ブラック 2020-09-29 20:29:50 |
通報 |
>346
「あら、何してるのかしら」
何処からか声が聞こえてくる...。意識ははっきりしないし、眠気もある。もっかいねよ...
「いや、夢の中で寝ようとしてるんじゃないわよ、起きなさい」
「何ですか...姐さん」
本の積み上がった円柱型の部屋。周りは本棚で埋め尽くされ、届きそうもない天井にはステンドグラスが嵌め込まれている。ここが姐さんの夢だ。
「悩んでるみたいだったから、少し手を貸そうと思って」
「別に、大丈夫です」
「何よ、あんたらしくないわね。何時もだったら、減らず口叩くぐらいは元気だったじゃない」
「......」
「あんたらしくいないのが、今回の原因ね。もっと本性出していいんじゃないかしら」
「...そっすね。ありがとうございます。」
そう言って立ち上がる。ありがとう姐さん。ちょっと頑張ります
「またいつでも来てあげる。あと、そっちの連中によろしく」
その言葉が聞こえたと同時に、夢が終わった。
トピック検索 |