さすらいの旅人さん 2020-09-25 04:37:33 |
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「木漏れ日を浴びて、紅茶を片手に本を読む……これ以上の幸福はないだろう、きっとそうさ。だってコレにそう書いてあったもの。」
「昔の話はすべきではないよ。あの"愛"は間違いだった、たったそれだけのことだ。殺戮と庇護が別のモノだなんて、そんなの知る由もないじゃないか?」
名前:サクリ
性別:女(器となった人間の性別)
性格:一見すると大人びた少年のような雰囲気を漂わせた、どこかちぐはぐな存在。長年の時を経て学習しているため表面上の基本的な倫理や道徳観は持ち合わせており、昔の無機質な残虐性は現在は影を潜めている。昔も今も人間のことを好んでおり、本人に言わせれば「愛し方が変わっただけ」とのこと。人間のことは無条件に"愛している"。が、可愛がり方は愛玩動物のそれに近い。普段は人のように振舞うが、時折非人間的言動が垣間見える厄介者。人がコレの思考を完全に理解することは不可能とも言える。
容姿:身長160cmほどの細身で中性的な少女。艶やかな褐色肌に柔らかな白髪を膝の下まで伸ばしている。瞳は色素の薄い紫色で、縁は切れ長で睫毛が長い。薄く小さな唇に似合わず歯は獣のように鋭く尖っている。全体的に白で統一された服装を好み、端正な容姿と相まって皮肉にも神秘的な雰囲気を漂わせているが、首や身体には昔刻まれた複数の傷跡や刺青が今でも生々しく残っている。油断するとたまに身体中の穴という穴から本体が出る。
備考:森の奥に建つ洋館に住み着いた、大昔に強大な力を用いて多くの罪を犯し悪魔と呼ばれた存在。本体は液状の黒い物体であり、人の肉体を取り込むことで人型を保つ。また現在の身体は昔祀られていた教団で捧げられた贄の少女を器としており、本来は性別という概念はない。今は自分から人里に下りることはなく、館で大人しく従者に買わせた本や食べ物などを楽しむことを趣味としている。
……ん、……あぁキミってば、また来たのかい。
(新緑の影が柔らかく身体へと降り注ぐ、ぬるま湯を満たしたように穏やかな午後のひと時。森深くにひっそりと佇む不思議な洋館、鮮やかな花々で彩られた清澄な庭に一人腰を下ろし、古めかしい書物を捲っていた白髪の人影はくい、と自身の袖をつままれる感触にゆるやかに薄紫色の瞳を上げた。目線の先には、小さな愛らしい野鳥が物欲しげに小首を傾げて佇んでいる。少女はその姿を捉えると唇を薄く緩ませ、慣れたように傍らに置かれていたパンを一欠ちぎっては小鳥の側へと放ってみせた。)
なんとまぁ、賢いものだ。此処に来ると食事にありつけると、キミはよくわかっているらしい。
(感心したような、それでいて独り言を零す様な中性的な声が落ちる。心なしか誇らしげにパンを啄む小鳥、二つの影を撫でる優しい森の風。そんな中ふと、彼女は何かに思い至ったような顔をした。徐々に大きく、獲物を狙う猫のように少女の瞳孔が広がっていく。純朴な微笑みを湛えた表情のまま、僅かに瞼が見開かれた。何も知らない小鳥の首元、その下に脈打つ暖かな血肉を目掛けてするすると、滑るように伸ばされる褐色の腕。小さな身体から痛烈な赤が噴き出す未来が、瞳の奥に鮮明に映る。しかしその柔らかな羽根へ触れる寸前で、彼女は突然気が変わったように指を折った。微かな殺気を感じ取った鋭敏な野鳥は、隙を見て迷わず空へと羽ばたいていく。バサバサと慌ただしく飛び去る音に瞬きを数回、打って変わって眠たげに目を細めた"それ"は白い翼の舞う、透き通るような青空を仰いだ。ふう、と長く吐き出された息に滲むのは、味気なさと少しばかりの呆れの色。うっかり魔でも差してしまいそうなほどに退屈な日だ。こんな日に予期せぬ"来客"などあれば、手を叩いて喜んでやるのにと。)
(/主得で特殊な設定になってしまいましたが、人の皮を被った人間好きの化け物の相手をしてくださる寛大なお相手様の募集をしたいと思います!お声掛けはキャラPF、及びロルテを記載していただけると有難いです。どうか良縁を願って……!)
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