奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
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>如月知佳さん
禁忌の視線が右往左往している事に気付いたのか。
自らの尾を禁忌に突き出した知佳を見て禁忌は我に返る。
……だが知佳の言葉通りに触れてしまって本当に良いのか、と禁忌は思い留まってしまった。
普段ならあんまり触らせとぉあらへんねんけど……。
知佳の先程の言葉。
その言葉から知佳が尾を触られる事事態を嫌がっている……そう考えてしまっていた。
何より……知佳の嫌がる事をしたくない。
気付けばそう考える自分自身がいた。
その一方で知佳の厚意を無碍にしたくないという一心も存在していた。
感情の板挟みに悩み、禁忌が出した結論は
『済まない知佳。気を遣わせてしまって。確かにその尾に触ってみたいという欲望はある。……だが、知佳の嫌がる事をするつもりは無い。……だから……知佳が自分自身で触れて欲しいと心の底から思ったその時まで……お楽しみは取っておく事にするよ。』
欲求を押し止める、であった。
確かに今回言葉にこそ出してはいないが、先に知佳の尾に触れたいという意思表示を示したのは禁忌だ。
番という立場を利用して知佳の快く思わない事をする事に禁忌は罪悪感を抱いてしまったのだ。
知佳に心配させない様に笑顔で断りをいれる禁忌。
だがその笑顔は本当に僅かだが………儚さを感じさせるものであった。
>禁忌さん
「…………阿呆、別に触られんが嫌や言うとる訳やないやろ。
禁忌はんやってそう他の雌に体触らせんのや?ウチは嫌や、禁忌はん以外に触られとォあらへん。」
途端にムッとした表情になる知佳、このような事は前もあった…一人で考えた結果諦めたり間違った認識をすることが。
背を向けた状態でスっと下がり禁忌さんにもたれ掛かるように体重を掛け尻尾を押し付ける。
他人に触られるのが嫌なのであり禁忌さんに触られることは嫌では無いのだ…恥ずかしさで言葉を濁した知佳にも非があるだろうが…。
「禁忌はんならどこ触られても嫌やありゃせん、むしろ禁忌はんはもっとガツガツ来てええんやで?ウチの番なんやから…。
せやないとウチ他の雄に靡いてまうやもしれへんでぇ?」
恥ずかしさを脇にやりそう言葉を伝える。
後半の言葉は全くのからかいでそんな気は1ミクロンも存在しない、というか他の雄にはあまり触られたくないほどである…独占欲がありながらも己を独占して欲しいという気持ちが大きい。
>如月知佳さん
他の雄に靡いてしまうかも知れない。
知佳のその言葉を聞いた禁忌の次の行動は完全に衝動的なものであった。
『それはダメだっ!』
驚かせてしまったかもしれない。
そう思える程に反射的に大きな声で禁忌はそう言うと共にもたれ掛かる知佳を包み込む様に背後から抱き締めていた。
『私は知佳が好きなんだ。知佳が他に靡いてしまったら………私は………っ……。』
知佳が離れていってしまうかも知れないという不安や恐怖から禁忌は涙声と共に震えていた。
不安を埋める様に知佳を抱き締める。
いつからこんなに感情深くなってしまったのだろうか。
一人の存在に感情を左右され、惜しげもなく涙を流している自分自身に禁忌は不思議なものだ、と内心そう思うのだった。
>シド様、???
