魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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_____、……ん…お前が先に起きているとは珍しいな。おはよう、ソウゴ。
(その夜は様々な夢を見た気がする。つまりそれだけ深く長く眠っていたと言うことだ。そしてその夢ひとつひとつの内容は覚えていないにしてもどれも心穏やかな夢だったのは確かで、その理由はどの場面でも愛しい恋人が隣にいたからに他ならない。幸せな夢に浸っていると、不意に隣にいた恋人がこちらに近づきそこまま首元に顔を寄せる。突然のことに驚くも何の躊躇もなく自分の首を差し出した。首に甘い痛みが走る、一瞬息が詰まった後息を吐き出すと共に胸に広がるのは幸福だ。それを堪能しようとした所で甘い痛みと名前を呼ぶ相手の声がトリガーとなって、ようやく眠りから覚める。ゆっくり目を開けると視界に入るのは隣にいて欲しいと願う顔。朝目が覚めた時にこの愛しい顔を見られるようにと願ったことがきちんと叶えられたようだ。指先が首筋に添えられている、きっと先程夢で感じたのはコレかと納得がいった。想像通り、いやそれ以上に一日の始まりに相手がいるのは嬉しくて相手の体に回していた腕に思わず力が入った。こちらを見つめる目とまっすぐ視線を交え、柔らかい髪を指で梳いてやりつつおはようを言って)
(/そういっていただけると本当に有難いです。こちらもここまで楽しく、また相性の合う描写をされる方とは出会ったことがありませんので、度々お待たせしている現状ではありすが、これからも一緒に楽しんでいければと思っています。
やはりこの時期海ですよね!海で遊んだり海の家で夏の風物詩を食べたりといろいろ出来そうですし、是非海へ行く展開にしましょう!大叔父に海水浴場のビーチパラソル貸出無料券をもらっていくことにする、みたいな感じでいかがでしょうか?)
おはよ。 ちゃんとゲイツが居るか心配して起きちゃった。……良く眠れた?
(しばらく相手の寝顔を観察していれば名前を呼んだのが聞こえたのかゆっくりと恋人の瞼が開く。そして抱きしめられた腕に力が篭って寝起きの体温を分け合った。優しく梳くように動く手が心地よくて僅かに目を細めながらも此方からも挨拶を返す。差し込む陽はいつもより高い位置にあって寝起きの相手の表情がよく見える。相手よりも早く起きた事には少し得意げな顔しながらも一緒に朝を迎えられた事に安心しては回されていた腕に擦り寄る。様々なことがあった昨日だったが、少しでも安心して眠って良くなったかと問い掛けて)
(/こちらこそ毎度毎度楽しみにお相手させて頂いておりますので、お互いのペースで末永く楽しんでやり取りさせて貰えたらと思います!
是非是非そうしましょう! 夏や海特有のイベントなど色々とあると思うので、やりたいことがありましたらガンガンロルとかで巻き込んでください。
多少強引になりますが上記のままでサクッと朝食→その中で大叔父に貰う流れにするか一旦後日に仕切り直して魔王が無料券貰った事を伝えに来る流れにするかいかが致しましょうか?)
あぁお前のおかげでよく眠れた。…やはり目が覚めてお前が居るのはいいな。……首が隠れる服、持ってるか?
(こちらよりまた早起き出来たと得意げな顔は小生意気なと反射的に潰したくなるが、今日はその気持ちを抑え代わりに髪を撫でていた手を頬へ移してそこを撫でることて昇華する。昨日から引き続き素直に気持ちを言葉にすることができる、きっと夢の中でもずっと相手がそばにいたおかげだろう。それに実際今日の目覚めはいつもよりスッキリしていて気持ちがいい。こちらの腕に擦り寄ってきた所に頬を寄せる、世界一居心地が良い場所に居るとこのまま2度寝してしまいそうだ。名残惜しくはあるが回していた腕をほどいて上体を起こす。 体を動かすと昨日首周りに付いた鬱血痕がその存在を主張するように僅かにひりつく、これを隠す服装が必要だと思うもそう言えばこの時代でそんな服の用意はなく、隣に寝転がる相手に視線を落として)
(/そうですね!海といえばいろいろありますしその都度ロルに組み込ませていただきます。
思いたったが吉日ですし、上記ロル蹴っていただいて大丈夫ですので、無料券を貰ってた事を伝えに来てそのまま海にいく流れでいきましょう!)
ゲイツ、ゲイツ。おじさんに良い物貰っちゃった!
