参加者 2020-11-01 10:31:10 |
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>恋雪
おやおや、鬼藤の女当主さんじゃない。そんな、鬼の様な顔して…。ま、何時も通りって感じ?
(本でも買うかと街に出て、本屋に行く途中に何かを感じて振り向けば遠くから鬼藤の若き女当主である彼女が、歩いているではないかと軽く驚くも直ぐ様、獲物を見つけたと言わんばかりの怖い目付きに悪い笑みを浮かべ。相手に警戒されないように愛想の良い顔をして、彼女に近付いて鬼藤の当主と声を掛けニコッと微笑み。さて、これからどうしてやろうかと考えながらも浮かべた笑みは消さずに相手の反応を伺い)
(/これからよろしくお願いします…!)
>ギルガメッシュ
…眠っ…。夜中に呼び出すなっての、あの一族…
(星名家から夜遅くに呼び出しをくらい、仕方なく星名家に出向いては口煩く聖杯戦争の事や英霊に付いて言われ、寝不足になっており。帰ろうと外に出れば、朝になっている事に気付き悪態を付きながらも今すぐにでも閉じそうな目をどうにかして開け、ふらふらになりながらも帰路を歩き。歩いている途中に目立つ髪色をした彼を見つけ「…金髪…?アレって……確か…」と思わず立ち止まって目を細め彼を見ては誰かに似ているなと口にして)
(/全然大丈夫ですよ…!こちらこそ、よろしくお願いします…!)
>19 着ぐるみパンダさん様
(/pf提出ありがとうございます。
早速ですが絡み文、提出お願い致します。
もしくは、出ている絡み文に絡んでくださいませ…!)
>18 匿名さん様
(/お声掛けありがとうございます。ですが、すみません…!キャスターのマスターは私がやらせて頂いておりますので、他のマスターか英霊を選んでもらってもよろしいでしょうか…?)
【募集】
【セイバー陣営】
セイバーのマスター
セイバーの英霊 >15 一見さん様
【アーチャー陣営】
アーチャーのマスター
アーチャーの英霊 >7 名無しさん様
【ランサー陣営】
ランサーのマスター
ランサーの英霊
【ライダー陣営】
ライダーのマスター >19 着ぐるみパンダさん様
ライダーの英霊
【キャスター陣営】
キャスターのマスター >12 主
キャスターの英霊 >8 常連さん様
【アサシン陣営】
アサシンのマスター >11 恋雪様
アサシンの英霊
【バーサーカー陣営】
バーサーカーのマスター
バーサーカーの英霊
(/一応、載せておきますね…!埋まっているキャラも居ますので、埋まっていないキャラを選んでもらえると助かります…!)
>all
…この島について幾日が過ぎたが、聖杯戦争とはなんとも穏やかなモノだ……聞いていた話と違いすぎて、拍子抜けだな(静かな浜辺を歩きながら自身が描いていた争いとは違う様に安堵のような息を漏らし水平線を見つめ)
(/それでは皆様、よろしくお願いします!)
>星名
(行先に宛てがある訳でも無く、ただ道を歩いていた時に感じた視線。紅き双眼を細めては其方を見遣る。「誰の許しを得て、我を見ている?」多少の距離が有っても、彼女の顔は其の目で確りと捉えていて、少し冷ややかにも感じ取れるような声で左記を問う。幾ら己を呼び出したマスターとは言え、認めているかどうかは別の問題だ。)
(/英雄王より少しは落ち着きがありますが、基本は我様ギルガメッシュなので、振り回してしまうかもしれません…。)
>星名
「この顔つきは生まれつきですの。お気を悪くされたならすみません……それで?貴方とあろう者がわざわざ私に話しかけてくるなんて、何か御用でしょうか?」
(裏の見えない笑顔を見せたまま話しかけてきた相手にやや怪訝そうな視線を向けた後に、冷淡な態度の引き締めた表情は崩さずに淡々と言葉を並べる。彼女が曲者にせよ、そうでないにせよ聖杯戦争に身を置く以上は気を抜くことは出来ない、と頭の片隅でそう考えながら相手の返答を伺っており)
(/初めまして、参加を考えている所なのですが、以前別のトピで動かしていたキャラを使用する事は可能でしょうか?可能でしたらバーサーカーのマスターとして参加希望です)
・・・あぁ、今日も実に良い天気だ。
(暗い裏路地から出てくるとまだ昇って間もない朝日の白い光に照らされながら、腕を天に掲げ大きく身体をひねる。準備運動のようなものを終えればシャツの袖を捲ってよし、と微かな声で呟いて。普段の袴姿ではないものの、多少人目を気にするように辺りを見渡すと霊体化を解除、静かに歩を進めて行き)
(/絡み文を出させていただきました。まだマスターはいない状態ですが、誰でもご気軽に絡んでくださいませ!)
>カデンツァ
…久し振りに来たな
(嫌な事を忘れるために近くの海に訪れれば、海に着くなり靴を脱ぎ足を海水に付けて遠くを眺め。聖杯戦争が始まったというのに、この気の緩みは何なのだろうと自問自答しながら「帰るか…」と靴を拾い、帰ると述べれば何かの気配を感じて近くを見渡すと水平線を見つめる相手を見つけ。思わず「…海、好きなの?」と声を掛けており)
(/こちらこそ、よろしくお願いします…!)
>ギルガメッシュ
…なーんだ、キャスターか
(ふらふらと何とか彼の前まで歩いては、やはり自分が思っていた通り自分が聖杯戦争で喚び出してしまったキャスターで。少しばかり目を逸らしては、落胆するような口調で上記を述べ。冷ややかな言葉が飛んでこようと今の自分に言い返す気力はなく、それどころか夢うつつな為「…それは、ごめんなさいね。はぁ…王子様が迎えに来たのかと思ったのになぁ…」と彼に謝罪して、ボソッと王子様が…と、おかしな不満をこぼして)
(/振り回して下さるのは、歓迎です!こちらも、キャラ的に失礼な言葉を言うような子なので…!こちらの方が振り回してしまうかもしれません…)
>恋雪
何となく?ほら、同じ魔術師同士仲良くしようよ
(怪訝な視線など、全く気にせずに問われた事について答えては、魔術師同士仲良くと目を細めて。「それに、ちょいと愚痴に付き合ってほしいわけよ。星名一族に色々不満あるし?」仲良くしようと言ったが本音は誰でも良いので愚痴に付き合って欲しいと述べて。噂で聞いた通りなら、きっと自分と同じで厳しい暮らしをしてきたのだろうと思いつつ、怪しまれないように愛想笑いを浮かべ)
>25 蓮@参希様
(/お声掛けありがとうございます。アサシンのオリジナル英霊での参加者承りました。
pfが出来次第、提出お願い致します…!)
>桃太郎
背高いな…。いや、標準?
(体力を付けるためにも、と始めた朝のジョギングだが案外ジョギングをするのも悪くはないなと思って走っていると自分より背の高い男が歩いているのを見つけ思わず独り言を言ってしまい。不思議な感じだが、声をかけたほうが良い気がして「お兄さん、背高いねぇ。何cm?」と逆ナンの様になってしまったが声をかけ。逆ナンかと勘違いされそうだが、まぁどうでも良いなとニコッと笑い)
(/これから、よろしくお願いします…!)
