ジェライ 2020-11-03 22:50:32 |
通報 |
逆鱗ですか?俗に言うただ一箇所だけ逆向きに生えた鱗というのは私には存在しませんよ。…ああ、それにしても冒険者の方というのは皆さん表面の剥ぎ取りしか関心がないのですね、体内にこそお宝が眠っていたりするものなのですが
(竜族特有の逆鱗に定義されるものは自分には存在しないと少しだけ含みのある口調で答えて、続けて何か聞かれる前に鱗やら逆鱗といった表皮に当たる部分の部位にしか関心を示していない様子の彼へとドラゴンの内臓に当たる部分を指さして)
ドラゴンって鱗は外しやすいけど外皮は硬いだろ?取り出すのが大変なんだよな……特にこの大きさのドラゴンなら尚更体内構造は複雑だろうしな。……なんか、良い方法知ってんのか?
(指摘を受ければそれは分かっているとしつつ、残念そうな表情でドラゴンを捌く際の難点を幾つか上げて。しかし、その点は竜族の彼女であれば捌き方のコツなどを知っているのではないかと期待の籠もった視線を送る。これは大儲けのチャンス到来か…←)
外皮は逆鱗の生えていた場所からその向きに沿って刃を動かせば比較的綺麗に剥げますよ。ただし…内部の臓器類はものによっては猛毒があったり扱いを誤ると大爆発を起こすようなものもなかにはありますので細心の注意をはらってください
(彼が嬉々として剥ぎ取った逆鱗、それがさっきまで生えていた場所を指差し、彼が使っていたナイフを拝借して軽快な手捌きで実演をしてみせ、そこで満足したのかナイフを返せば内部の臓器の中にはお宝になりえるものもあるのと同時に命を脅かすような代物もあるため油断は禁物と伝えて黙って手元を見やり)
へー、流石…っておぉい!?そんな危ねえんだったら捌かねえぞ俺は!?毒に加えて爆発ってお前……道理でドラゴンの内部構造なんかが知れ渡ってない訳だな……
(慌てて竜の死骸から遠ざかりつつ、ハァーっと深く溜息をついて)
勿体ねーけどしょうがねえや、それならここ出ようぜ。あんま長居しすぎると別のドラゴンに見つかる可能性だってあるしな
(まともに解体できないと見るや即座にそれを諦め切り替えて。ある程度取った鱗をカバンに仕舞いつつ、今日はそろそろ外に出ようと相手に脱出呪文を使ってもらうよう頼んで)
そうですか…仕方ありませんね。えいっ…さあ、どうぞジェライ様。せっかくこれだけの強敵を討伐出来たのですからもっと目に見える形の成果が欲しいでしょう?
(危険だと知った途端に尻込みをした彼に仕方ないと肩を竦めれば袖を捲り徐に切り開いた外皮の部分に手を突っ込み軽くゴソゴソ漁ってから淡く赤色に輝く丸い石を掴み取って差し出して、これは彼が危険を冒して強大な敵を倒し得た証だと微笑み)
さあ、こんなところで成果としては十分ですね、行きますよ
(これで彼も心残りなく街に戻れるだろうと杖を取り出して振るうとダンジョン脱出の魔法を詠唱しダンジョン入り口へと戻ってきて)
あ、おい!危ねえっ…て、アレ……ああ、ありがと、う…?
(突然手を突っ込む彼女の行動にギョッとするものの、事も無げに手を引き抜いて。そしてその手には取り出したきれいな宝玉のようなものが。出来るのなら最初からお前が取れば良かったんじゃ…とか、相変わらず奇妙な彼女の行動にポカンとしつつ、或いは彼女なりの優しさなのかもしれないと思えばなんと言えば良いかわからず、とりあえずありがとうと告げて)
(その後換金所にてその宝玉を売るとかなりの高額が付き、装備を新しく良いものに変えることも出来たのでこれからのダンジョン攻略がさらにグッと楽になるだろう。まさに成果としては十分過ぎるものだった)
……しかしこのままだとお前の目的も早く終わっちまうかもな。その目的が済んだらどうするつもりなんだ?
