奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
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>雪音さん 天音さん 瑠音さん 月さん 雪花さん
>翼さん 神威さん 知佳さん 了さん
凛夏「あ、え、えっと…私は中を探してこようかな、誰か1人見つけられると良いな……うん…うん…」
(残りは3人くらいだろうか、ここまで見つかっていないとなるとかなり隠れるのが上手なのか…とりあえず探しに行こうとするが、本当は雪音さん達と探しに行きたかったりする…のだが、恥ずかしさから言い出せずにその場でもじもじとするだけで)
>雪花さん ルサルカさん 碧莉さん 由美さん
>天音さん 桜さん
聖良「牛さんとか豚さんとか、美味しければ関係ないです!」
(桜さんから大盛りご飯を受け取り肉と一緒にご飯をかき込みながら、雪花さん達の話はそういう話だったのか、と解釈して牛でも豚でも美味しければどっちでも良いと持論を述べる)
>禁忌さん 黄泉さん
「っ…!禁忌はん!………ッアアアァ!!」
予想できなかった自分が情けない…
禁忌さんは過去に戦った時に知佳の霊力を吸っていた、なればその力を与えた奴も同じことを出来ると考えるのが普通だろう…。
悔やむだけなら誰にでもできると考えを切りかえた知佳は両手の剣を手放すと振り返って禁忌さんに覆い被さるようにして抱きつくと己の身体から霊力を放出し始めた。
狙いは禁忌さんの周囲を異常なまでに密度を上げた霊力で覆いこれ以上魔力を吸われないようにする、そしてそれと同時に禁忌さんへ直接霊力を流し込ませる…これは恐らく禁忌さんにはできて黄泉さんには出来ないことなのかもしれないが知佳が流し込んだ霊力は禁忌さんの中で反応を起こし魔力へと変化する。
…さらに知佳は黄泉さんへ直接攻撃を始めた、先程手放したふたつの曲刀は地面に落ちず黄泉さんを切り裂かんと意志を持つように空中を移動し始めたのだ、しかも途中でそれぞれが2つに分離し合計4つの曲刀が黄泉さんへ殺到する。
さすがにこの一連の行動をするのは負担が大きかったのか知佳の身体があちこち黒ずみ始めた…過去にも禁忌さんに吸われまいとした時にもなった霊力の欠乏である、今は辛うじて己の身体を維持できているが禁忌さんからのネックレスがなかったら今頃消滅していただろう。
>禁忌さん 黄泉さん
「っ…!禁忌はん!………ッアアアァ!!」
予想できなかった自分が情けない…
禁忌さんは過去に戦った時に知佳の霊力を吸っていた、なればその力を与えた奴も同じことを出来ると考えるのが普通だろう…。
悔やむだけなら誰にでもできると考えを切りかえた知佳は両手の剣を手放すと振り返って禁忌さんに覆い被さるようにして抱きつくと己の身体から霊力を放出し始めた。
狙いは禁忌さんの周囲を異常なまでに密度を上げた霊力で覆いこれ以上魔力を吸われないようにする、そしてそれと同時に禁忌さんへ直接霊力を流し込ませる…これは恐らく禁忌さんにはできて黄泉さんには出来ないことなのかもしれないが知佳が流し込んだ霊力は禁忌さんの中で反応を起こし魔力へと変化する。
…さらに知佳は黄泉さんへ直接攻撃を始めた、先程手放したふたつの曲刀は地面に落ちず黄泉さんを切り裂かんと意志を持つように空中を移動し始めたのだ、しかも途中でそれぞれが2つに分離し合計4つの曲刀が黄泉さんへ殺到する。
さすがにこの一連の行動をするのは負担が大きかったのか知佳の身体があちこち黒ずみ始めた…過去にも禁忌さんに吸われまいとした時にもなった霊力の欠乏である、今は辛うじて己の身体を維持できているが禁忌さんからのネックレスがなかったら今頃消滅していただろう。
