奏歌 翔音 2020-10-12 08:45:44 ID:5762b1903 |
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>ニクスさん、炎邪さん、望さん
「よかった。………………本当に、本当に良かった」
ニクスさんの言葉と亡者たちの歓声を聞いて、刹那は胸が詰まるのを感じた。言いたいことは沢山あったのだが、上手く言葉に出来ない。変身も解きただただ肩を震わせながら、震える声でよかった、よかったと繰り返していた。
>ニクスさん、刹那さん、望さん
炎邪:
――――うおぉおおお!?
(ニクスさんに拳が直撃し、そのニクスさんは大幅にのけぞって空中で静止するのに対して、力が入らなかったので地を蹴った勢いですっ飛んだためか、炎邪はそのまま地上にズザザザーッと滑り込む形になる。やがて滑り込みが止まった炎邪の身体は砂まみれだったが、もう完全に出せるだけの力は出し切ったという感じで、亡霊達があげる歓声を聞きながら、既に余韻に浸っていたようだった。…相変わらず、身体からは灰が漏れているようだが。)
(/眠れないのでレス返ししておきます)
>斑鳩那由多さん
穂乃花:ほわぁ!
ちい:はわ~……
穂乃花:すっごいねぇ……!
ちい:うん……!
(那由多ちゃんが出した遊園地をみて、ふたりは心底驚く。そして、いきぴったりにそう言う。
ジェットコースターやメリーゴーランド、空中ブランコや観覧車などたくさんの遊具がふたりの興味をそそるのだ。
しかもその遊園地には人がいないので、実質那由多ちゃんたちの貸切状態だった。)
穂乃花:たはっ!なんだか楽しそうだねぇ……
そうだ!私ね……あれに乗ってみたい……!(そう言って穂乃花が指差したのは、メリーゴーランドである。)
ちい:ちーもあれいいなって思ってたから……よかったぁ……!
穂乃花:そうなんだ!
えっと、でも……那由多ちゃんは何がいいかな……私ね……那由多ちゃんが好きなのも乗りたいな……
ちい:えへへ……ちーもなゆ姉が好きなの乗りたいな……
>シオンさん
……随分賑やかな方々ですね
(魔力を感じた方向を向き耳を澄ませると羊達の鳴き声と賑やかな3人の声を聞き取り、ボソッと上記を呟いて)
>刹那さん、炎邪さん、望さん
ニクス「……みんな、おつかれさま…。」
言葉は短いが、労いの言葉を掛けると二匹の骸骨が炎邪さんに近づき「大丈夫ですか?」と声をかける。そしてニクスの方は望さんの方を向いて一言。
ニクス「……貴女、結構強かった。ケルちゃんと、ふたりの動き止められたのは、予想外。わたしにとって痛いところ、的確につけてた……すごい。」
つまるところ、ニクスさん的には評価しているらしい。そして刹那さんの方を向いて。
ニクス「……貴女は、不思議な感じがした。力強さは感じないのに……能力で勝っても、貴女には……そう、気持ちで負ける。二人がいってた。『人の強さは、あらゆるものが弱くても、その逆境のなかで立ち向かおうとする気持ちだ』って。……きっと貴女は、それを実行できてた。……わたしの完敗、だよ。」
>月宮さん
シオン「あはは……まぁ彼らは同じ世界の出身らしくてね……たぶん貴女のいた世界とは別の世界の人だよ。」
もふも「ふもぁー、もふも達が帰ってきたよー。飼育員さんも一緒だよー。」
擬人化したもふもが扉を開けて帰ってくると、その後から続いて三人の人が入ってくる。
一人は、長身で飼育員服の上からでもわかるくらい、筋肉がついている男……が、髪も衣服もぼさぼさで、周りに羊毛がついているから……たぶん外で襲われた飼育員が彼だろう。
もう一人は、背丈がシオンと同じほどのサイズではあるが……どこか聡明そうな雰囲気のつり目の少年だ。
最後の一人は……彼女だけ女性だった。見た目は不思議なことに、月宮さんがみたことある人と全く同じ姿だった。動物園で見かけたもふの知人の……七輝筆戯だ。
飼育員「お?誰かいるな?ひょっとして漂流者か?俺たちと同じ世界の。」「まぁ待てロクシード……彼女がそうとは限らない。お客様の可能性があるなら、挨拶をするのが筋だろう。えーっと……いらっしゃいませ、ようこそもこもこ牧場へ……牧場での歓迎の挨拶ってこれでいいのか?」「あはは!りっちゃんその言い方だとまるでコンビニだよ!まぁひっちゃんも正直その辺りわかんないから、それでいいんじゃない?」
