半熟探偵 2020-11-10 21:53:23 |
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初デート…デート、か
(当たり前との宣言に独占欲が満たされ、恋人とは何ぞやを検索せねばなんて知識の暴走特急らしい考え事して相棒にしか触れる事の許されない自分の唇を指先で弄び。デートとの単語聞けば過去に亜樹子に頼まれ検索したデートスポットの中に遊園地があったような、よくよく考えれば考える程に照れ臭くてデートと呟きながら顔を赤くしてソファに沈み混んでいって)
( / 背後から失礼します。このまま遊園地まですっ飛ばしちゃっても良いかなとも思いますが、いかがでしょうか?)
ああ。…顔真っ赤だな。 楽しいデートにしてやるから期待しとけよ
(肯定しつつもみるみると赤くなっていく顔が面白くて揶揄う様に口角あがって指摘してみて。キスした時はケロッとしてる癖にデートという単語だけで顔を真っ赤にするチグハグさすら愛おしく思えばデートは自分がリードしてやると宣言しながら優しく髪撫でて)
(/そうですね、すっ飛ばしましょうか! 明後日くらいに休みが取れてその日の朝に起きるとこからってのはどうでしょう?)
(よく遠足の前日は興奮して眠れないと言うが正しくその通りで、普段ガレージに籠りきりの人間が明日は出掛けるというに寝付けず相棒の目を盗んで検索に励み。遊園地の歴史だとかデート成功の秘訣とか頭でっかちに知識だけは詰め込んでおいて、漸く眠ろうと横になった頃には既に朝日が昇り始める時間で。多少の後悔あれど寝不足で朝寝坊しても相棒が起こしてくれるからいいか、なんて呑気に構えて数時間ほど睡眠を取るべくベッドに潜り込んで)
( / ありがとうございます。という訳で、デート前日の夜中から当日の朝くらいまですっ飛ばさせていただきました!蹴りで大丈夫です)
あー、なんか緊張してきた。……フィリップ起きろ、朝だぞ。
(年甲斐もなく楽しみで朝早く起きて仕舞えば回る順番など確認しながら時間潰し。いい時間になれば「本日休業」と看板のかかった事務所訪れ相棒の寝床覗き込めば案の定まだ夢の中のようで。 少しだけ寝顔観察してしまってからゆさゆさと相手の身体揺らしながら声掛けて)
…しょうたろ…まだ、もう少しだけ…
(夢の世界をさ迷っていれば起きろとの声が掛かったが、いつも以上に夜更かしした分眠気が強くまだ眠っていたいと駄々こねて。僅かに目を開け寝惚けて呂律の回らない口調で相棒の名前を口にして、一瞬たりとも起きる気配なく寝返りうって背中を向けたらもぞもぞ動いて頭まで毛布をすっぽり被って二度寝しようとして)
マイペース過ぎだろ…。 デート、行かなくていいのか?
(しっかりと準備をしてきた自分とは対照的に眠たいと駄々こねる相手に苦笑い零しながらもベッドの上に上がって無理矢理と布団を引き剥がし、約束した当日だと告げて「あんま寝てると置いてくぞ」と閉じたままの相棒の瞼にキス落として)
デートは行かなきゃ駄目…でも、眠いんだ
(まだまだ寝ると宣言し二度寝しようと試みたがベッドに体重が掛かり上ってきたと分かった次の瞬間には布団が剥ぎ取られ、文句を言いたい所だが楽しみにしていたデートが中止になったら困るし起き上がろうとすれば瞼に柔らかなものを感じ瞼を開け「…今のは、王子様の目覚めのキスかい?おはよう」脱力して緩く微笑み朝の挨拶と共に状態起こし伸びをして)
お寝坊さんの姫様を起こしてやらねぇとだからな、おはよ。さっさと準備して行くぞ
(まぶたを開けた相手が微笑めば漸く目が覚めたのを確認し、相棒の言葉のノリに乗っかるような形でカッコつけて微笑んで。続いて朝の挨拶をすればベッドから降りて、随分と楽しみのようで此方は準備万端だと伝えつつも支度をするの待ち)
こんな素敵な起こし方してくれるなら、これから毎日寝坊助にならなきゃ
(気障なハーフボイルドのおかげで朝から上機嫌に、瞼に残る感覚が嬉しくて強ち嘘でもない冗談で返し。続いてベッドから降りてお気に入りのクリップで髪を留めたり大急ぎで身支度整え「準備万端さ。勿論、検索だって昨夜の内に終わらせている」出掛ける用意はバッチリだと隣に立って)
今日だけの特別仕様な。…じゃあ行くか。
(上機嫌になった相棒が身支度整える様子を微笑ましく眺めながらも少し恥ずかしくなってくれば今日だけだと誤魔化して。準備を終えたのを見れば声をかけてから事務所を出て、バイクの前に行き。相棒の分のヘルメット渡しては「ちなみに何を検索したんだ?」と問いかけて)