>星名
「_______そう、愚痴程度なら付き合います」
(己も丸腰で聖杯戦争に挑んでいる訳では無い。聖杯戦争に参加するであろう人物や家系は調べてある。故に相手の噂はそれなりに知っていたため、愚痴という言葉に少し押し黙ってから、すいっと目線を逸らし無意識のうちにそう答えて。同情するつもりは無いが、不遇の人生であるのは痛いほど己にもわかる)
>セイバー
おや、このような場所で会うとは……随分と現代に馴染んでいるようですね、Mr(人気の少ない通りを散策していた所で出くわした相手に警戒しつつ、先手を打とうと自ら話し掛けコチラに争う意思はないと気さくに話しかける姿で伝えてみて)
(/カデンツァの中の人です!こちらも契約サーヴァントがまだ居ませんがよろしくお願いします!)
>星名
貴女は……そうですね、好きかどうかで聞かれれば好きだと思います、海を見ていると悩まなくてすみますし…(不意に話しかけてきた女性の顔を見れば話に聞いていた今回の戦争の参加者だと認識するが今この場で仕掛けてくるとも思えず、相手からの質問に答えると「初めまして、僕はシュヴァルツァナ・カデンツァと申します。」と丁寧に頭を下げ)
>星名
(落胆した様子を隠す訳でも無い彼女の姿に少し片眉を上げ、何だその不敬な言葉は?と言いたげな眼差しを送るも、零れた不満を聞けば「下らん。貴様の様な庶民相手に迎えに来る王子等居るものか。」鼻で笑い飛ばしながら現実を突き付けるような発言を返す。其れから愉快げに口角を吊り上げて「王であれば、貴様は既に呼んでいるであろう?これ以上を望むなど、身の破滅を招くぞ。」と言葉を付け加え、彼女の横を通り過ぎようと再び歩き出し。)
(/ある程度の失礼な言葉は賢王様なので、多分、きっと多目に見て下さいますよ…!
絡み辛いとは思いますが、宜しくお願い致します/蹴り推奨)
>ALL
(/私の技術力不足で、自分から絡みに行く賢王様が想像できず…。
絡み文に絡んで頂ければ必ず返させていただくので、うちの似非賢王と話してやっても良いかな、と仰る方がいらっしゃいましたら是非…!
ではでは、背後は失礼致します。)
>恋雪
おぉ…。じゃあ…あそこの喫茶店で良い?
(誘ったは良いものの、付き合ってくれるとは思っていなかったため何故か感激の声を出してしまうが直ぐ様近くにあった喫茶店を指差して。「…鬼籐家は良いよねぇ。誰もが優しくしてくれそうだし…絶対幸せだよねぇ」と星名一家よりは、さぞ優しく贔屓されるのだろうと思い、幸せと述べるが間を開け軽くため息を付いては「じゃあ、行こっか?」と早く行こうとせがんで)
>カデンツァ
ふーん……。そう言うもん?変わってんねぇ、お兄さん
(自分で聞いておきながらも、興味ないと言ったように納得するが、やはり自分には理解できず聞き返しては変わっていると目を細めて。自己紹介をしてくれ相手にどうもと軽く礼をしては「私は、星名桜雪。多分、お兄さんより歳上…?かな?」と自分も適当に自己紹介をしてクスッと笑い)
>ギルガメッシュ
うっわ、辛辣…。ちょっとは慰めてくれても良くない?これでも、乙女ですよ?
(鼻で笑った相手に辛辣だと述べ、苦笑しては英霊と仲良くなるのは無理そうだなと思いつつ冗談交じりで、慰めてくれても…と先程と同じ様に落胆したふりをして。彼の口から出た言葉が理解できずに顔を歪め考えれば、直ぐ理解でき思わず彼の腕を掴んでしまい。不敬だと言われ手を振り払われそうだなと冷や汗を流し、これからどう会話をしようかと考えては「あ、ちょ、朝食!一緒に朝食食べましょ!ね?ね?」と先程思いついたと言わんばかりに仲を深めるために一緒に朝食を食べないかと聞いて。)
>27 名無しさん様
(/すみません、見逃しておりました…。
別トピで使っていたキャラの使用、大丈夫です…!
バーサーカーのマスター承りました…!pfが出来次第、提供をお願い致します…!)
>35 匿名さん様
(/お声掛けありがとうございます。サーヴァントのランサー承りました。
原作キャラでのご参加でしたら絡み文提出、もしくは出ている絡み文に絡むなどをお願い致します…!
オリジナルサーヴァントでしたら、pfが、出来次第提出お願い致します…!)
>星名
「……幸せ?鬼藤家に女として生まれた以上あの家で幸せを掴むなど永劫ありません。優しいなんて上辺すらありませんから」
(喫茶店で話すことに対しては微かに頷いたが、相手の幸せそうだ、という言葉に再び目が鋭くなる。そして視線を相手に向けずに淡々と口早に述べてから、せがむ相手より先に行こうと足を動かす。当主を受け継いでも、幼い頃から受けてきた冷遇は今も変わっていない。女であるから、女なのだから、女の癖に…男尊女卑の風習が抜けきっていない鬼藤家で幸せだと思ったことなど一度もない。他の人間に向けられてきた笑顔や優しさを自分に向けられることはなかった。当主を継ぐことがなければきっと、捨て子のままだったか下手をすればもっと酷い扱いを受けていただろう。そう考えると恐怖とも怒りとも言えない感情が渦まく。故に相手の言う鬼藤家は誰もが優しそう、という言葉を冷たく全否定して)
>星名
ではMs星名とお呼びしましょう……変わってる、ですか?…確かに感じ方は人それぞれ何でしょうし、僕が変わっているのかもしれませんね…(相手からの感想に苦笑気味に零し、魔術師ならば悩みは多いと思うが彼女にはないのだろうかと考えるがそれを自分が悩んでも仕方ないことだと直ぐに考えることはやめて)
名前: 本田忠勝
性別:男
出典:史実 戦国時代の武将
宝具:蜻蛉切
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1?10 最大補足:1人
本田忠勝が所有する4mを超える長槍で天下三名槍に数えられる。蜻蛉が穂先に止まっただけで蜻蛉が切れてしまったという逸話から槍に触れただけでもBランク以下の防御系宝具でさえも簡単に切断できてしまう。
第二宝具:東国無双
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:1
本田忠勝が天下人、豊臣秀吉から評価された際に言われた言葉が宝具となって体現されている。生涯で五十七の戦に出陣していずれも無傷で生還しておりランクB以上の宝具及び武器でなければ傷を付ける事ができない。ただし晩年小刀に名前を掘っている際に指を切ってしまい、その際に自分の最期が近い事を悟ったとされる逸話から一度傷を付けられるとこの宝具の効果は失われ、令呪を使用しなければ再び発動させる事はできない。
容姿: 常に鎧(黒糸威銅丸具足)を着込み例え主人の前で鎧を脱ぐよう言われても決して脱ぐ事はない。身長は162cmと小柄なものの筋肉質で100kgの岩なら片手で持ち上げる事も可能。
性格: 常に冷静沈着で主人の危機が迫ると一目散に駆けつける程忠誠心が高い。主人以外に対しても物事柔らかで諭すような話し方をするものの敵と認めた、主人に危害を加える恐れのある人物と判断した場合は何も喋らずにただ一心に脅威を排除しようと槍を振るう
武器: 蜻蛉切
クラス: ランサー
スキル: クラス別スキル 対魔力D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
心眼(真):B
修行・鍛錬によって培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる
無窮の武練:C
ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。
いかなる戦況下にあっても十分の戦闘能力を発揮出来、
初めて手にした獲物を、それが武器でなくとも、熟練した技能を発揮することが出来るが、他者の宝具の真名解放は不可能。
ステータス: 筋力B 耐久A 敏捷B 魔力D 幸運D宝具A
備考: 徳川四天王、徳川十六神将、徳川三傑など徳川家に仕え徳川家康を天下人へと押し上げて貢献した猛将。生涯五十七の戦に出て無傷という逸話があるほどの武芸者。日本でもマニアなら誰しもが知る武将で一般の人でも名前くらいなら聞いた事があるであろう知名度。
関係募集: 特になし
(/>35の者です。特に不備等ありますでしょうか?)
