ジェライ 2020-11-03 22:50:32 |
通報 |
残酷な竜族ですか…恐ろしいですね。その点私は平和主義ですから戦闘能力を持ちませんし、残酷からはかけ離れていると言っていいでしょう
(残酷な竜族というのが視線や言い種からして自分のことを言っているというのはわかっていたが、まるで自分は違うとでも言わんばかりに怯えたフリをしてみたり平和主義(爆笑←)などと口にしたりと、とことんしらばっくれたような態度をとって)
さあ、治療は終わりました。さっきのジェライ様の活躍で粗方罠の配置は分かりましたから…これでよし、再び先へ進みましょう
(治療を終え、流石に相手を怒らせ過ぎては本当にパーティ解消もあり得ると考えては先程相手ががむしゃらに逃げる過程で踏んだ罠床の位置がわかるように罠床の座標の上に赤い矢印マークの目印が表示される魔法を発動し、先へ進もうと促すように歩き出して)
能力じゃなくて精神性の話だっつーの……そういう意味じゃ直球ど真ん中だよお前
(既に一連の言動からそっち方面の信頼は消え失せているらしく、リシディアの言葉をシラーっとした顔で聞きながら否定して)
こういうとこは有能なんだけどな……いやでもこの魔法ってさ、パーティの誰かがさっきの俺みたいに犠牲になら無いと効果ねえよな……
(無論それ以外にも使い道はあるのだろう、危険と思われる場所を消す、マインスイーパーの旗的な役割が。何となく複雑な気持ちになりつつ、まぁどっちにしろさっきの一瞬でどの床踏んだか見極めたのは流石か、と思いながらその部屋を安全に抜けて)
前までは俺が魔法使えなかったから行きと帰り両方の準備しながら潜ってたけどよ。やっぱ魔法使い居ると違うな、帰りは気にせず進めるし……つか今までの自分が如何に馬鹿なことやってたかっつーのがよく分かるな
(そしてその後もなんのかんのとありつつも、順調にダンジョンを進行していって。今までなら到達にもっと時間の掛かった場所もスイスイと進んでいけているため、仲間の重要性、そして(能力だけは)最高の相棒を得られたことを噛み締めつつ、改めてそれまでの自分のアホさ加減を思い知る。そりゃラスボスも興味向くわ。ダンジョン内から地上に戻る際の方法はいくつかあるが、基本的には脱出魔法を使う、脱出出来るアイテムを使う、脱出用のワープ床を踏む、そして来た道をそのまま戻るの4つ、そして代表的なものは魔法であり、それ以外の方法は、アイテムがかなり高級、ワープ床がない、そのまま戻るのは危険がいっぱい、と言うわけでダンジョンに潜る際は脱出魔法を持った人間がひとり必要というのがセオリーなのだが……この男はこれまでずっと「そのまま戻る」を繰り返していたのである)
何も犠牲になるのは人でなくてもいいのです、中には魔力で自動的に動く人形なんかを持ち込む冒険者もいるでしょう?…それに罠の位置がわかるというのは中々便利なものでして…いいですか?例えばあそこにケルベロスが眠っていますね、あれに石を投げて………っと、ほら挑発されて真っ直ぐ突っ込んできたケルベロスが地雷を踏んで爆散しました
(確かに相手の言う通り一度起動させた罠でなければ無意味という側面はあるものの、それだけではないと不敵に笑ったかと思えば通路の向こう側で眠っていた三つの頭を持つ中型の犬型の魔物ケルベロスに目をつけ、おもむろに足元にあった石を投げつけると刺激されて怒り狂ったケルベロスがこちらへ走ってきて、慌てずに対角線上に罠床のある位置へ移動すれば興奮状態のケルベロスが罠床を踏み抜き目の前で地雷が起動して爆散し、そんな形でこの魔法の使い方を実演してみせ振り返った時に浮かべていたその表情は笑顔でこそあるものの底知れぬ闇←を感じさせて)
それにしても本当驚くほどラッキーなのですね、ジェライ様は。まるで他の方の運気でも吸い取っているかの如くですね…などというのはものの例えですが
(行きと帰り、単純に2倍の労力のかかる強行軍をこれまでずっと続けてそれで無事に戻っているのだから大したものだというのが正直な感想で、引き際の見極めなどが絶妙なのもあるだろうが帰りで強い魔物にエンカウントしないなど何より運の要素が大きいと考えれば冗談半分にそんなことを言ってのけて)
ええ……
(寄りにもよって爆散、当然飛び散るあれやそれ、その光景の中で異質なほど美しく笑みを浮かべる女性……割と真面目に恐怖を感じた一瞬であった←)
ほんとに運が良けりゃそもそもパーティ組めてると思うけど……うーん、でもそう言われっと確かに一人でいる時はそんな不幸な目にあったりしてねえな……
(実際問題、不幸な目に合うのは誰かと一緒にいる時が多く。その不幸も直接自分に降りかからず一緒にいる他人に起こるものばかりで。不幸を振りまくのではなく、他人の運を吸い取るというリシディアの言葉に頷いて)
ジェライ様?どうされたのですか、顔色が優れないようですが…ジェライ様はいつも自らの手で魔物を手にかけてるはず、まさかこの程度で狼狽えてはいないですよね?