(土曜の朝、規則正しい生活を送る恋人と添い寝するようになってから休みの日も大分早起き出来るようになったおかげが朝食を皆で共に囲む。その後朝の日課だと言って相手は筋トレをやる為に二階に上がってしまい、ツクヨミも自室に帰ってしまった。特にやる事もなく大叔父の皿洗いを手伝っていれば『そう言えばこの前お客さんから貰ったんだけどおじさん店番があるし、良かったらゲイツ君達と行っておいで。』と何やらチケットを貰い。それを受け取ってよく見てみればここからそう遠くない海水浴場のビーチパラソル貸出無料券で綺麗な海の写真とチケットの使用方法が書かれている。相手と海に行くなんてとても楽しそうだ。そう思えばいても立っても居られなくなって大叔父に礼を伝えれば急いで二階の相手の部屋に向かう。ドアを開けて目的の相手を見つければテンション高く声を掛けてから「じゃーん!」と貰った無料券を見せてみて)
(/素敵なロルを蹴ってしまうのは心苦しいですが、海に行く流れになるよう仕切り直しさせていただきました! 割と勝手に状況とか作ったので上手く乗って頂けたらと思います)
なんだ騒々しい……ビーチパラソル貸出無料券?ビーチパラソルが使えて何になるんだ?
(しっかりと残った所有の証がようやく体内に吸収された頃、街のパトロールとアナザーライダーとの戦いに明け暮れる中鍛錬だけは怠るべからずと日課の筋トレに励んでいた。スクワット、腹筋と続けてこなしたあと腕立て伏せを始めて数回といったところで相手が室内へと入ってきた。俯いた姿勢だが声色だけでも相手のテンションがすごぶる高いことが分かる。腕立て伏せの体勢のまま顔だけ上げると掛け声と共に何かのチケットを見せられた。筋トレで温まってきた体を一旦置いておき立ち上がると相手に近寄りこちらに見せびらかしているそのチケットをじっくりと見てみる。海の風景をバッグにチケットの内容を示すようにビーチパラソルが描かれていたが頭の中には疑問符が浮かんだ。海水浴という文化がないせいでビーチパラソルと海へ遊びに行くという発想が結びつかず、チケットに向けていた目を相手へと移してわけが分からないといった顔を浮かべていて)
(/切り替えのロルありがとうございました!流れもいい感じに持っていっていただいてありがとうございます。それでは2人で夏の海を楽しみましょう…!/こちら蹴り可です!)
海に遊びに行った時に休憩するのに使うの。それで、この券は近くの海水浴場で使えるんだって。だからさ、外も暑いし今から海に泳ぎに行こうよ
(筋トレの邪魔をするのは多少忍びないが今はこの楽しそうな予定の方が大事だ。立ち上がった相手がチケットを見て不思議そうな表情をしている。この時代に生きる自分はビーチパラソルといえば海水浴、という発想に至るが相手の居た未来ではそんな文化もないのかもしれない。ならば尚更相手に海を見せてあげたいし、一緒に行って楽しみたい。そんなワクワクした気持ちのまま簡単に補足説明を加えながらこの券の使用用途を伝える。思い立ったが吉日って奴だ、きらきらと期待感溢れる表情で海に誘ってみて)
そうか、海の写真にこれが写っていたのはそういう意味なのか……海なら良いトレーニングもできそうだな。よし、行くか。用意して下で集合だ。
(相手からの説明を受けようやくこのチケットの意味する所が分かってくる。つまるところビーチパラソルといえば海水浴、ということらしい。過去歴史書でみた夏の風景を思い出しながら合点がいったと数度頷いていた。元の時代では海で遊ぶという文化も薄かった、ビーチというものがどういうものかは知らないまま海で泳げるならとりあえずトレーニングになるだろうと誘いに乗ることにした。最も相手ときちんと遠出して出かけるのも久しぶりのことで、トレーニング云々よりもまだ知らぬ景色をこの恋人と一緒に見られることへの期待が大きかった。それにこんな期待した目を相手に向けられて断れるはずもない。輝くその顔に思わずその頬をぶにと人差し指で潰したあと海へ行くならそこまで準備もいらないと踏んで早速準備を始め)