シオン「えっと、彼らは先ほどいってた通りここの飼育員なんですけど……一応名前が、長身の男が『ロクシード』で、小さい方が『黒羽律』で、彼女が『七輝筆戯』ですね。」
律「小さいは失礼だろ。」
と、シオンと飼育員の律がそんなやり取りをするが……「別の世界」だといったのに、目の前に以前見かけた「七輝筆戯」がそこに当たり前のようにいる光景は、なかなか奇妙な気分かもしれない。
>七種穂乃花さん、ちいさん
「うーん………あたしもメリーゴーランドにする!」
メリーゴーランドに乗りたいと伝え、その近くに駆け寄る。二階建ての豪華なそれは音楽に合わせて優雅に回っていたが、穂乃花さんたちが近づくと見計らったようにその動きを止めるだろう。そしてメリーゴーランドには色々な大きさの馬が用意されていた。
>斑鳩那由多さん
穂乃花:はわ~……おっきくてきれいだねぇ……(那由多ちゃんの言葉にぱぁっと顔が明るくなれば、那由多ちゃんについていく。メリーゴーランドは優雅に回っていて、とてもゴージャスな雰囲気だった。
しかし穂乃花とちいちゃんがくると、メリーゴーランドは動きを止める。しかも馬はいろんな大きさがあり、幼稚園児よりしたの子供からのれそうなものからデフォルメくらいの大きさの馬までいろんなのがいた。)
ちい:うにゅー!ちいはこれにするー!(とたとたと駆け寄って、幼稚園児よりしたの子供からのれそうなものにさっそく乗り始めるちいちゃん。)
穂乃花:はわわえっと……私は……その……これがいい……かな……(続いて穂乃花は、ちいちゃんが選んだ馬の前にあった小学生低学年くらいからのれるであろう馬を選ぶ。そしてその馬の方へ向かって、乗ろうとする。)
>七種穂乃花さん、ちいさん
「うんうん………………あたしはこれにしようかな」
二人がそれぞれ馬に乗ったのを見て、那由多も馬を選ぶ。色や大きさなどを見て回り、やがて穂乃花さんの隣にあった茶色の馬を選んだ。中学生でやっと乗れるだろうそれに那由多が乗り終えたとき、どこからかクラシック音楽が流れ出す。それを合図とするように、メリーゴーランドはゆっくりと回り始めた。
>炎邪さん、ニクスさん、望さん
「立ち向かおうとする力………………望さん、助けてくれてありがとうございます。…………ニクスちゃん、骸骨さん、ありがとう」
許してくれて、と心の中で付け加える。ずっと負い目に感じていたことを三人が許してくれたからこそ、今回の自分は戦うことが出来た。自分一人ではなく、素直に炎邪さんや望さんに助けを求められたのも自分で自分を少し許せたかもしれない。しばらく夢の世界をぼんやり眺めていたが、炎邪さんの様子を見てそちらに駆け寄る。
「炎邪さん、ありがとうございます。………今、治癒魔法を掛けますからね」
力尽きた様子の炎邪さんの体の上に手をかざし、自分の魔力を注ぎ込む。炎邪さんの技の代償を完全に払うことが出来るかは分からないが、ゆっくりとなら動けるほどには回復するだろう。しかしいつもの刹那の魔法とまったく違うそれが夢補正によるものか、それとも刹那の新たな力なのか………それは彼女本人もよく分かっていなかった。
>ニクスさん、刹那さん、望さん
炎邪:
呵、破破破…!感謝するぞ刹那くん。しかしこのザマだからな…先生に知られたら一週間鍛え直し間違いなしだなぁ…。
(治癒魔法を経由して魔力を注ぎ込まれると、横向けに倒れ込んでいた炎邪は寝返りを打って仰向けになる。炎邪の包帯の隙間から漏れる灰はそのままだが、刹那さんの治癒魔法で少しずつだが動けるようにはなっているようだった。…だが、1つの事を成し遂げたというのに、炎邪の顔は、ある人物にこの体たらくを知られたら絶対ブチのめされる事を危惧して、冷や汗をかいて苦笑しながら引き攣っていた。)
>刹那さん、炎邪さん、望さん
刹那さん達が戦い終わった後に処置をしていると…ブォン!というかわった音と共に、少しはなれたところに時空の歪みのような、ひと一人が通れるくらいの空間が現れる。
クロ(みんなー、そっちの世界に帰還用のゲートを作っておいたよー。そこにみんなとニクスさんが入ったら、夢の世界の外へ出れるよー。準備できたら、そこにはいって現実まで戻ってきてねー。……あと、これはいい忘れてた不手際なんだけど……そこ、一応夢の世界なんだよね。つまりは「夢」なんだ……どういうことかっていうと、そっちで大ケガしたり死んじゃっても、現実の君たちは無事ってことだよー。うん、治療する前に伝えればよかったね。……とりあえず、僕はこっちで待ってるからー。)
