常連さん 2020-09-23 07:17:25 |
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…俺、子供じゃないんだけど。
(ルキアーノは子供扱いされて本格的に不貞腐れたようで、「…もう帰るし。」と羽ばたいて立ち去ろうとして)
…待ってくれっ。(相手の羽が羽ばたき始めれば咄嗟に手を掴むも何故自分が相手を引き止めたいのかがわからず困ったような表情を浮かべながら「気を悪くしたなら謝るよ」とその手を離して。)
………。
(ルキアーノはしばらくの間無言のままじっと相手を見つめ、億劫そうに羽根を休めると身体を戻して「……別に怒ってない。…でも仕返し。」相手の頬に触れるだけの口付けを落とすと先程までの不貞腐れた表情から打って変わって笑顔になり、「じゃあね~。」と手を振って羽ばたいて)
(無言のま此方を見つめる相手の視線の居心地の悪さに視線を右に向けたり左に向けたりしているも相手が距離を詰めた事でふわりと柔らかな風が互いの間に流れ視線を相手へと戻す頃には頬に口づけられた後で。)??っ!?(何が起こったのかすぐにはわからず相手が軽やかに飛び上がり手を振って去った頃に顔に熱が集まってきて。訓練所の外で1人、じりじりと熱くなる頬を押さえながら佇み暫く言葉を失って。)
あははっ、傑作傑作!…ひぃ、お腹痛い…!
(ルキアーノは何処かからその様子を眺めて腹を押さえてけらけらと笑い転げていて。ルキアーノの様子を見た同僚は一種心配そうな瞳で彼を見つめて「…どした、ルキアーノ?」「いや…あはは!あの人間さんいるじゃん?頬っぺたにキスしたら思ったより反応よくってさぁ。」「何だ、そんなことかよ…心配して損したわ。」)
(「教官、どうかなさいましたか?顔が…」と突然隊員に声をかけられ我に返り、口付けの一つ位で情けないと溜息を吐きながら「何でもない」と訓練所へと入っていき。帰りの身支度を済ませ、隊員達の様子を確認してから訓練所を後にし。)……はぁ…。(相手にとってはからかいの一つであっただろうあの行為にしっかりと反応してしまった自分が恥ずかしく、またいつまでも同じ事を考えている自分がまるで十代の青年の様で更に羞恥が増幅し思考を振り払うように頭を振っては帰宅して。)
お、帰ってきた。
(ルキアーノは相手の家の近くの街灯に腰掛け、相手の帰ってきた様子を眺めると上から「お帰りなさ~い。」とだけ言って)
(帰宅したら真っ先に愛猫を撫で回し嫌がられ"いつも通り"に過ごす事で今日あった出来事を忘れようと足早に家の前まで辿り着けば頭上から降ってくる覚えのある声にあからさまに反応してしまい。)…ヴ……た、ただいま…。ルキアーノも家にお帰り。(悪魔達などに家があるのかどうかはわからないがとりあえずこの場から去るよう促して。)
…悪かったな、クソガキみたいな反応しかできなくて。(悔しいが「恋愛」というカテゴリーにおいては10代そこそこで時が止まっているようなものでスマートにやり過ごす事も出来ず、痛いところを突かれてしまえば罰の悪そうな顔で憎まれ口を叩き。)……家がなくて何処で寝るんだ?(家がないという相手の発言に悪魔は普段何をしているのかだとか仲間はいないのかだとか色々と疑問は湧き上がってくるものの取り敢えず辺りが暗いので気になっていた事を一つ問いかけて。)
あははっ、ヴェルナーさん恋愛したことないの?
(ルキアーノはけらけらと相手を楽しそうに嘲笑い、問いかけには「テキトーなとこだよ。街灯の上とか。あ、でも出来ればベッドで寝たいなぁ。」と答えつつちらりと相手を見やり)
…好きな人は、それなりに……まぁ…(人並みに恋はした事はあるが付き合った経験などは全くないものの相手にそこまで言う必要はないだろうと言葉を濁しつつも、家もなく適当な場所で眠っているという話に人間と悪魔の違いを感じつつも可哀想に感じれば自宅を指差し。)…今晩だけ、な。
あはは、ヴェルナーさん優しい~。
(ルキアーノは一瞬きょとんとするが、すぐに笑顔に戻ると街灯から飛び降り、「じゃあお言葉に甘えて~。」相手の方へと上目使いですり寄って)
…睡眠は大事だろ?(「悪魔に必要かどうかは知らんが」と続けながら玄関のドアを開け殺気立つノアをなだめながら別室へと離し。上目遣いで擦り寄る相手の行動が新たな要求かと判断すれば問いかけて。)…夕食は済ませたのか?
大丈夫、お腹減らないし~。
(ルキアーノは「猫ちゃん、何回もごめんね~。明日になったら街灯の上に帰るからさ~。」と悪びれる様子もなく間延びした声で猫に軽く謝罪をし、「ん~ん、別に。甘えたい気分~ってやつ?」先程までの幼く楽しそうな笑顔から表情を崩し、蠱惑的な笑みをくすりと浮かべて)
…甘えたい気分、ね。(相手の笑顔に胸の高鳴りを感じるもこの意味を知るのはもう少し先になりそうで、胸に違和感を感じつつも大きな手でポンポンと優しく頭を撫でてやれば「そんな気分の時に来たらいい」と目を細め。)…ベッドは奥、好きに使ってくれ。(奥の部屋を指差しながらジャケットを脱ぎバスルームへと向かって。)
は~い。
(ルキアーノは奥の部屋のベッドに顔からぼふんと飛び込むと、「…あ~…久しぶりのベッドだ~…。生き返る~…。」と枕に顔を埋めたまま呟いて)
(微かに聞こえた相手の発言に家を持たずに生活している事を感じれば不思議な生き物だなと呟いて。シャワーを浴びタオルを頭に被ったままベッドルームへと向かえば悪魔の様子を確認し。)……寝たか?
………寝そうになってたけど起きた~。
(ルキアーノはぶすっとした表情で頭を起こし、「…ヴェルナーさんは寝ないの?」と問いかけて)
…ん、すまなかった。(不機嫌そうに頭を上げた相手に詫びつつベッドへと腰かけ優しく頭を撫で。)…私ももう眠るよ、おやすみ。(ベッドから立ち上がり背を向け電気のスイッチに手をかければ「真っ暗平気?」と問いかけて。)
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