誇大妄想狂 2020-08-20 11:06:10 ID:5a7104027 |
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>誇大妄想狂/背後
レス出遅れましたが、よろしくお願いします。
>京谷 赤斗
(裏路地は陽炎が揺らぐような表通り程の熱量はないものの、建物の高い位置を移動するものがあるならば、否が応でもその凶悪な日差しを浴びることになる。
そんなものは少なくともこの場には一人しかいないが、太陽光を高効率で熱に変換する黒いパーカーを着たその人物も、このような劣悪な環境で動き回ることは本意ではないようだった。
目深に被ったフードで顔はわからずとも、体のラインやスカートで女とわかる。
さほど背の高くないオフィスビル、屋上に引っ掛けたフックで日影側の壁に張り付きながら、追っていたターゲットの行方を見失い、フードの下の顔に疲れを滲ませ。
もう一度周囲の“音”を聞いて、いなければ諦めようかと考えつつ、ワイヤーを伸ばして地面に降りる。
片手を地に着け集中すると、近くの路地裏に二人分の気配を感じる。どちらも動いていない。)
まあ、ハズレならスルーすればいいか。
(呟くと足音は消さずにポケットに手を入れ一般の不良を装い二人の人物のいる路地に入ると、会いたくはなかった人物を認識して思わず頬を引きつらせ。)
「(うげぇ、バトルジャンキーの“赤斗”じゃん。スルーできるかな?)」
(もう一人の男のものらしきスマホを操作する要注意人物に対し、一般の不良程度は見逃されるかと背を向けてその場から離れようとし。
とは言え彼女も、メガロマニア使用者の一部には“黒いアルタイル”の名で知られている。特徴を知られていれば気が付かれると肝を冷やしつつ。)
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