(数日に渡ったダンジョン攻略、その打ち上げ兼次回の打ち合わせとして、前に使った食事処で食事しつつ話すことに。今回はお酒は控えめに。会話の途中、今回で装備の強化も済みこの調子ならば奥に辿り着く日もそう遠くはないという手応えのようなものを掴んだらしく、控えているとはいえ少しお酒も回って陽気になってるせいかそんなことを言いながら尋ねて)
その後……私はどうしたいのでしょう、正直なところその先に私が何をするべきかまだ何も考えていないのです
(このままダンジョンの攻略を続けていけばいずれ遠からず彼はダンジョンの最深部へと辿り着くだろう、その時自分はどのように振る舞うべきか、自分はどうしたいのかが見えて来ないままでいて。それが何故か自問すれば自分の中で何か抜け落ちたものがあってそれが彼に対する対応をハッキリと決められないというのが事実で。普段よりもどこか憂いを帯びた表情でそう呟きお酒の入ったグラスを呷り)
ジェライ様はどうなのです?ダンジョンの攻略が済んでしまっても冒険者の職は続けるのですか?
(彼のような冒険者は攻略するダンジョンが無くなってしまったらその後どうするつもりでいるのか、こちらも気になって質問を投げかけて)
そうだな……
(基本的にダンジョンを冒険する者は奥地に行くのが目的というよりは、程々の所でお宝を見つけて一攫千金を狙ったり、或いは冒険譚を書き記したり、新種の生物を発見したり、個々人に様々な目的がある。そんな中で、ただ奥地に行くだけが目的の自分、そしてそれに付いてくるだけという彼女、それはかなり異質な目的だと言えて)
まぁ月並みだが、ダンジョンの奥地まで行けば珍しいものが手に入るかもしれない。それを手に入れたら売り払ってお金にして、それを元手に旅でもしようかなと思ってる。……何なら、お前も一緒に付いてくるか?
(所謂自分探し…目的探しの旅とでも言うのだろうか。そういうものに出るつもりは一応あって。お互いに見つからない同士、一緒にどうだろうと少し笑いながら尋ねて)
ふふ、私のことを誘ってくださるのですか?ですが解せませんね、ダンジョンの攻略が済めば私たちの間に利害関係はありませんし、ジェライ様は個人的には私のことはあまり好ましく思ってなかったように思うのですが…
(思いも寄らない彼からの誘いに一瞬目を丸くしてすぐに柔らかく微笑み、今はダンジョンの奥を目指すという共通の目的があって一緒に行動こそしているが確信犯的に仕掛けた悪戯というには些か行き過ぎたような自身の行動の数々に彼は辟易としていて目的さえ達せられればすぐにでも縁を切りたいと思っていることだろうと考えていたため、返ってきた言葉はとにかく想定外だったようで不思議そうに首を傾げ)
別にお前のことはそんな嫌ってねえよ。そりゃ一歩間違えれば死ぬようなイタズラしてくるときもあるしそれは辞めてほしーが…蜘蛛に捕らえられた時に発破かけてくれたり、自分で危ないって言っときながらドラゴンの内部に手突っ込んでお宝取ってくれたり、そんな悪い奴って感じでもねーしな
