魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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ふふ、世界で一番安心出来る場所だからね。ん…、眠くなってきた、かも…、……げいつ…
(目を閉じてしまって相手の表情は見えないが相槌一つにも柔らかさを感じる。ありのままの自分を深い所まで受け入れて貰っているのだと実感して心が蕩けていく。未来のことだとか魔王の事だとか様々な思惑の渦中にいる身にとって絶対的に信頼出来る相手の存在と温かさにどれだけ救われていることか。少し大袈裟に言葉を返しつつも完全にリラックスしてしまうと抑えていた眠気に再び襲われる。昨夜この状況を勝ち取るために夜更かしした所為かもしれない。加えてもう片方の手で優しく頭を撫でられるとその手に全てを委ねたくなって、身体から力が抜けて一気に眠りの世界に誘い込まれる。素直に幸せだなあと感じて。うとうとした意識の中、愛おしい恋人の名を紡げば誘われるまま眠ってしまって穏やかな寝息を立て)
(/いいですね、ならば夜まで飛ばしてしまって小腹が空いたからみたいな感じでコンビニ兼夜の散歩の流れにしましょう! 星を見たりだとか色々出来そうですし、楽しそうです!)
……まったく。そんな事を恥ずかしげもなく堂々と…___ここがソウゴにとって世界で1番安心できる場所で、俺は嬉しい
(また紛れもない素直な言葉が飛んでくると呆れたように小さく笑ってしまう。条件反射的に照れを誤魔化しているだけなのだが、それももう相手に見抜かれてしまっているだろう。頭を撫でてやると心地良さそうな顔が浮かぶ。眠りに向かうにつれ、相手の体がよりこちらに預けられていくのがわかった。静かな寝息が聞こえ手を添えていた腹が定期的に上下している、どうやら完全に眠ったようだ。そうやって相手がしっかり寝たのを見計らって普段なかなか口にできない素直な言葉を静かに優しく語りかける。戦いに身を置くもの同士どんな未来が待っているか分からない。しかし、相手にとっても、そして自分にとっても、互いの隣が一番心安らぐ場所に違いないのだ。起こさないようにと頭を撫でるのをやめ、ゆっくり上下する腹部の動きだけが手から伝わる。その規則的なリズムに段々とこちらも眠りに誘われて、瞼がゆっくり閉じていくと座ったままの体勢でそのまま眠ってしまって。前日の文化祭の疲れはなかなか体を蝕んでいたようで、膝枕の体勢のまま深く深く眠ってしまったようだ。不意に意識が覚醒し顔をあげると窓から差し込んでいた光はなく、もうすっかり夜になってしまっていて、あまりの熟睡ぶりに思わず目を見開き)
(/了解しました!では時間軸を夜にまで進めてしまいましたのでここから夜のお散歩いきましょう。星を眺めるのもぜひ是非やってみたいです…!では一旦背後は失礼いたしますね。/こちら蹴り可です。)
……ぅ、ん…、…よる? …寝過ぎちゃったね
(膝の上を貸して貰って慈しむように頭を撫でられる。その行為にここなら大丈夫だと心の底から安心する事が出来て深い深い眠りにつく。これからも多くの戦いに巻き込まれるだろうが今この瞬間だけは安らかな時間でありたいと思う。そんな穏やかな眠りに沈んでいたもののふと寝返りを打とうとして、いつもと違う違和感にぼんやりと意識を取り戻して小さく声を洩らす。ベットとは違う弾力のある暖かな膝と太腿の感覚。徐々に膝枕をして貰ってそのまま寝てしまった事を思い出して相手の方に視線を向ける。部屋の中は薄暗く、太陽の代わりに差し込む月明かりだけが頭上の相手を照らしている。いつの間にか熟睡してしまって夜になったようだ。この時間まで起こされなかったのは大叔父の優しさもあるのだろう。1日寝てしまった事を勿体ないとも思うが深く眠った事もあって妙に気分は清々しい。まだ若干眠そうに擦り寄りつつもふにゃりと笑って呟き)
あぁ、そうみたいだな。昨日動き回ったとはいえこんなに疲れているとは思わ………ん"ん"っ
(この時代にきても自分はあくまでも戦士だ、いつ何時でも戦える体でなくてはいけないし、例え寝ていても驚異に対してすぐ反応できるように深く眠ることなんて早々になかった。時間の感覚を忘れるなんてもってのほか手間ある。それが気がつけば座ったまま深く深く眠っていて、ようやく目を覚ましたと思えばとっくに日も暮れている時間帯だ。そんな長い時間油断した姿を晒していた自分を少々情けないと思うもその原因はたったひとつ恋人の存在で、改めて相手に深く心を許していることを自覚させられてしまった。当の本人といえば寝ぼけなまこでこちらを見ていて、緩い笑みがこちらに向けられていた。こちらの葛藤も知らずに呑気な奴め、とわざと擽るように脇腹をまさぐってやる。自分にも呆れたと言わんばかりにニヒルな笑みを浮かべ返事をしようとしたが、その前に妙な音が響いた。それが自分の腹の虫の音と気がつくのは早くて、膝上にいる相手には特別大きく聞こえただろう。深く眠った上さらに隙をみせるなんて、誤魔化せないことは分かっていても恥ずかしさには勝てず大袈裟な咳払いをし)
ふふ、今日は、2人とも寝坊助さんの日だね。…、ねぇ、俺もお腹空いたしこっそり外に夜食食べに行かない?
