名無しさん 2020-09-21 17:57:58 |
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名前/ 柊 颯真( ひいらぎ そうま )
学部/ 文学部3年
容姿/ 夜を溶かしたような黒髪。前髪が少しだけ長めだけれど、清潔感を損なわない長さに整えられている。目尻がすっと切れ長になった目元は憂いを帯びて、アンニュイな表情をつくっている。体格は細身。最近はさらに細くなっているよう。飾り気のないシンプルな服装を好む。
性格/ 一般的な大学生よりも、少し落ち着いていて、大人びていて、けれど年相応に幼い部分もある。そんな人、だった。彼女を亡くしてからは何もかもが投げやりで、笑うのも怒るのも “振り” をしているだけ。心ここに有らず。
備考/ 一人称は『俺』。亡くなった彼女の名前は、花館まゆり( はなだて ーーー )。同じ大学の、数学科3年生だった。
ロル/
( その日は酷い雨だった。丁度長いこと取り掛かっていた課題のレポートを書き終えたところで、これでようやく彼女とゆっくり会う時間が作れる、だなんて呑気に考えていた。そこに彼女から電話が掛かって来るものだから、待ちくたびれたのか、はたまたエスパーなのか、なんて口元を綻ばせながら電話を取った。電話口から聞こえてきたのは、彼女の声ではなく、取り乱した様子の彼女の母親の声。『あの子が、まゆりが、車に轢かれてーーー』。がん、と、頭を思い切り殴られたような衝撃と、時間が止まったような感覚。さっきまで煩いくらいに響いていた雨音が、遠のいていく。まゆりが、死んだ? 整理のつかない頭の中を、その言葉がぐるぐると回る。うまく意味に変換できないその文章を、何度も何度も反芻して、やっとのことで理解する。まゆりが、死んだ。 ) ……うそだ。 ( ようやく絞り出した声は、吐息みたいに弱々しくて。誰にも届かないまま、泣き喚くような雨音に掻き消されてしまった。 )
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