>如月知佳さん
知佳の身体の異変。
身体のあちこちが黒ずみ始めたのを見て禁忌は焦る。
あれは霊力の欠乏によって現れる症状であり、禁忌は以前一度それを実際に目の当たりにしているので覚えがあったのだ。
『ダメだ知佳っ!それ以上霊力を消費すれば知佳の身体がっ!!』
下手をすれば消滅にも繋がりかねない危険な未来の可能性に禁忌は必死に知佳へと訴える。
だが知佳が止まることはないだろう。
禁忌が知佳を助けたい、そう思っているのと同じ様に知佳も禁忌を助けたい、そう思っているのだから。
(【霊力の欠乏。………ここまでか。】)
そんな焦る禁忌とは裏腹に黄泉は知佳の状態を一目見ただけで瞬時に看破する。
すると黄泉は自身の周囲を空中移動する4つの曲刀に切り裂かれない様に回避しながらそれぞれの曲刀の柄に軽く触れていく。
その時、黄泉の手から極黒魔とは違う魔が曲刀へと流れ込み、次の瞬間にはそれぞれの曲刀はまるで砂の様に曲刀の刃の先端から光の粒子となって消滅していった。
虚無魔
存在するあらゆるモノを消滅させる究極の魔であり、極黒魔ともう一つの魔を差し置き、魔の極地とも称された魔力。
黄泉の手から虚無魔を流された4つの曲刀は跡形も無く消え去り、それを確認した黄泉は知佳へと歩み寄ると知佳の首から下げられたネックレスに手を翳す。
そして目を瞑るや否や翳す手に神経を集中させ始め………。
【『神霊.極光』】
ただ一言、そう呟いた瞬間知佳のネックレスは眩いばかりの光を発し始めた。
みるみる内に消えていく知佳の身体の黒ずみ。
どうやら禁忌は知佳のネックレスに聞き覚えの無いがどうやら霊力の一種を送り込んだらしい。
知佳からすれば敵によって塩を送られたも同然であり、恐らく困惑している事だろう。
【分を弁えない過度の霊力の消費は身を滅ぼすぞ『妖』。………どうやら神霊は汝の身体に適応している様だな。】
黒ずみが消えても尚眩いばかりの光を発し続けるネックレス。
先程まで込められていた力とは量は勿論の事、何よりも質が段違いである証拠である。
(/ありがとうございます!やっぱりキャラは一体だけで、それとここの雑談グループを見つけたのですが皆さんあまり会話をしていないようですが、どうやって絡みなどの募集を行っているのでしょうか?)
>禁忌さん 黄泉さん
「……ッ?!…?!…訳のわからへんことぉ!」
状況が掴めない、自分でない霊力が己の身体に流れ込んでくる。
分かるのはこの溢れんばかりの霊力は禁忌さんがこのネックレスにした月のアクセサリーに込めたもの、そしてそれを引き出したのは目の前の敵であるということのみである。
理解できない…何故相手はそれをした?神霊が自分の身体に適応している?………考えてる暇はなかった、何はともあれ大事な存在である禁忌さんを苦しめた存在が目の前にいるのだ、何としてでも排除しなければならない…そう知佳は考えた。
あるならあるだけ使うだけ…たとえまた崩れ始めても構わない…
知佳は身体に流れ込んできた霊力の巡りを加速させる…限界まで…
極限まで加速させられた霊力は知佳の筋肉や骨を軋ませ続ける…しかしそれは関係ない、目の前の敵を倒す事だけを考えていたのだ。
過去に戦闘したとある少年から教えてもらった魔力による身体強化の霊力版だ…いわば電線へ送る電力を増やすような力技である…。
身体強化によって動きが加速し力が増長された知佳は目にも止まらぬ早さで目の前にいる黄泉さんへ向けて「発勁」を繰り出した、霊力による攻撃が聞かぬのならば力で…だ。
>雪花さん ルサルカさん 碧莉さん 由美さん 天音さん
