迷子の魔人 2020-11-10 17:35:38 |
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「「ははぁ、ご高配痛み入ります」」
(名指しで念を押された両兵士長がはっきりした口調で返事をすれば、その後間もなく会議は終了し。最後の敬礼を終えて中将も退室すれば、露骨にならないよう、さりげなく静かに息をつき、胸を撫で下ろして。何はともあれ、会議は終わった、この後のことを考えないとな、等と思いながら、周囲の様子も伺ってみれば、先の兵士長二名は既に退却モードであり。第二王子の臣下の兵士長は、第二王子を気遣い、小声で何か話し掛けながら、無意識の内に目を引かれてしまうような綺麗な所作で机上の片付けをしていて。他方、令嬢臣下の兵士長はいつの間にもう片付けたのか、すっきりした机を前に立ち上がりつつあり。さて、自分たちも一度は病院に帰ろうか、例の若手兵にコートも返さないといけないし、元々泊まっていた宿屋のことも気になると考えると、ハンドリムに手を掛け。ところがその途端、突如重たい疲労感に襲われ。あれ?と心の中のみで呟き。自分で言うのも何だが、すごく疲れた感じで、身体が重く、熱っぽい気もし。かといって、動けないほどではない…と、思う。病み上がりで緊張した所為かな、等と断じると、念の為、近くでやはり帰り支度をしている様子の自身の部下の兵士長に、少し上がっている呼気の中、当人としては自然なつもりで声をかけて)
サルマン兵士長、お疲れ様です。これで今他に、俺にお手伝いできることはないですか?
(/PL視点の話ではありませんが、王様駄目ですね← 次レスにてサルマン兵士長を動かすかどうかはお任せします笑 このコメントは蹴り推奨です。)
サルマン「お疲れ様でした。そうですね、今の所は。
それとアルムさんに頼まれていたんですが、お二人が利用された宿へ連絡しチェックアウトの手配を済ませました。
(机の上を綺麗に片付け資料を手に取ると立ち上がり上司の元へ。労いの言葉と共に笑みを浮かべ、特にこれと言って手伝って貰う事もなく、もう一人の上司に頼まれていた事を思い出し会議が退屈だったのだろうか。大きな欠伸をしているアルムナークを見て苦笑いを浮かべながら報告して。)」
……カラム、具合悪いんじゃねーか?
(今回の会議で得られる物は殆どなく、終いにはこの国のトップとは思えぬ態度と発言に呆れ果て、国王に対する不信感は否めず。会議を開くことで、身勝手な国王の悪い印象を深めただけではないのか。そんな国王相手によく切り込んだなと口に出さずとも、相棒に対する賞賛を内心で送っていた訳で。あの発言を聞いて王の側近の怒りに満ちた表情を見て相棒は平然を装っていたが、内心では反省でもしているのだろうな等と推測し、その側近が此方を見るのも構わずしてやったりといった様なフッと口元を緩め嘲笑う姿を堂々と見せてやったのだが。
何にせよ、今回の様な会議は今までにあまり無くきっと疲れただろうと労いの言葉を掛けようとしたのだが、相棒の少しとは言えど乱れた呼気と心なしか顔も赤っぽく見え。直様席から立ち上がり、熱を計ろうと相棒の額へと少しばかり冷えた自分の手を伸ばし触れようとして)
え、アルムが?