...私でよければ、友達になりましょう。
どう扱うか、どう使い捨てるかは
貴方「方」次第になります。
(手と手を合わせて握りしめると
シド様が持っている宝石と全く同じ宝石が
邪聖の手の中に生成される。
そして、???に強引に手渡して)
>邪聖さん
??「!……友達、なってくれた……嬉しい。」
少し驚いた表情から…はにかむような、穏やかな笑み。少女はあまり表情が豊かではないようだが…少なくとも喜んでいることは目に見えるだろう。
??「…ありがとう。…私は、ニクス。野良使い魔の、ニクスだよ。……これ、あげる……。」
少女……ニクスは何も握っていない片手を閉じて拳を作ると……その拳に一瞬、魔力を灯す。敵性反応…ではなく、何かを生成している魔力だ。そして魔力はすぐに収まり、彼女が手を開くと……そこには2つの、左右対象で似たデザインのペンダントがあった。片方は男性、片方は女性の彫刻で、どちらも月を抱いているようなデザインだ。
ニクス「……これ、お守り。死気……死相とか、そういうのを、和らげるお守り。不幸な事故とか、そういう死に繋がるものを…避けられる。」
シド「ん、俺の分もあるのか。それじゃあ遠慮なく……へぇ。俺は魔法とかあんま詳しくねーけど、言ってることは嘘じゃないみたいだぜ、ドラすけ。」
そのペンダントには、別段罠や盗聴等の不穏な仕掛けはない。ニクスの言葉通り、彼女が言う「死気」……呪いや不幸事などから所有者を守る機能があるだけだ。単純に、友達へ無事でいて欲しいという贈り物なのだろう。貰っておいて損は無いことだろう。
ニクス「……何かあったら、呼んでね。……どこにいても、駆けつけるから。友達として……頼って欲しい。」
ニクスは直感で、きっと邪聖さんは戦いに身を投じる人なのだろうと分かってはいた。というよりも……ニクス視点でしか分からない話だが、彼女と一緒にいるシドが……ニクスから見て、「これまであった誰よりも死気が濃い」から、邪聖さんはどこかで大変な思いをするかもしれない、と思ったのだ。友達になりたいと言ってみたのは…そういう心配もあったから、というのもある。
>メフィーさん
シモン「うむ、そういうことなら連絡をしてみよう。ちょっと待っていてくれたまえ。」
と、シモンは席を外して、携帯片手に隣の部屋へ向かった。どうやら電話をしてくるらしい。
英司「……ミツキ、かぁ……何だろう。聞いたこともあったことも無いはずだけど………」
ふと、隣で英司がなにやら考え込んでいる。ミツキ、という名前を何度か呟いて…何か思うところがあるのか、うーんと呟いて……。
英司「えっと……なんでだろう。何故か……懐かしい、なんて感じるような……?」
と、英司は変なことを話していた。
>禁忌さん
「っぉぅ……………御免な?別に本気で言うた訳やないんやで……大丈夫や、ウチの一生はもう禁忌はんのもんなんやから…な?
せやから泣き止んでくれへんか?もうあげな事言わへんから…」
思わぬ反応だった、きっと飄々と流されるんだろうなぁと思って言った言葉が予想以上に重打だったようだった。
さすがの知佳もコレには罪悪感が生まれてしまいあやすようにして禁忌さんの頭を撫で始め尻尾を禁忌さんの体に巻きつけた。
「ウチはもう他の雄雌なんざ興味あらへんで……もうそこにゃ禁忌はんがどぉんと居座っとるんやから…
けったいな願いやと思うんけどもっとぎょうさんウチを独占して欲しいっちゅうことを伝えたかったんや…堪忍なぁ…。
なぁー…せやから泣き止んでくれぇ…ホンマに悪う思っとるからさぁ……
……………それとも行動で示したろかぁ…?」
尻尾を巻き付け頭を撫で続ける。
傍から見たら少々謎の光景に見えるかもしれないが気にせず慰めるように言葉を投げかけ続けた、今回ばかりはさすがに知佳が悪かった…。
>禁忌さん
「っぉぅ……………御免な?別に本気で言うた訳やないんやで……大丈夫や、ウチの一生はもう禁忌はんのもんなんやから…な?
