蒼空 2020-11-13 23:36:37 |
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(此方に擦り寄ってくる姿に可愛いなと胸キュンしつつ、暫くすると寝入ってしまった様子の彼に自分の上着を脱いで身体にかけると、無防備な寝顔を見てすぐに携帯で写真を撮り始め。密かに作っておいた伊織フォルダに保存すれば満足そうな顔で頷き、アルバムの写真を順番に見返してはこれまでのことを思い出してふっと微笑み)
…んん、……蒼空…?
(寝ぼけ眼で今の状況を何とか把握しようと頭をフル回転させると彼の膝を借りて寝てしまったのだと思い出し、パッと目を見開けばまだ膝の上だと言うことに気が付いてのそっと起き上がり「ごめん、ずっとこのままでいてくれたんだね。足痛くなってない?」身体から滑り落ちる上着にも気が付くとかけてくれたのだと分かり微笑んで、きちんと座り直せば相手を抱き寄せ「ありがと、スッキリした。」肩に顎を乗せて癒しを得て)
あ、起きた?おはよ。
(相手が身体を起こしたのを見れば、それほど長い時間では無かったが少しだけ痺れた脚を伸ばして「全然大丈夫、それよりもう良いのか?」何も出来ないのは確かだがこれぐらいで本当に良かったのかと尋ねて。ふと抱き寄せられスッキリしたという言葉にホッとすると、肩に顎を乗せる彼の頭をそっと撫でながら腰に腕を回し、ゆったりとした時間を過ごして)
仮眠程度でよかったから、復活~。
(脚を伸ばす様子に大丈夫という辺り気を遣わせてしまってるなと思うも素直に優しさを受け止めて、頭を撫でる手と腰に回される腕に包容力を感じながら「夕飯前に温泉入っておく?」温泉も大浴場へ行けばいくつか薬湯も揃っておりそこそこ温泉だけで時間を要する程楽しめるようで、身体を離せば時計を確認して「ラウンジで18時以降食事が取れるから、温泉行ってる間に丁度良い時間じゃないかな。ご飯食べた後にでも大浴場の露天行けば星が望めると思う。」受付で確認したスケジュールを伝え、当初の目的である温泉での天体観測を期待してにこやかに告げて)
そっか、良かった。
(少しは休めたようで安心したように微笑めば、先程から見ていた写真を思い出し、手に待っていた携帯を彼の目の前に出して「ほら見て、伊織の寝顔。かっわいいよなぁ…」頬を緩ませながら言うと相手の反応を伺い。温泉と聞くと、もうそんな時間かと思いふと時計を見て「そうだな、良い時間だし先に入っちゃおうか。」旅行に来た最大の目的を前に嬉しさを隠せない様子で)
うわっ、もう寝顔とかやめてよ…恥ずかしいじゃないか。
(まさかの写真を目の前で見せられれば眉間を寄せるなり顰め面で恥ずかしそうに呟き、満足そうな彼の顔を見れば奪い取ってデータを消去しようと思う衝動も抑えて。
相手から賛同の意を確認すれば笑顔で頷いて立ち上がり部屋に用意されている浴衣やバスタオル持参した着替えなどを袋に詰めて。最上階の大浴場はとても広く外への露天は完全に窓で仕切られ、様々な大きさの湯船に泉質などどこから行くかと迷える程、そこそこの客入りに混じって彼と共に温泉を満喫すれば時間もあっという間に過ぎて身体が赤く火照る程暖まり、一度出るなり浴衣に着替えて食事をするラウンジへと向かえば夕飯時で賑わっており豪華な懐石料理に舌鼓すると用意されていた酒も入ってか気分は更に上がって。食事を終えて部屋に戻るなり食休みをしてのんびり過ごせば外も暗く頃合いかと、「蒼空、もう一度大浴場の露天行ってみようか。今が一番星空が綺麗に見られるよ。」冬の夜空の星を思えば昔見た光景を思い出して懐かしくなり期待に胸を膨らませて再び大浴場の露天へと向かって。露天へ通ずる扉を開ければ寒さに身を竦めながら急いで湯に浸かり)
蒼空は露天の部分から回してくれればいいよ。
(久しぶりの温泉を満喫し数種類ある湯船を一つ一つ全て楽しむと、熱く火照る身体のまま浴衣に着替えこっそり彼の浴衣姿に胸キュンしつつ食事を楽しみ、美味しいものばかりで此処でもまた味わいながら腹が膨れるほど堪能すれば、部屋でうとうとしている所に星空という言葉でパッチリ目が覚めて。冬の星空というだけでも綺麗なのに露天風呂から、ましてや彼と一緒に見る星はどれ程綺麗だろうかと胸が高鳴り、相手に続いて急いで湯船に入り)
あー暖まる…。蒼空、上見て上。
(続いて湯に浸かる相手に小さく笑みを漏らして、外の寒さとは裏腹に熱い湯が身に染み入りふと空を仰ぎ見れば想像以上の星空に自然に感嘆の声を漏らし、相手の肩をとんとんと指で突けば上を指差して見るように促し。「冬は星空が一年でもっとも綺麗に見られる季節なんだよ。肉眼でも星雲や星団が見られる。有名なのがあのオリオン座だね、冬の大三角と大六角形って聞いたことある?」湯には肩までしっかり浸かって縁に背を預けながら上を見上げては楽しげに星を探して)
ん?