(自身の部下の兵士長の言葉に、意外そうに瞳を瞬かせれば、ちらりと相手を見て。その後すぐ、少々俯き加減に「……そうか、そうかぁ」と呟くと、再び兵士長に視線をやり「となると、俺の仕入れた品は?どうなりました…?」と尋ね。当然ながら、宿に預けてあったのは商品だけではなく、私物も同様なのだが、今はそちらにまで気が回らず。問い掛けられた兵士長の方は『もちろん、』と言って。
……?、一瞬、不自然に空いた間に疑問を持つが、兵士長は一拍程置けば、薄く眉間にしわを寄せ、車椅子に座っている為、低い位置にいるこちらを見下ろしつつ『病院への郵送を依頼しましたが……』と続け。その返答を聞くと、郵送か、きちんと梱包や配送手段にも気を配ってくれただろうか……多分無理な気がする、詳しく中身を知っているのは自分だけなのだし、これは病院に帰ったらすぐに確かめよう、と考え。それでも一連の手続きを済ませて貰ったことは素直に大変ありがたく、顔を上げれば、ほっとしたように笑顔で「そうですか。お手数かけちゃってすみません。ありがとうございます」とお礼を述べて。
だが、兵士長の方は怪訝な表情となっており。何だろう、と思ったところで、疑惑を帯びた相棒の声が耳に届き、手が伸びてきて。…確かに、ちょっと火照った感じはするが、高熱という感じはせず、恐らくあったところで微熱だろう。特に相棒の手は止めようともせず、ただ視線だけ返すと「別に大丈夫だよ。それより、やることが沢山あるから、帰ろう?」と告げ。対して、兵士長は再度口を開けば、こちらの様子を伺うようにしつつ、相棒の方も見て)
「いえ、疲れた感じが顔に出ていますよ。すぐ病院に戻られます? リズクなら控えさせていますが、私室で休んで行かれてもいいのでは」
……サルマン、体温計と水枕、それと医者を呼んでくれ。
(相棒の額に数秒ほど手を当て、多少なりとも熱が高い事を感じ取り。恐らく慣れない会議での緊張から解放され、疲れが一気に出たのだろうとおおよその予測を立て。しかし敵から受けた傷口が原因の熱という場合も考えられ、無理をして長時間の移動となれば負担も掛かるだろう。ならばと、相棒の言葉を無視して兵士長サルマンを見て的確に指示を出して。
それから相棒を見れば「お前、俺には無理しすぎとか言っといて自分では無理する気か?」と車椅子ごと此方を向かせ目線を合わせる為しゃがみ込みじっと見て。此処ぞとばかりに、普段言われている事を逆に指摘して。期日が迫っているものも確かに仕事としてあるが、今はそれよりも体を休めることの方が先決。病院にある荷物も気掛かりなのだろうが、それならばと口を開いては)
──お前の今やるべき事は体を休める事だろ。悪化して回復を遅らせることの方が、よっぽど迷惑になると思わねーか?
…荷物なら俺が取りに行くし、仕事のことも今は考えんな。
……! ……っ。
(兵士長に向けられた相手の指示が、自身を気遣ったものだと悟れば "そんな、大袈裟な" と思うが、それを口に出すより先に、目線の高さを合わせてきた相手に痛いところを突かれると、ばっちり目が合った状態のまま、思わず言葉には詰まってしまい。兵士長の方も『はっ、私室にお運びしましょう』と何処か安心したような笑顔で答えては、すぐに居なくなってしまって。さらに相手から畳み掛けるように言を繋げられると、さすがに観念し。一度、苦笑いを抑えているみたいな表情になれば、次は諦めたような瞳となって、しかし、口調は軽い感じで)
……分かったよ。私室で少しだけ休もうかな。すぐ取りに行ってほしい荷物はないよ。付き合わせちゃって悪いけれど、俺が休んでいる間は、アルムも自分の部屋で休んでいるか……元気で退屈なら、久々の本部なんだし、散歩でもしていなよ。
おう。まあ別に退屈って訳でもねーけどな。
(相手の返事を聞いて軽く笑みを浮かべれば立ち上がり、車椅子を進行方向へ向かせればグリップを握り車椅子を押して。動くと多少なりとも痛みは当然ながらあるが、自分としては休むつもりは無く。相棒には悪いがこんな機会だし、魔人仲間と少し話をするつもりで。此方を見る魔人二人に、他の人に気付かれぬ様アイコンタクトでさりげなく合図を送り。コクリと頷いたのを確認した後、車椅子を押して会議室を後にすれば自分たちに用意された部屋の前へ移動し、ドアを開けて中へと入り。
──[詳しい間取り]───────────
部屋の入り口は一つだが、中に入れば大きな窓から柔らかい光が差し込む広いリビング。白を基調とした壁に優雅な彫刻が施され、床は大理石。リビングの中央にガラス張りのテーブル、それを囲む様に大きな黒革のソファーが存在感を主張していて。
