようにサポートしたいなと考えていて。きっと水沢なら溺愛して自分から離れないように様々な手を考えるのではないだろうか、それは人によっては重いと感じるかもしれないなとふと心配になったものの、相手の様子を見るにそれくらい溺愛された方がいいのかもしれないなと感じながら相手を見送って)
(バーを後にするなりやはりマスターは偉大だとこの答えに導いてくれたことに深く感謝しつつ脳内はもう相手の事でいっぱいで今後どうやって接していけばよいかそればかりに思考を巡らせ、帰宅後も明日を迎えることが楽しみと不安と様々な感情が入り交じって「………あ、そういえばクリスマス!あれ?明後日じゃね?…え、俺耐えられるかな……。」布団に潜り突然思い出された相手との約束事に再び脈拍は早くなり寝れそうにない瞼はしっかりと開かれていつしか夜は明け。
若干寝不足ながらもいつものように朝の流れ作業から出社するとどうも昨日までとは全く違う感情のせいか妙に強張った表情でラウンジへ行き朝食を取りつつ、相手になんと声をかけようと考える中「朝の内に昨日の事謝っておいた方がいいよな…。」言いながらスマホを取り出しメッセージを見てくれる事を願って「話したいことがある。朝一ラウンジで待ってる。と。」思い立ったが吉日、早い内に言っておかないと自分の性格上ずるずるいってしまうだろうと思い少々緊張しながらも来てくれる事を願いスマホを傍らに置いて朝食を済ませ)
(スマホのアラームが鳴るよりも随分前に目が覚めて。佐倉井さんと相手が付き合うことになったのだと報告を受ける夢を見てしまったことがあり気分は良くなく。目が覚めればそれが夢であったことにほっと安心すれば、自分は相手のことを恋愛対象として見ているのだなと自覚して。女性に囲まれるようになっても相手と話せなくなってしまい悲しかったり避けられてショックだったのもそれで説明できるわけで。自覚したはいいが、昨日一緒に帰ろうと誘ったが断られてしまったことを思い出せば深いため息をついて。あの後帰宅してから避けられた原因を考えたりしていたが理由が分からず、避けられないようにしつつも話ができるようにすることを目標にして。そんなことを考えていればいつも起きている時間が近づいてきたため出社の準備を行い、いつも通りの時間に家を出て。
そろそろ会社が見えるというタイミングでスマホが鳴り、確認してみれば相手からのメッセージで。内容を確認すればなんだろうと逸る気持ちから足早に会社へと向かい、ラウンジへと向かって)
(落ち着きなくそわそわとしている様子は端から見たら挙動不審にしか見えないだろうと自覚しているものの落ち着いた心境でいられる筈もなく、朝食を終えて一人ちょこんと席に座っていればテーブルに置いたスマホが鳴るかもしれないと即座にチェック出来るように待っていれば、ラウンジの出入口にふと視線を投げたタイミングで通路からこちらへ向かってくる相手の姿を目にしてハッとし卓上を片付けスマホをポケットに仕舞い少し乱暴に席を立ち上がり「水沢!…お、おはよう。」相手がこちらに辿り着く前に自分から小走りで寄っていき少々不自然な面持ちで声をかけ、今までにない緊張感に見舞われてバクバク煩い心臓をどうにか落ち着けようと軽く深呼吸し「あの、昨日はごめん…ちょっといろいろあって考えたくて、断るにしてもあの態度は無いよな。ホントごめんな。」面と向かってしまうとはやり目を合わせる事が出来ず恥ずかしげに視線を下へ落とせば言いにくそうにしながら首筋を押さえて昨日の事を弁解して謝罪し、気を悪くしてしまったろうと申し訳ない気持ちも含めてどうか伝われと内心で)
おはようございます
(自分を見つけ向かってくる相手を見れば嬉しい反面、話したいこととはなんだろうか、まさか距離をおきたいなんて言われるのではないかと不安に思って。近くまできた相手から挨拶をされ微笑み挨拶を返したものの、なぜそれほどまでに緊張しているのだろうかと不思議に思って。「いえ、大丈夫です。気にしないでください」と実際にはめちゃくちゃ気にしていたが、本当に申し訳なさそうな相手の姿を見れば微笑み気にした様子は見せず。話というのは昨日のことを謝りたいということだったのだろうかと思いつつ「その考え事については進展ありましたか?」と相手の考え事には興味があるが聞いていいものかは分からないためひとまず好転したのかと尋ねてみて。聞いていい内容であれば相手が話してくれるかもしれないし、無理だとしても解決または好転しているのであれば帰ろうと次に誘った時に頷いてくれるかもしれないと考えれば相手を見つめて)
(数日振りのまともな会話もやたら久しぶりに感じて相手とやっと誰にも邪魔される事なく話すことが出来たと思えば楽しいやら嬉しいやらで気分は高揚し、こんなにもハッキリした清々しい気持ちなのも自分が相手を想う本当の感情に気が付けたからで良かったと思う反面この緊張感はどうにかならないものかと表に出すまいと必死でいれば、相手の見慣れている筈の微笑みを目の当たりにしてまるで後光が差しているかのように煌びやかに見え『ヤバいカッコイイ…』と内心でぼやき**ッと無意識に見つめていれば、まさかの質問にハッと我に返り「え!あ、ああ…うん。昨日バーに寄ってさ、マスターといろいろ話したら解決した。さすがマスター、イケオジとはこの事だ。」まさか本当の内容など話せる筈もなく見つめてくる瞳を痛い程感じながら事実は述べて。普段の自分はどんなだったかと冷静さを取り戻してくれば相手の肩をポンポンと叩きながらフロア行こうぜと笑顔で促して)