(思いっきりドン引きしている様子の相手にそのままの笑顔で問いかけ、自らが手を下さない分だけまだ優しいだろうと持論を述べて)
周りばかりに不幸が…それはそれで不思議な話しですね(半分ぐらいはコイツのせい←)ですが、その流れも変わるかもしれません、昨日と今日は私にではなく主にジェライ様の方が被害を被ってましたから
(相手としても思い当たる節はあるらしく、神妙に頷いたのを見れば少し考えるような仕草をして、それでも昨日、今日は不幸を被ってるのはこちらではなく彼本人の方であり、もしかしたら何か変わるかも知れないと言うものの…そうなるように仕向けてるのはこちらなので作為的なものであることは明確なのだが)
そりゃ見慣れてないってことは無いけど…寧ろ自ら手を下すよりよっぽど残酷じゃねえか今の。そもそも殺す必要のなかったものを殺してるわけだしよ……光景そのものじゃなくてお前のやったことに引いてんだよ
(一般人の感覚←。どう考えても殺すために殺すのは残酷な行為であり、それを嬉々として行っている相手にはドン引きするしかなかった)
それは不幸不運が原因じゃなくてお前が原因だろうが!…いや、お前と出会ったことが俺の不幸かもしれない的な意味ではあってるかもしれないが……
(昨日の脱臼や酔い潰れに関しては自分にも多少なりの非があったがそれでも半々くらい、今日のトラップに至っては完全に相手の黒である。原因は運ではなく相手にあることを突き付けつつハァッと深く溜息をつく。この2日で大分苦労しているような気がする)
……まぁ、俺のせいで他人が不幸になるよりはずっとマシだけどよ
(モノは考えようと言うべきか。結局のところ相手の力はこれからのダンジョン探索には必要不可欠であるし、恐ろしい思いをするのが自分だけならそれで良いと思うことにして。何だかんだ言って死んでない辺り悪運は残ってるみたいだし←)
ジェライ様は案外細かいことに拘るのですね、どのような理由や大義名分を掲げようと殺しは殺しですよ?
(彼の考え方が世間一般での考えなのだろう、しかし言いたいことはわかってもそれに同意をすることも理解を示すことも出来ず、かつて戦争で指令を受けるまま機械的に敵を倒し続けた記憶を振り返り命を奪うという行為は何者に対してもある意味で平等なものだと悟り切ったような表情で呟くと、不思議と自分の中で欠けてしまった何かがあるような気がして不意に寂しさが込み上げてきたが、自分はそんな感傷に浸るような心は持ち合わせていないとそんな考えを振り払って)
不幸ですか…ギルドでは私と組みたくても組めない方が沢山いるというのにそれを不幸と言い切ってしまえるジェライ様の豪胆さには感心します
(自分と出会ったことを不幸と言い切る相手、まあ実際そう言われても仕方ないような仕打ちはそれなりにしている訳だが、それにしたって協力関係にある本人を前にそれを言うとは思わなかったと逆に感心して)
ああ、だからといって私からパーティを解消しようなどとは言うつもりはありませんから安心してください、それに私が一緒にいた方が不幸にも死んでしまうようなことになっても助けてあげられるかもしれませんから
(相手の対応に機嫌は損ねていないということを伝えるようにそう前置きしてから、後半は洒落になっていないようなことを平然と口にして)
それはそうかもしれないけど、そういう理由とか大義名分を大事に出来るから人は誰かに優しくも出来るんじゃないのか?殺しは殺しってだけで終わらせないから……上手く言えねえけどよ。まぁ、お前の言うことも別に間違ってる訳じゃないけどな。それが結局事実であることに変わりはねえしな。ってことで終わりにしようぜ、この話はここで考えない方が良いと思うしな
(感傷に浸ったり、殺しに理由や言い訳をする、ある種の弱さが人を人たらしめるものである…なんて少し小難しいことを考えて。しかし結局は相手の言うことが真理であることに変わりはない。結論はそうでしか無いのなら、考えないようにしようとこの話を切り上げようとして)
別におべっか使ってご機嫌取りするつもりは無いからな。そもそもお前ってそんなこと言われても結局気にしねえタイプだろ?
