…… 。
下校中、電車に揺られて沈む夕日を眺めていた。
(___... いけない、眠ってたみたい。)
(今、何駅だろう。)
目覚めた時、既に終点に着いたのか、電車は扉が開いたまま止まっていた。辺りは暗く少し冷んやりしていて、ちりりりと鈴虫が鳴いている。
(もうすっかり秋だなあ…)
寝ぼけたまま、ぼんやりと外を眺めていた。
眺めていて気付いたのは随分田舎の方まで来てしまったと言う事。
けれど、おかしい。
都会に走る電車、いつも通り乗車したとすればこんな田舎に止まるはずがない。それに、間違えて乗ったとしてもうたた寝くらいでこんなに田舎へいけるはずがない。
(もしかして電車間違えた挙句、3時間くらい爆睡してた…?!)
"どれだけ疲れてたの、私"何て、鞄の中からスマホを取り出すも肝心のスマホは充電切れ。踏んだり蹴ったり。
(と、とりあえず、落ち着いて車掌さんに……)
随分長く止まっている電車に不安を覚えながら、やっと外に出た私の目の前に広がるのは闇。山か、草か、わからないけど取り敢えず闇。
もう、唖然 。
『___ なあ、そこの女。この花し』
「ッーーーーーー !!!!」
『い゛ッッッッ___ てぇ!!!!!』
私は叫び声より先に手が出るタイプだ。
(!)______ ... (募集型、レス禁止)