失恋酒〆

ん～…そうだねぇ。俺の経験だと、男の子の方が女の子より断然楽だよ。女の子と違って、男の子って結構友達感覚で付き合えるからさ。
(問い掛けにしばらく黙って考え込んでいたものの、ビールを一本空にすると笑いながら言い、思い出したように「それにデートの待ち時間も短いよ。女の子みたいに長いメイクとかないしね。」と付け加え)

ふーん…まぁ、待ち時間はそこまで気にしないけど…でも、楽なのか…(相手からの情報にやや素っ気ない態度で返すものの、一応は気にはなる様子で。ただそれでもまだ経験がないからこその不安な気持ちもあるような表情を浮かべており)

あははっ、習うより慣れろって言うしさ。
一回試しに男の子と付き合ってみたら？
(微妙な表情をした相手に微笑み、また缶ビールを空にすると「お試しで俺にしとけば？俺、後が楽だよ～？」そう言い、日本酒の瓶片手に耳のピアスを触り)

不二さんと…？まぁ知ってる人相手ならより気は楽だよなぁ…(相手の提案にピクリと眉を動かしてはどうしようかと視線がさ迷い、ブツブツと呟いて。しかし漸く決めたようで「ん、ならお試し、で不二さんとお付き合い、したい、かな…不二さんは、大丈夫？」と自分の意見を固めたはいいが少し不安げに問いかけ)

ん、俺は別にいいよ～。
(不安げな相手を安心させるかのように右手を上げつつ軽く返事を返し、「…面倒くさいな、このまま飲むか…」と呟いて日本酒の瓶の蓋を開け、直接口を付けて飲み始め)

そっか、なら良かった…ってラッパ飲みして大丈夫なの！？(相手の軽いOKの返事に無関心なのか、それともお気楽なのか、そのどちらでもないのか全く分からないが、何故だか安心してしまい安堵の溜め息を溢してたが相手が日本酒の瓶にそのまま口を付け飲み始める様子にしんぱいそうに慌てながら止めさせようと手を伸ばし)

(/背後より失礼します！ふと思い出したのですが左右について決めてなかったような気がしたので背後から失礼します。一応右、又は右寄り想定でうちの子を作っていたのですが、問題なかったでしょうか？確認が遅れてしまい申し訳ありません！)

大丈夫だよ～。俺、酒には強いし。
(心配してくれているらしい相手に笑顔を返し、日本酒の瓶をあっという間に一つ空にしてしまい。「あ～…でも流石に昔やったやつはキツかったかな。ウォッカ三本ラッパ飲みするってやつ。珍しく酒飲んで意識飛んだ。」と苦笑して)

っ…身体壊すよ…？(相手の平然と一気に飲み干すその様子に自分の方が悪酔いしてしまいそうな気分になれば相手からの更なる暴露話により眉をしかめながらそう話して)

(反応が遅れて申し訳ありません。
右固定で大丈夫です。)

あははっ、同僚に無茶振りされてさ～。あの時はホントに一発くらい殴ってやろうかと思ったよね。
(相手の反応を見て楽しそうに笑うとまた缶ビールを手に取り、中身を喉に流し込んで。「あ、そうだ。明日駅前のカフェ行かない？」と缶を空にして提案し)

(/了解です。ではうちの子が右固定で宜しくお願いします(蹴り可))

…へ、駅前のカフェ？良いけど…(相手の楽しげな様子にその理由を勘違いしながら呆れていれば、相手からの提案にキョトリとし。酒飲みな相手からの思いがけない提案に珍しいな、なんて考えてて)

そうそう、新しいスイーツ出たらしくてさ。
一人で食べに行くのもあれだから。
(相手の反応を見つつまた笑うと、空になったビールの缶と日本酒の瓶を床に転がし。「男一人、しかもこんな見た目の奴がスイーツ食べてたら誰だってびっくりするでしょ。」と肩を竦め。)

へぇ…あ、いや。その、可愛いと、思う、かな。驚きは、するけど…(相手の笑いながら言われた説明に相手の意外な一面を見たな、なんて、思いながら呟けば肩を竦めた相手にフルフルと首を横に振り、頬を掻きながらポツリと呟いて)

あははっ、そう？
(可愛いという言葉なんて想定していなかったのか、一瞬虚を突かれたような表情になるもののすぐに笑顔を取り戻し。「お世辞上手だね、お隣さん。お兄さん嬉しくなっちゃった。」と冗談めかして言い)

やー、なんつーか…あ、ギャップ萌えってヤツ？(相手の冗談めかした言葉に何か違和感を感じつつもそう返してれば、違和感を元を理解しては「…ね、お試しでも、俺たち、恋人なんだから…そのお隣さん呼び、止めてよ…引っ越しの挨拶の時、ちゃんと名乗ったじゃん、わざわざフルネームでさ…」と少し不満げにムスッとしながらそう指摘して)

え～？お隣さんで慣れちゃってるからなあ。
(相手の言葉に眉尻を下げて困ったような表情をすると「じゃあ…皆戸くんでいいのかな？」と首を傾げつつ言った後小声で「慣れないなぁ…」と呟いて)

だってお試しでも一応恋人なのにお隣さん、なんて言う彼氏さん居ます？(相手から苗字呼びされればなんだかむず痒い気がしつつも、とても嬉しい気持ちも湧いてきては嬉しげな表情でそう問い掛けて)

ま、それもそうか～。あははっ、ごめんごめん。
(散々笑った後、また缶ビールの中身を喉に流し込むと「男の子と付き合うなんて何年ぶりだっけ。…高校以来くらい？」いくら酒に強いとはいえ流石に少し赤みを帯びた顔でそう呟いて)

…ふふ、不二さんの顔赤くなってますよ(相手の話を聞きながらふと、相手の顔が赤くなってるのに気付けば楽しげに笑いながらそれを指摘して)

あれ、そう？流石にちょっと酔い始めてきてるかも。
(相手から指摘されれば自らの顔に触れ、少し熱を帯びていることを確認し。「そろそろお開きにする？遅いでしょ、もう。」スマホの時計にちらりと目をやり、相手に微笑んで)

ん、そうだね…ホントは不二さんの赤い顔もう少し見てたかったけど…(相手からのお開きの提案に自分もスマホの時計を確認すればもう良い時間であり、同意しつつも少し勿体無さそうに微笑みつつ呟きつつ立ち上がれば「それじゃ明日…駅前の噴水で待ち合わせ、しません？」ふと思い付いた様子で微笑みながら問い掛けて)