チャットファンさん 2020-09-03 20:51:48 |
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(昨日対応してくれたように今日も……と思ったが、そこまで上手く距離は縮まらないか、となんだか少し寂しい気もしながら一人納得して。何を探しているかと訊かれれば少し考え)
話し相手……を探してます
……!、是非、宜しくお願いします!
(彼の言葉に喜んで頷いて。「何を言ってるんだ」と追い出されるのではないかと若干ひやひやしていたが、その心配はなく。安心したようにリラックスした表情になり)
……何のお話をすればよろしいですか?
(彼は初対面の人間を見るような、一種空とぼけたような表情で相手を見つめたあとそう言葉を返して)
僕、綾兎さんのことがもっと知りたいと思って……
貴方の事を教えて欲しいです
(彼をじっと見つめ返し、ハッキリとそう伝え)
例えば……綾兎さんがこの仕事についた理由、とか
成程……
(それなら自分と一緒だ──と、また彼との共通点を見つけ頷くと小さく微笑んで。)
綾兎さんはどんなジャンルの本が好きなんですか?
(さらっと流されてしまい、寂しいような、残念なような。口調が砕けていないことから、まだ彼はあくまでも自分を「客」として見ているんだと解釈し)
……あ、そういえば綾兎さんって、関西の方なんですか?
…ええ。出身は和歌山の山奥ですよ。
(彼はうるさそうに首を動かし、そう返すと「久我さん、レジのヘルプお願いします!」そんな声が掛かってレジの方へと行き)
……あ
(彼がレジの方へ移動してしまい。慌てて視線で追いかけると、側に置いてあった気になっていたミステリー小説を手に取り、自分もレジへ向かい)
明日も来ますね、久我さん
……お待ちしております。…書籍一点のお買い上げで、800円となります。
(ミステリー小説のバーコードを読み、代金を告げて少しだけ口角を上げ)
……はい
(たとえ表面上の言葉でも、彼からの「お待ちしております」は嬉しいものだ。返事をして小さく微笑むと今回は現金でなく図書カードを手渡し)
……図書カード、お預かりします。
図書カードの残金は200円となります。
(彼は受け取った図書カードをレジに差し込み、処理を済ませると相手にまた返して)
(商品を受け取って小さくお辞儀をすると、大事そうに本を抱えて帰路につき)
《次の日》
(この店に入るのも、最早日課となっている。もう見慣れた彼の背中に声を掛け)
久我さん、宣言通り来ちゃいました
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