>恋雪
おぉー、おぉー、怖い怖い。
(相手の言葉、視線…そのどちらも思っていたよりも鋭く、一瞬だけだが撃たれたような衝撃が襲い、目を見開き。やはり魔術師一家にろくな奴らは居ないんだなと思いつつもニヤッと笑いながら上記を述べては、足を動かしている相手を見て。「…ほんと、怖いくらい…ふふっ」と小さくだが妖しく笑い、直ぐ様先ほどと同じように偽りの笑顔で彼女に近付いては「地雷踏んじゃったかもだから、謝っとくねー。めんごー、でも仲良くしたいのは本当だからね?」と悪びれもせず軽く謝るも仲良くしたいのは本当だと述べ目を細め。地雷を踏むつもりは無かったと目をそらして)
>カデンツァ
じゃあ、私は…シュヴァルツァナだから、ヴァル君って呼んでいいー?
(先程教えてもらった名前を思い出しては、彼のあだ名を勝手に考えてはあだ名で呼んでいいかと尋ね。彼の様子を見ては、「…私からしたら…って感じだから。てか、お兄さん嫌なことでもあった?それとも悩み事?」一人で海を見ていたのだ。きっと悩み事など色々あるのだろうと思い、嫌なことでもあったのかと尋ねたが先程あったばかりの女に話すものだろうかと悩むも、口に出したものは悩んでも仕方ないかと笑い)
>39 匿名さん
(/pf提出ありがとうございます。不備はありませんので大丈夫です!
早速ですが絡み文を提出するか、もしくは出ている絡み文に絡んでくださいませ…!)
名前:石川五右衛門
性別:男
出典:史実
宝具:
『手癖悪き事、我が矜持なり』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
生前義賊として謳い、あらゆる貴金属・武器・調度品の数々を強奪した逸話の具現宝具。
石川五右衛門の技術そのものが宝具として昇華したもので、あらゆるモノを文字通りに盗むことができる。同ランクまでの相手の宝具とその所有権のみならず、宝具が記憶している所有者の意思・経験・記憶を盗み見ることで本来の担い手の技量までも盗作(再現)し、「真名解放」も可能とする。また魔力や第三要素と言った幻想、ステータスに記載されたスキルをも判定次第では強奪することができる。この宝具が盗めるのは所有権が存在するモノのみで、誰のものでもないモノは盗むことができない。『義賊』としての逸話が宝具となっている為、英霊の中でも王や為政者以外の『人』の英霊からは奪う事が出来ず、またAランク相当の『対魔力』保持者にも強奪することはできない
第二宝具:
『万々両の春宵桜(てんちみえ)』
ランク:E~A++ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
大泥棒・石川五右衛門の宝物庫に繋がる風呂敷。大判小判で描かれた風呂敷の内部は、かつて五右衛門が盗んだ数々の品が一時的に隠されていた宝物庫に繋がっている。その宝物庫の中にある道具を自由に取り出せるようになる宝具。使用者の財があればあるほど強力な宝具となるのだが、盗んだ品は生前の五右衛門の宝物庫と共用になっている為一定期間が過ぎると道具は質屋に売られて無くなっている。そのため、以前あった道具が売られて無くなっていたり、知らぬ間に道具が増えていることもある
容姿:大百日鬘のように月代を延ばし、後ろ髪を茶筅に結ったくすんだ赤錆色の長髪、飄々としていながらもめざとく獲物を捕らえんとする眼光を湛えた黒い瞳、身長四尺七寸四分(約180cm)の細身ながらも鍛え抜かれた体つきをしており、色は浅黒い。年齢は20代後半程。表地に朱や金銀をちりばめ、袖口に柿色を入れた褞袍に女物の派手な長襦袢、紅白の注連縄のような帯を締め、裾を絞った馬乗り袴に雪駄を履き、手甲脚絆を身につける。左腰に黄金に輝く刀を佩き、常に煙管を携帯している。平服としてはマスターに合わせるようにスーツを着たり今時の服を着ている。
性格:豪快かつ傲慢不遜。『盗むこと』と『強い者に挑み、出し抜く』事に生の実感と充足感を得る生粋の傾奇者。自身の悪徳に正直ではある一方で「盗みの美学」とも言える独特の考えを持っている。主従については元伊賀忍らしく「求められれば応えるのみ」としているが、生前の愚を犯さない為にも一応は気を配っており、マスターの感情の些細な機微などは見逃さないようにしている
武器:
『黄金造の太刀』五右衛門が始めて盗んだ物。それ以上でもそれ以下でも無い単なる豪奢な造りの太刀だが、それなりに思い入れもあるらしく未だに使っている
『忍具』煙玉、忍者刀、手裏剣等々、基本的な忍者が使う道具や暗器
クラス:アサシン
クラススキル:
【気配遮断:B】サーヴァントとしての気配を絶つ。完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。戦闘体勢に入れば気配遮断の効果が大幅に低下するが、アサシンは「忍術」スキルで低下を少し抑えられる
固有スキル:
【盗人:A】天下を荒らした盗賊としての烙印。「盗む」事に長け、Aランクともあらばサーヴァントの持つ武具ですら奪う事が可能
【忍術:C】忍びとしての技能。伊賀忍者の抜け忍であったという逸話がスキルになったもの。戦闘時に気配遮断スキルのランク低下を少し抑えることが出来る他、手裏剣や忍刀、暗器を扱う事が出来るが忍術は不可能
【矢よけの加護:A】飛び道具に対する防御。視界外の狙撃手からの攻撃であっても投擲武装であれば、対処できる。ただし超遠距離からの直接攻撃は該当せず、広範囲の全体攻撃にも該当しない
ステータス:
筋力:B 耐久:C 敏捷:B 魔力:D 幸運:A 宝具:A++
備考:安土桃山時代に出没した盗賊。その素性や出自には未だ謎が多く、『伊賀の抜け忍であった』『豊臣秀次の家臣から豊臣秀吉暗殺を依頼された』など、様々な伝承や逸話が残っており、それらは江戸時代に入るにつれ歌舞伎や浄瑠璃の題材として取り上げられ、次第に『権力者・豊臣秀吉に歯向かう義賊』として扱われるようになる。これによって石川五右衛門は庶民のヒーローとして広く親しまれるようになり、その後の創作にも大きな影響をもたらした。召還後もその手癖の悪さは健在であり、貴族や金満家の多い魔術師は彼にとって最高の獲物であると言えよう。また現代の治安の良さには『仕事がしにくそう』と嘆いている反面、『枕を高くして寝てるトコから奪うのもまた一興』と謎の闘志を燃やしている。ちなみに同姓同名の剣豪が出てくるのが未だに疑問。聖杯に掛ける願いは「受肉して二度目の生を謳歌する事」
(/遅ればせながらpfが出来ました。ご確認の上、不備等があればご指摘お願いします)
>星名
「……以後、言動にはお気をつけを」
(悪びれのしないような感じで笑顔を貼り付ける相手に、あまり当り散らしても得はないと思ったのか、上記のようなことを述べると「仲良く?それは双方の家にとって利益のある友好関係を築くという意味での『仲良く』でしょうか?」と悪意がある訳では無いが淡々とそんな事を述べては相手に視線をずらす)
>星名
……なるほど、それは『渾名』というものですね?初めての呼称だからでしょうか、少しばかり照れてしまいます…(初めて呼ばれる呼称にキョトンとした顔をすれば、それが世にいう渾名というものだと気づいては苦笑しながら頬を指先でかいて、「悩みは山のようにありますよ……だからこうして海を眺めることで一度クリアしてしまおうと思いまして…」と普通なら見せないであろう弱気な姿は穏やかな今の時間だからこそ露見してしまうようで)
>恋雪
想像以上だなぁ…。
(相手の言葉に先程と同じように目を開いて、自分の思っていたよりも想像以上に辛い目にあってきたんだなと少しばかり哀れんで。一瞬キョトンとした顔をするも、直ぐに大きく笑い「ハハハッ…!…はぁ…そんなの、好きに捉えてくれて構わないよ。私達は乙女なんだから、恋バナとかしたいじゃん?」とウィンクして乙女らしいことをやってみたいと述べて)
>カデンツァ
お兄さん、お友達いないの?あだ名とか…多分だけど、普通なんじゃないの…?