(確かにイタズラに対して思う所が無いわけではない。しかしそれもまたギリギリ死なないところを見計らって仕掛けて来ているようにも思えて、辞めてほしいのは本音だが、殺意や憎しみなどの邪悪な意志は感じられないもので。またそれ以外の行動も若干毒舌な所はあれど、たまに優しかったりもして。一緒に居て不快感を覚えることは実は殆ど無くて)
まーダンジョンをまずは突破してからだな。そのうちまた何かやりたいことも見つかるかもしれねえ。ただ、見つからなかったら一緒に旅でもしようぜって話だな
ジェライ様は本当に甘いのですね…そんな調子だから毎度貧乏くじを引くのですよ?ですが、そんな貴方だから私も興味を惹かれているのかもしれません…
(酷い目に遭わされても最終的には悪人ではなさそうだからの一言で許してしまえる彼の優しさと甘さを軽く咎めるように口にするが、自分のことを信頼して一緒に行こうと手を差し伸べてくれる彼の想いには不思議と心が温まり、自身も彼がそんな人物だからこそ気になるのかもしれないと思えて)
ダンジョンの最深部でもしもお互い生きていてジェライ様の気持ちが変わらなければその時は私もきっとどこまでもお供をすると約束しましょう
(しかし、自分は邪竜であり彼がダンジョンの奥へと辿り着いた暁にはその事実と向き合わなければならないこともわかっていて、自分と相手はきっと分かり合えないと一方的に確信しているからこそきっと実現しないであろう約束を淡々とした口調で交わして)
どこまでもって……お前な、それ淡々と言うことじゃねえだろ……
(彼女の真意を知らず、ただ言われたことをそのまま受け入れればかぁっと顔を赤くして横に逸して)
……俺も、お前のそういうところに興味惹かれだしてるのかもな……
(こんな自分に対してどこまでも付いてきてくれるとまで言ってくれる彼女。そんな彼女に対して確かな好意を向け始めていて。ただ彼女の興味はあくまで好奇心であって、自分への好意ではないことは自覚していて。心境としては少し複雑なものがあった)
あ、そうだ。明日買い物行かないか?お金入ったし、これから先は装備も新しくしなくっちゃ厳しいだろうからな。一緒に済ませちまおうぜ
(そしてシレッと買い物に誘う。彼女いない歴27年、逆に女性へのそういった感覚が麻痺しているのか何の気にもせず誘って←)
お買い物ですか…それは装備の充実にかこつけたデートのお誘いですか?
(恐らくは他意はないであろう誘い文句に自らの顎先に指先当てがい、少しだけ考える風な仕草をした後で不思議と彼に心惹かれつつあるからなのか、そんな言葉で軽く茶化しつつも好意的な微笑みを浮かべて緩やかに首を傾げて)
デー…い、いやそんなつもりじゃねえが……別々に買いに行くのは手間かと思ってだな
(基本パーティを組むのは4人から、更にローテーションを回して休みを確保しながらなんて考えるとそれ以上の人数でグループを組むのが一般的である。それに対して自分達は二人、どちらかが欠ければその時点でダンジョンに潜れなくなるためなるべく行動や日程は合わせるのが理想的、そう考えていて)
まぁでもそー言われっとそうだな…嫌なら別々でもかまわねえぜ?