(少しの間だけ膝枕をしてもらうつもりがこんな時間になってしまった。自分だけが寝てしまったとも思ったが話を聞く限り同じ状況だったみたいだ。一緒に過ごすようになってから夜を共にする事は何度もあるが、規則正しい生活が染み付いている相手が二度寝をしてそのまま夜に起きるなんて所は初めて見た。それだけ昨日の疲労が残っていて、そして気を許してくれている証拠の様にも思う。寝起きで脇腹をまさぐられるとつい笑い声が漏れてその手から逃げる様に身を捩る。そんな中で相手から聞こえた腹の虫の音に動きを止めて視線を向ける。そう言えば今日は何も食べてなかった。その事を意識すれば自分の方も何だかお腹が空いてきた気がする。ちらりと視界に入った時計の指す時刻はいつもの夕食よりかなり遅い時間で、大叔父も今日の分はもう片付けてしまっただろう。どうしよう、と考えた所で一つ良い案が浮かんでばっと相手の膝から起き上がって近付く。今だから出来るちょっと悪いこと。悪戯っ子のように目を輝かせ、内緒話をするみたいに小声で誘いをかけて)
っ、急に近づくな。まぁしかし……腹が減っているのは確かだ、大叔父を起こさないよう静かに行くか。
(さっきまで寝ぼけ眼だったはずだが思いついた後の行動は早い。膝から温もりが消えたと思った次の瞬間には目の前に相手の顔があって面食らってしまった。それが愛する恋人のものなのだから胸がドクンと弾むのは突然のことで、随分間抜けな顔をしてしまっているだろう。口を真一文字に結び直し気を取り直すと間近にあった顔を片手で掴んで両頬を潰しておいた。とはいえこの空腹に耐えられそうにないのは事実、腹の虫の声も聞かれてしまっていたようだがそこは深く突っ込まないようにしておこう。それにこうもワクワクしてしまっている相手を止めることなんて出来やしない。今まで家をこっそり抜け出して夜食を買いに行くなんて機会は少なかったとみえる。あれだけ完璧な食事を用意する大叔父がいれば食に困ることはないだろうから、この状況も2人で過ごすようになったからかもしれない。相手の意図を汲み取り少々悪い笑みを浮かべながらベッドから立ち上がる。なんだかんだ言って自分もこの状況を楽しんでいるようだ)
はーい、こっそりね。 __ 本当に夜だ、何か悪い事してる気分かも
(いつまでたっても自分の行動に新鮮な反応を見せてくれる相手につい口元は緩んでしまう。両頬を潰す行為が照れ隠しの仕草だと分かっているから尚更だ。今更治せと言われても相手と一緒にいる以上どうしようもない気がする。ともあれ悪い笑みと共に賛成の意が得られると自らも立ち上がって部屋を後にする。夜に家を抜け出すなんて初めての経験だ。何処に行くにしても大叔父に行き先を伝えていたし、大体昼間だったから何だかワクワクする。気配を消して歩くのはきっと相手の方がプロだろうから足を引っ張らないように慎重に足音を立てないように階段を降りていく。無事に1階に辿り着いて靴を履いて家の外に出れば辺りの暗さに改めて今が夜であると実感してぽつりと呟き。物静かで夜風も冷たくて昼間とは違う世界に来てしまったみたいだ。相手の隣に並んではコンビニの方へゆっくりと歩き始めながらも楽しげなのを隠しきれない笑み浮かべて)
ツクヨミにバレても話がややこしくなりそうだったからな、無事に抜け出せて良かった。行き先はコンビニでいいのか?
