真夜中のピエロさん 2020-11-11 07:28:31 |
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頂きます
(テーブルに置かれたコップを手に取ると美味しそうに飲み干して)
ふかふか……あぁ、凄く癒される……
(恐る恐るぺルラを受け取ると膝の上に乗せて背中を撫で、その撫で心地に顔を緩めて)
……ペルラ、飯だぞ。
(若干表情を緩めた後撫でられて嬉しそうなペルラに声を掛けるとペルラははっとしたように目を見開き、きゃんきゃんと鳴いて膝から飛び降りると餌皿の方へと走っていき)
………可愛いだろ。…てかあんた…何であんなに酔ってたんだよ。
(餌を貪るペルラを優しい目線で見つめると呆れたように相手を見つめ直し、唇に付けていたピアスを外すと「…あんた、会社員?」と静かに問いかけ)
凄く可愛いです(即答し)
俺には付き合っている彼女がいたんですが、本日その彼女の浮気が発覚し、色々言われて振られてしまいまして。飲まなきゃやってられなかったんです
(飲んでいた理由を答えた後、盛大にため息をついて)
え、はい。会社に勤めていますよ
(なぜそんなことを尋ねるのだろうと不思議そうにして)
……へぇ…
(若干興味を持った様子で机に頬杖をつき、「…いや、何となく気になっただけ。」微笑んだまま否定するように首を振ると「…んじゃ明日も仕事だろ?早く帰って寝た方がいいんじゃねぇの。」時計をちらりと見やって首を傾げて)
えぇ、仕事です。朝一会議もあります……会社爆発しないかな
(死んだ目になりながら呟き)
そうですね。帰ります。水、ありがとうございました
(ソファーから立ち上がろうとするもふらついて)
…大丈夫かよ、あんた…ほら、掴まれって。
(爆弾発言に苦笑しながらもふらつく相手を心配しているようで相手の肩の下に腕を差し込み)
っと、ありがとうございます。もう大丈夫ですから離してもらって大丈夫です
(相手の腕に掴まり持ち直せば、大丈夫だからと掴まっていた相手の腕を離そうとして)
……はいはい。お仕事頑張れよ。
(ぱっと手を離すとそのまま手を振り、見送りの姿勢を取ると餌を食べ終わったらしいペルラも玄関まで飛び出し、ぶんぶんとちぎれんばかりに尻尾を振りながらきゃんきゃんと鳴いて)
ありがとうございます。……また来てもいいですか? お礼もしたいし、ぺルラくんにも会いたいので……
(ふらついた足元ながらも玄関まで行くと振り返り、少し言いにくそうにしながらまた来てもいいかどうかと尋ねて)
…俺は別に良いけど。お前も良いよな、ペルラ。
(何とも言えない表情で頭を掻くと足元で尻尾を振って舌を出しているペルラに問いかけるとペルラも答えるようにきゃんと鳴き、相手の足元に走っていくと一声吠えて)
ありがとうございます。ふふっ、ペルラくんもありがとう。それではお邪魔しました
(相手に向かってお辞儀をした後、壁に手をついてかがむとペルラの頭を撫で、同じように立ち上がると玄関を出て)
……じゃあな。
(微かに微笑んだ後扉を閉め、施錠するとリビングのソファーに沈むように倒れたかと思うと派手なスーツのネクタイを緩めて「……ペルラ…上乗ってくれ。」とてとてと後を着いて歩き、ソファーの下に座っていたペルラに呼び掛けるとペルラは答えるかのように上に飛び乗り、その勢いに一瞬噎せるが「……ああ…癒される。…面白いお隣さんだったな、ペルラ。」きゃんと一声鳴いて腹に座り込み)
……隣……うん、間違ってない
(玄関を出て廊下を進み、部屋番号を見て間違っていないことを確認すると鍵を取り出し差し込んで。扉を開けると部屋に入り、荷物を置いて着替えるとベッドへ倒れ込んで)
……じゃ、寝るから…一旦退いてくれペルラ。
(派手なスーツの上着部分とネクタイをカーペットに脱ぎ捨てるとシャツとスラックスだけの姿になって手を伸ばし、放置されていたブランケットを取るとペルラを一旦腹から降ろして横に座らせ、ペルラにもブランケットを被せて眠りに落ち)
…………。
(そのまま寝落ちてしまい)
(/背後です。次は次の日、田原がお礼の品を持って神尾さんの元を訪れるというので大丈夫でしょうか?)