(またもや、無意識に棘のある言葉を相手に放っては相手を見て「…でもまぁ、新鮮で面白いからいっか」と小さく笑い独り言のように呟いて。相手の言葉に目を細めて、「ふーん……案外弱気だねぇ、お兄さん。でも、私も結構そういうもんだけど」と相手を見て、そう述べてはクスッと笑い遠回しに似た者同士だと述べ)
>41 蓮@参希
(/pf提出ありがとうございます。不備はありませんので大丈夫です!
早速ですが絡み文を提出するか、もしくは出ている絡み文に絡んでくださいませ…!)
>星名
「オトメ……コイバナ……」
(一瞬キョトンとした相手に、己がなにかおかしなことを言っただろうかという考えが過り、暫しの間じっと相手の顔に視線を送っていれば聞いたことはあるもののあまり使わなかった言葉に外国人ばりのカタコトで呟いてから鋭い表情すら隠さずスっと無表情になっては「……まぁ、理解できる様に善処はします」と言っておく。己は乙女からかけ離れてるような……とも思ったが深く考えないようにした。)
>星名
友人はそうですね……幼き頃から魔術や武術に没頭していましたから友人を持つということがむずかしかったのですよ(だから普通がわからないと自嘲気味に笑い、「貴女もですか……魔術師ですからね、悩みは尽きないものですよね…」とこちらも何処か親近感の湧いた様な声音で言って微笑み)
all
「___この島は良いねぇ。華咲き乱れ、風雲明媚なり。かの都の桜に勝るとも劣らねぇ絶景じゃねぇか。酒の一つでもありゃこの景色を肴に一献といきたいが・・・・まぁそうも出来るめぇか」
島の中でも最も景色が映えるこの場所は、聖杯戦争に呼ばれてからというものちょくちょく昼夜問わず顔を出している場所だ。無論観光地でもあるらしく人通りは多く、市の如く賑やかとまではいかずとも、随分と人で賑わっていた。そんな人集りを見るとつい手を誰かの懐に入れてみたい欲が出るが、今の主に固く禁じられている為物欲しそうな目で見るだけに留めておく
「・・・しっかし、あのお嬢さんも偶にゃこういう景色でも見ておきゃ良いのによォ・・・我欲が無ぇんだか、ああいう手合いばっかなのか・・・どっちにしたって生きづらそうだ。あーあ、嫌だ嫌だ」
そう。この主が中々の堅物なのだ。貌は良いがどうも家絡みで何かあったらしく、『仏頂面を湛えてる事が多い娘』というのが自分の主に対する第一印象だった。自分に対しても宛ら道具のような扱いでもするかと思えば、こうして現世の服を見繕ったり自由な活動を許可している辺り、顔や言葉に出ないだけで気遣ってはくれているのだろう。なら自分がする事はそこまで複雑じゃない。ガラにも無いが、信を以て接する主に忠を以て報いるだけだった。
「・・・・とは言ってもなぁ・・・・」
戦闘の気配は殆どしない。どこかでキャスター辺りが何か策でも講じていて、それで戦況が分からないようになっているのか、はたまた本当に戦闘が起きていないのか。正面切っての戦闘はアサシンというクラスに縛られている以上得意では無い。しかし、絶対的不利とも言えない『秘策』があるにはあった
「さて。そろそろ戻らねぇとお嬢さんにどやされるか」
一応彼女だって魔術師、自分の身を守れる術位であれば幾らでも持っているだろうがサーヴァントと相対して善戦出来るとは考えにくい。それに、「マスターの天敵」などと揶揄されるアサシンのクラスであれば敵マスターと接触する機会はあるだけ良い。そう思い立つが早いか主を探して散策がてら街を歩いてみようか
(/許可ありがとうございます。早速絡み文を出させて頂きました)
>アサシン
「…………遅いわね」
(和風な街並みには目もくれず、自身の契約したサーヴァントを探して足を動かす。己はそこまでサーヴァントをしばりつける気もなく、逆に縛り付けていない方が戦況は上手く転ぶのでは?という考えの元、自由な行動は窃盗など聖杯戦争に関係ない犯罪でない限りは黙認している。だが聖杯戦争に身を置く以上離れている時に敵サーヴァントに襲われるのは些か不安要素が過ぎた。あくまでも、鬼藤家当主としての仕事の息抜きがてら歩いているついでに彼を探している、という感じを装って探している。要するに己は素直に彼を探しているとは言えないのである)
(/絡ませていただきます…!これからよろしくお願い致します…!)