(少なくとも楽な道を捨てて自分の興味に従って生きる相手である。他人からの評価は気にしないだろうと考えていて)
そんな事態にならない事を祈るばかりだぜ……つか、蘇生魔法まで使えんのかよ。回復魔法使えるから僧侶の心得もあるとは思ってたが……まさに補助魔法のエキスパートだな。それ、どこで修行したんだ?
(強化、回復、蘇生、補助魔法なら何でも出来る相手の多彩さに正直舌を巻く思いであり、素直にそこは凄いと認めざるを得ないところで)
ええ、その方が良さそうですね。ジェライ様は意外に思慮深く思いやりのあるお方なのですね
(元々自分の主張をどうしても押し通したい訳でもなく、論争をするつもりもないためすぐに話題をそこで切って。ソロの冒険者で、人付き合いもほとんどない様子の相手がそういったことに自分が思っていた以上に深く考えていることに意外そうな様子で大袈裟に驚いたような仕草をして(失礼←))
そんなことはありません、私も女性ですから昨日ジェライ様が言ってくれたような美人という言葉には少しときめくものがありました、だからといってそれで私の行動や考えが変わるというものではありませんが…
(何を言われても気にしないというのは少し違うと否定をして、具体的には昨日何気なく相手に言われた言葉はそれなりに刺さっていたようで、しかし情に絆されて動くことはないともハッキリ言って)
修行?いえ、全部自己流ですよ。私ぐらい長く生きていると暇を持て余し様々なことに挑戦してみようと思ったりするのです、幸い魔力だけは大量にありましたので(邪竜だしね←)
(修行などという地道な積み重ねはした覚えはなく、膨大な魔力に任せて魔法を行使しているということを語るのと同時に自分は相手の思っている以上に長く生きているということを率直に伝えて)
へー……じゃあやっぱ機嫌取るメリットも特別に見当たんねーな……
(要するに褒めようが貶そうが先程までのようなイタズラ(殺意)は繰り返されるということ。これからの此方の言動はやはり気にする必要はないなという結論に至って←)
あ、見た目ほどは若くねーんだな。やっぱそこは竜族か、人間の基準で考えらんないな。いやそれでも自己流って凄えとは思うけどな……攻撃魔法覚えなかったのは何故?
(シレッと酷いことを言いつつ、寧ろそれはそれで凄いというべきか、特に蘇生魔法はちゃんとした師匠を持っても習得に時間のかかるものであり、それを自己流で学んだという相手には素直に凄いと述べる。しかし同時にそれだけの能力がありながら攻撃魔法を覚えていないことには疑問を覚えて)
いけませんよ、ジェライ様。女性を相手に年齢の話しはタブーです
(年齢絡みの発言をした相手に特に怒ったりした様子も本気で咎めようという風でもないが、一応形だけ年齢に関する話しはするべきではないと指摘をして)
それで、何故攻撃魔法を習得しなかったかという話ですが、シンプルな理由です。補助魔法の習得ならばそれのみに絞った方が幾分か他にも応用が効く分だけ早く習得出来ます、戦闘能力がないなら他に頼ればいい、それこそ専門職に任せて私が補助に徹するという形の方が結果的に効率がいいと考えたのです
(投げかけられた問いかけに対し、それっぽいことを語っているがそれは全て建前、実際は自身の邪竜としての攻撃能力が高すぎるが故に手加減をしても通常の冒険者の規格には収まらないほどの力を発揮してしまうため変に目立たないようにするために意図的に力を使わないようにしているというのが実際のところで)
なるほど…確かにその方が器用貧乏になっちまうよか効率良いな。実際今こうして俺が戦ってるだけでも十分だし……
(そんな裏側に隠された本音に気付かず、フムフムと頷いて。実際ここまで来るのにトラップ地帯以外はこれと言って怪我を追うこともなく。最初は戸惑った強化も、脱臼の件から肉体強化も受けることで今では難なく使いこなしており、それ故に彼女の補助魔法使いとしての能力"だけ"は強く信頼していて)
じゃ、そろそろ行くか……こっから先は俺も初めて行く地帯だからな、何があるかわからねえ。あんま離れんなよ?