(外の寒さに震えながら湯に浸かればゆっくりと身体の芯から温まる感覚に目を閉じていると、肩を叩かれ言われるがまま空を見上げては「うわぁ……っすげー…」とあまりの美しさに言葉を失い暫くの間見入っていて。ふと彼の言葉を聞けば「オリオン座は知ってる。冬の大三角形は聞いたことあるけど…大六角形は聞いたことないな」小さい頃から好きだったと聞いてはいたが本当に楽しそうな横顔に此方まで嬉しくなり、星に詳しい彼に「今日から俺も少しは詳しくなれそうだ」と微笑んで)
冬の大三角は小学生で習うからねぇ。俺も正直他の星の名は忘れちゃったけどさ。
(誰もが知ってる有名どころと少しかじったくらいは覚えているものの、夢中になって本を読んでいたあの頃に比べたらもうすっかり記憶に残っていないなと自嘲気味に笑いながら、それでも光り輝く星には目も輝かせながらあの星はなんだったかなぁと内心で呟きながら、ふと隣に視線をやれば微笑む様子に自分ばかり楽しんでいる訳ではないようで安心して「一緒に見られてよかった。ここまで来た甲斐があったよ。」ありがとうと一言礼を言えば近付いて頬に口付けし)
そういえば小学生の時だったなぁ習ったの。
(どの星が何という名前だったのかすっかり忘れてしまい、思い出そうと必死に星を眺めていればふと頬に口付けられ、少し照れ臭そうに相手の方を見ては「ありがとうは俺の台詞、ここまで連れてきてくれてありがとな。」彼の唇に軽く触れるだけのキスをすれば、また肩まで湯に浸かり空を見上げて)
っ、……まったく、蒼空には頭が上がらないなぁ。
(逆に礼を言われてキスをされると驚いたように目を見開いて、肩を竦めれば眉を下げてクスッと笑いを漏らし同じように肩まで沈んで星空を眺めながら「…あ、流れ星。」サーッと一瞬で光り流れていくものを見付ければ声を上げて、相手に星の説明をしながら暫く入っていれば身体が火照りのぼせてしまいそうな感覚にザバッと立ち上がって「そろそろ出ようかな、蒼空も行こう。」暖まった身体は外の空気もさほど寒さを感じず相手も出るよう促して露天から上がれば室内に戻り)
んふ、キュンとしただろ?