(まさか敵地に侵入した時のスニーキングスキルが役に立つとは思わなかった。大叔父ならまだ話を丸め込めるがツクヨミが起き出すと今まで寝ていた理由を根掘り葉掘り聞かれそうだった、無事に抜け出せてとりあえずは一安心といったところか。相手がヘマをやらかして騒動になるかもと頭の片隅に過ぎりはしたが、そこは自分の願いを叶える力が勝ったようだった。息を潜め家を出ると改めて夜の深い時間まで眠ってしまったと思い知らされる。街も眠りにつく時間で辺りもシンと静まり返っていた。この時間なら店も閉まっているだろう。となれば食事を買えるような場所は限られている。なんとなくの方向へ歩きながら目的地を相手へ確認し)
はは、そうかも。うん、コンビニならこの時間も空いてるはずだし、食事の種類も色々あると思うから。こんな時間に行くのは初めてだけどね
(歩き始めて家から離れれば漸く少しは音を立てて構わなくなったと緊張が解ける。相手の言う通りツクヨミにバレたら色々聞かれてこの時間に外出することも怒られてしまいそうだ。それかこの時代の文化であるコンビニに興味惹かれて一緒に着いてくると言われるか。どっちにしろややこしくなりそうという意見は間違ってなさそうだ。彼女が大事な仲間である事に間違いはないが、今はゲイツとの時間を独占したいという子供っぽいワガママは内緒にしておくことにする。静かな住宅街の中、何度か利用した事のあるコンビニに向け歩みを進める。駅前まで出ればもう少し店もあるだろうが、少し遠いし警察に見つかって補導されても困る。そんなちょっとしたスリルを味わいながらも歩いていれば目的地であるコンビニが見えてきて)
(/ごめんなさい!通知が来てなくてずっとお返事待ちをしているつもりでした……直後にお返事くださっていたのに反応遅れて本当にすみません…今すぐお返事しますね!)
お前の事だから大叔父を思って食事をすっぽかすことなんてしなかっただろうからな。腰を落ち着けて食事ができる方がいいだろ、夜食は公園で食べるか。……いつみてもいろいろあるな。
(深夜に行くならコンビニとすんなり出てくるあたりこの時代にそこそこ慣れているのだと思う。書物の中だけだった世界に飛び込み、今やその世界で生きようとしているのだから数ヶ月前からは想像だにしない展開だ。それもこれもこの恋人の存在のおかげなのだが。暗い道を歩いていたせいか近づいてきたコンビニの光が眩しい。目を細めて徐々にその光に慣らしていく。コンビニ前には自分達より少し年上と思しき男たちがたむろしているが、それ以外は静かなものだ。そのままの足で入店すると相変わらずいつでもぎっしり棚に並べられた商品の数々には感服するばかりで、まずはどのコーナーへ行こうか思案するように店内を見回し)
あ、いいねそれ。今の時間ならお月見も出来そう! 大体のものはコンビニで揃っちゃうもんね。…うーん、どれにしよう
