奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
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>ナツさん、キタアジト
外導が離席している間、モブたちがわいわいがやがやと喋り散らしている中で、ふと出た話題があった。
モブたち「そういえばさ、ボスって俺たちとあんま年齢変わんねーのにボスなんだよな。まぁそれ言ったらニシとかもっとあれだけど、ボスってぶっちゃけあんま強くないっつーか。」「悪口ではねーんだけど、戦闘面だとキタ全体がボスとか俺たち含めて弱いんよな…基礎的なこととかボスが教えてはくれるんだけど、それ通用するのは同格までっつーか。」「言わんとすることは分かるわ。俺たちが相手できるのは雑兵だけで、エースとか準エースは無理なんよな。せいぜい足止めが通用すれば、って感じだし。」
D「……つーか思ったんだけどさ、ボス何もんなんだ?事務作業とか知ってるのはまぁ現代人っぽいとして、戦闘技術も……まぁ自衛とかそういうものの派生ならわかるけどよ、あの人暗殺術とかそういうのもできるって聞いてるぜ?……案外だけど、うちのボスって実はだいぶやれる人だったり?」
Dの推測に沈黙する一同、そして…
モブたち「だとしてもなぁ」「俺たちが知ってるのって」「ガチャ爆死してぶーたれてる親近感あるボスだからなぁ」「違ぇねぇな、あはははは。」
結局そういう想像があんまりできないのか、笑い飛ばす団員たち。呑気なのか阿呆なのか、肝が据わってるのか……まぁ、これがキタの良いところではある。
>銀河さん、アルタイル支部
IX『………』
銀河さんの返答にも答えられず、最後まで抵抗できずにされるがままのIXは、銀河さんの目論見通り「敗北した」という事実を嫌という程実感することとなった。
IX(…終わった、のか………威力偵察目的の任務で、途中で我を忘れて殺しにかかって………その本分すら果たせず、全力尽くして負けた………この程度だったんだ、俺。あんだけ沢山殺して……仲間の未来奪っておいて………何一つ貫けないで、無意味に終わるのか……。そもそも俺は、結局何がしたくて…………)
IXにはもはや、戦う気も失せていた。自問自答なのか、後悔なのか、走馬灯のつもりなのか。思い思いに思ったことを脳裏にめぐらせ、思考して……。
IX(……頭ん中、ぐちゃぐちゃだ。……分からないや、なにもかも。ああ…………これだったら、あの場所で召されるべきだったのは、最初から俺の方が良かったじゃん……。)
何もわからず、何も結論づけられなくて。そんな自分を駄目だと評することしか出来なかった。
……IXが何かをしたわけでもなく、薄ら寒い風が吹き続けている。
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