入り口からリビングを真っ直ぐ進み、右手前が書斎。右手奥が自分に用意された部屋。
入り口から見て左側通路を進むと、左側のドアが浴室兼トイレ。それの向かい側が相棒に用意された部屋。──────────────────────────
久々といえど迷う事なく、真っ直ぐに相棒の部屋前まで移動して)
さんきゅー…、じゃ、ちょっと休ませてもらうね
(車椅子を押してもらって私室まで辿り着けば、相棒の方を振り向き、少し眠そうな顔立ちで礼を述べ。それから、暗にもう十分だからと退室を促すが如く、軽く手を振って。第二王子の厚意によって自分たち二人に宛がわれた部屋は、流石王城と言ったところで随所に華やかな装飾が施され、如何にも豪華そうな家具が置かれているが、庶民気質の自分には正直、馴染むよりも圧倒されてしまうほど。しかし、今のように休みたい時はとても助かる。疲労感で少しぼーっとしている頭で、無料で宿泊できる高級ホテルみたいだな、なんてことを考えつつ、相棒が退室したら、素直にベッドで横になろうと)
何かあれば呼べよ?リビングに居るから。
(眠そうな表情の相棒を見るなり、ゆっくり休んで貰うために決断したのだから長居するつもりはなく。短めに言葉を発すれば、直様部屋から出てドアを閉め。
いつまでも病院服で居るのも嫌気がさし、自室に入りクローゼットから衣類を取り出し着替えて。上はタンクトップ、下はクロップド丈のサルエルパンツにサンダルと比較的ラフな服装で自室から出ればリビングのソファーでくつろぎ)
──────────────────
…いや、話せばややこしくなるし、変に勘繰られんのも迷惑だろ。いずれ話すとしても、今はその時じゃねーよ。
(リビングでクラトス、メリアと3人で先程の会議について反省点や月[カルム]について話をしており。国側が月[カルム]について情報を殆ど得ていない中、独自の情報網で得た情報を話すとなれば月[カルム]と繋がっているのではと疑われ兼ねない。あの王ならば真っ先に疑ってくる事が予測出来る為、今此処で話した事は各々の相棒は勿論の事、兵士長や部下達にも話すべきでは無いと口止めを。
話を終えれば、二人の魔人は立ち上がり部屋から出ていき。同時にフッと力を抜き、ソファーに凭れ掛かり軽く目を閉じて)
(/勝手ながら少しばかり時間を進めさせて頂きました。
この後繋げにくい様でしたら、場面転換して頂いても大丈夫です。)
はーい、ありがとね。
(普段であれば、"リビングにいる"との相手の言葉に、気遣わず退屈したら出掛けるように、ぐらいは返したかもしれないが、露骨に疲労が出てきて眠気も来ている今、そこまでの気が回らず。ほとんど反射のように適当な返事をすれば、相手が出て行った後の室内で車椅子からゆっくり立ち上がり、上着を脱いで、簡単に畳むと、元々座っていた場所に置き。ほとんど意識もせず、つい伏し目がちに「……疲れたな」と呟けば、緩慢な動作でベッドに向かい、掛けものをめくって、ごろんと横になって。これまでろくに利用してこなかったにも関わらず、今朝にでも整えられたかのように心地の良いベッドの感触を全身で味わえば "流石、王城ふかふか…"等と月並みな感想を抱きつつ、いつの間にかぐっすりと眠り込んでしまい)
(/お手数をお掛けしますが、起こしませんでした。時刻の想定はしていらっしゃいますでしょうか? もし想定や決めていることがあれば、そちらの通りで。特にそういったことがなければ、カラムが最初に起きたのは午前中とし、そこから移動+会議で、眠り始めたのは昼下がりくらいを提案させて頂きたいです。そして、放置された場合、こちらとしては途中で兵士長が氷枕を持ってこようと起こす気はなく、次レスにて夜になり、夕食の時間も過ぎた頃合いに起き出すRPを返却させて頂きます。声を掛ける場合は先述の時間感覚の中でしたら、いつでも。)
──…ありがとな。あとは俺がやっとく。
(ドアをノックする軽い音に反応し立ち上がり、ドアを開けると部下の兵士長の姿が。頼んでいた物を持ってきた様で中に招き入れ、タオルが巻かれた氷枕を受け取ると適当に座って待つ様に指摘し。
相棒の部屋前まで来るとドアをノックしてから「…入るぞ。」と一応礼儀として静かな声で断り室内へ。相棒のベッドへと向かい、そこで眠る相棒の額へ手を伸ばしそっと触れようとし)