(そういえば買ったものを何処で食べるかまでは考えていなかった。近くの公園でたべるなら家にいる2人にはバレないだろうし、落ち着いて食べることが出来そうでナイスアイデアだと賛成示し。それに落ち着いた場所で天体観測をするのも楽しそうだ。こうして自然とコンビニという案が出て、雑談しながら出掛けるようになるのを見ると随分とこの時代に馴染んできたような気がする。当たり前になりつつある日常への幸せを噛み締めつつも相手と並んでコンビニに入店する。歩いたせいか空腹を更に感じてはレジ前のホットスナックコーナーがやけに美味しそうに見え、其方に足を向け。唐揚げにアメリカンドッグ、焼き鳥から肉まんまで並んでいればどれも魅力的に見えて真剣に悩み始め)
(/通知が機能してくれないことたまにありますよね…、投稿が近いと特に。何か立て込んでいることが無ければその日中か次の日にはお返事出来ると思うので通知が無かったら直接確認して頂けると助かります…! こちら蹴り可能です。)
月見か。それなら前にサンドイッチを食べた公園で夜食と月見だな。いろいろと目移りするが……これはまだ食べたことがないな。随分と種類があるようだが。
(このコンビニに来る間しっかりと空を見た訳ではなかったが比較的明るい夜だったように思う。きっと雲なく綺麗な夜空だろう。月見の時期からは外れているが空を眺めながら食べる夜食はきっと美味い。いつか朝食を食べに出かけた公園に行くことを決めながら相手が覗き込んだケースへと目を移した。中には腹にしっかり溜まりそうなスナックが並び美味しそうな匂いが漂ってくる。思わずまたお腹がなりそうになって、素早く手で押さえて腹の虫を黙らせる。箱詰めされた唐揚げは大叔父が作るものとは少々形状が異なるが食欲を唆る。とりあえずこれは買いとして隣のケースに目線が移った。そこには丸っこく柔らかそうなものが色とりどりに並んでいて、ケースに取り付けられたポップにいろいろと商品名が書かれている。豚まん、あんまん、カレーマン、何かとコラボと書かれた青色の肉まん等、それらの商品名を確認しつつ興味深げに眺めていて)
(/前は細かく通知してくれてた気がするんですが仕様が変わった気がします…いつも通知+ホームページ一覧で更新を確認してましたので今度から直接ここに来るようにします;引き続き楽しんでまいりましょう!/こちら蹴り可です)
うん、そうしよ。 それは中華まんって言って柔らかい皮の中に具を詰めて蒸した食事用お饅頭みたいな物かな。 寒い中で食べると最高に美味しいんだよね、どうせなら一つずつ買ってはんぶんこする?
(自分の案が採用されて話が進んでいくことについ表情が緩む。前回は朝食を共にしたが今回は夜食だ。思えば一緒にサンドイッチを食べた時はまだ今のような関係ではなかったが、あの日はゲイツと急激に距離が縮んだ日だったと思う。つい最近のことのはずなのに二人の間に色んなことがあったせいか懐かしい気もする。公園で食べる夜食を決めるため一緒にケースを眺めているとどうやらその一角が相手にとって気になるみたいだ。蒸し器の中には様々な中華まんが並べられていて、確かに知識が無ければ見た目だけではどんなものが分からないだろう。簡単に説明を挟みつつも以前食べた時の記憶を引っ張り出して幸せそうな表情でイチオシしてみる。とはいえ、多くの種類の中で選ぶのは難しいだろうと考えればちらりと相手に目線向け『はんぶんこ』の提案をして)
暖かい饅頭か、夜はまだ肌寒いし丁度良さそうだな。よし分けて食べるか、俺はこの大入り肉まんにする。お前はどうする?
