「自称」守り神 2020-08-29 14:13:53 |
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違っ…!
(彼に付いていくと神社の中へ、…人目が気になるわけない。ただ彼の気持ちはどうなのか。ということだけ、正直彼の溜息は聞きたくなかった。…謝りたい、申し訳ない。そんな気持ちがグルグルと回っていて)
…こういうのは好きな人にやるもんです。私の事は放っておいても…、( ぶつぶつ / しゅん )
好きな人にやったんだから、別にいいだろ
(彼の正面へ座ると、さらっと言ってのける。ぶつぶつ言っている彼をさっと一瞥すると、照れ隠しか直ぐに視線を逸らしてそっぽを向いて)
…えぇ…っ?それは…、、
(かぁぁっと顔を赤くして口元を軽く押さえる。まさかそんなこと言われるとは思っていなかった、「…私もですよ、」と聞こえるか聞こえないかくらいの音量で返事をする。立ち上がり彼の方へと近付くと「…この前はすみませんでした。」と改めて謝る、好意を持たれているのに謝らないのは何だか変だからだ。するとおでこに軽く口を付けて髪を撫でて)
……俺も、ごめん
(昨日は言い過ぎた、彼の謝罪の後、自分もそう謝って。自分の告白への返事、しっかり聞こえていた。いつもなら暴れて拒否していた筈の額への口付けも、今は変に抵抗すること無く受け入れると、くしゃっと笑顔をみせて)
な…っ、…可愛い…、、
(普段見ることの出来ない笑顔を見ると心に刺さったのかデレッと表情を変えて。頭から手を離すと改めて彼の手を握り「…よろしくお願いします。」と一言。今日はいい日なのか、はたまた悪い日なのか…、どちらかと言えば前者であろう、あまりにも興奮状態が続いていたのかへにゃ、と地面に座り込んで)
よろしく……って、大丈夫か?!その…け、圭
(突然座り込んだ彼にびっくりしつつ、一緒に座り込む。まだ若干抵抗があるのか、照れて顔を真っ赤にしながらも、もう一度彼の名前を呼んで相手の目を心配そうに覗き込み)
大丈夫、う…嬉しいだけですから…、
(抵抗があるだろう、と思っているのか「久城で良いですよ、」と一言付け足す。彼から告白されるとは思っても居なかった展開だ、しかもあんな形で宣言されては引くに引けない。よほど嬉しかったのか飛び切りの笑顔を見せ立ち上がると目の辺りを擦り涙を拭く、恐らく…嬉し涙だろう。話は変わるが『そういえば一颯さんの家にお邪魔した事は有るけど此方の家に来た事はない…』と少し考えて誘う方法を考える、…恋愛ではここまで本気になった事はない…というかさせてくれなかった。黙々と考え始めて)
い……や、圭って呼ぶ。もともと「さん」付けはそこまで好きじゃねぇし、
(告白までしたんだ、「さん」なんて他人行儀な呼び方はここで止めにしたい。「…だから俺の事も一颯でいい」そう伝えて、やっと落ち着きを取り戻してきたのか一呼吸ついて。急に黙ってしまった彼の顔をどうした何があった、と顔を覗き込み肩を掴んでゆっさゆっさ上下に揺らしながら)
いきなり黙り込んでなんだよー……
…そうですか、…一颯s…、
(照れ隠しなのか下を向きつつも彼を呼び捨てで呼ぶ。さん、と言いかけるも口を閉じ、何とか堪える。一応これでも成立なのだろう。問題は次の事、何だよ。と言われると口を閉ざす。「家に来ないか」なんて言ったら恐らく下心だと思われる。しかも家の机の上にはPC、その仲のフォルダに彼の写真が数枚入っている…隠し撮りの物だ。パスワードは一人暮らしなので入れていない。どうしようかと口を噤んでいるのもよくない、『…恋人ってお家デートとやらするらしいですよ、』と遠回しに誘いを掛けて)
お家デー、ト……?