(/カラム君起床後から会議の時間は、PL様と同じく想定しておりました。また氷枕をカラム君の頭の下に敷く辺りは相棒として描写したいなと考えており、多少の描写になりますが上記にて加えさせて頂きました。アルムが入室又は額に触れようとした辺りで、目が覚めるかどうかはご自由に。
目覚めない描写でしたら、ササっと氷枕をセッティングして退室からの夜の時間帯に進めさせて頂きます。
その後レナトゥスの気配りで各ペアの部屋へ夕食を運ばせたとかで、そのタイミングで声を掛けさせて頂こうかなと。)
…………zzZ
(洞窟からの移送途中で気を失い、そこから病院に運ばれてからも眠り通しだったはずなのだが、重圧を背負っての戦闘に加え、大怪我を負い、さらにその後、むしろ食事も摂らず眠り続けていたために体力の回復が追い付いておらず。加えて、遠出と会議の緊張感、そこから解放されたことによる脱力も重ねってか、すっかり深く寝入ってしまっていて。)
(/もしかしたらお気遣いを頂いているのかもと思ったのですが← 触る程度のことは、こちら過度な確定として認識しません。また>236に記載の通り、こちらは声掛けがなければ起こす気はなく、今回は入室時の一言のみでしたので"起きるような声掛け"とは捉えないでおきました。元々でしたら、このターンで時間を「夕食も過ぎる頃」として起こそうかと思っていたのですが、>237を拝見したところ、そこまでこちらで時間を望ましくない気がしたので(!)、引き続きの居眠りロルで恐れ入りますが、先をお任せいたします。このコメントは蹴りご自由に。)
……………
(額に触れるとやはり熱があり、起こさない様に頭を片手でそっと持ち上げ頭の下に氷枕を敷けば、その上に頭を乗せて手を放し。熱を測るのは相棒が起きてからでも良いだろうと考え、起こさぬ様に部屋から出ていき。
リビングで待たせている部下と向かい合わせになる様にソファーへ腰を下ろすと、『医官は急患が入ったとかで来られないそうです。ですが、薬を処方されました。炎症を抑える薬と痛み止めです。──それとコレはアルム殿に。ちゃんと服用して下さいよ?』と兵士長から袋に入ったカラム様の薬を受け取り、更に自分用に用意された薬も差し出され苦笑いを浮かべながらも受け取り。
「俺ら魔人側から出せる情報をまとめた。管理する資料の中に加えてくれ。カラムには話せてねーけど、クラトスやメリアも自分の相棒に話してる筈だから問題ねーだろ」と伝えれば、テーブルに置いていた資料を手に取り兵士長へ手渡し。早速取り掛かると兵士長は部屋から出ていき、用意された自分用の薬を手に取り中身を確認。湿布薬と痛み止めが入っており、湿布を一枚取り患部へ貼るとソファーに少しばかり横になり)
──────────────
………寝ちまってた。
(横になってから数時間の刻が過ぎ、部屋の外から聞こえる声で目が覚め、ドアへと向かい開けると王宮に仕える使用人が居り。話によれば、第二王子の命令で夕食を用意したとのこと。適当に中へ運んで貰えば、リビングのテーブルに並べられた夕食。怪我と体調のことを考慮して、体に優しい粥やスープ、魚料理などが用意されており。だが用意後出ていかない使用人、食事が終わるまでいるつもりなのだろうか。見られていては緊張してゆっくり食べられないだろうと、食事が終わったらカートに乗せて部屋の外に置いておくと伝え出て行ってもらい。
フッと息を吐き相棒の部屋前まで来ると、ドアをノックしてから)
カラム、起きてるか?
…………zzZ
(長いこと、夢を見ていた。最初は穏やかで楽しい雰囲気で、良い夢だった気がするのだが、段々と色々なことが上手く行かなくなり。具体的な内容は、見ていく端から霧散していくようで、記憶に留めてはいられないのだが、どんどん不穏な空気が増していき、胸が苦しくなっていくような夢であって。流石に寝過ぎということもあって、頭痛も出てきた。精神的な不快感と、現実に生じた身体の痛みで眠りが浅くなれば、丁度そのタイミングで誰かに声をかけられ。幾らかダルそうに「……うーん」と唸ると、ようやく瞳を開け、半ば無意識の内に掛けものをはらい、横になったままながら、声がした方を振り向けば、片目をこすりつつ、如何にも寝惚けた声音で)
……父さん?
……俺はお前の親父じゃねーぞー?
(ドアを開ければ、自分を父親と呼ぶ相棒に多少の困惑を覚えつつ、その声色から寝惚けているのだと理解すれば若干棒読みになりながら否定して。
何なら近くに行って顔を見せてやろうかと、ベッド横まで移動すると椅子を出し腰掛けて。少し前屈みになり手を伸ばして、相棒の額に触れては)
…さっきよりは熱下がったな。飯食えそうか?
…………ん? え……? ……アルムッ!?