(嬉しそうにしてやったりと笑えば、肩まで湯に浸かる彼に近付き密着するように隣に座れば同じく空を見上げて。
流れ星と聞いて「えっ、どこだ!?」と慌てればキラリと光るものが流れていき嬉しさに頬を緩ませ暫く見つめていると、先に湯船から上がる彼に続いて立ち上がり)
(丁度夜のこの時間はまだ利用客もそこそこおり、一通り浸かった温泉は今日のところはお開きにしようと洗い場で身体を流し纏めて頭からお湯を被れば全身の汗を流してさっぱりし、そのまま浴室を後にして脱衣場で着替え始め。「部屋に戻って布団に入ったら速攻で寝られるくらい心身共に癒されたね。ここの露天最高でしょ?」完全に疲れは取れて露天いいなぁと改めて思えばいつかまた来られる日を思い描きながら浴衣に着替えて)
(シャワーで全身を洗い流してふぅ…と一息吐けば脱衣所でまた浴衣に着替えて部屋に戻り、いつの間にか敷いてもらってある布団にボスっと倒れ込めば「あー…最高、星は綺麗だし流れ星初めて見たし露天風呂も…本当最高だなぁ…」このまま目を閉じればすぐにでと寝ていきそうなぐらいだと笑って。
ふと隣の布団を見ればうーん…と唸り「当たり前だけど、布団二枚なんだなぁ。」いつもは同じベッドで寝ている為不満そうに唇を尖らせて)
(部屋に戻るなり布団へダイブする彼を横目に明日のスケジュールを確認しようと受付で貰ったパンフを確認して、流れ星が初めてだと聞けば少し驚いて相手の方へ顔を向けるも楽しんでくれている様子が言動から伝わってくればにこっと微笑みを浮かべて自分も布団へ行きもう一つの方の布団の上にストンと彼の方を向いて胡座をかけば不満げな相手の発言に「そりゃそうでしょ。…でも一緒に寝るでしょ?」シングルで二人寝るのは既に慣れたもので、相手の求めているであろう事を口にすれば膝に肘をついて前屈みで相手の顔を覗き込み)
え、一緒に寝る?
(流石に旅行の時ぐらいは1人で寝たいだろうなと思い今日は別々で寝るつもりでいたが当たり前のように一緒に寝ると言われ、思わずパッと彼の方を見れば覗き込むようにして顔が近くにあり「寝る、一緒に寝る!」と笑顔で相手に抱き付いて。
浴衣なのを忘れており、抱き合った時に軽くはだけた所から直接肌が触れ合えば「んー…気持ち良い……。」すんっ…と匂いを嗅ぎながら浴衣最高だなぁと内心で)
(嬉しそうに笑顔で抱き付かれればいつものように相手を抱き留めて緩く腕を回して抱き締め、この状況に何の意図もなく幸せな心地を味わっていれば紡がれ聞こえてくる言葉にぎょっとして顔を向け「…え、蒼空から…気持ちいいって…」夜の営みですら素直にその言葉を聞くことはそうそうないのに、何でもないこのタイミングで聞けるとは夢に思わず感動すら覚え途端に押さえ込んでいた欲求が顔を出し「蒼空、完全に煽ってるでしょ。やらない約束させておいて…。」浴衣であることが尚性癖を煽って薄手の生地が身体のラインをしっかり出して色っぽくくねる腰を撫でると覗く太腿を撫でては合わせから手を差し込んで)
(肌の触れ合っている所がどこか心地よく何気なく言った言葉にあからさまに反応され「え?今までも言ったことなかったっけ。」きょとんと相手を見れば確かに行為の時もどちらかと言えば声を出さないよう我慢していたし行為の後もぼーっとしているか寝ていたかなぁ…と思い返し、そんなに言って欲しかったのかなと首を傾げて。いつの間にか浴衣の中に手が入り込んできていて「んんっ…」と思わず声を漏らせば「本当に煽ってるつもりは無かった…けど、触るぐらいなら良いよ。」しっかりと約束させておいてそんな意地悪はしないと伝えればむしろそういう風に捉えられていたのなら仕方ないと彼の好きにさせて)
…触ったら、我慢出来なくなる…。
(きっといろいろな事情が重なって欲求不満から自分の身勝手な捉え方をしてしまったのだと思い、そんなつもりはなかったと言われれば少し反省したように相手の肩に頭を置いて。そんな自分の言動を許容して何の抵抗もない彼に撫でていた手を止めて葛藤しながら小さくぼやき、浴衣から手を抜いては背中に手を回し抱き締めて「今日はもう寝ようか、蒼空も慣れない場所で疲れも出たでしょ?」頭をそっと撫でると頬を横顔に擦り寄せて)
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