ケチ臭いなぁ
(文句を垂れるが毎日よりデートの日だけの方が特別感があって良いかもしれないとか、文句を言いつつご機嫌なままで。依頼がないのに出掛けるのはこれが2度目となり自分の中でワクワクする気持ちが大きくなっていくのが分かって、受け取ったヘルメット被り「デートを成功させるにはどうしたら良いか、とかね。君はベタな方が好きそうだから」さらっと返答しておき後方に乗り込んで)
そんな安っぽいモンじゃねぇんだよ。っ、何調べてんだ
(ロマンチストとしては特別な時にしたいタイプなのか拘り見せるように呟き。出発の準備しながらも相手の返答に思わず噴き出しそうになるもすんでのところで留まり、変な知識ばかり付けてそうな相棒に呆れたようにため息つきつつもヘルメット越しに頭ぽんと撫で。バイクに跨りエンジンかければ「ちゃんと掴まっておけよ」と声掛けて発進して)
そうだね、いつか…いや何でもない
(キスはする場所によって意味があるという事は既に検索済みで、特別仕様と言うならその内愛情を指す唇にして欲しいと願うも焦る必要もないし口に出すべきでないと言い掛けて止め。検索を突っ込まれ何が可笑しかったのか首を傾げてから出発の合図に頷き「あぁ、分かった。楽しみだね」後ろから抱き着くようにして腹部に腕回し、せっかくのデートなのだからと前のめりに密着して)
だな。 ちょっと飛ばすか。
(腕を回され密着すると今までも2人乗りした経験は幾らかあるものの違った物の様に感じられて少し照れくさそうに同意して。下調べはバッチリなのか迷いもなく目的地に向け走り出していれば気づけばいつもより速度が出ていて。少しすれば遊園地の観覧車やジェットコースターの姿が見えてきて)
(走りながら感じる風が心地よく2人乗りでひっつき火照る頬を冷やしてくれて、見慣れた場所から初めて見る景色に移り行くのを眺め。だんだんと近付いてきたアトラクション指差して予想より大規模な遊園地にテンション上がり「翔太郎、これはすごいよ!全制覇しないとね」デートと言うよりすっかり子供っぽくはしゃいで片手離し運転の邪魔にならない程度に肩をぺちぺち叩いて)
おー、結構デカいな。 心配しなくても全部付き合ってやるよ
(ペチペチと肩叩かれるといつもならはしゃぎすぎなど宥めるがテンション上がっていれば同意するように声をあげ、全制覇という目標に笑いながら応じて。 更に進めば遊園地の駐車場に辿り着きバイク停めて)
お化け屋敷なんかもあるって、君怖いのいけるかな
(駐車場からも見える程の大きなジェットコースターがちょうど発車して、きゃーきゃー聞こえる悲鳴に更に期待度上がり。全制覇に付き合ってくれるようだがホラーは平気なのかとクスクス笑ってからかって。遊園地というだけあって人目が多く、デート気分満喫するためにも手を繋ぎたかったが今は止めておくべきと伸ばしかけた手を引っ込め我慢して)
…お化け屋敷はアトラクションじゃないから対象外な。 じゃあ早速行くか。
(相手の指摘にお化け屋敷の存在を完全に忘れていた身としては少し黙れ込み、苦し紛れの逃れ方をしようとして。 入場口に向かって歩きながらも相棒の手が伸びかけて何かを思ったように引っ込んだのを見れば逃がさないとこちらから手に取って繋ぎ、そのまま入場ゲートをくぐって中に入り。「さて、何から乗る?」と問いかけ)
そんな風に返されたら余計に連れて行きたくなる
(格好付けて必死に強がりながらも怖がる相棒が容易に想像ついて、対象外と避けられては逆に行きたくなってしまうのが人間だなんてニヤついて。人目を気にして繋がないと思いきやむしろ相棒から繋いでくれ、驚き手を見て一瞬だけ固まった後にしっかり握り返して「いきなり一番すごいコースターは大変そうだから…あれにしよう」園内ぐるっと見渡し少し小さめの子供も楽しめそうなジェットコースターを指差して)
子供騙しのお化け屋敷なんてつまらないだろ、行くのは却下だからな。 ん、じゃあアレから乗るか
(ニヤついた顔で再度誘われると情けない姿は見せたくなく、何かと言い訳重ねて強がってみせて。握り返した手に満足感あれば時折注がれる好奇の視線など殆ど気にならず相棒の指さした先のジェットコースター確認すれば了承して乗り場に向かい)
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