>恋雪
街の中がかつての自分が暮らしていた町並みに近い、というのもこの島を気に入った理由の一つだった。中は今の時代に合わせたものになっているが、少なくとも外見だけはあの頃と同じ、若しくはそれに限りなく近い雰囲気を湛えていた。他のサーヴァントがどんなヤツかなど全く知らないが、少なくともこういった『街』で闘う事に慣れている者はそうそう居ないだろう。「盗賊」という自分の出自は英霊として誇れるものでは決して無いし別段誇ってほしい訳でもない。だが、こんな場所で戦闘すると考えれば地の利は此方にあると言っても過言では無かった。とはいえ、そういった条件すら丸々変えてくるのが魔術師の魔術師たる所以。油断出来る程のアドバンテージにはならないのが哀しい所であった。「・・・・?」
立地や路についてあれこれ流し見るようにして街の構造を頭に叩き込みつつフラフラしていると主を見つける。凡そ態度に出すまいとしているが、自分を探しているのはよく分かった。このまま出て行っても興が乗らないし、何より自分を見つければすぐさま工房に引っ返して仕事に耽るのは目に見えて分かる。良くも悪くも生真面目な娘なのだ。
「・・・ヒヒッ」
なので少しばかりの「お戯れ」に興じる事にする。幸い人通りは多いので魔力のパスが繋がっていても隠れて接近出来る。あとはアサシンとしてのスキル【気配遮断】を使えば彼女が感知できる距離はかなり限られるだろう。当世風の服も周囲に融け込むには丁度良かった。あとは彼女の後を尾行けていき・・・・
「絶対に振り返るな。声も出すな。魔術礼装もだ」
と少々声音を変えて背後から声を掛ける。流石に冗談とはいえ主に得物を向けるのは憚られるので声だけで脅してみるが、果たしてどれ程の効果があるだろうか
(/絡みありがとうございます!返しとしては些か拙いですが、これからよろしくお願いします)
>アサシン
「ッ!!!」
(一体どこに行ったのか、何かに巻き込まれていなければいいが……と、さりげなく令呪を隠す手袋を捲りそこに令呪があることを確認すると、何事も無かったように元に戻して歩き始める。「令呪があるのだから何も無いだろう」…そう思っていた矢先、背後を取られこれだけで脅しつけられ即座に驚いたこともあって動きを止める。契約サーヴァントが居ない時に狙った敵マスターか敵サーヴァントか、はたまた観光客を狙うならず者か……何れにせよ、脅してきたことに変わりはなくこちらが多少痛めつけたところで正当防衛になるだろうと判断し、どうしてやろうか……と考えてふと思った。「声色が違うが妙に聞いたことがある声だな」と)
「…………何が目的です、金ですか?それとも私の命か体裁か……それとも私の家系に恨みでもあるのですか?」
(きっと勘違いだろう。そう判断してはあまり意味が無いとわかっていながら相手に対して質問攻めし始める。しかし、やはり聞き覚えがあるな…という考えは払拭できずにいて)
(/こちらこそよろしくお願い致します!)
>恋雪
「質問に答えるつもりはない。そのまま歩け。少しでも声を出したらどうなるか、大体察しが付いているだろう?」
向こうが本気なのかそれとも自分をからかっているのか、恐らくは前者なのだろうが一応もう少し遊ぶ事にして宛ら他の陣営から派遣された殺し屋のように振る舞ってみる。
「サーヴァントは連れてないみたいだな。そっちの方が都合が良いので助かるが」
駄目押しでサーヴァントについても知ってるかのような口振りを取る。自分がそのサーヴァントな訳なので笑いたくなるが必死に我慢して冷静に徹しておこうか
>恋雪
あ、まさか縁遠かった?まぁ、私も彼氏なんてできたことないけどさぁ…
(相手の反応を見ては、まさかと思い彼女も恋愛に縁遠いのでは無かろうかと思い、またもや包み隠さずに縁遠い?と失礼なことを聞いて。話に一区切りついたので、さっさと行こうと喫茶店を指さして「じゃあ、今度こそ女子会ね!ささ、急ごー!」と喫茶店へと向かい歩いて)
>カデンツァ
やっぱり、お兄さんって…魔術師なんだ。そりゃあ、友達出来ないのは理解できるなぁ…
(魔力は感じ取っていたが、魔術師かどうかは分からなかったため魔術師かと聞くのは避けていたが、魔術…と聞いてやはり魔術師だったかと納得して。気味が悪いと言われ、避けられていた頃を思いだし魔術師だから友がいないのは仕方ないと薄っすらと笑みを浮かべ。スッと相手の方を見て、「…お兄さんは、魔術でのお悩み?それとも…一族?」とふと気になったことを口にしては、悩みは家族に対してか、または魔術かと尋ねては答えが楽しみだと言わんばかりに目を細め)
>五右衛門
…全く、人使いの荒い一族だな…。さて、それより早く帰って…こっそり買った漫画読みたいなぁ…
(星名家当主の妻と跡継ぎ息子に、買い物をしてこいと言われ家を出て1時間が過ぎた頃…ようやく頼まれた物を買い終わり帰路につき、悪態を付きながら歩いており。不穏な気配を感じているが、多分気のせいだろうと気にも止めずにいるが、やはり胸騒ぎがしている。ふと立ち止まり周りを見渡すも誰もおらず、やはり勘違いかと歩き始めるも自分の身は自分で守れるように体制を整えて。自分の勘は外れやすいため、準備するだけ無駄かも知れないが、こうでもしなければ自身の心を落ち着かせることが出来ない。それを憎ましいと思いながら、早く帰ろうと早歩きで自分とある男とで暮らしている屋敷に向かって)
(/絡ませて頂きました…!これから、よろしくお願いします…!)
>アサシン
「…………分かりましたよ」
(サーヴァントの事まで知っているとなると、おそらく敵から派遣された殺し屋かサーヴァントか……だが、ここまで気配を感じないところを考えるとおそらくサーヴァントなんだろうと思うが、そんな中でもやはり一つの可能性が払拭できずにいた。この男、自分のサーヴァントではなかろうな……)
「それで?どこまで歩けと?そこに殺すにも遊ぶにも丁度よさげな小道がありますが?」
(あくまでも淡々と、疑念を抱いていることを悟られないように無感情無表情を貫いて前を見すえたまま後ろの相手にそう告げる。仮に己のサーヴァントだとしても、油断した好きにどこから誰が襲ってくるか分からない以上こういう人混みは気をつけねばならない。それに相手が誰なのかは人の少ない場所に行ってしまえばいつでも分かる。一先ずは相手の要求に従うつもりだが、返答を待っていて)
>星名
「遠いと言いますか…………まぁ、お好きに解釈してください」
(一瞬だけ言葉の刺々しさが和らいだものの、それ以上は口を噤んで。思い出すな、考えるなと本能が叫び、そして反射的に恋に関する自分の過去の情報をそれ以上は出すまいと冷淡に刺々しい口調でどう考えるかは相手に委ねては相手の言葉に微かに頷き再び喫茶店へと足を動かす。あまり経験のない女子会というものに身を投じるのも何か情報を得られるかもしれない、堅苦しい考えは変わらず何を考えているか分からない顔でとにかくついて行って)
>星名
ん?Ms星名も友人がいないのですか?……貴女の様に社交的であれば友人は多いかと思っていましたが……あ、いえ、すみません…初めて顔を合わせた方に勝手な所見を持ってしまいましたね…(彼女があえて魔術師であることや魔術の事を口にしないことを気づいていた上で、自身が危害を加える気がないと言うのも含めわざと魔術の話題を出したようで、「悩みは家のこともそうですが……この島にいる以上一番の悩みは我々が行おうとしている儀式についてですよ…」…彼女が何を思って質問をしたか、自身が悩み続けていること零してしまうが一度口にしては仕方ないと真っ直ぐに目の前の女性に向き直り真剣な眼差しを向け)
