イチ 2020-10-10 17:53:46 |
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ん…どうした?丁度良い焼き加減じゃないか。
(味噌汁をかき混ぜていればしゅん‥としている相手に反射的に皿に乗せられている魚を覗き見て。しかし特に自分がいつも焼く魚とは変わったところは見られず、きょとんとした様子で)
そ,そう…?それならいいんだけど…。
(焼きすぎたように感じたのは普段焼き魚を見ることも食べることもあまりないからだろうか…と内心不思議に思いつつも,相手の反応に安心しホッと息を吐いて)
ちょっと借りるぞ……よし、こっちもそろそろ出来そうだ。これを右隣の部屋のちゃぶ台に運んどいて……あ、
(ほかほかと煙の出ている焼き魚が盛ってある皿に、塩をかけてすりおろした大根を乗せる。味噌汁ももう少しで出来そうだから完成した焼き魚をちゃぶ台へと運んでほしいと頼もうとするが___重大なミスに気が付き固まってしまい)
ご、ご飯を炊き忘れてた…。
(口元をパクパクしながら上記を述べると、「すまない一松…!もう少し手伝ってくれ!」と急いで味噌をかき混ぜ始めて)
、、、は?あんた…馬鹿だねぇ…
(相手の予想外の発言に一瞬ポカーン…として若干呆れつつ「まぁ気付かなかった僕も僕だよな…」と小さな声で呟き間抜けな顔をして味噌汁をかき混ぜている相手を見てクスッと笑いながら「で,僕はあと何をすればいいの?」と問いかけ)
くっ、面目ない…。
(馬鹿と言われて返す言葉も無く拳を握って悔しそうにし、尋ねられれば釜でご飯を炊いて貰おうかと考えたが、自分が始めて炊いた時泡が吹き出て火傷を負ったことを思い出し、「ああ、えとっ…ならここを交代してくれないか?湯気が出てきたらそこのお椀についでくれ…!」と言って、すぐにご飯の方へとそそくさと向かい)
あんたってホント…上級妖怪っぽくないよね…
(悔しそうにしている相手の顔を見て耐えきれずクスクスと笑い「分かった,てか慌てすぎ。もうちょい落ち着いたら?」と宥めるようにそう言い)
うぐっ…!…そ、そうだな。
(“上級妖怪っぽくない”と聞くとガーンΣ!とショックを受けていて、それでも格好つけたいのか、引きつった表情のまま頷くと口角は上げたままで、「くれぐれも火傷しないようにな…?」と、猫又は熱に弱いと聞いたことがあるので一応釘を差してお釜の所へと向かい)
ふふっ,でも,それがあんたのいい所なんじゃない?僕も話しやすいし
(優しい笑顔を浮かべながらそう言い「まぁちょっと痛いかな」と付け足し。
僕そこまで弱くないっつーのと思いつつ「はいはい,分かってます~」と尻尾をヒラヒラさせながら言い)
一松…!!
…えっ、痛い!?大丈夫か!?
(お釜の準備をしながら相手の褒め言葉に目を輝かせて、痛いと聞くとギョッとして大丈夫か!?と安定の天然で問いただして)
違うそうじゃない…
(こいつ天然すぎない…??と思いながら苦笑しつつそう答え「あ,湯気…」そんな話をしていると目の前の鍋からは湯気が上がっていて,お玉を手に取り味噌汁をお椀に注ぎ)
ん…?
はっ…!俺も集中しなければ!
(苦笑をする相手に首を傾げれば、味噌汁を注ぎだしたため自分も急いでお釜の新米を研ぎ、薪を入れて火を着けはじめ)
すまない…それっ!
(怒られて少ししゅん…としつつも、天狗一家に代々伝わる自慢の団扇で風を薪に向かって起こし、ご飯が早めに炊けるようにしており)
うわ…あんたそんなに魔法みたいなのも使えんの…すご…
(目の前で起きたことがまるで魔法のように見え,目をきらきらとさせながら相手を見つめ)
ふふん~スゴいだろう?俺もまだまだ未熟とはいえ烏天狗こと大天狗だからな!
(褒められると誇らしげに笑い、調子に乗り出して、お釜のことなんて忘れているかのごとくベラベラと聞かれてもないようなことも話だして)
そ,そうなんだね…それよりお釜…見ないと…
(楽しそうに話している相手を見てニコニコと笑いつつも目の前のお釜がフツフツと煮えて今にも溢れ出しそうになっていたためお釜を指さしながらそう言い)
えっ、?うぉわわあっっ!?
(相手の指摘に指を差された方角を見れば、いつかのごとく泡が吹き出ている状態のお釜が目に入り、謎の悲鳴を上げながら慌てて火を消し)
ふっ…ふふっ…あははっ
(謎の悲鳴をあげている相手の様子を見てツボにハマってしまったようで笑い出し「ちょっとは…落ち着けっての」と笑いながら言い)
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