恋愛BLごっこ

「はぁ…」

いつも俺は昼飯は決まって屋上で食べている。
風が心地よくて、ここなら静かだし、気持ちがいいから。早く家帰りてぇ…

(屋上に来てほしいです！どんな風に来るかはおまかせします。)

(上げです！お気軽にきてください。。)

あれっ、ラッキー、鍵空いてんじゃん……蹴り飛ばす必要無かったなぁー(音漏れしている白いヘッドホンを身につけた派手髪の男子学生が、ガシャーンと煩い音を立てて屋上の扉を開け入って来て)

【はじめまして、参加希望です、夜中はあまり来れないと思いますがそれでも良ければキャラの詳しいプロフ挙げさせてください！】

「…は、」

な、なんなんだあいつ、誰だよ？！すげぇ音したから見てみたらなんかチャラそうな陽キャみたいなの来たし！は、こわこわ、無理、目を合わせなきゃ、セー…フ…？

【はじめまして、参加ありがとうございます！全然大丈夫です！詳しいプロフお願いします！】

佐島 裕(さしま ゆたか)
ダンス部/友達は多いが大雑把な性格で同じクラスの女子からはあまりモテない/顔面偏差値は高め/ピアスは右耳に1個だけ空いている/得意科目は体育/長身で細身の体格/喧嘩っぱやく、よく怪我をするのもモテない原因の1つ

【参加許可ありがとうございます！簡易的ですが一応プロフです。よろしくお願い致します】

んっ、誰かいる？(ふっ、とヘッドホンを外して振り返り貴方を見つけて)
先客ありかよー、ま、いっか。初めてみる顔お前なん年？てか誰。何組？べんとーちょー美味そうじゃん。やば。てかなんでここいんのー(なんとか顔を見ようとしゃがんで覗き込み1人で話ながら。)

【詳しくありがとうございます！把握しました！】

「ひっ、」

やっぱバレるよな～！

「い、や、お前こそ誰だよ！(顔をひきつらせながら)俺は二年の高橋、高橋悠斗、俺のべんとーだぞ、やんねぇかんな！…こ、ここが落ち着くんだよ、(ビクビクしながらも目を合わせて)」

お、喋った。マジでー？超奇遇じゃん。俺も2年！！2年の佐島裕、ユタカでいいよ！(返事をしてくれたのが嬉しいのか、音楽を止め満面の笑みで自己紹介をして)
あー、分かるー。ここめっちゃ寝心地いいよなぁ。悠斗も5限サボり？

「一応喋れるわ！(ムキになって)お、おう、ユタカ、俺はユウトでいいよ、あぁサボり。お前もってことはユタカもなのか？お前みたいな明るい楽しそうな奴はクラスにいねぇと…皆心配しねぇか？(心配そうに)」

このお口は飾りかと思ったよー。
んー？あー、大丈夫だろ、次は物理のじーちゃん先生だからクラス三分の一くらい不在だ！（けらけらと笑いながら)
そういうユウトこそ良いのか？（マジメそーなのに、と言いながら、勝手に弁当に入っていた卵焼きをつまみ口に入れ)

「どんだけいじってくんだよ！話せるっつーの！先生可哀想だな。(とか言いつつ笑って)
俺は友達だってまともに話せる人なんかいねえしいてもいなくても大丈…おい！卵焼き今食ったろ！(箸でユタカに指さしするように)何さりげなく食ってんだよ気づくぞ！」

あのじーちゃんの話聞くとか、もう介護だよ！こっちがお金貰いたいくらい！！(もぐもぐ、)

へー？あー……この卵焼き子ちゃんが、俺に食べて欲しいって言ったんだよ。。ご馳走様でしたぁ。(両手を合わせて会釈し)

「っは、そうか。だったら食べてやらなきゃな…じゃねえよ！まあいいや、お前、おもしれえな。」(ケラケラと笑って)

へへっ、まぁな！(相手の笑いに釣られて、にっ、と得意気に笑い)
じゃあ、面白くてイケメンな俺にお茶分けてくれよー(喉が渇いたー、と床に倒れるように寝転がり)

「イケメンとは言ってねえけどな～、つか自分で言っちゃうのかよw(同じように床に寝転がり) 俺そんな飲まねえから飲めよ。(水筒を差し出し)」

えぇー？なんだよ、つれねぇーなー。俺結構イケてるくね?？(さんきゅ、と水筒を受け取りお茶を飲み)

イケメンなんじゃねえの？(眠たそうに)自分のことイケメンって言っちゃうギャップにときめく奴だっているだろうし、w(笑いながら)

ふふっ、俺はね！いっぱい褒めて欲しいから自己申告すんの！！……って、笑ってんなよー、バカにしてんだろ！(寝返りをうち、相手の眠そうな横顔を見つめ)

「バカになんてしてねえよw ユタカは褒められてのびるタイプなんだな(寝返りをうってうとうとしながらもこちらを見つめるユタカを見つめ)」