>星名桜雪
「・・・」
街の人集りの中、ふと何かを感じる。気配にする方向へ目だけを移動させれば視界の端に一人の女性の姿が映る。マスターか、それとも聖杯戦争を見に来た魔術師か。或いはどこかの勢力に雇われた魔術使いか。サーヴァントが偽装している可能性すらあった。それはその人物が纏う雰囲気の違いでしか感じられないし、自分は【真名看破】のようなスキルを持っている訳でもない。いわば『盗人の勘』のようなものだ。そんな当てずっぽうにも近い感覚でこの人物を追うべきか否か。一瞬の内に下した判断は___
「・・・」
『相手を尾行する』という結論に至った。魔術師である事は確かなのだし、相手の立ち回り次第では他のマスターの情報や相手そのものを囮としても使える。マスターなら何かサーヴァントの情報を得られる可能性がある。盗むのは己の得意中の得意だ。主曰く『自分の工房は魔術師にとって最高の要塞』というのが魔術師の常識らしいが、要塞だろうが鉄壁の城だろうが悠々と忍び込んで易々と抜け出すのが『天下の大泥棒』たる自分の矜持でもあった。さりげなく方向を変えれば、相手と十数人程の距離を保ったまま、気付かれないよう注意を払いつつスキル等は一切使わずに尾行を始めようか
>恋雪
「物分かりが良い。流石は魔術師と言った所だな」
この辺りが潮時だろう。からかうのは好きだが、からかい過ぎて本気にされても後が厄介になる。彼女の提案通り少し離れた小路へとせっつくように向かう事にする。
「振り返るんじゃないぞ。その綺麗な顔に傷が付くのは惜しいからな」
一応の念押しをして小路へと入る。少し奥まった路ではあるがある程度は身動きがとれる反面、人払いがされたように誰もそこに関心を向ける者はいないらしい。主の持っていた魔術書に書いてあった(といっても全く理解出来ないものだったが)『自然が生み出す結界』という物なのだろう。ここであれば相手が魔術でも使ってこない限り多少の大声は合ってないようなものになるのだろう
>アサシン
「……一体どういうつもりなんでしょうか?」
(大抵、刺客なら殺す対象の顔に傷を作ることなど厭わないと、経験上知っていた己は相手の言動にやや引っ掛かりを覚える。怪しい、実に怪しい……。先程の声色よりもずっと冷たく淡々にしたものにしては、やや苛立ちを込めて言葉を投げかける)
「先ほどから何やら私を弄ぶのが楽しいのか何なのか……何がしたいんですか、アサシン?」
(そして振り返らずに、半ば当てずっぽうで己が契約したサーヴァントのクラスを口にして。ここは『自然が生み出した結界』であるが故に、仮に本当にアサシンでもそうでなくても無関係な人間に目撃されることも、外から敵に知られる可能性も低いはずだ。そう結論づけた己は、冷淡な佇まいで相手の返答を待っていて)
>恋雪
「・・・バレたか」
楽しい遊びも終わりのようだ。というより、これ以上からかうと何されるか分からないと盗人の勘が囁いていた。彼女ほど華奢な人間から受ける拳や蹴りなら目を瞑ってでも避けられる。だが、魔術に関しては底が知れないというのが正直な所感だ。キャスタークラスなら平気で無効化したり逆にマスターを屈服させる事も出来るだろうが生憎と此方のクラスはアサシン。その上魔術なんて代物には生前も関わった事が無い。それに、主と定めた相手に対して此方が仕掛けるのには流石に抵抗があった
「悪かった。珍しく外に出てるアンタを見てたらちと童心に返って遊びたくなってな。ただ、わざわざ探しに出向くたぁ、随分俺も愛されてるモンだなぁと思ってよ。サーヴァント冥利に尽きるぜ」
別にやましい事でも無し。動機をあっさりと白状するがただでは転ばない。どうで素直になりきれない主だ。自己愛が強いようにも見られるかもしれないが主が語らないのであれば自分で言うしかあるまい。それに、多くを語らない主だからこそ此方があれこれ言ってその気持ちが伝わっていると示してやらねばならないだろう。満面の笑みを浮かべて大仰に喜んで見せようか
>アサシン
「…………自由になさいとは言いましたが、私で遊ぶとは……」
(相手が潔いと言っていいのかは分からないが、一声かければやめただけまだ良しとしよう。呆れてため息混じりにそのような事を述べれば、じとりとした目付きでアサシンを見る。一瞬殴ってやろうかとでも思ったが、どうせ避けられるのがオチなのでやめておいた。未だ存命の実母からは「サーヴァントを絶対的に支配しなさい」とキツく言われたが、この己とアサシンの状況を母親に見られたものなら癇癪を起こすのではなかろうか、折檻でも始めそうだな……と、無表情の裏では割と危惧している。)
「…………それは良かったですね、愛されていると思っているならば励んでください」
(しかし、大仰に喜んでいる相手にもはや叱る気も失せたのか、はたまた「探しに来た」ことを見抜かれて紡ぐ言葉に困ったのかは分からないが、無機質で冷淡な声色でそう述べればフイっと視線を相手から逸らして。支配せよ、とは言われたが今のような感じのアサシンの方が個人的には接しやすいため、縛り付けるつもりはなくちらりとアサシンに視線を一瞬だけ送って)
>恋雪
「はいはい。そのご寵愛に誤りが無かったと思ってもらえるよう、誠心誠意尽くさせて頂きますとも、マスター殿?」
表情は変わらず、さりとて今の事を全く意に介していない訳でもない。そんな表情を浮かべたまま淡々と話す主。他の聖杯戦争の参加者だったり過去の聖杯戦争の参加者がどうなのかは知らないが、自分と主の関係性は随分と砕けているように思える。これが居心地が良いので今更畏まった態度を取る気には更々なれないが・・・おどけたような口調と慇懃無礼な一礼をしながら言葉を返す。端から見れば昔自分が盗賊以外の顔でよく持っていた関係__報酬を仲介役とした主従__にも見えるが、そうではない事は双方が、少なくとも自分はそんな薄い関係では無いと思っている
「そんで?何か進展とかはあったりすんのか、マスター。俺の方はからきしダメだった。キャスターが小細工でもかましてるのかと思う位には戦闘も工作の気配も無ぇ」
遊びは終わった。なら次は少し堅い話をしようと聖杯戦争に関する情報が入ってないか主に尋ねる。いくらアサシンとはいえ、サーヴァント単騎で全ての情報を得るにはこの島は広い。それにこういった仕事は人海戦術が物を言う。なら、自分よりも現世であれこれ動けるマスターの方がどんな些細な情報でも耳に入る可能性が高いと踏んだのだ。
「・・・まぁ。何も無しってなりゃぁ・・・・・教会にでも『懺悔』しに行くかい?」
【座】から与えられる知識には色々あるが、聖杯戦争の開始には監視役たる聖堂教会が絡むという事は知っている。それに陸続きと違って島の教会だ。神父が何かしら情報を持っている可能性もある。なら、その可能性にかけてみるのも手だろう。神父の口の軽さ次第では、些か『懺悔』が長くなるかも知れないが、どうであれマスターの判断を仰ぐことにする
「……よろしい」
(おどけたような口調の相手に、一瞬だけ笑いそうになり口元を動かしたかと思えば、顔を逸らして一言だけそう述べる。そして、相手の遊戯は終了したらしく、真面目な話に切り替わると顔を引きしめて)
