おとうとくん 2020-10-05 06:22:11 |
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……♪
(兄が真剣な表情で調理する姿をにこにこしながら眺めつつ、邪魔をしてはいけないと静かにしていて。数分後、ふと思い付いたのかおもむろにスマートフォンを取り出すと、シャッター音を鳴らしながら兄の姿をカメラにおさめており)
(弟のためと集中し1つこそ失敗してしまったが、失敗作は自分で食べれば良いとすぐに2つ目に取り掛かり、自分が写真撮られてる事に気付いておらず。初めこそあまり上手く行かずともコツは得ることが出来たのか、手際や出来映えこそそこまで良いわけではないがいわゆるタンポポオムライスが無事に出来て皿に乗り。ホッとした笑みを浮かべつつ、さすがにデミグラスソースまで手作りは出来ないがレトルトの温めていたものを綺麗に掛けて失敗したのは自分の方に、多少不格好だが失敗はしていないタンポポオムライスを相手の座る席に持っていき「はい、お待たせ。見映えは良くないが…」と少し申し訳なさそうに笑いながらそれをテーブルに置き)
美味しそう!お兄ちゃんすごい…!
(端から見れば確かに不格好かもしれない、そんなこと今の自分には関係無く、真っ直ぐな尊敬の眼差しを兄に向けそう言って。出来立てのそれを熱いうちに食べたい、と急いで自分の席に座ると、スプーン片手に「食べていい?」と尋ね)
あぁ、勿論だ(弟からの尊敬の眼差しと言葉を受けとれば気恥ずかしげに、それでいて嬉しげに笑みを浮かべれば食べて良いかと問われ勿論と頷き返して)
やった、いただきます!
(元気よく手を合わせ、オムライスを一口分掬うとそれを口に含み。口一杯に広がるオムライスの美味しさに表情を明るくしては「お兄ちゃん、これすっごく美味しい!」と嬉しそうに伝え)
そうか、良かった(弟に続き手を合わせつつも上手く出来ているか心配だった為に弟の反応にホッと胸を撫で下ろしては嬉しげに笑みを浮かべ、タンポポオムライスに失敗した自分のを食べ始め)
(夢中でオムライスを頬張っていたら、いつの間にかお皿の上は綺麗に無くなっており。いただきますと同様に両手を合わせ)
ごちそうさまでした!美味しかった!
ん、お粗末様(弟の頬張る姿は微笑ましくて、それでいてとても愛おしくついつい魅入ってしまい。それでも弟の後に食べ終われば弟の言葉にやや楽しげに返しては「それじゃ洗い物終わらせてから風呂の準備するからテレビでも見てて待ってな」いつものように自分で済ませてしまおう、なんて考えながら立ち上がり)
え、僕もやるよ!
(これからずっと一緒に住むわけだし、兄ばかりに家事を押し付けるのは良くないと思った。兄の気遣いも凄く嬉しいが、家事は分担するものだろう。急いで立ち上がって自分の食器を流しの方に運ぶと、気合い十分だというように腕捲りをして)
そうか?なら、俺は風呂の準備をするから洗い物は任せたぞ。それが食器用洗剤でスポンジは洗剤の隣のを使ってくれ(弟の慌てたように立ち上がる様子に呆気に取られていたが、やる気に満ちたその様子に思わず目を細めては立ち上がり自分の食器をシンクに置いては洗い物に使う物の場所を指で指し示して。一応食洗機はあるにはあるのだが、今まで一人暮らしだったし何より自分はそこまで使わなくても苦労しなかった事もあり食洗機に関しては説明はしなかったが「他に分からないことはあるか?」と質問には答えるつもりで問い掛けて)
ううん、大丈夫!
(兄からの説明にうんうん頷き、一通りそれを聞き終えたあとは「分かった」と元気良く返事をして。分からないことは?との質問にも大丈夫だと返答し、早速お皿を洗い始める。兄と二人で住む前、両親とすんでいた頃から、よく手伝いで洗い物はしていた。慣れた手付きでそれを済ませていき)
分かった、なら頼んだぞ(大丈夫という弟の言葉に思わず頬を緩めながら信頼している言葉を伝え、自分は風呂場へ向かい。そして浴槽など風呂場の掃除をしていき、綺麗にすればそのままパネルを操作して浴槽にお湯を溜め始めればそれを確認してリビングへと戻り)
(順調にお皿を洗い、一通り洗い終えると濡れた皿を拭いて棚に戻し。これで完璧、と満足そうに笑みを浮かべると、捲っていた袖を下ろし兄がいるであろうリビングへと戻ってきて)
お兄ちゃん、終わったよー
お、ありがとうな輝(風呂の支度をしている際に腕捲りをしていた袖を戻し忘れたままリビングに戻ればちょうどキッチンから済ませてきたのであろう弟の声が聴こえてくればそれと同時に見えたその姿を視界に捉え、歩み寄れば優しく微笑みながら弟の頭を撫でて)
えへへ…、お兄ちゃんもお風呂掃除お疲れ様
(こうして兄に撫でられるならどんな手伝いでもしてしまうな、なんて考えながら嬉しそうに笑顔を見せて。お返しにと、先程まで風呂掃除をしてくれていた兄に労いの言葉を投げ掛けて)
ん、どういたしまして(弟からの労いの言葉に思わず頬を緩めてそう返しては、これからは自分でもやるつもりではあるが、弟の一人暮らしの為にも色々手伝って貰ったり料理も出来るように教えた方がいいかな、なんて考えて)
お兄ちゃん、もうお風呂入れるの?
(首を傾げてそう尋ねつつ、他にも何か言いたげにじっと相手の瞳を見る。要はお風呂を一緒に入りたい、ということらしい。)
今湯船溜めてるからもう少し時間かかるかな(弟の言葉の真意は分からずただそうとだけ返しては、何気なく可愛く首をかしげる弟の頭を撫でてあげ)
わかった!……楽しみだなあ、
(兄と風呂に入るのも本当に久し振り。最後に一緒に入ったのは自分が小学生位の幼い頃、待ちきれない様子で小さく呟いて)
ん、なんだ…あ、一緒に入りたいのか?(何か心待ちにしている様子で呟くその言葉に初めは頭に?を浮かべながら、どうしたんだ、と問いかけようとするもすぐに何となくその理由が分かった気がして。まだ弟が小学校低学年の頃までは毎日のように風呂に一緒に入っており、それから少しずつ頻度が減り弟が小学校高学年に上がる時に一人暮らしを始めたためそれ以来だな、なんて思い出せば少しからかうように笑いながら「まだまだ子どもだな」なんて言いながら弟の髪に手を置きワシャワシャとして)
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