と、三人の脳内に直接声が響くだろう。そしてニクスの方は……
ニクス「……」
自分があり続けた世界を、じっとみている。視線の先には荒廃した曇り空の世界に……その地から三人とニクスを見送るように見守っている、アンデッドの住人。そして骸骨二匹と、抱えられてるケルがみていた。
男と思われる骸骨「私たちは、ニクスがこの世界を離れるのと同時に……この世界と共に、彼女のなかで眠り続ける。つまりは、いったんのお別れだ。」
女と思われる骸骨「ですが、私たちは彼女の力としてあり続けます。……私たちは彼女の深層意識が産み出したまやかし。ですが……この思いに、偽りはありません。」
二匹の骸骨は、突然流暢に話し出した。理性が最初からあったかのように……まるで、暖かさを知っている、かつては人だった者かのように。
男……父親と思われる骸骨「私たちの娘……ニクスを、あなた方に託します。どうか、彼女のことをよろしくお願いします。」
女……母親と思われる骸骨「本当に名付けて上げたかった名前ではありませんが……その子はもう、ニクスという一人の少女です。……どうか、可愛がって上げてください。」
両親の骸骨「「私たちは、貴方達とニクスの道行きが幸せであることを……心から願ってます。」」
怨霊も、ゾンビも、骸骨も、ケルも……この地に住まう、まやかしから生まれた「想い達」からの言葉。それは偽物ではなく……まごうことなき本物だろう。たとえそれが現実ではない夢だとしても……虚構でも空想でも、そこにやどる想いだけは真実だと……彼らが物語っているようだ。
>シオンさん、ロクシードさん、律さん、筆戯さん
…!ひ、筆戯s……コホン、初めまして。月宮星奈と申します。……恐らくですが、私は貴女方の住んでいた世界とは別の世界からやって来た?です
(自分の目の前に筆戯さんがいるのを見ると一瞬驚いて名前を呼び掛けそうになる…が、よく考えればもふもさんと同じように自分の知る彼女とは別人だと考えたのか発言を止め、呼び掛けそうになったことを誤魔化すように一度咳払いをして。それから3人の方を向くとお辞儀をしながら自己紹介をし)
>月宮さん
筆戯「およ?私の名を呼んだかロリータ!」
律「初対面相手にロリータ呼びとか失礼にもほどがあるだろ。……何となく言わんとしてることはわかった。そうだな……たぶん俺たちと、君のいた世界は別だ。根拠のない勘だが……まぁ間違ってはないと思うぞ。」
ロクシード「まぁたぶんよ、嬢ちゃんのところにも俺たちと似たやつはいると思うぜ?そうだなー……流れ着いた別世界の俺っぽいやつは何人か見かけたんだけど、大体どいつも名前に共通項があった。愛称か、名前自体が同じで、体格と見た目が似通ってることだ。俺の場合だと……背が高くて、ざっくりとした性格で、名前が「ロクシード」か……愛称と同じ名前の「シド」なら……何つったっけ?」
シオン「並列同魂ですね。」
ロクシード「それだ。そういう感じのやつがいるはずだ。……たぶんでかけた筆戯の名前といい、あったことがあるんじゃねーか?」
と、みんながそれぞれ語る。確かにここにいる三人は月宮さんのいる世界に似た名前で存在し……現に月宮さんは二人と面識がある。ロクシードも、よくみればシドより少し背丈が高く、シドが年を取れば……そういう見た目になってもおかしくない、という感じだ。
もふも「もへやー。まあ難しいことは気にしなくていーとおもうよー。もふもはもふもー、ってだけだからー。」
ロクシード「そりゃ違いねぇ。つまりは気にしなくていいのさ、もとい俺らは死んじまったし、今さらどの世界にも移動できねぇ……ここでゆっくり時間を過ごすのも、わるくねぇさ。」
律「まぁ、ここにいない二人……『ルカ』と『ミツキ』がどうなったかは気になるけどな。」
筆戯「まあでもその二人なら生き残ってるんじゃない?案外よーじょちゃんの世界に流れ着いてたり…?」
と、みんなが楽しそうに話す。彼らはどんな風に死んだのかはわからないが……少なくとも今を、楽しそうに生きている。
シオン「……まぁ、ここは夢の世界のひとつに過ぎませんが……ある意味は、流れ着いた人々の憩いの場のようなものですよ、この通り。だから貴女も、ここでゆっくりしてみてもいいですし……帰りたい場所があるなら、現実に戻っても構いません。そちらの世界からこの世界へわたれるようになったと言うことは……またいつでもここへこれるはずですよ。」