「此方もこれといった役に立つ情報は何も……ひとつ言えるなら、敵地情報を探る者がいても聖杯戦争自体に大きな動きは未だ無しと言えましょう」
(今自分が確証できる情報をつらつらと述べれば、少し考え込む。キャスターが小細工をしているならば、微弱な魔力の流れも感じられそうだが、今のところ何も感じられない。よって絞り込まれる可能性は、キャスターが余程の英霊か神話級であるか動いていないのかの二択に一択だった)
「懺悔ですか……それも一つの手ですが…………もう少し様子見をしましょう…監督役が信用できるかも分かりません……令呪を奪われた事例もあるようですし」
(聖堂教会に懺悔しに行くのも一つの手である。だが、過去の聖杯戦争の話を少し耳にした際に、公式の監督役の人間が他のマスターを騙し令呪を腕ごと切断し奪った事例もあるのだとか。故に懺悔はもう少し後にした方が良いかもしれないと判断しては上記のように答える)
「それに……少し罠を仕掛けようかと考えていまして……ルーン魔術とルーン魔術の効果を打ち消さない効果の魔術をかけあわせて作った、云わば監視カメラのようなものです……使い勝手が悪いですが」
(懐から、材質の良い巾着袋を出しその中から一つの文字が刻まれた鉱石を取り出すと、アサシンに見せながら説明する。何日も寝る間もを惜しんで徹夜し作り上げた特殊な結晶……とはいえ一度きりの消耗品。一定以上の魔力を探知しそれが離れるまでを隠し撮りするだけで使えなくなる。利点は見つかりにくいことと遠隔でとある作業をすれば見れるくらいだが……労力の割に使い勝手が悪いとため息をついて)
>恋雪
「罠ねぇ…確かに良い考えだが…コイツがその罠の仕掛けって訳だな?」
主が手にしたのは宝石の原石のような石。中央部に直線のみで作られた文字のような記号が彫られており、魔術に縁の無い自分でもそれが魔術を用いた品物である事は明確に理解出来た。石を見せながら主はそれの使い方とその非効率さを嘆いた。非効率なのは分かったが絡繰仕掛けでも無いのにそんな代物を作れる事自体、自分にとっては驚くのに充分だったのだが…しかし子供みたいに驚いてばかりもいられないので此処は黙っておく事にする。
「一回ぽっきりしか使えない、か…つっても遠見が出来るってんなら俺に仕込んで相手のサーヴァントの顔でも写すかい?まぁ、最終的にどう使うかは作ったアンタが決める事だ。わざわざそんな手間掛かる物作ったんだ。無為無策って訳でもあるめぇ?」
他のサーヴァントが何者なのか、それを知る手立てとしては充分なようにも思えた。だが、この主なら他の手も考えているかもしれない。ならその意に従ってみるのも一興だ。聖杯戦争とやらは自分が生きてきた頃にあったどんな戦争とも違う。魔術という得体の知れない力が関わる摩訶不思議な戦だ。ならその戦に長けた者の言葉は決して無視出来るものではないだろう
>アサシン
「えぇ、幾つかは貴方に仕掛け、残るものは人通りの多い場所と少ない場所に……6:4の割合で仕掛けます」
(アサシンに仕掛けることを考慮し、アサシンから発される魔力を解析し結晶がアサシンの魔力に反応しないように作ってある為、いくつかは彼に仕掛け他のものは島の内部に仕掛けると話しては相手に結晶の入った巾着袋を差し出す)
「島内に仕掛けるものは貴方が適しているという場所に仕掛けなさい」
(自分がやるのも一つの手だが、今さっき島内を探索していた彼なら、適している場所ならそれなりに分かるだろうと、彼に対する密かな信頼と効率を考えては凛とした佇まいで話していて)
>恋雪
「了解。ただ、仕掛ける前に聞きたい事がある」
石の入った巾着を自分に渡しながら今後の作戦を話す主。やはり無為無策では無かったようだ。仕掛ける場所を主自身では無く自分に任せたのは信頼の証なのだろう。だったらより効果を発揮させたいと考え、幾つかの質問を投げかける
「まず、『霊脈』だったか?それがどこに集中しているか教えてくれ。あればの話だがな」
魔術師にとって『霊脈』と呼ばれる魔力の流れが収束する場所は重要だという事位は召還されてから得た知識に入っている。無論主もそれは知っているだろうが、生憎と自分にはそれを見る事が出来ないしそもそも魔術には縁遠い身故にそれらがどうあるか判別する事が出来ないのだ。
「一応の候補はあるが、精度を上げるんなら絞り込んでおきたくてね」
『天下の大泥棒』を自称した割には何とも情けない、と思われるかもしれないが盗みを働く時は案外そんなものだった。入念な下調べと準備、これはどうあっても基本であり自分は単にそれが早かったのと身軽だったからこそどんな場所でも好き放題やれたのだ
>アサシン
「この島、実はそれなりに霊脈が分散してて特定するのに時間を要しましたが……一箇所だけ、この島の中央部にある庭園らしき場所……そこに集中しているのか島の中での魔力反応が他と比べ高い……恐らくはそこでしょう」
(この島の霊脈はかなり広範囲に渡って分散していて、特定するのにこれもまた寝る間を惜しんで特定し漸く掴んだ位置が、島の中央部にある広い庭園……己が見に行った際は観光地の一つになっているのか昼間は人が多い。しかし綺麗に整備された美しい庭園とは真逆に、庭園の北側は鬱蒼とした木々が集中していた。そして何よりもその庭園は他の場所に比べ魔力が多く感じられ、ここに集中しているというのは直感的に理解出来た)
「魔力量によって発光の度合いが微弱に変わる結晶でも調べましたので、確実だとは思います……他に、頭に入れておきたい情報はありますか?」
(しっかりとアサシンを見据えてから、少しでも相手が楽になる為、他に欲しい情報がないかを尋ねる。今は比較的、気遣いが分かりやすく出ているのか声に冷たさや鋭さは感じられず、その代わりに感情の起伏も感じられない声で淡々と話していて)
>恋雪
「成程成程・・・じゃあそこには仕掛けておこう。あとは・・・アンタが仕掛けて欲しい場所はあるかい?俺だけが見る訳じゃねぇんだし、魔術師の事は魔術師がよく分かるんじゃねぇか?」
候補はいくつもある。まずは宿。外から来るヤツは此方に縁者がいない限りは宿を取る。ただ、仮に縁者が居たとしても情報が漏れることを恐れて泊まらない可能性が高い。小さい島故に島民に深く関わるような行為はしない筈だ。だが、ここに仕掛けるのは最後にする。本陣に護衛を置かないバカは居ないからだ。次に考え得るのは食料品や生活必需品を買える場所。飲まず食わずで生きていられる者のは居ない。居たとすればそいつは人とは違う『何か』だろう。最後は廃墟廃屋の類いだ。ここに定住する可能性は低いが、聖杯戦争が激化すれば拠点を移動するマスターや伏兵を忍ばせる可能性も出てくる。そうした候補から更に人の多い少ない場所を加味し、極端に人が少ない場所を除外する。地元民で無い場合、幾ら隠密に徹するとはいえ地元の繋がりが深い場所では逆に怪しまれる。こうして数を減らしていくが手持ちの石が置けるギリギリの数までしか絞れなかった。
「一応見当は付いたが、今の内に仕掛けておくかい?」
こういうのは早い方が良い。もうすぐ日も暮れるから隠密するには最良の時間にもなる。とはいえ主から長時間離れているのは彼女の身を守る事が出来ない分、心配でもあった
>アサシン
「念の為、教会や海岸にも設置をお願いします」