やった。多分ゲイツがビックリするような光景が見られると思うよ。 りょーかい。
(自分の説明に納得して誘いに乗ってくれた事に無邪気に喜びの表情を見せる。頬を突かれる人差し指もちょっとした照れ隠しだと分かっている。相手の様子を見る限り未来には海水浴という文化が薄いみたいだ。あったとしてもただ単に海を泳ぐだけの事かもしれない。そんな相手が海水浴場の空気や海の家などを見たらどんな反応をするかと考えれば今から楽しみでサプライズを予告するような口調で告げる。行くと決まれば早く準備をして少しでも長く楽しみたい。相手の指示に応えるように返事すれば自室に戻って準備を始める。家族以外と海に行くなんて初めてで、ウキウキした気分でバックに荷物を詰め終われば1階に降りていき)
ビックリ……?海に泳ぎに行くだけなのに大袈裟な奴だ。___準備は終わっているようだな。よし行くぞ。海まではどうやっていくんだ?電車かバイクか……
(今にも飛び上がりそうなほど浮き足立ちながら部屋を出ていった相手に目を瞬かせる。ビーチとはいえ海が広がりそこで泳ぐだけだ、元の時代ではゆとりが無いために海水浴を満喫する文化こそなかったものの泳ぐだけなら大した違いも無いだろう。全身からワクワクを溢れさせていた相手のことを思い出し呆れと愛おしさ半々で苦笑しながら荷造りを終え1階へと移動する。向こうの準備も終わっているようだ。出かけようとする所にちょうど大叔父がやってきたので海にいくことを伝えて「いってきます」と挨拶を交わす。早速チケットを使いに行くことに大叔父も嬉しそうだ。店の外へ出るとやはり心の内では海を楽しみしているのかいつもより少し早足になっていて、振り返って店から出てくる相手を待ち)
んー、帰りの方が疲れてるだろうし、行きはバイクで帰りが電車でどう?
(1階に降りてきた相手も準備バッチリらしい。一緒に大叔父に海に行く旨を伝えて「行ってきます」と言えば嬉しげに見送ってくれた。外に出れば正に夏といった暑さでいつもなら少し参ってしまいそうになるが今日は絶好の海日和だと感じられる。先に行った相手だっていつもよりも歩くスピードが早い気がして、なんだかんだ海に行くのを楽しみにしてくれてるのかもしれない。追いかけるように相手の横に並べば行き方について問われ少し悩む。バイクで海沿いを走るのも気持ち良いだろうし電車でのんびり景色を眺めるのも楽しそうだ。どちらの方法でも行けるが、もしかしたら帰る頃には遊び疲れて運転出来ないくらいヘトヘトになってるかもしれない。そう思えばどちらも楽しめる良いとこ取りの交通手段提案しつつバイクライドウォッチ取り出して)
確かにそうだな。せっかく海にいくなら行きはツーリングにするか。
(相手の言うことは尤もで納得するように頷く。海へ行くならバイクの方が早い。それに海岸線を走るのはさぞ気持ちいいだろう。先日のごとく2人乗りするのも良いだろうがバイクを走らせ海風をめいっぱい浴びて楽しむならそれぞれバイクに乗った方がいいだろう。それに帰りが電車というのも賛成だ。1人で海にトレーニングしに行くなら体力をコントロールして帰る余力も残せるだろうが、相手と行くとなるとある意味で何が起こるか分からない。そして相手のはしゃぎ様をみるに静かに行って帰るだけでは終わらないだろう。そう思うくらいには海へのデートに期待しているわけだが。相手に続いてバイクライドウォッチを取り出し起動させ、変形したバイクに早速跨るとヘルメットを装着する。相手の準備が終わるのを待ってから海の方角に向かってエンジンを吹かして走り始め)
そうしよっか。…なんだかんだ仲良くなってからツーリングって初めてじゃない?