「美味しい物と会話があればそれでいいと思うんですよ」と肉を食べながら言う
>八雲さん
(主)(Allでキャラを動かして、キャラが空いてたり面白かったりすると絡んでもらいやすいですよ、私もよく置いておいて流れたりしますから、あとはカッコで良ければお願いしますとか、横から失礼しますって名前の横に入れて絡みに行くとかすると参加出来たりしますよ、Allで絡みに行けそうなものを置いておいたりしてます)
(/キャラできましたので貼ります!作ってる途中で、二体目の案も出てきましたので合わせて掲示します。ゆっくり貼りますのでよろしくお願いします)
>如月知佳さん
知佳の心の中の動揺や焦り。
それらが手に取る様に理解出来る黄泉の表情は変わらない。
戦闘が始まってから知佳を観察する様な視線。
二人の実力を試す様な戦闘スタイル。
だが、目の前の敵を倒す事に全力を注ぐ二人はそんな黄泉の真意に未だに気付く事は無かった。
(【仕方ない。もう少しヒントが必要か。】)
心の中で苦笑する黄泉。
そんな時、知佳から目にも止まらない速さで発勁が繰り出される。
身体強化を限界まで施した知佳からの発勁。
それは並の実力者では見切る事はおろか、凌ぐ事さえ難しい筈だ。
………それなのに
【フム、限界までの身体強化を施したか。中々に良い筋をしている。】
知佳の繰り出される全ての発勁がまるで柳が舞うかの如く全て紙一重で黄泉にいなされていた。
顔色に焦り一つ無く笑顔を崩さない黄泉の顔を見ればどれだけ余裕を残しているかなど明らかである。
その動きは正に流水の如し。
黄泉自身スピードを出している訳では無い。
寧ろ速さという点では知佳の方が圧倒的に速く行動している。
では何故全ての発勁が当たらないのか。
一言で言ってしまえば動きに全く無駄が無いのだ。
発勁が当たる刹那、攻撃を避ける為に移動するのではなく、次の行動に移りやすい方向へ最小限の移動を繰り返しその結界攻撃をグレイズしながらいなしている。
まるで知佳の心の中が読まれているのではないか、そう錯覚してしまう程に優雅な動作をしていた。
言うだけなら簡単なのかも知れない。
だが身体強化を施した知佳の猛攻を前にそれを実行する事が如何に困難なのか、戦いに身を置く者であればそれだけでも黄泉の実力の一端が感じ取れる事だろう。
(『おかしい。………何故攻撃を仕掛けて来ない。』)
一方、知佳から霊力を流し込まれ少しだけ持ち直した禁忌は黄泉の一連の行動に違和感を覚えていた。
そう、黄泉は自分から殆ど攻撃を仕掛けていない、という事に禁忌は気付いたのだ。
実力差を鑑みれば禁忌の行動を咎めに来た黄泉が二人を制圧する事など容易い筈だ。
それをしないという事は
【【妖】よ。少しは頭が冷えたであろう。そろそろ冷静に話を聞く気になったか?】
そんな違和感を感じていると、黄泉はいなしていた知佳の飛び交う発勁を難なく止める。
両手で知佳のそれぞれの両手首を掴んで抑えているのだ。
知佳も身体強化をした上での全力を出している筈だ。
だが繰り返された発勁はそれ以上進む事は無く完全に黄泉に抑え込まれていた。
(『っ!?やはりそうか。黄泉は………。』)
黄泉のその言葉で自身の仮説に確信を持つ禁忌は知佳を止めようと呼び掛けた。
『知佳っ!お願いだっ!少しだけで構わないっ!攻撃を止めて黄泉の話を聞いてくれっ!』
極黒魔に襲われたダメージの為に知佳に咄嗟に駆け寄れず、その場から必死に知佳へと呼び掛ける禁忌。
知佳は黄泉を禁忌の敵だと判断して全力で攻撃さしている。
その勘違いを一刻も早く正さなければならない。
>禁忌さん 黄泉さん
「…っ……嫌や!此奴は…ウチの禁忌はんを苦しませた…
どんな理由があろうと許せへん………!