(額に手を当てられても、暫しの間、ぼんやりした表情のままだったが、やがて、はっきり目を覚ませば、ばっと身体を起こし。目の前にいるのが相手だと分かると、それと同時に居眠りする前にあった一連の出来事を思い出し、反射的に窓へと視線をやって。屋外が既に真っ暗になっていると認識すれば、無意識の内に掛け物を握り締め、会議で生じた期限付きの課題のことを胸に思いつつ、焦った顔を相手に向け)
お、お腹はぺこぺこだけど!! っそれどころじゃないや! 今、何時!?
うおっ!……いきなり起きんな、傷口開くぞ。
(いきなり起き上がった相棒に少々驚くも、これだけの元気があるなら熱の方は大丈夫だろうとほっと胸を撫で下ろして。時間を問われれば「もうすぐ19時30分回るトコ。」と相棒とは対照的に落ち着いた物言いで。兵士長サルマンは他の兵士長2人と仲も良いし、恐らく事情を話しているだろう。そんな考えから焦る事もなく再度口を開けば)
腹減ってんだろ?まずは飯だ。
腹拵えしてから課題やんぞー。
(そう言うとリビングのドアをノックする音と共に、リズクの声が聞こえ。椅子から立ち上がれば、迎え入れる為に相棒の部屋から出て声主の方へ。
ドアを開けると『ご命令通り此方にお持ちしました。部屋の隅に置かせて頂きますね。』と大きな段ボール箱2箱を慎重に運び入れ、リビングの隅に置くと紙袋2袋をその上に置き、リズクは出て行き)
じゅう…くじ? はん、…そうか。
(目が覚めたばかりで時間感覚を失っており、反射的に悪い想像をしては、半ば取り乱したような態度を取ってしまったが、相手から現在の時刻を教わると、ゆっくりそれを復唱し、最後は納得したように、一度浮かしかけた腰を再びベッドに落として。それから一旦、ふぅーと長めに息を吐けば、軽く相手に流し目をやり「……じゃあ、まだ時間があるな。期限が明日いっぱいだとしたら、余裕もあるか。良かった」と繋ぎ。続けて、食事の提案を受けると、疲れを残した雰囲気ながら「助かる。本当、腹ペコなんだ」と言って、苦笑いを浮かべ。その直後、壁を一枚隔てた向こう側からノックの音が響いてきて。なんだろう、と思ったのと同じタイミングで聞こえてきたのは、部下の声。出迎えにその場を立った相棒の背中を見送ると、自分もすぐベッドから下りてみて。多少ふらつくが、立ち歩けないほどでは……いや、杖は欲しい。しかし、ベッドに手を添えた状態で周囲を伺っても、杖として使えそうな物はなく。仕方なしに、少々おぼつかない足取りながら、壁伝いに歩いて、自室からリビングを覗いてみると、何やら沢山の荷物が目に入って)
なにそれ。
(/お待たせしてしまい、すみません…※このPLコメントは蹴りご自由にお願いいたします。)
何って俺らの荷物。何かやらせろってリズクがうるせーから頼んだんだ。
(紙袋の中身を確認して、自分の着替えが入っている方を手に取るとリビングのソファーへ座り。元々普段から持ち歩く荷物は少ない為、自分のは紙袋一つ分しかなく。
相棒の着替えも同様に綺麗に畳まれた着替えは紙袋に、それ以外の荷物や仕入れた品は一つ一つ丁寧に梱包され、壊さない為の配慮としてクッション材も段ボールに入れられており。
「後で念のため確認してくれってよ。で、こっちは子供達からのファンレターらしいぞ」ともう一つの段ボール箱を指差し簡単な説明を。子供達からの感謝の手紙だけでなく、一部の親から助けてくれたお礼にとちょっとした手作りの菓子類などの品物が入っていて。中身は後で見るとして、空腹の腹をさすりながら)
折角の料理が冷めちまう、早く食おうぜ?
えぇ
(相手の返答を聞けば、瞳を丸くして。一度、その場で相手と荷物を見比べた後、荷物の方だけを軽く指差し「……元々宿屋に預けてあったやつ?」と問い掛け。それから、壁に当てていた手を放し、ゆっくりとリビングに足を踏み入れれば、荷物の方を気にしつつも、運ばれてきた料理の前に座り。一瞬、腹部に負った傷が痛みを放ち、思わず利き手で軽く傷口を庇ったが、耐えられない程ではなく。それより目前にしてみれば、改めて実に美味しそうな料理の数々につい、ゴクリと喉が鳴る。空腹だったこともあり、相手の説明を耳にしながらも、食具を手に取れば、早速食べようとしつつ、だが、直前で再度相手に視線をやると、きょとんとした表情で)
サルマン兵士長は、病院への郵送を依頼したって言っていた気がするけれど。
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