誇大妄想狂 2020-08-20 11:06:10 ID:5a7104027 |
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>悪食 >堺 美波
……まぁ、場所が分からなきゃ言われてから来てもねぇ。
(雨の中、合羽を着てバイクを走らせる天都は住宅地の中をグルグルと回ってみるが、結局人通りも少ないからか誰とも会わず無為な時を過ごしていた)
……もし本当にあの時の男だったとして、こんなところに何の用があるのか。考えたくも無いが……
(医者からの情報の心当たりから連想して堺美波へと思考がたどり着く。どこに彼女の家があるのか分からないし、医者が見たのがあの時の男なのかも分からないが、最近、天都の運は地を貫いている程に下降気味だ。最悪の場合もあるっちゃあると、マイナス思考がどんどん大きくなっていたその時だった)
―――!?な、なんだ、あの人……バカみたいにでか―――えっ、あッ!?
(一瞬、視界を横に向けると、そこには2m以上の大きさの巨漢が立っており、思わずびっくりしてバイクのハンドルを横に切ってしまう。悪路、急ハンドル、そして運転初心者がやりがちな急ブレーキが重なった結果、当然起きるスリップで天都はバイクもろとも回転しながら、巨漢とその横のマスクの男の隣を滑っていき、そのまま横転していく)
や、やばやば、『異種』―――痛ってぇ―――!
(焦る声と共に咄嗟に手を伸ばした銀時計―――そのスイッチを本能のままに連打して出てきたのは大量の古物の毛布や布団だ。ギリギリそれらをクッションにして怪我無く済んだが、反射的行動で近隣に響く程の大声でそれほど痛くもないのに叫んでしまう)
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