(突然口を開いたと思えば、出てきた単語が“お家デート”。言葉は聞いたことがあった……が、実際やったことなんて一度もない。暫く考えると、ふと思い付いたのか一言。「……それって、今してんじゃねぇか……?」何しろこの神社は自分の仕事場兼住みかでもあり、更に今彼と二人きり。これをデートと呼ばずしてなんと呼ぶのか…そんな風に考えながら、なんとなくポツリと呟きを溢し)
でも、圭の家……って行ったことねぇ、
今…確かにそうですね、そしたら付き合う前からデートになっちゃいますよ…、ふふ。
(問いかけられれば確かに…と考える素振りを見せて、何処か意地悪そうに笑うと『…今日来ますか…?』なんて声をかける。誤魔化せるかは分からないが何とか行ける、根拠は無いことばかり考えていて。まずはパスワードを付けることが最優先だろう、画像は消したく無いしばれたくも無い。ならば見られない様にする、と作戦を思いついたがそこまでにどうやって時間を稼ぐかは全く考えておらず。)
…!
(丁度今日の仕事も一段落している。彼の意地悪そうな笑みには気付いていないようで、提案に喜ぶかのようにこくこく頷くとつられて尻尾も動き。立ち上がって軽く袴の皺を伸ばし整えると、バタバタと奥の部屋へ走っていく。数分後、狐耳と尻尾を引っ込めた状態、準備万端で戻ってきて)
俺はもう大丈夫だぞ、
…あはは…、早いなぁ…、
(久し振りに引っ込めた姿を見た、肩に手を当てると引っ張り自分の上着のフードを被せる。街中で獣人がフラフラしていたら捕まる&ネットに拡散される恐れがある、そんな事されたら溜まったもんじゃ無い。ずっと続けられる訳無い、そう考えているのは彼の体力面を気にしているから。霊を祓うだけでも体力を使うのに、街中を十分歩くとなれば中々だろう。『…ちょっと我慢してください』そう告げれば荷物を取り玄関の方へと歩き出し)
──しょーがねぇなー……
(折角引っ込めたのに……とフードの上から残念そうに狐耳の生えていた場所を撫でる。上着なんて正直鬱陶しくて好きではないのだが、この狐耳や尻尾やらを消すのはかなり体力を消耗する。彼に変な迷惑をかけさせないためにも、素直に従うべきであろう。実はかなり楽しみで弾む心を抑えながら、彼と一緒に玄関へ歩き)
楽しみ…ですか?
(ゆっくりと扉を開け周りを見渡す、先ほどとは程遠い静けさでいっぱいになっていて安心した様に外へ踏み出す。彼にそう問えば『…私は楽しみですよ。』と微笑み肩を寄せて近付く、彼の事を一時たりとも考えなかった日は無いくらいだ。…ストーカー化する時もあるが普通に良い人、一応守る為の技術は其れなりにあって)
(楽しみじゃない、と言えば嘘になる。しかし、彼の問いに素直にはいと答えるのはなんだか自分の中の変なプライドが邪魔をして。……しかし、彼の口から飛び出した「楽しみ」という言葉。思わず口の端の力が抜けて、ふにゃ、と無防備な笑みになってしまいボソリと呟き)
……俺も楽しみ
…なら良かったです、それじゃあ行きましょうか…!
(彼の笑みを見ればホッと安心して手を引き歩く。正直不安だったがそれだけで安心して気分も上がる、河川敷まで来れば川を眺めて風に当たっていれば遠くの方を見つめていると先程振った彼の姿が見えた。視線を逸らし彼の方を向いて気まずさを紛らわさせていて)
(なんだか隣から視線を感じる…、敢えて触れないようにはしていたが、こう、ずっと見つめられると照れくさいというか、恥ずかしいというか。少しは我慢していたが、耐えきれなくなったのか彼の方を向き)
…なんだよ、そんなじっと見て
ん~?いや、一颯で良かったな…って、…あ。
(此方を見られるとニコッと笑い返事を返す。…そういえば人の前でタメ口を叩いた事はあまり無かった。つい口にした事を思い出す様に顎に手を当てて慌てる、照れ隠しなのだろうか。…そんな事を思いつつも進んでいけばそろそろ到着、普段住んでいる一軒家が見えて来て)
……ん、
(彼のタメ口なんて初めて聞いた。なんだか新鮮だが、彼自身と、お互い何の遠慮もなく向き合えている気がして嬉しくなる。口には出さないがそんなことを考えつつ、手を引かれるまま歩いていき)
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