君のコイビトの僕 2020-08-22 10:38:20 |
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え、勇生くん、お料理出来るの?凄いね…私、高校に入ってから作り始めただけなのに…。
(自分で作るときもある、との言葉に感心したように呟き。殆どは母親とはいえ、自分も高校に入るまではお弁当がいるような時は母親任せにしていて。最近はある程度、問題なく作れるようになったものの、最初の頃は失敗も多かったなぁ、なんて当時を思い出し。あんまり、とはどの程度なのかわからないながらも「私もあんまり上手って程じゃないよ?」と返し。好き嫌いにについてフォローしてくれる相手に申し訳なさと嬉しさを感じ、困ったような笑みを浮かべながらも「ありがとう、でも好き嫌いないなんて偉いね。」と短くお礼を告げ。次いで尊敬したような言葉を述べて。)
そんなことないよ 、 更紗の方が凄いよ 。
( 褒められればそんなことない 、と否定をして 。男の子で料理をするのは可笑しいのかな 、と考え心配そうに眉を下げて 。高校生から始めたのにお弁当を作れる相手を褒めれば更にお弁当が楽しみになって 。私もあんまり上手じゃないよ 、と言う相手を見れば「 料理って難しいよね…。」と言って 。料理をすると必ずと言っても良い程怪我をする自分に失笑 。更紗は怪我をしないだろうか 、と心配をして 。自分を褒めてくれる相手に嬉しそうな笑みを見せれば「 そうかな 、有り難う 。」と感謝を述べて 。 )
凄い?私が?大袈裟だよ、私は普通だよ。
(相手に褒められると照れ臭そうな笑みを浮かべながらも眉を下げる相手にどうしたのだろうか、と顔を覗き込み。相手が何も言わないのなら無理に聞くつもりはない。相手の表情が気になりつつも、それ以上は何も言わず。料理が難しいと言われれば「うーん…」と悩み。得意ではないものの難しいと言われれば、少し違う気がするもしっくりくる言葉が見付からず。相手が嬉しそうな笑みを浮かべれば自分も嬉しくなるのを感じながら「お礼言われること言ってないよ」と小さく笑い)
俺は更紗のこと凄いと思うけどな 。
( 照れ臭そうな笑みをする相手を見ればふふ 、と自分も頬を緩ませて 。顔を覗き込まれれば心配を掛けない様に 、と顔を上げて何時もの表情を見せて 。料理は難しいとは思わないのかうーん 、と悩む相手を見ながら感心をしていて 。自分は料理が苦手なので今度教わろう 、なんて考え自然に笑みが零れて 。下駄箱まで歩いて来たことに気づけば靴を脱いで「 何時もよりちょっと早く着いたね 。」と言って 。 )
そうかなぁ?そう思ってもらえるのは嬉しいけど…。
(相手が自分のことを好意的に捉えていてくれているのはわかっているものの、そこまで褒められるとやはり照れが混じり。覗き込んだ表情がいつも通りであることに小さく安堵の息を吐いて。確かに料理は凝ったメニューや手間の掛かるものなら難しいかも知れない。しかし自分が作るのは家庭的で一般的なお弁当のおかず程度。初めて作った時は四苦八苦したものの、今は大変だけど楽しさも確かにあって。相手の言葉に靴を脱ぎながら顔を上げて校内の時計に目をやればいつもより少し早い時間で「本当だね。話してたらあっという間だね」と笑みを浮かべ)
女の子って感じだよね 、料理って 。
( 照れているであろう相手を見ながら料理って女の子がやっている感じだよね 、と言って 。自分は男の子であるのに料理をやっている 、なんて意外がられないだろうかと心配をしつつその話をしていて 。話していたらあっという間だね 、と言い笑う相手を見れば此方も釣られてにこりと微笑んで 。こくりと頷きを見せれば「 あ 、今度料理教えてよ 。俺下手だから… 。」と苦笑いをしつつ料理を教えてくれないか 、と頼んで 。 )
うーん…確かに女の子のイメージだけど…今は料理する男の人も多いみたいだよ?
(確かに自分もそのイメージだったが、昨今は男の人でも料理をすると聞くことが多く。主夫の人も増えているし、特に気にする風もなく答え。その上、自分も最近までは料理なんてしていなかったのだから、女の子なら誰でも料理をすると言えず。靴を上履きに履き替えながら相手の申し出に顔を上げ「え?それは構わないけど…私でいいの?」と首傾げ。相手にも告げた通り自分の腕前はあんまり得意とは言えず。自分でいいのだろうか、と確認するように問い掛け。作るようにはなったが人に教えられるだろうかと一抹の不安を抱き)
そうなんだ 、なら安心かな 。
( 最近では男の人も料理をする人が増えている 、との事を聞けば可笑しくないんだ 、と考えほっとした様な表情を見せて 。確かに料理ができて困るコトはないよね 、なんて言おうとしたが自分は料理を " できる " なんて言える程上手くはないのでその言葉は心でしまっておいて 。私でいいのか 、なんて言われれば「 ? 更紗に教わりたいんだけど…迷惑かな ? 」と心配そうに訊ねて 。第一 、料理を教わるなんて更紗以外の人にお願いなんてしないんだけどな 、なんて考えていて 。 )
料理どころかお菓子作りまで出来ちゃう男の人までいるもんね。
(昔に親と一緒にお菓子作りをした記憶はあれど、自分だけで1からお菓子作りをしたことはなく。料理も覚えたばかりの自分では、お菓子作りなんてまだまだ出来る訳もなく。今はお菓子作りまで出来る男の人もいると尊敬するように呟き。迷惑かと問われればそんなことはないが、教えられる自信はない。その事をそれとなく伝えながら「私が教えられるのは簡単なおかずくらいだよ?」と再確認して。自分より料理が上手な相手は沢山いて。しかしそんな知り合いが相手にはいないのかも知れない、と思うと無責任に他の人に頼んでほしいとも言えず)
お菓子… ! すごいね 。
( 最近はお菓子作りもできてしまう人がいる 、なんて聞けば尊敬の眼差しを向けパチパチと拍手をして見せて 。お菓子作りができたらどんだけ楽しいだろうか 、なんて想像をしながら自分も頑張ろうと決心をしていて 。簡単なおかずでも教わることには代わりはなくうんうんと頷いて「 教わるコトには代わりないし嬉しい 。」とのべて 。別の人に頼れなんて言われなくて良かったと心の中で一息つけば更にお弁当の時間を楽しみにしつつ靴をはき終え廊下を歩き初めて 。 )
お菓子は目分量でやると失敗するみたいだしね。作れる人、凄いよね。
(お菓子はちゃんと分量を測らないと失敗するとはよく聞くことで。おかずを作る際には目分量でやってしまうことが多い自分には難しいな、なんて考え。作ってみたいと思うことはあれど、高校に入学してやることや覚えることに精一杯でとてもお菓子作りの時間なんて取れないと理解はしていて。教わるのが嬉しい、なんて言われては密かに心の中で気合いを入れて。「おいしく作れるように頑張ろうね」なんて声を掛けて。何を作ろうなんてあれこれ考えながら相手と並んで廊下を歩き)
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