真夜中のピエロさん 2020-09-17 20:12:21 |
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………。
(エドモンドはゆっくりと相手の方に顔を向け、首を左右に振って。「え~…小分け手伝ってもらえば良いじゃん。」ロノヴェがそうぼやけばエドモンドは彼の頭を小突いて)
(どんな事をするか検討はつかないもので、相手に首を振られれば無理にと言う訳では無いし別に逆らって何かされたい訳ではないので、大人しく従って。また小突かれるロノヴェを少し可哀想だなんて上から目線に考えながら「何かあれば言ってくださいね。」なんていえばそういえば自分は、仮にも連れ去られた身で、こうやって喋っていたりこの部屋の中だけではあるものの自由に居られるのはいい方なんだろうななんて思い出して。そもそも手伝うなんて言ってもそこまで力の強くない自分では言うほどの頼りにはならないだろうしと思えば大人しくベッドの奥に座って)
(「んじゃエドモンド、俺帰る!」ロノヴェは元気に手を振り、袋を引きずりながらばたばたと足音を立てて玄関の扉を開くと裏路地へと走り去ってしまった。「……ロノヴェ、は…帰った、か。」エドモンドはそう呟いて)
(ロノヴェは帰り、部屋に自分とエドモンド2人だけになって。2人になったことでずっと気になっていたことを聞こうとしていて、それは自分を捉えたこと。例え殺人現場にいたからといえど、相手なら自分程度簡単に殺せるだろうし、自分をわざわざ捉えれば余計にリスクは増えるはずでにも関わらずわざわざ家まで連れてきてその上素顔まで見せていて万が一自分がこの家から出ようとすれば拘束具もない上に怪我を負っているわけではないので出来るだろう。それでも自分を捕まえたのは何故だろうと思い「また2人、ですね。」そう言って相手の方を見つめれば「僕を殺さずに捕まえた理由、聞いてもいいですか」)
……何故、殺さなかった…と?
(エドモンドはそんな事は考えていなかったとでも言うかのようにゆっくりと首を傾げ、暫く思案しているような様子を見せた後呟く。「……美しかった、から…だろうか。」)
(首を傾げる相手はどこか子供のように思えて。なぜかと少し悩んでいたのに返答は美しかったから、なんて。想像もしてなくて言われて堪えきれずに笑いを零しながら「そんなこと初めて言われました」と笑いながら答えれば、自分の髪に触れたり抱き締めてくれた事にも納得がいって。自分に対してそんな事を言ったり行動してきた人はいなかったのでそんなことを思うなんて珍しい人だな、なんて思いながら言葉を掛けてもらうのもしてもらうのも全然嫌ではないのでまたしてくれるかな、なんて密かに願って)
……何故、笑う。
(エドモンドは叱られた子供のように不満そうに唇を捻じ曲げ、また首を傾げる。「………お前は、美しい…が。…お前……詩は、好きか?」唐突に脈絡のない質問を投げ掛けて)
(「だって珍しいですもん」美しいなんて自分ではなくそれこそ相手の方が言われるような言葉で、別に言われて嫌なわけではないが自分をそんなふうに思う人なんていないだろうと思っていたので、ただただ可笑しくてそれにこんなに笑ったのは久しぶりだ。詩は好きか、はっきりといえばよく知らないから分からない。というのが正直な感想である、なにせ授業の一環でやるくらいで率先して詩集などは読んでこなかったためよく知らなくて。それをハッキリ言うのはな、と思い「好きかどうかは分かりませんが嫌いでは無いです、突然どうしたんですか?」首を傾げながらそう答えて)
………俺、は…詩が、好きだ。
(エドモンドは静かにそう呟き、「……俺が、何とか…正気で、いられたのは…詩が、あったからだ。」そう続けると瞳を伏せて椅子に座り込み、机に頬杖を突いて相手をじいっと見つめる。「……お前、は……目が、綺麗だ。」)
(相手の話を静かに聞いていて、こちらをじっと見る相手を見つめ返せば何の変哲もない自分の目を綺麗だと言ってくれたことが純粋に嬉しくて微笑んで。「ありがとう、?」お礼を言うべきか悩みながらもそう呟けば。)
(相手と見つめあっていれば研ぎ澄まされた刀のような相手の瞳に吸い込まれるように見入っていて。手を伸ばす相手を不思議に思いながら少し期待を含ませながら少し近付いて)
(じっと相手の動きを見つめていて相手の手が頬に触れ少し上を向けば、気付いた時には唇が触れ合ったあとでその初めての経験と感触に驚き瞬きを繰り返していてけれど不思議と嫌な感じはしなくて、幸福感に浸っていて少しの間そうしていたが、ふと我に返ればなんとなく恥ずかしくて思わず少し離れたものの、満たされたような気持ちに思わず頬を緩めね相手の方を見つめていて)
………嫌、だったか。
(エドモンドは相手の表情と挙動に少し心配そうな表情を浮かべ、瞳を伏せると机の上に乗せたままであった本を手に取り)
(首をふるふると振れば、そうじゃないという気持ちを示して。思わず余所を向いてしまっただけで別に嫌だとかは思ってなくて、惚けたままぼーっと相手を見ていて)
静かに微笑む相手を綺麗だなぁなんて思いながらぼーっと見ていれば、先程と同じ様なことを言われたため思わず笑いが漏れて、少しの間そうしていたが、落ち着けば「怖いなんて、会った時から思ったことないですよ」笑いながらそう答えて。だから変、なんて言われるんですよねと零して
……そう、か。怖く、ないのか。
(エドモンドは安心したようにそう呟き、「…変?…どこが、だ。……奇形でも、ないし…どこか、が…欠損している、わけでもない、が…?」首を傾げてそう問いかけ)
(相手の反応を見ていて。相手の返答を聞けばまた笑っていて、確かに見た目では特に変わったことはないものの考え方等人とは違うことが多くて。考え方は人それぞれ、なんて言うけどそれを受け入れられるかはまた別の話で、人と比べれば考え方も変わっているし一部例外はあるものの基本的に他人への興味なんて何時からか無くなっているし他人の事を否定等もしなくて。「見た目は変わらないから考え方、とかですかね?何思ってるか分からないロボットみたいとも言われましたね」何時だったかまでは覚えてないものの確かに言われた言葉を思い出しながらそう述べて)
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