(相手の解説通り、確かにどれも柔らかそうな皮に包まれていてツヤツヤした見た目だ。今の時期はまだ夜になると冷える、夜空を見ながら夜食を取るなら体が温まる肉まんがピッタリだ。半分この提案もすんなり受け入れるとひとつ頷く。こうやってひとつを分け合うのにもすっかり抵抗が無くなっしまった、もちろん相手は恋人だけに限られるが。同じものを食べてこれはどんな味だとか食感だとか、そうやって共有できるのがなんとも幸せだと気づけたのもソウゴと一緒に過ごしてきたおかげだ。またひとつ初めての瞬間を一緒に過ごせるのも楽しみだ。中華まんのラインナップを一通り確認すると、ここはやはり王道でしかも腹持ちがいいのにしようと一回り大きな肉まんを選択する。どうせ2人で分け合うなら大きい方が良い。向こうはどうするのだろうかと話をふり)
んー、なら俺はあんまんにしようかな。夜食だしこれくらいにしよっか。あんまり食べ過ぎると朝食に響きそうだし
(せっかく分け合うのなら違うテイストの方が良いだろう。相手が王道の肉まんならちょっと変わったスイーツ系の餡饅の方が愉しめそうだ。少し悩んでから自分のチョイスを告げれば再びケースに目線を移す。空腹状態では他にも魅力的な食べ物が沢山あるが調子に乗って沢山食べると明日の朝食が入らなくなりそうだ。せっかく作ってもらう大叔父の朝食を残すのは心苦しいし、何よりこの夜食は2人だけの秘密だ。バレそうな要因は無くしておきたい。クスクスと笑いながらそう告げれば店員に中華まんの注文して「ゲイツは他に食べたいのある?」と問いかけ)
……他にも食べたいところだが朝食を食べられない方がまずそうだな。せっかく静かに抜け出してきた意味がなくなる。それに大叔父の美味い食事が食べられなくなる方が勿体ないからな、これくらいにしておくか。
(腹のすき具合でいればもう少し買っても良さそうだがもう夜も遅い時間だ。晩飯と同じ量食べるべきではないだろう。明日の朝食の楽しみも無くなってしまう。店員に会計を頼むと支払いを済ませ袋に入った肉まんを受け取る。店員に熱いので気をつけてと注意された通り肉まんはホカホカのようで袋越しにも温かさが伝わってきた。冷めぬうちに食べなければ肉まんの美味しさを最大限に楽しむことはできないだろう。相手へと目を向けるとコンビニを出ようと促し出口へ歩き出して)
うん、おじさんの事だから明日の朝食はもっと手が込んで料理出してくれそうだし。 よーし、じゃあ冷めちゃう前に公園に行こ! __ 俺たちしか居ないみたい
(優しい大叔父のことだ、夜ご飯食べてないからお腹ぺこぺこでしょとか言っていつも以上に手の込んだ豪華なメニューを作ってくれるのが目に浮かぶ。その時に夜食を食べすぎて満腹というのは流石に申し訳ない。その意図が通じたような相手の返事に上機嫌に言葉告げて。会計も終わり夜食の入ったレジ袋を受け取ったのを見れば今から遠足に行くようなテンションと共に店を後にする。空調の行き届いたコンビニに比べては外は肌寒く感じる。身体が冷える前にホカホカの肉まんを食べようと早足で公園に向かい。到着した公園はこの時間だからか誰も居らず、少ない街灯が辺りを照らしているばかりだ。早速夜食と月見をしようとベンチを探して)
流石にこの時間には誰も居ないな。前回といい今回といい運がいい。……せっかくならこの前と同じベンチで食べるか。
(明日の朝食はホテル並みにボリュームがあるかもしれない。大叔父が料理を振る舞う相手を、特別ソウゴを思って作った料理は何時でも美味い。時に見た目で楽しませ、時に量で食べる人間を支える。きっと何時でも一番ソウゴのことを思って作っているだろう、明日の朝に張り切る大叔父の姿が目に浮かぶ。大叔父をガッカリさせないためにも今日はこの2つの肉まんを分けることを良しとしておく。たどり着いた公園は前回と同じく人っけがなくシンと静まり返っている。前にこの公園に来た時から随分と心境も立場も変わったものだ。同じように2人で並んでいたのにその意味が今ではまるで違うのだから。前回座ったベンチを指さしそちらへ誘う。あそこなら上に何なくて空が見上げやすい、少し奥まった場所にあるので人も寄り付かないだろう。あの時と同じ公園の同じベンチに向けて歩き出して)
ふふ、そうしようか。到着ー! すっかりここもお馴染みの場所になったね。んーと、こっちがゲイツの肉まんで、これが俺のあんまんかな
(この時間だから先客はいないと踏んでいたが予想通りだ。相手の指さしたのは一緒にサンドイッチを食べた時と同じベンチでお互い似たようなことを考えていることに笑みが零れた。相手と並んでベンチに近付いて、そのまま腰を下ろす。周りは静かで他の物音も聞こえない。2人だけの世界に来たみたいだ。まだ2回しか2人で来たことは無いが何となく馴染みの場所って感じがする。いつの日かここも2人の思い出の場所になるのかもしれないな。自分の隣の位置を手で軽く叩いてここに座って欲しいと合図しながら持ってきたレジ袋の中身を取り出す。そろそろ空腹も限界た。2つとも同じような見た目だが包みに書かれた文字でどちらかを判断すれば相手の選んだ肉まんを差し出して)
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