せやから泣き止んでくれへんか?もうあげな事言わへんから…」
思わぬ反応だった、きっと飄々と流されるんだろうなぁと思って言った言葉が予想以上に重打だったようだった。
さすがの知佳もコレには罪悪感が生まれてしまいあやすようにして禁忌さんの頭を撫で始め尻尾を禁忌さんの体に巻きつけた。
「ウチはもう他の雄雌なんざ興味あらへんで……もうそこにゃ禁忌はんがどぉんと居座っとるんやから…
けったいな願いやと思うんけどもっとぎょうさんウチを独占して欲しいっちゅうことを伝えたかったんや…堪忍なぁ…。
なぁー…せやから泣き止んでくれぇ…ホンマに悪う思っとるからさぁ……
……………それとも行動で示したろかぁ…?」
尻尾を巻き付け頭を撫で続ける。
傍から見たら少々謎の光景に見えるかもしれないが気にせず慰めるように言葉を投げかけ続けた、今回ばかりはさすがに知佳が悪かった…。
>三矢英司さん、シモンさん、巴さん
「懐かしい?……もしかしたら前世会ってたとか、なーんて!まあ長い時間があれば、前世や来世の一つぐらいあったりして」
英司さんの不思議な発言に、けらけらと笑いながら返す。
>もふさん
………幸せよ、とっても。……そうか、私…笑えているんだ。…あの時じゃ、楽しむことなんて考えられなかったけど……
(プリンを1口頬張り、過去を振り返りながら今の幸せを噛み締めていて。「あの時」は恐らくもふさんと初めて出会った頃の星奈を指しているのだろう)
>如月知佳さん
涙を流しながら知佳を抱きしめていた禁忌は頭を撫でられ尻尾の温もりを感じた事で次第に落ち着きを取り戻していく。
そして涙が止まる頃には先程の知佳の言葉が後押しとなったのか禁忌の欲求が行動となって現れたのだ。
『…………行動で示すのは…………『我』の方だ。』
頭を撫でる知佳の唇を奪うと共に知佳の後頭部に回した手の指先で彼女の獣耳を…………優しくなぞり始めたのだ。
重なり合う唇もそうだが知佳の獣耳をなぞるその手付きはなんの淀みもなかった。
まるでどこの部分が1番神経の伝達が敏感であるかを熟知しているかの様な的確な愛撫。
果たして知佳は喜んでくれるだろうか。
知佳は言った。
私に独占して欲しい、と。
そう、知佳は知らないかも知れないが禁忌もかなりの独占欲が深い。
その良き例がちょうど禁忌の身近にいるのだから。
スカイブルーの長髪の少女……ユーリという存在が。
長い口付けは約数分に渡り、互いの霊力を循環させる。
そしてようやく離れる禁忌の唇。
その虹色の瞳はまるで獲物を仕留める狩人の様だった。
その証拠に……禁忌の一人称が再び変化している。
『我にここまでさせたのだ。覚悟は出来ているか知佳よ?我は以外と独占欲が強いぞ。』
そう言いながら禁忌は知佳の獣耳を撫でる手を止めない。
耳の輪郭の淵を指先でなぞったり、耳の先端を指で摘み優しく擦ったりと、色々な変化を加えていた。
ネーム間違いです。
>如月知佳さん
涙を流しながら知佳を抱きしめていた禁忌は頭を撫でられ尻尾の温もりを感じた事で次第に落ち着きを取り戻していく。
そして涙が止まる頃には先程の知佳の言葉が後押しとなったのか禁忌の欲求が行動となって現れたのだ。
『…………行動で示すのは…………『我』の方だ。』
頭を撫でる知佳の唇を奪うと共に知佳の後頭部に回した手の指先で彼女の獣耳を…………優しくなぞり始めたのだ。
重なり合う唇もそうだが知佳の獣耳をなぞるその手付きはなんの淀みもなかった。
まるでどこの部分が1番神経の伝達が敏感であるかを熟知しているかの様な的確な愛撫。
果たして知佳は喜んでくれるだろうか。
知佳は言った。
私に独占して欲しい、と。
そう、知佳は知らないかも知れないが禁忌もかなりの独占欲が深い。
その良き例がちょうど禁忌の身近にいるのだから。