(教会は懺悔を受けに来る者がいるかもしれないという可能性を考慮し、海岸は一度行ってみたがなかなかに人目に付きにくい上、聖杯戦争という特殊な闘争の中で疲弊した心を和らげるにはもってこいの場所であり、相手と己がいる小道のように『自然が生み出す結界』も微かに感じられた。故に多少なりとも引き付けられるだろうと考えたのだ。心和らぐ場所にでも監視の目をつけるのは些か残酷にも思えるが、こうでもしなければ勝ち残れないと他のマスターやサーヴァントに対する同情を一切排しては、相手に頼んで)
「善は急げ、思い立ったが吉日……なるべく早く仕掛けてください……ですが悟られてしまっては本末転倒ですし、何の動きがない今なら多少なりともゆっくりでも構いません」
(悟られて結晶を逆に利用されては困る。そしてアサシンの身に何かあれば聖杯戦争が激化する以前に采配ミスで参加資格を失ったマスターとなるのだけは願い下げだった。だからこそ、急ぎ過ぎないように言葉をかけて。しかし、その仕掛けている間は己は無防備な状態になるのが難点だった。アサシンと共に仕掛けるのも一つの手ではあるが、彼もマスターの監視下に置かれながら仕掛けるのは微妙な心境になるだろうな…と考えては少しの間、どうするべきか考え込んでいて)
>恋雪
「了解。しかし教会はちと手間だな。向こうも監督役なら魔術についてずぶの素人って訳でもあるめぇし、まぁそこら辺を上手くやるのが俺の仕事なんだがな」
この島の教会関係者がどれだけ魔術について知っているか、これに関してはある程度頭に入れて行動するべき事である。どうも魔術師と教会は仲が良くない、というより表沙汰にしないだけで結構やり合っているらしい。わざわざこんな島の中で余計な敵を増やす必要も無いだろうし、仕掛けるには慎重すぎるという事は無いだろう
「聖杯戦争が本格化する前に仕掛けとく場所と、本格化してから仕掛ける場所に分けるとするか。んで、ちと仕掛けるには分が悪いが日中に仕掛けるってのはどうだ?」
それならマスターから離れていても危険が及ぶことは無いだろう。衆人環視とは言わずとも日中にマスターを殺すなり戦闘をするサーヴァントはそうそう居ないだろう。居るとすればそれは『秘匿』を重要視する他の魔術師から聖杯戦争関係無く敵対視されるだろう。結果として日中に目立った動きをするマスターはほぼ居ないと言えるだろう。
「どっちにしろ仕掛けるのは明日が良いかもしれねえな。だが・・・男一人で行くにしちゃちと場違いな場所もあるからなぁ。出来れば男女で居た方が怪しまれない場所もあるんだがなぁ・・・」
砂浜に男一人、移動しながら何かするという光景は些かもの悲しくも思うし、今後聖杯戦争が本格化すれば終結するまでは満足に落ち着ける状況など無くなる。それなら今の内に多少なりとも心の滋養を蓄えておくべきだと少しばかりの老婆心と共に悩みこむフリをしてみようか
>アサシン
「なるべく気をつけて、貴方が仕掛けやすい時を狙っていただいても構いません……そうなると日中の方が比較的確実にはなりますね…」
(相手の日中に仕掛ける案に微かに頷きながらその案を肯定しては、「なるべく日中を狙ってください」と相手の案を受け入れる姿勢をとる。明日から仕掛けるのにも特に異論はない。もうすぐ日が暮れてしまうからこそ、他のマスターが動く可能性が極めて高くなる。今日のところはアサシンにはゆっくり体を休めてもらい、明日になってから頑張ってもらおうと考えては)
「今夜は一度戻って、明日に備えなさい」
(と、上記のような言葉をかける。最も、サーヴァントに休息がいるのかどうかは知らないが…そんな中で、男一人では行きにくい場所がある、という相手の言葉は聞き逃さずに、暫く相手の顔を見ていれば悩むように一瞬眉を顰める。男一人で居るのに怪しまれて仕掛けをバレてしまっては本末転倒……かと言って、己がアサシンと行動してアサシンが動きづらくなってしまってもそれはそれで困るし、実家にしられればお叱りを受けそうな気もするが意を決しては口を開く)
「一人で行きづらい場所には、私も同行致しましょう……もっとも、私が足手まといでなければ、の話ですが」
(相手が行動しやすいように合わせてやるのも策の一つ。そっぽを向きながらアサシンにそう言い放っては口を噤み、そっぽ向いたまま返答を待っていて)
>恋雪
「アンタが足手まといになる事はそう無いさ。俺は忍び込んだり他人様のモンかっぱらうのは得意だが、魔術に関しちゃ素人も良いトコだ。そういう不得意な分野には頼れる相談役が欲しいもんでな。それに、白昼堂々戦闘なんてするヤツぁそういないだろうし、居たなら居たでそん時ゃケツ捲って逃げるさ」
『全勝』が全てではない。必要な局面で勝てばそれが最終的な『勝ち』になる。だからこそ、時には逃げる方が良い事もあるのだ。それに、主を連れて行くメリットとデメリットではメリットの方が多い。魔術師だという事もあるが、美人連れというのは自分のやる気にも繋がるし、案外怪しまれる事も少ないのは経験則で知っている。
「ま、今日は一旦引き上げるとしますか。此処に長居してたらやましい事してると勘ぐられそうだしな」
諸々の最終調整は宿でする方が彼女としても良いだろう。小路から彼女を連れ出しながらふと思った事を言葉にしてみる
「お前さんと家にどんな諍いがあったかは知らねぇし、頼まれねぇ内は知る気もねぇ。お家騒動なんざ見飽きたってのもあるが、そこはお前さんの問題だからな。けどよ?この戦に勝てばお前さんのやる事にいちゃもんをつけられるヤツは居なくなる。だからよ、勝とうぜ。この戦」
彼女が聖杯に何を望むかは知らない。だが、何かを求めているのは聖杯戦争に参加している時点で明確だ。自分にも望みはあるしそれを叶えるつもりで参加している。それでも彼女が聖杯を手に入れる事は願望器を手に入れる以上の価値があるはずだ。ならばこそ、彼女に取らせてやりたい。今はただそれが自分の望みだった
>アサシン
「……そう。なら貴方に付き添いましょう、魔術に関しては私に任せなさい」
(相手の返答を聞いては、逸らしていた視線を相手に戻して、相談役を受け負う。共同で動くことに関しても己にはメリットがある。アサシンはアサシンで土地の形状を大方把握しているのは安心であるが、己も知っておいて損はない。そこからまた何か策も思いつくかもしれないし、もしかしたら聖杯戦争の攻略に時間を割くという名目で実家から回ってくる夥しい量の書類仕事からも少しは解放されるかもしれないとも考えていて。何はともあれ、アサシンと行動を共にすることは決まった。引き上げようという相手の言葉に頷いてから、連れられるがままに宿へと足を向ける)
「………………えぇ……必ず、勝ちましょう」
(連れられている中、ふとアサシンが口にした話に思わず言葉が詰まり彼の顔をじっと見つめる。光が差して紫色に見える黒の瞳に冷たさや刺々しさもなく、何も感じさせない瞳でもない、一瞬だけ年相応な女性の瞳でアサシンを見つめた後は、いつもの何も感じさせない瞳に戻ると正面を見据えてはただ一言、頷いて返答する。一瞬だけ、彼の言葉が荒んだ心に染み渡った気がしたし、刹那の時だけだったが幸福を共にした今は亡き恋人の姿と重なった。願わくば『一人の人間として当たり前の幸せ』を掴みたい。同時に、聖杯を手に入れればもう誰も己の行動にちゃちゃを入れるものもいないという相手の言葉に、ぐっとこの聖杯戦争を制するという意識が高まる。そして、彼の願いも叶えてやりたいと密かに考えていて)
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