誇大妄想狂 2020-08-20 11:06:10 ID:5a7104027 |
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>鈍間達ALL
便利な能力ね、ありがとう、気をつけるわ。
(桃華が投げ渡して来た縄を、鈍間の腕を抑えているのとは反対の手で受け取った。
その瞬間ほんの僅か、そう、ほんの僅かに抑えつける力が弱まった、鈍間の反撃は丁度そのタイミングで繰り出される)
何!?
(「まだ動くかもしれない」と、頭の端にはちらついていた、まったくの無警戒だった訳では決して無い。
それでもその反撃をほぼまともに受けてしまったのは、夜明ヶ原が「戦い慣れしていない」という要素と、鈍間が「ある程度自分への身の危険も覚悟した上で」繰り出したものだという要素が噛み合った故だ。
だからきっと鈍間が思い描いた通りに、二人は背中から地面へと倒れ込む。
――しかし、そこから先はおそらく、思い描いていたのとは違う絵になるだろう)
きゃあっ……!
(背中から熱された硝子破片の上に倒れ込んだことによる「衣服越しの熱によるダメージ」と。
体の上に人の全体重が乗ったが故の「重量によるダメージ」が同時に襲い掛かって来る、呼吸器官が圧迫され、背中の熱に絞り出す様な叫び声をあげる。
……だがそれ以上の物は無い、それ以上にダメージは襲ってこない、夜明ヶ原が自分の周囲に展開していたセーフティーゾーンによる守りが未だ効力を失っていなかったからだ。
そしてそれは、彼女と密着する形になりゾーン内に入った鈍間も同じだ。
倒れ込みながら咄嗟に前方へ夜明ヶ原が伸ばした手は、その意志とは関係無しに「鈍間を背後から抱きかかえる」様な形になっており。
彼を襲うのは、彼が下手なことさえしなければ、倒れ込んだ際の衝撃のみになるだろう)
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