(了解です。)
……ふぁ……。
(翌朝、眠そうに欠伸をしながらソファーから体を持ち上げると横で眠っていたペルラが慌てたようにソファーから飛び降りて餌を急かすようにきゃんきゃんと鳴いている様子をぼんやりと聞きながら昨日床に放置した上着とネクタイを掴むと手早く着替え、自身は簡単な朝食を食べるとペルラに餌を食べさせ、顔を洗ってソファーに腰掛けるとまだ出勤時間に余裕があることを確認して朝のニュース番組を点けて)
(/すみません。お礼の品は次の日の帰りに買ったということにしたいので、次の日の仕事終わり(夜)か、神尾さんの仕事などで夜が難しい場合は翌々日の朝ということで良いでしょうか?)
(了解です。)
………あぁ…疲れた。雑なんだよ、指示が…。
(ぶつくさとぼやいてどうやら汚れたらしい手を執拗にハンカチで拭きながら帰路に着き、自身の家の扉まで階段を上って)
あ、こんばんは
(相手が階段を上がってきた時、スーツを着て片手には何か袋を持った状態でちょうど家から出てきて。相手を見つけると少し驚いた様子を見せたものの、微笑んで)
(/お手数をおかけします。対応ありがとうございました)
……ああ、昨日のお隣さん。こんばんは。
(声を掛けられると一瞬驚いたように身体を震わせるが顔を上げ、口元にだけ微かな微笑みを浮かべてぺこりと頭を下げて)
昨日のお礼をと思いまして。お口に合うか分かりませんが
(そう言うと手提げになった紙袋を差し出して。中には美味しそうな和菓子が入っていて)
……はあ、わざわざどうも…。
(何とも言えない表情で紙袋を受け取るとぺこりと頭を下げ、「別に気にしなくても…」空気が漏れるような小声で呟き、「それじゃ…俺はこれで。」家の鍵を開けて扉の中へと消えて)
いえ、とても助かりましたので。昨日はありがとうございました
(相手の何とも言えない表情に迷惑だったかなと思いつつ、頭を下げて。相手が家に入ると自分も家に入って)
…ペルラ、ただいま。
(扉を開く音に反応して走ってきたペルラがちぎれんばかりに尻尾をぶんぶんと振って出迎えた頭を優しく撫で、リビングの机にもらった和菓子の紙袋を置くとスーツを脱ぎもせずテレビを点け、惰性でそのままうとうととし始め)
……はぁ
(部屋着に着替えるとベッドに横になって。食事の準備などする気にもなれず、そのままぼーっとしたままベッドに身体を預けて)
………明日…休みか。
(眠りかけていたがスマホで予定を確認すると明日は日曜であることに気付き、ゆっくりと瞳を閉じて眠りに落ち)
(翌日)
………暇だな。
(休日だというのにいつもの癖で早朝に目を覚ましてしまったがとりあえず着替えて朝食を食べ、テレビを点けるものの早朝ということもあってどこの局でも同じような内容のワイドショーが流れるだけで。ペルラもまだ起きていないようで静かな寝息がペット用ベッドから響いていて)
…………。
(朝、目を覚ますと朝食にカップ麺を食べ、パソコンを付けると持ち帰りの仕事を始めて。いつもならあまり気にしなかったものの、元彼女とのあれこれが尾を引き、何でこんな時にもこんなことをしているんだろうなと思うと作業は進まずため息をついて)
………やることねぇな…
(しばらくはテレビから流れるワイドショーをつまらなさそうに眺めていたが、とうとうそれすらも暇になったのか起きたペルラを膝に乗せて撫でていたがふと思い付いたように部屋を出て隣の扉をノックし「…隣の神尾です。」と声を掛けて)
少々お待ちください
おはようございます。ええと何でしょうか?
(聞こえてきたノックの音に誰だろうとインターホンを確認すると少ししてから出てきて。小さく微笑むと不思議そうに相手を見詰めて)
……これからペルラの散歩に行くんですけど…どうですか?
(派手なスーツには不釣り合いの手元にはペルラの首輪に繋がる赤く可愛らしいリードを握り、足元ではペルラがきゃんきゃんと吠えて)
行きます。着替えてくるので少し待っていてください
(若干死んだ目をしていたが、ペルラの散歩に誘われれば目を輝かせて自宅に引っ込んでトレーナーとジーパンに着替えて出てきて)
……良かったな、ペルラ。
(しゃがみ込んでペルラを撫でると尻尾をちぎれんばかりにぶんぶんと振り、嬉しそうに潤んだ瞳でじっと飼い主以外の人物を見つめ)
…………だろ。
(ペルラの話になると若干表情を緩め、楽しそうな飼い主をよそにペルラは撫でられて嬉しいのか目を細めて尻尾をぶんぶんと振っていたが、ふと思い出したように飼い主のリードを引っ張って。
「……あ、ああ…散歩か。それじゃ…行きますか。」引っ張られて我に返ったのか相手の方を向き、若干困ったような表情で笑って)
毎日……それは大変ですね
(歩きつつも、ペットを飼ったことがないためあまり実感はないが、毎日30分歩くと考えると大変そうだなと思って)
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