(海で遊ぶのも勿論楽しみだが実はその目的地に行くまでの過程も好きだったりする。そう意味でも海風を浴びながら2人で海に向かうというのは今日だからこそ出来る良いアイデアだ。賛成の意思を示せば此方もバイクを出現させて跨る。出発の準備をしながらふと気付いたことを口に出す。遊園地に行った時なども2人乗りして移動していたし、その以前はアナザーライダーが出現した場所に駆け付ける時や相手に襲われて逃げる時などとてもじゃないがツーリングと言える状況でなかった。となるとこれが恋人になって初めてするツーリングで、何だか特別な物に思えてくる。にやけつつある口元をヘルメットで隠せば相手に続いてバイクを発進させる。何度か訪れた街からは逆方向に走っていけば徐々に高い建物は減っていく。途中細い道を抜ければ海沿いの大きな道に出てきては「海だ!」と弾んだ声ではしゃいで)
あぁ、大抵戦地へ向かう時にしか使っていなかったからな。それに初めて会った時のあれはツーリングとは言わん。
(言われて見れば別々でバイクを乗る機会は時折あれど、どこかへ出かけるために2人バイクを走らせるのは初めてだ。長らくバイクに乗る時は気を張り闘気を高める場面ばかりだったが、相手と2人乗りを始めて今日初めてツーリングしたことを思えばバイクに乗るという場面も随分と様変わりしてきたように思う。この時代に来て最初にバイクに乗った時など相手を消そうとしていたのだから。今はただ2人で海へ行くという目的のために乗り、心は期待やら楽しみやらそんなもので溢れている。そんな心持ちのままバイクを走らせていくと鼻に僅かだが塩の匂いを感じた。そして細い道を抜けた先で一気に海が広がると、その風景の変わりように目を開いた。そこからビーチへ行く道は思った通り潮風が全身を包んで心地よい。夏らしい海の匂いを受けながらビーチへと近づくとまた目を開く。ビーチには想像の何倍も人がいてチケットに描かれていたパラソルがいくつも浜辺に並んでいた。海の家や更衣室など様々な建物がたつ光景はただ海があるだけを想像していた自分にとっては衝撃で、バイクを降りて砂浜を目の前にしばらく立ち尽くしていて)
アレは追いかけっこの方が近いかも。たまにはこうやってツーリングするのもアリだね。
(出会った頃とは明確に関係性が変わったからこそ言える冗談。あの時は本当に自分を倒す為に追いかけられてそれから逃げる為に街を奔走したものだが、今は並んで遊びに行くためにバイクを走らせている。カンカン照りの中、横には海が広がって潮の匂いの混じった風が全身にふく。正しく夏といった風景に更にまた気分が上がっていく。2人乗りは相手の体温などを身近に感じる良さなどがあるがツーリングはまた別の良さがあってこれから先も両方の楽しさを味わいたいと感想口にして。そんなやり取りをしていれば目的地が見えてきた。同じ考えの人が多いのかビーチには多くの人がいて、それぞれがパラソルを立てたりビーチチェアを置いたりと随分賑やかだ。駐車場にバイクを停めて降りれば立ち尽くしている相手の隣に並べば「…ね、ビックリしたでしょ? 」と得意げに笑ってみせ)
あれを追いかけっこで片付けるな。___なぜお前が得意げなんだ。まぁだが確かにここまでひとつのレジャーとして確立されているとは驚きだ。
(当時は本当に相手を消そうと奔走したのにそれを追いかけっこと称されると相変わらずの呑気さにため息が出た。タイムマジーンで追い回したり武器を構えたりしたはずだがやはり相手の思考は緩い気がする。だが過去は過去だ、今は倒すべき敵から愛する恋人になった相手との時間を楽しむのが優先だ。白い砂浜と青い海、そこまでならば自分の時代にあったものだがこんな笑顔溢れる場所だとは思いもしなかった。パッと見回すだけでもボールで遊んだり、空気の入れた輪で浮いたり食事をしたりと遊戯が溢れている。隣に並んだ相手が得意げに話しかけてきて、いつもの様に頬を潰してやろうかとも思ったがここは素直に負けを認めざるを得ない。降り注ぐ夏の日差しに負けないくらい煌めく風景には嫌でも心が踊ってきて、周囲の建物から『更衣室』と文字が掲げられたものを見つけると「あそこで着替えるのか?」と問いかけ)
ゲイツが俺の説明、大袈裟とか言ってたし。ふふ、せっかく来たんだし全力で遊び尽くさないとね。 そうそう、早速着替えよっか。
(指摘こそされたものの今回は頬に手は伸びてこない。誘った時には少し呆れたような反応をされたがこの景色を見れば自分がテンション高かった理由も分かってくれただろう。綺麗な海と砂浜、夏らしい軽食やレジャー道具が準備された海の家、そしてそれを楽しむ人々の賑わい。どれも心が踊るには十分な物だ。その事をからかう様に告げながらも隣の相手がわくわくしているのが何となく伝わってくる。今日は早起きして時間も十分にある。満足行くまで遊び尽くそうと声掛けながら相手に問いかけられた方に視線を向ける。まずは何事にもこの場所らしい格好にならなくては。相手の手を掴めば楽しみなのが隠しきれずに早足で更衣室の中に入っていき、隣2つ並んで空いているロッカー探して)
……今回ばかりは俺が海水浴場を侮っていたことにしておく…なっ、おい!_____よし、これでいい。準備はいいか?