>斑鳩那由多さん
穂乃花:!えへへ……楽しいねぇ……はわ~だよ……
ちい:るらら~♪だねぇ……
(という感じで、穂乃花たちはメリーゴーランドを楽しんでいだ。
やがてさきほどのリスたちがこちらにきて、穂乃花たちをみつめていた。しかもリスはメリーゴーランドをかこむように1列に並んでいて、それぞれ彩りどりの花をくわえていた。)
穂乃花:はわ~!可愛いねぇ……
>ニクスさん、刹那さん、炎邪さん
望:はーい!(ニクスさんの言葉をきくと、望は何か話そうとする。しかしクロさんの言葉が脳内に聞こえたため、そう返事をする。
そうしてから望は、ニクスさんをみる。そしてゆっくりと話し出す。)
……。ありがとうね。ニクスちゃん。
それから、刹那さんも炎邪さんも……(多くは語らず、それだけ言う。なんだか意味深に聞こえるかもしれないが、望の表情をみれば満足そうに見えるだろう。
なんとなく、嬉しかったのだ。ニクスさんのことが自分のことのように。
ちなみにいうと自分が戦闘前にあまり話さなかったのは、あることをしていたから。
その時、あることに気が付いていた。魔力やニクスさんの表情などでいろいろ読み取っていた。)
ニクスちゃん。ここを出たら、ボクが……私が町を案内するね!
>ニクスさん、炎邪さん、望さん
「………………。えっ……先生!?えーっと、ご自愛ください……」
クロさんの言葉に脳内で「分かりました」と返事をしていたが、炎邪さんの言葉に表情を引きつらせる。炎邪さんに冷や汗をかかせる「先生」はどれだけ怖い人なんだとつられて冷や汗をかいていたが、望さんの言葉に反応しそちらを向く。
「いえいえ。…………そろそろ、ここを出ましょうか」
嬉しそうな望さんの様子に、多くを語るのも野暮だと考え手短に答える。ニクスさんと望さんの前途が幸せであってほしいと柄でもないことを考えながら、先に行くよう帰還ゲートの方を手で指し示した。
>七種穂乃花さん、ちいさん
「あ、可愛い!…………あんたたち、ついてきてくれたんだねー!」
花をくわえたリスたちに歓声をあげ、大きく手をふる。くるくるとメリーゴーランドが回っていくうちに、園内には「どうぶつのご飯売り場」があるのが分かるだろう。
メリーゴーランドは少しずつスピードを落としていき、そろそろ終わりだと告げていた。
>ニクスさん、刹那さん、望さん
炎邪:
―――さて、では帰るとするか!現実の身体が無事だというのならば、いつまでも寝そべってもいられまい!
(頭に響くクロさんの声に、ならば心配はあるまいと切り替え、満身創痍からようやく身体がまともに動くようになると、即座に直立状態へと移り、望さんとニクスさん、そして刹那さんが出て良くまで待つつもりなのか、腕を組んで彼女達の背中を見守る。…途中、手荒な真似が過ぎたやもしれぬが、もとより自分は力を奮う事でしか何かを為す事が出来ぬのだ。それでも…何もしないでいる事だけは許さないし許されない。"無知でいること"は、炎邪自身にとって最大の原罪なのだから。)
>刹那さん、炎邪さん、望さん
ニクス「……ん、わかった。……ありがと。」
と、望さんがかけてくれた言葉に応じ……不器用ながらも、にこりと笑ってみせる。
ニクス「……みんな、おやすみ。……いってきます。」
そしてニクスは、この世界を後にすることにした。刹那さん、炎邪さん、望さんによって切り開かれた新たな未来。そのさきにあるものはわからず、でもそれにたいして不安はなく……この人たちとなら大丈夫という、そんな核心的な想いと共に、ニクスはゲートへ向けて足を踏み出し……現実側へ足を踏み入れた。
>もふもさん、シオンさん、ロクシードさん、律さん、筆戯さん
……………本当はもう少しここにいたい。そう…思います。ですが、あまり長居するわけにもいきませんから……私は現実世界に戻ろうと思います。……それと、調査はもう十分です。……この夢が平和で、楽しくて、流れ着いた者達の憩いの場であることが知れましたから
(またいつでもここへこれるはず…シオンさんからそう告げられ「……ふふ、それも…そうですね」と少し微笑みながら頷くと、椅子から立ち上がり「ここにいたい」という気持ちを内心で抑えながら柔らかな笑みを浮かべて話し)
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