半熟探偵 2020-11-10 21:53:23 |
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あぁ、任せたまえ。他にもカップを温めておいたりじっくり蒸らしたり色々とコツがあるらしい
(初めての試みでも問題なしと信じる自信過剰などや顔のまま腕を組んで背凭れにどっかりさも達人だと言いたげな雰囲気醸し出して、炒める手付きだったり何かと不馴れで頼りなかった事は棚に上げておき。料理の腕は確かなのに何故かコーヒーは微妙という相棒の残念さに肩を竦め、照井の助言と本棚で得た知識を交え説きながら残り少なくなったマグカップを両手で傾け)
すっかりプロの料理人気分じゃねぇか? へー、コーヒー淹れんのも奥が深いな。 あー、今日は何か仕事する気無くなったぜ…
(さも得意分野と言ったようにドヤ顔見せる相手にくすくすと笑いながらも揶揄うような口調で問い掛け。 コーヒーを淹れるコツについて真剣に聞きながら照井やおやっさんもその様な拘りを持って淹れていたのかと考え巡らせて。 心地よい空気感の中食後の珈琲を嗜めばすっかり仕事する気も無くなってリラックスした様に呟き零して)
まさか君に揶揄されるとはね。僕も仕事の気分じゃない…カフェインは眠気覚ましと言うのに眠気に襲われているよ
(まさに仰る通りだが形から入るタイプの相棒に笑われてしまったと目をぱちくりさせて。まったりした空気感で依頼を受けたい気にはなれず相棒の発言に同意し頷き、データを構築し1年ぶりに変身してと色々あった後に相棒と久々にゆっくり食事すれば満腹感が眠気を運んで来て、マグカップをテーブルに置き窓へ視線やり穏やかな風が吹く街をぼんやり眺めながら気の緩んだ欠伸が溢れて)
う、俺は実際になる予定だからいーんだよ。 同じくだ。今日はさっさと事務所締めて、二人でまったりするか
(普段の態度を指摘されると図星つかれたように狼狽えるも自分の場合は違うと強引に押し切って。相棒の同意が得られると早速行動だと立ち上がれば事務所のドア開けて表の札を「CLOSE」に変えてきて。再び席に座れば街の様子眺める相棒に釣られるように小さく欠伸して、完全に緩みきった態度示して)
分かった、追及しないでおくよ。亜樹ちゃんには怒られそうだが…この眠気とやる気のなさでは仕方ないね
(何を根拠にとは言葉にせずくすりと笑ってそういう事にしておいて。札を変える一連の動作を眺めナイスアイディアだと頷いて、席に座ったまま居眠りしそうになる前にと立ち上がり食器類を流し台に下げたそのままの足で仮眠用のベッドに向かってはまだ日は高いが寝転がり、二人でまったりしようとの発言に対して端に詰め空いたスペースを叩いて相棒も一緒にダラダラしないか誘って)
アイツも早帰りして照井の所に居るんだろうから文句いわねぇだろ。 今日の依頼は二人でダラダラする事…なんてな
(いつもは口煩い我が所長であるが今日くらいは見逃してくれるだろうと呑気に考え。食器下げてくれた相手に礼言うもベッドに誘われると眠気には逆らえず空いたスペースに収まるように寝転がって。 大きなベッドでは無い為二人入れば割と窮屈である物の逆に相棒の存在を感じられる空間に安心し、依頼と称してダラダラする事同意示して)
あの二人はそんなに仲が良いのか…興味深い。それは良い依頼だね、早速取り掛からないと
(恋愛感情に疎く単純に仲が良いだけと考え共通の趣味でもあったろうかと首を傾げて。そう広くないベッドで両手両足伸ばしリラックスし、こちらの誘いに乗って隣に寝転がってくれれば一層近くに存在を感じ復活出来たのだと改めて噛み締めて。1年ぶりだからなのか眠気のせいなのか、今日はとことん甘えたい気分になり寝返り打った勢いと装ってぴったりと寄り添い相棒のベストの端をちょこっとだけ掴み)
あー、まあ、そうだな。 …フィリップ、もっとこっち来い
(中途半端にしか理解してなさそうな返答に補足説明加えようとするも根掘り葉掘り聞かれそうだと判断すれば曖昧な態度で頷いて。 いつもは大胆に自分を振り回す癖に偶然を装って寄り添ってきながらベストの端を掴むことしか出来ないいじらしさを可愛らしく覚えて。うとうとと眠気襲ってくる中向かい合うような姿勢になり、相棒の名前呼んでやりながら腕を頭の後ろまで伸ばしてはぎゅうと引き寄せてもっと自分に密着させるように抱き締めて)
あたたかい…ありがとう、翔太郎
(適当に流された気もするが眠気でぼんやりする頭では深堀りする余力はなく頷くだけで終わらせて。向かい合って名前を呼ばれ抱き締めてもらい安心感だけでなくドキっとするような不思議な感覚もあって、肩口に頭をくっつけ重たい瞼を閉じてしまえば密着する心地よさに更に眠気が強くなり少しくらい寝てしまっても良いかと考えていれば直ぐに寝息を立て始めて)
ん、 ほんとに帰って来たんだな。 おやすみ、相棒。