スカイブルーの長髪の少女……ユーリという存在が。
長い口付けは約数分に渡り、互いの霊力を循環させる。
そしてようやく離れる禁忌の唇。
その虹色の瞳はまるで獲物を仕留める狩人の様だった。
その証拠に……禁忌の一人称が再び変化している。
『我にここまでさせたのだ。覚悟は出来ているか知佳よ?我は以外と独占欲が強いぞ。』
そう言いながら禁忌は知佳の獣耳を撫でる手を止めない。
耳の輪郭の淵を指先でなぞったり、耳の先端を指で摘み優しく擦ったりと、色々な変化を加えていた。
>禁忌さん
「ンン!?………………………。」
いきなりの接吻、最初こそ驚いたように目を見開いていたがすぐに身を任すようにして抵抗が無くなる。
恥ずかしさこそあるものの知佳はこの幸福感が好きなのだ、愛おしい人にされる接吻される感覚や耳を優しく触られる感覚が…しかし。
「……ん…大丈夫や…あんさんがどんなに…んん…ど…どんなに独占欲が強い言うてもウチは受け入れたるし答え…んッ……
ちょっ……くすぐっ…アカンて…ん…」
耳を触られる感覚は何処か懐かしいような心地良さを覚える…がそれと同時に不快では無いのだがむず痒い感覚が知佳を襲っていた。
いきなりへそを刺された時のような…耳に息を吹きかけられたような言葉にしがたい感覚を感じていた…これには流石に言葉が途切れ途切れになる…。
真っ赤な表情で身を捩る、心地よいもと感じるものの流石に恥ずかしい…。
>如月知佳さん
身を捩りながら真っ赤な表情をする知佳。
それを見た禁忌は表情にこそ出さないが、知佳があまりにも可愛く見えて内心どうにかなりそうだった。
(『……か………可愛すぎる………///』
このまま愛撫を続けるべきか、それとも止めるべきなのか。
いや、こういった際の『止めて』というニュアンスの言葉は反対の意味を持つと聞いた事が……。
いやいや、だからといってこのまま欲望に身を任せるのは如何なものか………。
禁忌の頭の中で欲望と理性が死闘を繰り広げる。
(【欲望】【へっへっへ、口ではアカンなんて言ってるが知佳の奴も満更じゃなさそうだぜ。お前も欲しがってただろうが。アイツの温もりや愛情をよ。今更何躊躇う事があるんだ。アイツだって受け入れるって言ってただろうがよ。】)
(【理性】【止めておけ。欲望に身を任せて想い人にあのような事を続けるなどけしからん。】)
頭の中で必死に議論をし合い、やがて禁忌の中で結論が出たようである。
その答えは愛撫をしていた禁忌の手が知佳の耳から離れた事で察する筈だ。
『フフフ、知佳の可愛い一面が見れて良かったよ。知佳。参拝をした後で知佳の都合が合えばの話だが良かったら何処か飲みに行かないか?そう言えば………噂に聞いた事があるんだが色々な種族が別け隔てなく客として訪れる飲み屋があると聞いた事があってな。何でも鬼神が店主をやっているらしい。知佳は鬼に知り合いがいるみたいだが………何かその店について知らないだろうか?』
結果として理性が勝り、禁忌は気分を入れ替えるつもりで違う話題を切り出した。
種族の別け隔てが無い飲み屋、それは禁忌にとって興味深い飲み屋であることに間違いない。
>禁忌さん
「………にゃ……にゅ…?…………。」
愛撫が終わった事に気付くまで時間が掛かった。
無意識に少しばかり残念そうにピンと立っていた耳をペタンと下ろすと口を開く。
「…あ……あぁ、妖ノ宮ん事やね。
ウチんおすすめの場所やしそこん常連なっとるんや。
裏社会のぼんぼんも表社会のサラリン(サラリーマン)も子供も、どぉんな子でも受け入れる飲み屋なんやで。
そこにゃ常連みぃんなで貼った結界があってな?多分禁忌はんでも破れへんほど重なっとるん、それにウチが貼ったんは「みぃんな平等になる」っちゅうヤツなんやでぇ?