(こちらを揶揄う笑みが飛んでくるが正直反論の余地はない。遊園地でも平和な世界の娯楽に触れてはいたが、あちらはまったく想像だにしない光景だった。対して海は泳ぐだけなら自分の時代でも出来たこと、だからこそ同じ遊びでもここまでま豊かになっていることに驚いていたのだ。負けを認めるような発言をしかけたものの、言い切る前に相手に手を引かれて更衣室へと入っていく。子供か、なんて言ってやろうかとも思ったが内心は同じくらいこの光景に浮かれている。2つ並んだロッカーを見つけ出し少し前に買っていた水着を取り出す。いつかプールか海に行くかもしれないからと購入していたものだが早々に使う機会がやってきた。深い赤から黄色のグラデーションにをベースの色にヤシの木の影が立ち並ぶ絵柄はまるて夕日が沈むビーチのようだ。なんだかんだいって装甲と同じ色を選んでしまうのはもはや癖なのかもしれない。着替えが終わり荷物をまとめ終わると相手が着替え終わるのを待って更衣室を出て)
やっぱりゲイツくらい鍛えていると様になってカッコイイよね。 あ、その前に日焼け止め塗るの手伝ってくれない? 日焼けするとお風呂とかでヒリヒリしちゃうんだよね…
(大人しく負けを認めた様子に機嫌を良くしながら更衣室の中に入っていく。少し前に同じく買い直した水着は黒地のシンプルな物だがシルバーとマゼンタのラインが入っていて密かに気に入っていたりする。ストラップから始まって何となく相手と一緒にいる時はこの色がしっくりくる気がするのだ。着替え終わってちらりと隣を見れば相手も同じく装甲に似たカラーリングの水着を着ていていつの日にか見せて貰った鍛え上げられた腹筋を露出している。それに目を奪われまじまじと見つめていれば無意識に感想を零す。きっと他の人だってそう思うだろうし今日はちょっとだけ周りを警戒した方が良いかもしれない。そんな事を考えていれば更衣室を出ようとする相手に気付き慌てて荷物を纏めて後を追う。いざ海へ…といった所だがその前に家から持ってきた日焼け止めを見せながら相手にお願いする。普段は何ともないがこういう海などで日焼けすると肌が赤くなってヒリヒリしてしまう。せっかくの思い出にちょっとでもマイナスの要素を減らしたくて苦笑いしながらその時の記憶語れば自分では手の届かない背中見せて)
見せるために鍛えているわけではないが……お前はやはり緩いな。日焼け止め?……ほぉ、これで肌が焼けるのを防ぐのか。背中に均等に塗ればいいんだな?
(互いに水着姿になれば当然上半身は周囲の目に晒されるわけで、こちらへの視線に気がつけば目線を横へと移動させる。戦闘のために鍛えた自分の体と並んでしまうと、決してたるんでいるわけではないのだが相手の体つきは柔らかく見える。さぞ触り心地が良いだろう。夏に似合わぬ白い肌を眺めていると日焼け止めなる容器を見せられた。差し出されたそれを受け取り説明文を読むと、相手が何を要求しているのかすぐに理解した。海で泳げば肌は焼けるものと思っていたがこんなものもあるとは、海水浴が文化として確率しているだけはある。それにこの白い肌は日に晒されるといかにも赤く腫れてしまいそうだ。了解の意で頷くと近場のベンチに2人で座り、容器に書かれた説明に従って軽くそれを振る。先程触り心地が良さそうだとよぎった背中を実際に触るとなると少々邪な気持ちが顔を出してしまいそうだ。軽く息を吐いて思考を整えると、手のひらに日焼け止めを出す。ひんやりと冷たい緩いクリームを軽く手に馴染ませたあと相手の背中にペトりととりあえず触れてみて)
前よりも戦闘とかで動いてる方だとは思うんだけどね…。うん、お願いします。…ふふ、ちょっと擽ったい
(相手の目線が見比べるように腹部に移る。普通の男子高校生並の身体だとは思うがやっぱり相手と比べると差は歴然だ。これでも戦闘をこなしたりたまに相手の筋トレに混ぜて貰ったりと出会う前よりは頑張っているのだがどうやらまだまだらしい。密かにもう少し頑張ろうと心に決めながらも差し出した日焼け止めの裏面の説明を真剣に読んでいる相手を大人しく待つ。これも海水浴などが一大レジャーとして楽しむ現代ならではのアイテムなのかもしれない。納得した様子の相手とベンチに座れば再び背面を見せてお願いをする。それから少しして相手の手の体温で温くなった日焼け止めと共に背中に触れられると来ると分かっていながらも慣れない感覚に少し肩が跳ねる。滅多に直接人の触れることのない場所への触感は擽ったいような妙な感覚でつい笑い声零しながらも身を委ねていて)
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