(デートなんて当然したことがなく、ポリポリと頬を掻きながらそんな有りがちな遠慮をして←)
何を今更遠慮なんてしているのです?それに、確かに別々では非効率ですし一緒に参りましょう
(こちらに遠慮しているのか今更別々でも構わないなんて言ってのける相手の思考がよくわからない様子で、実際彼の言うことに理があるのだから遠慮などせず誘えばいいと考え別に名実はなんであれ一緒に買い物に行くことを拒否する理由はないと言い、テーブルで頬杖ついて緩やかに口角を上げて)
ジェライ様とならそれも悪くない気がしますしね
(本音半分からかい半分といった調子でそんなことを言ってのけグラスのお酒を軽快に呷って)
だぁああ……ったく、お前はそういうの慣れてるかもしんねーが、俺はだな……
(本音なのか冗談なのか、相変わらず真意を読み取らせてくれない彼女の言葉ドギマギとしてしまう。見た目的に男性からのそう言った誘いは多そうで経験も豊富そうだなと感じ、それと比べると自分は体質も相まってまともに手も繋いだことも無いような、悲しい過去を背負っていて←)
まどろっこしいですね、結局ジェライ様はどうしたいのですか?私と出掛けたいのかそうでないのか、選択肢は二つに一つです
(中々要領を得ない相手の反応に小さくため息をこぼすと顔をグイッと寄せて、彼の内面的な事情はともかく率直に明日の予定、自分と行動することの是か非かを聞きたいのだと少しだけ厳しい口調で問い詰め、ジイっと相手の目を見据えて)
うっ……そりゃ出掛けたくないってことはない……あーもう一緒に行きてえよ!これで良いんだろ
(顔を寄せられれば此方は顔を引き視線を合わせられず、どう答えるべきか逡巡した後、半ばヤケになったようにそう答え、手元にあったお酒をグイッと呷る。因みに豪快そうに飲んでいるが物凄く度数が低いお酒であり、完全に以前酔い潰れた経験からヒヨっている←)
じゃ、また明日の朝にな
(その後話もまとまり帰宅することになる。何だかんだ言いつつ、全くの謎に包まれている彼女の普段の様子を少し見れるのは興味を惹かれる部分も大きく。割と楽しみにしつつ明日を待って──)
……そういや女性と出掛ける用の服とか持ってなかったな。
(翌日、始めてのデート()ということもあってか早めに起きて用意をしよう…なんて思っていたのだが、外行き用の服は申し訳程度に一着くらいしか持っておらず、何とも言えないフツーの格好で、しかも早起きしたためすることがなく結構早い時間に待ち合わせ場所へ来てしまった。時間だけはバッチリ気合い入れてるのに、服装は何とも言えない格好、チグハグである←)
おはようございますジェライ様、随分洒落た恰好をしていますね?これがよそ行きの格好というものでしょうか?
(約束の時間よりも早めに来るなんてことはなく時間ピッタリぐらいに待ち合わせ場所へ現れて、先に待っていた彼の姿を見て普段ダンジョンへと潜る時とは違った服装を見て服の美的感覚というものにはあまり明るくないためか普段と違う印象というだけでこれがお洒落ということかと少しズレた解釈をしていて。一方でこちらはといえば服装には無頓着なのか流石に杖などは持っていないが普段ダンジョンへ潜る時のスタイルで)
そういうことでしたら私も何か服を変えてくれば良かったですね、なにぶんこういったことは初めてなものですから
(そんな自分の格好を見下ろして少しだけ考え込むような仕草をし、彼の言うような経験豊富そうなイメージとはかけ離れた発言をし。もっとも普段はダンジョンの奥に鎮座している邪竜なのだから当然といえば当然なのだが)
……いや、別にそのままでも良いんじゃねえか?その方がお前らしい気もするし。それに行くのはどうせ武器屋だしな、おめかしして気合入れて行くってもんでもないしな
(想像とは大きく違った彼女の様子に少しポカーンとしていたが、自分が色々と気にし過ぎていただけだと分かれば思わず吹き出して笑ってしまい。少し気にしているように見える彼女にそう伝えれば一緒に行こうと歩き出して。そして大手武器屋に辿り着けば中に入って)
やっぱ新しく買うなら魔法で強化しやすい剣が良いよな
(今まで剣を選ぶときは、あまり使い減りのしない丈夫な剣を中心に選んでいた。しかし今はリシディアのおかげで基本どの敵も短時間で倒せるようになっている。そのためエンチャントの補正が良く載る武器を選ぼうとしていて)
まさか武器とか防具を買うときに『選択肢』が生まれるなんてな……
(若干感動中←。今まではソロでボッチな冒険をしていたため剣や防具はそれに合わせたものしか選べなかったが、仲間が一人出来たこともあってそこに選ぶ余地が生まれた訳で。改めてその事実を噛みしめながら武器や防具を眺めていて)
トピック検索 |