着ぐるみパンダさん 2020-09-01 23:39:05 |
通報 |
……! ま、また、ヘラヘラとッ!
あなたに手を出せなかったのは上層部の意向と聞いていますが、私はそのような腐敗に飲まれない。投降しなさい!
(初めは少し離れた位置で拳銃に手をかけていたが、相手の緩い態度にもしや今はチャンス!?と気持ちを切り替えれば、取り押さえようと駆け出し)
(/了解です)
…やァだ。そんなに捕まってほしいならァ…
あはっ、圭クンがその気にさせてヨ。
(嘲るかのように唇を歪め、蛇のように長く先端が二又に分かれた舌を突き出すと周囲で鋭い目線を走らせていた側近らしき少年が「ボスやばぁ!刺激強すぎだって~!」と幼く笑いながら騒ぎ)
……く、何の話ですか!
……全く……私も若輩ですが、あなたもまだ若い。別の道を選ぶ気が少しでもあるのなら、早い方がいいですよ?
(相手の言い回しにやや調子を崩されれば、取り巻きの冷やかしも入って、僅かに頬に朱が差し。また側近らしき少年も後々補導しなければと思うも、本命()はあくまで相手なので、真っ直ぐ目を向けるのは相手だけで、じりじり距離をつめつつ)
…あはっ、そんな気ないネ。
(逃げようとする様子も見せず上質そうなソファに腰掛けたまま頬杖をつき、「逮捕したいならしていいヨ。…あはっ、でも…拘束できるかは分かんないなァ。」余裕そうな笑みを浮かべたままからかうように肩を竦め)
試してみましょうか?
(相手の挑発めいた台詞にピクリと眉を動かせば、口元だけの冷ややかで微かな笑みを浮かべ。上手く相手に近付ければ、至近距離で向けて投降を促すつもりで素早く拳銃を抜くと、ソファに座る相手へ半ば飛びかかっていくように)
逮捕します!!
…ん~…2点?あはっ、100点満点中ネ。
(椅子から素早く腰を浮かすと今にも警官に飛び掛かろうとする猛獣のような側近の少年を手で制し、自身もまるで猫のような身のこなしでソファから飛ぶとバク宙するかのようにくるんと一回転して地面に降り立ち)
え!? …っ、うわっ!
(勇んで飛びかかった相手は、突如その場から軽やかに跳ねあがり。予想外の挙動に目を奪われると、バランスを崩して主のいなくなったソファーに突っ込むも、すぐに受け身を取って振り向けば、片膝を立てた姿勢で地面に降りた相手に両手で構えた拳銃を向け)
動きを止めなさい!これは脅しじゃありませんよ!!
あはっ、知ってル。
(銃口が向いているというのに表情を緩め、舌を突き出してけらけらと笑って見せると側近の少年が猛獣のように目にも止まらぬ早さで飛び出し、背後から警官に襲い掛かり)
おっと……!……まとめて御用……!
(自身が相手に飛びかかる間際の側近の雰囲気から、次の瞬間には襲ってくるかもというところまで想定していたものの、実際に襲いかかってきた側近は想像よりも素早く、少々虚を突かれ。それでも拳銃を取り落として、呼吸を合わせれば、器用に側近の腕を掴み、背負い投げの要領で放り投げ、相手にぶつけようと)
真面目だねェ、圭クン。
(放り投げられた側近の少年をひょいとかわすと少年は壁に叩き付けられるものの受け身を取り、「いって~…何しやがんだ!」痛そうに腰をさすりながら立ち上がるが「もういいヨ、アレックス。ほら。」側近の少年に声を掛けるとけらけらと楽しそうに笑って両手を前に出し)
と、友だちじゃないんですからっ
(相手の、~クン呼びに反応しては、少しだけ赤くなって複雑そうな表情をし。さらに次の相手の行動も予想外で「え」と声を漏らせば、それでもチャンスを逃すまいと手錠を構え)
急な心変わりですね……でも、良い傾向です。
言ったデショ。拘束できるかは分かんないけど逮捕したいならしていいってサ。
で、どうするの圭クン。
(蠱惑的な色香を湛える笑みを口元に浮かべながら舌を出し、手を突き出したまま首を傾げ)
また、人を喰って……!
(相手の白とも黒ともつかない物言いと、どこかドキリとする表情に口元を波形にして、少々引くも、片手で素早く先程取り落とした拳銃を拾って腰につけると、次には相手に駆け寄って構えた手錠をその手首にかけようとし)
拘束されたくないなら、後悔しますよ!
あはっ、どうだろうねェ。
あの人俺のこと大好きだからなァ。
(抵抗する様子もなく側近の少年に逃げろと言わんばかりの合図をしたかと思うなり少年は逃げ出し、「このアジトもお別れかァ。結構気に入ってたんだけどなァ…」若干惜しむかのように呟いて)
あ、君も待ちなさい…!
(警戒しつつも相手のすぐそばまで来れば、差し出された手首に手錠を掛けようとしつつ、逃げ出した側近の背にも声をかけて)
アレックスは逃げ足速いからねェ。
(走り去った少年の背中を眺めてどことなく感慨深そうに呟き、鈍く光る手錠を見つめて「ブレスレットみたいだねェ、コレ。」楽しそうに笑ったまま手首を揺らし)
え、ヴィンセントさん…? 本当に逮捕できた!?
(あっさり手錠を掛けられたことに自分で驚き←。あまり人を疑わない性分なのか、素直に嬉しそうにすれば、それでもさりげなく逃げる手段を減らすように相手の肩を抱き、キッと真面目な表情となって連行するように)
署までご同行願います。あの少年のことも後々ゆっくり聞かせてもらいますね。
…あはっ、お話しできる時間があればネ。
すぐあの人から連絡来ちゃうと思うケド。
(手錠が掛けられているというのに一切態度の変化を見せず、逆に楽しそうな笑みを浮かべたまま警官の無線機を指差し)
……あの人?
(相手の言葉に眉をぴくりと動かせば、生真面目そうな顔をしかめ。脳裏に浮かぶのは、相手が持ち、それゆえに上層部が相手に手出しをできなくなっていたコネのこと。しかし、その存在は把握済みで自分もこの非番の時間まで賭けており。相手の肩を抱いていない方の手の平をやれやれとばかりに軽く空に向ければ大言壮語とも捉えられそうな科白を述べ)
ふん、馬鹿馬鹿しい。かかってきても叩き潰します。何故なら、私は人に仕える身ではなく法に仕える身だからです。貴方も更生したらそうなるのですよ?
…あはっ、そんなの御免だネ。俺、マフィアだし。
(けらけらと嘲笑うように舌を出し、肩を竦めた所でアジトの扉が開いたかと思うなり「ヴィンセント!この資りょ…」ヴィンセントによく似た顔立ちで警察庁の制服を身に纏った警察庁長官、アンドレイ・イヴァノフ・アルジャンニコフが姿を現して。彼は逮捕されている弟の姿を捉えるなり驚きのあまりその手に持っていた資料を取り落とし、素早い速度で弟の元へと歩いていくと隣の警官を睨み「……誰の許可を得てこのヴィンセント・イヴァノフ・アルジャンニコフを逮捕している?私は許可していないはずだが。」と淡々とした口調で述べ)
トピック検索 |