そんで「暴れる者は弱化す」てのもあるんで平和そのもんなんや…。
それにこっちで初めてん居場所でもあったしなぁ?」
禁忌さんの言っている場所はすぐにわかった。
妖ノ宮……その場所はおそらく人間界でもっとも妖の貼った結界が濃い場所だろう。
暴れる者は子供にすら負ける様になる、その場では皆力は平等になる…それでいて店主を務める鬼人は人間界の料理に興味を持った妖の料理人なのだ。
居酒屋なのに子供が普通にいるのは「なんでも」作るからである、因みに未成年に対しての酒の悪影響は理解しており飲んだ暁には文字通り鬼となる。
そして初めて人間界で暮らす事になった時初めて訪れ、人間界での暮らし方を学んだ場所でもある。
>如月知佳さん
『本当かっ!?』
知佳がその店を知っていた事に喜んだが何よりもそこまでの常連であった事に驚いた。
と、同時に禁忌の中には知佳と妖ノ宮に行ってみたいという欲求がふつふつと湧いてきたのである。
それは知佳に食い入るように詰め寄った禁忌が半ば衝動的に知佳の両手を自分の両手で包み込む様に握っている点からも明らかだ。
『『妖の宮』。……洒落た名前じゃないか。知佳はその店の常連なのか。知佳。頼みがある。今からその妖の宮に知佳と行ってみたい。連れて行って貰えないだろうか?』
知佳に詰め寄り懇願する禁忌の目はまるで少年の様にキラキラと純粋に知佳を見つめている。
遠足を間近に楽しみが隠しきれない小学生の様に無邪気なモノだった。
それが普段の見た目とはとてもギャップがあり、ある意味ではそんな禁忌の変わった一面はとても新鮮に見えたことだろう。
>禁忌さん
「………ふふ…勿論!
元々いつか連れて行こう思っとってん、それに番なった報告もせんと行かんからなぁ!」
なんという偶然、いつかは一緒に連れて行こうと考えていたが禁忌さんも行きたいと考えていたようだ。
少年のように目を輝かせながら詰め寄って懇願する禁忌さんに対して知佳は微笑みながら「勿論」と答えた、無論尻尾を振りながら。
「…それはそれとしてな、あんさん酒飲めるんけ?
自分で言うんもなんやけどウチは酒豪さかいそうそう酔わへんねんけど……大丈夫なん?」
喜びと同時にひとつの懸念点があった、あくまで妖ノ宮は酒を飲み交わす場所である。
お酒を飲まない人は普通立ち寄らず、酒を飲まない常連は過去にふらりと偶然立ち寄ったという客がほとんどだ。
しかしその事を禁忌さんは知るはずもないため行きたいということは酒を飲みたいということだろう、そのため大丈夫?と聞いたのだ。
一応酔いを覚ます効果の御札もあるが飲めない人が酒を飲むのはそもそもとして身体に悪いだろう…知佳は心配なのである。
>如月知佳さん
知佳の懸念に禁忌は少々あ然としていたが、その言葉を頭で理解した瞬間
『No Problem(心配無用)。』
不敵な笑みを浮かべながら自信満々にサラリと言ってのけた。
時折混ざる英語は禁忌の見た目も相まって非常に様になっている。
口には出さねど禁忌も相当酒を嗜んでいる様だ。
『それにしても知佳も酒豪なのか。……フフフ、これは店に着いてからが楽しみだ。知佳。今日は知佳は未知の世界に案内出来るかも知れないな。』
そして知佳が酒豪と言うほどの酒好きだと知った途端、禁忌は何かを企んでいるかの様な苦笑を浮かべていた。
>禁忌さん
「ほうか…ほうかほうか!そなら問題あらへんな!ふふふふふ♪
いやぁ…最初は不安やったけど…あんさんと酒飲めんのええなぁ……夢やったし…幸せやなァ…」
どうやら共に酒を飲めるという事がよほど嬉しかった、そのせいで後半の言葉を聴き逃してしまったのだが。
知佳はある意味常に一人で酒を飲んでいたのだ、家に居候している了さんや過去に戦闘した村田さん、その他妖の友人など多くの者と酒を飲み交わしてきた。
しかし心の底ぶつけた事も無ければ本心を伝えたこともなかった、だから「一人」であった。
しかし今は違う、本心の奥底まで開示できる存在ができた…その人物の死を恐れる必要もなく嫌悪されることも無い…そんな禁忌さんと飲みかわせる喜びを知佳は感じていた。
言ってしまえば知佳は今とてつもない幸福感に包まれており超浮かれているのだ………。
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