解決……それは良かったですね
(久しぶりに相手と会話らしい会話ができたことに嬉しさを感じて。解決したということは良くも悪くも何かしら結論が出たということなので、嬉しさはあるものの気になって。もし相手が佐倉井さんに告白することを決めたなどであればどうすればいいのだろうか悲しくなるも微笑んで。目に見える範囲で相手が佐倉井さんと一緒にいるような状況だったら首を突っ込んで邪魔をしようと考えていて。バーに寄ったと聞くと話してくれるかわからないけれど一応は聞いてみるかと思いつつマスターが頼りになるのは同意なので「えぇ、マスターはとても頼りになる人ですから」とフフッと笑って。肩を叩かれるとそれだけで嬉しくなりながら返事をして促されるままフロアに向かって。いつもは足元に置くが相手もいることで椅子の上でもそこまで目立たないだろうと思い作った弁当の入った袋を相手の席の椅子の上に置いて)
(相手が自分に対してどのような感情を抱いているかなど想像も出来る筈がなく内容は勿論話せない為相手の誤解を解くこともせず悩みが解決した事実だけさらっと伝えて満足すれば、相変わらず自分の為に用意してくれる弁当には胸を打たれ喜びから溢れ出そうになる弛んだ表情を必死に堪えて周りに感付かれぬようサッと手提げを取り鞄と共に足元において。いつも通りデスクに向かえば弾んでいた気持ちも落ち着きを払いその日のスケジュールを確認しては淡々と業務をこなしていき。昼休憩に入れば弁当の入った手提げを手にラウンジへ向かい定位置で食事をしながら翌日の相手との予定を考えてスマホを手に取り「俺何用意すればいいんだろ…食事は水沢が作ってくれるだろうし、ワインとか買って行けば良いかな…」約束した当時はただ単に楽しく過ごせる事だけしか考えていなかったが今の状況からすれば好きな相手とのクリスマスに二人でという事実に緊張しないわけはなく朝のような失態は晒したくないと眉間にシワを寄せて項垂れるも取り敢えず準備物の確認で相手にメールを送り、「…あ、今もまた女子社員に囲まれてんのかな。メール気付くかな…」スマホを握り締めながらフロアで昼を取っているであろう相手の状況を想像するとまた今までのモヤモヤが募りだからと言って何か出来る訳もなく寧ろ相手の環境改善に嬉しさもある為複雑な気持ちに小さく溜め息をつき「…好きって大変だなぁ」こんなにも一喜一憂して情緒不安定になってしまう自分に嫌気がさすも好きな気持ちは考えれば考える程増していくばかりでテーブルにつっぷし)
(自分の席に座ってスケジュールやメール確認をして朝の時間を終えれば始業開始時間になれば作業に入って。フロアへ向かう時の相手の笑顔を思い出せば、久しぶりに相手の笑顔が見れたことを嬉しく思う反面、告白する決意ができて心に余裕ができたのかと思うと喜びも半減して。作業をしながらも相手と佐倉井のことが気になってしまって普段よりも集中できておらず、これでは駄目だと気合を入れて業務に取り組んで。後半は集中ができたからか進捗的には遅れることもなく昼休みになって。昼休みになればここ最近の流れになり、同僚の女性に誘われて断る理由も見つけられず結局、同僚の女性に囲まれて昼食を食べて。相手はどうしているだろうかと時折視線を向けれた時、スマホのバイブに気付いて確認して。それは相手からのメールで内容を読めば、プレゼント交換のプレゼント以外に特に用意するものはなかったはずだよなと考え『プレゼント以外にってことなら、うちにもお酒はあるが結城の飲みたいお酒があるとも限らないから持ってきてもらえるといいかもしれない』と返信して。返信してからクリスマスパーティーで相手にお酒を進めて酔わせてから相手の解決したという悩みについて聞いてみるといいのではないかと閃いて。もしそこで佐倉井さんが好きだと聞かされたら凹んで魂が抜けるかもしれないが、確定すればそれはそれで対策のしようもあるかと考えて)
(テーブルに置かれたスマホがバイブで着信を知らせると手を伸ばしてのそりと起き上がりまさかと思って確認すれば相手からの早々の返事に驚くも嬉しさに口元がつい弛んでニヤニヤとした表情を隠すように手で口を隠すと返ってきた文面に目を通すなりひゅんと血の気が引いて「………やべ、プレゼントの事忘れてた…!」ここのところあれやこれやと慌ただしくそんな約束をした事などすっかり忘れており現を抜かしている場合ではないと急いでネット検索して「何だっけ、なんとか猫のクッション…」以前の会話を必死に思い返しながらどんなものかを確認して帰りに店へ行けば買えるだろうかと頭をフル回転させ、そうこうしている間に休憩時間が終われば慌ててフロアに戻って行き午後の作業を開始するも頭の中はプレゼントが用意できるかそればかりで。隣の席の同僚に声を掛けられればハッとして明日きっちり定時に上がる為にも今日はいつもより少々多めにノルマをこなさなくてはと気を取り直して必死の形相で業務に取り組めば、定時を過ぎた辺りでこなすべき作業を終えると急いでデスク回りを片付け「よっし。これで明日の分は簡単に片付くな。…急いで買いに行かねーと!」まだ残っているメンバーに声を掛けるとそそくさとフロアを出て退社し)
トピック検索 |