(休憩を終え、立ち上がれば先を歩こうとして。しかしここから先は地図にまだ書き込んでない未開地域、気持ちをしっかり切り替えて真面目な顔と声で後ろにいる相手にそう言って)
ちょうどこの辺は下層と中層の境目辺りといったところですね、この辺りは何故か竜が多く徘徊していて私の組んだ熟練の冒険者の方もエンカウントを避けるために素早く通り抜けないと危険だと言っていましたね
(ようやく中層の入り口近くへとやってきたようだと彼へと伝え、そしてこの辺りは中層よりも危険な異質な場所だと同行した冒険者から聞いたと説明をし、そんな話しをした上で足を止めて彼の方を振り返り見れば)
なので、この辺りの探索は殆ど進んでいないと言っても過言ではありません。もしかしたらまだ発見されてないお宝などもみつかるかもしれないということです、チャレンジしてみませんか?
(危険な地帯だと言っておきながら正気とは思えないような提案をし、当然お宝などには興味ないが相手のリアクションが見たいという当たり前のように鬼畜な思考による発言で)
お宝か……
(当然自分も全く無欲ということはなく、ダンジョンへ潜っているだけあってそのお宝という甘美な響きにゴクリと喉を鳴らしていて。相手の目論見などまるで知らないまま、探してみたい気持ちが湧いてきて)
まぁ、少しくらいなら探してみても良いかもしんねえな……
(危険地帯と聞きながらもやはり好奇心と物欲には勝てず、少しと言いながらもガッツリ探索するつもりである←。そうと決まれば奥への道を探しつつも、何かありそうな場所を見つければそっちへ寄り道するような進行を始めて)
ふふ、流石はジェライ様、それでこそ冒険者というものです。私もとことんお付き合いいたしましょう
(恐らく今までと違いパーティを組む相手がいることで気が大きくなり少し判断が鈍っているのだろう、危険と実利を秤にかけて実利をとった相手に、そう来なくてはと嬉しげに声を弾ませ)
この先に何があるのか…楽しみですね
(相手が直感的に選んだ道が偶然にも近辺に竜が多く生息する理由ともなっている竜の墓場と呼ばれる竜族の亡骸が大量に置かれている地へと続いていて、偶然にもこの道を選ぶとは持っているなとそんなことを考えながら後をついて行き)
うわ!?な、なんだここは……これ全部死体か?竜の死体がこんなに……ここの探索は流石にしたくねえな……一旦戻ろ、う……
(そう言って踵を返すと、いつの間にか自分達の後ろに巨大なドラゴンが居座っていて。『ゴワァアアアアアアア!!!』と此方を威嚇するように咆哮を上げるのを聞けば、空気の振動で目も開けられなくなってしまい)
うわぁああああ!?ななな、なんだコイツ!?と、とにかく逃げるぞリシディア!!