(肩口にくっついたまま名前呼ばれ、健やかな寝息が聞こえてくれば改めて相棒の帰ってきた事を実感して腕に込める力少し強くしながらぽつりと呟き零して。暫く黙っていると幼く見える寝顔を眺め、今更ながら年下の彼とくっついているのは少し不味いのではと疑念生まれて来るもこの幸福感を手放すには惜しく、睡魔に身を任せて囁けばそのまま瞼閉じて睡眠に入り)
(相棒の存在を近くに感じていたはずが夢の世界に落ちたのか目の前に本棚が広がり、何を検索する訳でないがうろうろすれば姉である若菜の声が聞こえた気がして足を止め。棚と棚の間を覗けばやはり姿を見つけ「私の身体、あげて正解だったわね。貴方達を見ていたら安心するわ」微笑み浮かべる若菜に頷いて礼を述べ、本当の家族とももっと仲良くしたかったと寂しい気持ちはあるものの本棚に来れば会えるのかもと思えば悲観する事でなく暫し夢の姉と対話して)
…ん。
(一人でこの街を守るという使命は誇らしいと共に時折その責任が重苦しく感じる時もあり、眠れない日々もあった事が嘘の様に安眠して。 夢の中でおやっさんや霧彦など既にもういない自らの風都を託した人物の後ろ姿が見えたような気がすれば、相棒だけは失いたくないと小さく声洩らして現実でも無意識に抱きしめる腕に力込めて)
(どれくらい眠ったか分からないがふと目を覚まし顔を上げると抱き締められたままで、まだ寝ているなら起こす訳にいかず身動き取らずじっとして。相棒の顔を見つめながら夢で話した若菜の笑顔を頭に描き、相棒に姉さんを助けて欲しいと頼んだが逆に姉に助けられてしまったと複雑な心境になるが、これから先は相棒に辛い思いをさせないと誓いベストを離した手でそっと頬に触れて)
…んん、 フィリッ、プ?
(暫し眠りにつくも何かが触れる気配がすればゆっくりと瞼開いて相手の姿捉えれば未だ夢の中にいるのか疑問符付きに名前呼んで。 薄ら開いた目を向けつつ身動ぎして徐々に意識覚醒してくれば眠りに着く前の事思い出して口元緩み。 そこまで来てやっと相手の事を抱きしめたままであることに気付けば名残惜しいものの「ずっとこのままだったか、わりぃ」と腕から解放して)
すまない、起こしてしまったかい
(起こすつもりは無かったが触れたせいで目覚めてしまったらしく手を引っ込め申し訳なさそうに視線外し。腕の中は心身ともに暖かくて相棒を近くに感じられ幸せで「いや…嬉しかった」"悪い"との言葉に首を緩く横に振り寝起きで頭がぼうっとするのもあり普段の嫌味っぽい喋り方は何処へやら素直に嬉しいと伝え、まだまだ寝転がっていたい気もするがゆっくりと上体起こし両腕上に大きく伸びをして)
いや、大丈夫だ…おはよ。 …そうか、またして欲しかったら何時でも言えよ。 んー、今何時だ…
(頬に触れていた理由は気になるものの起こされた事については気にしてなく寝起きのテンションで目覚めの声掛けて。 思いがけない素直な言葉に瞬き1つして驚くも喜びの方が湧き上がって来ればつい口元緩んで何時でも相棒の為ならやると告げて。 睡魔に誘われるまま床についた為今が何時なのか全く検討付かず、目擦りながら上体起こせば部屋内の時計探して)
…ありがとう。何も考えずに寝てしまったから、夜なのか朝なのかも分からないね
(自分の口から突いて出た言葉なのに後から込み上げた恥ずかしさを下を向いて誤魔化すが、相棒の受け答えからしてお互い幸せだったようだから良しとして。段々と冷めてきた頭で窓を見れば日が傾き始めた頃合いで、完全に夜ではないし今日は事務所も閉めたしで今から何して過ごすか相棒へ視線向け首を傾げ)
ああ、まだこんな時間か。 事務所内にいるのも暇だし、久しぶりに散歩とかどうだ? お前が居ない間に変わった所もあるしな
(とっくに朝だと思っていたが時計の針は夕方辺りを指しまだまだ時間があるのが分かれば大きく伸びをしてからベッドから降りて。行動を問う視線受けると少し悩み、相棒を狙っていた組織も壊滅し何より相棒とこれから守るこの街を改めて一緒に見たくなれば外に出る事を提案して。)
寝たようで寝てなかったようだね。散歩か、いいね。君が守ってくれた街をじっくり見たい
(メモリの中で復活を試みる間に修繕されたらしい街のシンボルタワーにも行きたいし、何よりずっと堂々と出掛けたかった欲もあり賛成だと立ち上がり。まだ秋口だが日が暮れると寒くなるかもしれないと引っ張り出した薄手のコートを羽織って準備完了で「そういえば、みんなに留学から帰ったと言わなきゃいけないね」消える前パーティを開いてくれたイレギュラーの面々を思い出し帰って来た事を知らせないとと呟き)
じゃあ決まりだな。 そういや、アイツらにはそう説明してたか。よし、さくっと皆に顔見せてこようぜ
(相棒の賛成を聞けば早速出掛けようとお気に入りのハット被れば準備が終わったかと視線向けて。 大丈夫そうであれば事務所のドア開けて外に出て、秋となり涼しくなった風浴びて。 相手の言葉で相棒の不在を留学としていたことを思い出し、色々心配をかけた彼らに相棒が帰ってきたと自慢したくなれば無邪気な笑み浮かべて告げ)
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