(見たこともないその巨躯と、聞いたことのない恐ろしい咆哮に完全に戦意を喪失し、来た道はそのドラゴンが塞いでいるため奥にしか逃げれず、リシディアの腕を掴んでその場から走って逃げようとして)
あっ…お待ちくださいジェライ様…っ
(異様な雰囲気に流石に危機感を覚えたのだろう、気味悪がる相手を横目に、この場所に足を踏み入れたことで聖域を荒らされ怒った竜族が外敵の排除に乗り出してくることだろうと内心そんなことを考えていると、想定通りそれも長い年月を生きて巨体を得た成熟しきった個体が現れて。しかし、そこで想定外だったのは彼の選んだ行動が仕方がないからヤケクソになって立ち向かうのではなくとにかく逃げの一手を打ったことで。不意に腕を掴まれると何故だか一瞬だけ胸が高鳴って、それによって反応が遅れれば走り出した相手に引っ張られるまま更に奥へと連れていかれ、しかも進行方向はあろうことか地下通路へと繋がる落とし穴へ一直線で、自分は平気だが生身であの深い穴に落ちればひとたまりもない、そう考えれば彼の落下の衝撃を抑えるための魔法を詠唱する準備をして)
うおわ!?
(ドラゴンから逃げるためガムシャラの走っていたせいか周りを見渡す余裕もなく、またその場自体が全体的に暗いのもあって足元の落とし穴に気付かず、唐突な浮遊感が襲ってきてそのままリシディアを連れて一緒に落下してしまう。落下の際、なんとか彼女だけでもとその身を抱きしめて落下から守ろうとするが……)
ぐふっ!?痛……く、ない……?あっ、わ、わりぃリシディア!?
(地下通路の地面に体が叩き付けられるが、事前に彼女が掛けてくれていた魔法のおかげで衝撃が抑えられ、体はほとんど痛みを感じなかった。それより寧ろ抱きしめてしまっていた彼女の柔らかい感覚(←)の方が意識をハッキリとさせて、慌てて離れて)
ってか、ここは何処だ?多分落下したってことは更に地下奥深くなんだろうが……いや、それよりもすまないリシディア、俺が欲をかいたばっかりにこんな……
(冷静に分析を行う前に、自分の判断ミスからこの地下へと落ちてしまったことを反省し、先ずは彼女に謝罪をして)
ジェライ様、私を庇おうとしたのでしょうがあまり無謀なことをするのは褒められたものではありませんよ?これでも竜族ですから人間よりは丈夫ですし、庇う必要はありませんでした…それどころかあそこで私が咄嗟に魔法を使わなければ間違いなく死んでいましたよ
(こちらを庇って着地の衝撃を和らげようとしてくれた相手の行動が自分には不可解で、竜族はそもそも人間よりもずっと身体の丈夫な種族、よほどの高所からの落下でもなければ平気だというのはダンジョンにて竜族と戦うこともある彼ならばなんとなく察しがつかない訳でもないだろう。にも関わらず自分のために命を投げ出すような無謀な行動に走った相手に無性に腹が立つ気がすれば少しだけ厳しい口調でそう責め立てて)
…まあ、役得でしたね?合法的に女性の身体を抱けたのですから。それにしても、まさかダンジョンの地下にこんな空間が広がっているとは私も知りませんでした
(何をそんなに腹を立てているのだと自分自身に言い聞かせて気持ちを落ち着け、先程までの態度から一変して普段の調子に戻って相手を軽く揶揄うと光の殆どない真っ暗な地下通路を照らすように松明がわりに手のひらの上に炎を浮かべて辺りを見回し。この一帯は戦時中に竜族が造った地下牢の名残なのだが自分でも実際には足を踏み入れたことのない未知の領域で)
うっ、確かにそうだな……かさねがさねすまん……
(冷静な指摘を受ければ、咄嗟の事とはいえ大分危険なことをしていたと思い、自分のミスでかなり相手に迷惑を掛けてしまったことを恥じて再度謝り)
いやそんな意図はなかったけどな!?……まぁ、繁栄を極めた竜族の国の跡地だからな。まだまだ知られていない場所も多いんだろ、う……?
(炎が浮かび上がり周りがある程度視認出来るようになると、何故かその場の光景に見覚えがあって。デジャヴというやつだろうか。記憶こそ無いもののこの場に対する既視感はかなり強いものがあった、それも気持ち悪いほどに)
あんまり、良い雰囲気の場所じゃないな……
(地下牢というだけあって様々な事が行われていたことが伺える血痕などがあちこちに見えて。更に自分の感じる謎の気持ち悪さもあってか、この場所に対して明確に嫌悪感を示していて)
トピック検索 |