………絶対に…謝らせる…!」
禁忌さんの言葉に首を振る。
知佳は執着する対象に関する物事によってはかなり頑固な性格になるのだ…それと同時に怒りっぽい、過去守れなかった存在がいるからこそそのような性格となっている。
だから黄泉さんが明らかな害意があって禁忌さんに苦しい思いをさせたか否かなんて言うものは関係なかった。
理由はどうであれ禁忌さんは苦しんでいた、其れは紛れもない事実だ…如何なる理由があろうとも許せるものでは無い…その一心で行動していた。
両手が使えぬのならば増やせば良い…知佳の背中から2つの黒い手が出現する…禁忌さんなら見覚えがあるであろうあの時のものだ…今回は暴走していないためか形は普通の腕を保っている。
そしてその2つの腕はそれぞれ曲刀を出現させ知佳の脇の下を通るようにして黄泉さんへ突き出される。
>All
ドカンドカンと真っ黒い炎の音を響かせながら「ここはこれで終わりか、ボスには派手に暴れても周りには被害は出すなとは言われてるが、まあこれぐらいはいいだろう」と逃げ回る相手を追いかけ上の階に上がって行く
>如月知佳さん
新たに発生した日本の腕と曲刀を確認した黄泉は抑え付けていた手首から手を離し曲刀を回避するべく大きく後ろへ跳躍し知佳と距離を取る。
【フハハッ、【許せない。絶対に謝らせる。】か。……【妖】よ。一体いつまで勘違いをしているつもりだ?確かに我を貫く事は重要だ。……だが強さを伴わない我など戦場において何の意味も無い。無慈悲に全てを奪われて終わりを迎えるだけ。故に【妖】よ。【強くなれ】。どんな逆境でも己が我を貫き通せる程に。そして……我を謝らせられる程に……な。少なくとも今の汝では何も守り切る事は出来はしない、それどころか大切な者を―――【また失う事になるかもな】。】
知佳がここまで禁忌に固執する事。
そして先程の知佳の言葉を照らし合わせれば彼女が過去に大切な者を守りきれなかったであろう事は容易に想像がつく。
それを認識させる事で自らの今の強さを自分自身で受け入れられれば………そう思い黄泉は知佳に忠告すると共にまともに立ち上がれないであろう禁忌の方を見て………はじめて表情が変わった。
膝をつき知佳に必死に静止を呼び掛けていた禁忌の身体からドス黒い魔力がどんどん膨れ上がっているのだから。
(『しまったっ!極黒魔がっ!?くっ!』)
そう、これは極黒魔の暴走。
禁忌の計り知れない膨大な魔力を吸収していく間に一度は知佳によって止められた極黒魔が歯止めなく魔力を吸収しながら膨らんでいってしまっている。
このまま魔力を吸収しつづければ禁忌は間違いなく助からない。
それどころか知佳さえも爆発の余波に巻き込まれて只では済まないだろう。
何とかしようにも禁忌にはもうこれ以上極黒魔が膨れ上がらない様に押さえつけるだけで精一杯だった。
【世話の焼ける奴だ。】
事態を把握した黄泉は瞬時に禁忌に駆け寄ると禁忌の体内で暴走している極黒魔を丸ごと転移魔法を駆使して体外へと排出させる。
だがその瞬間、排出された極黒魔の塊は上空へ浮遊していく。
そして………極黒魔と共に吸収された全ての魔力がまるで弾丸の雨の様になって知佳へと降り注いだ。
理由は単純
この降り注いだ魔力は全て知佳が極黒魔からの吸収を防ぐ為に霊力を魔力へと変換し禁忌へと分け与えたモノに他ならない。
禁忌が魔力の所有権コントロールを失い、行き場の失った魔力は本来の持ち主の知佳へと牙を向き知佳を殲滅する様に降り注いだのだ。
『知佳っ!?危ない逃げろっ!!!』
その光景を目の当たりにした禁忌は咄嗟にそう叫ぶ。
自分ではどうしようも無かった。
もとより身体が立ち上がる事も覚束ない程に弱々しいのだから。
そして全ての極黒魔と吸収された魔力が知佳に直撃する直前
何かが瞬時に知佳の前に割り込み
魔力の弾丸の直撃と共に大爆発を起こした。
『知佳………知佳ああああああっ!!』
事の惨状に禁忌は知佳の名前をただひたすらに叫ぶ。
あの大爆発では無事では済まない。
どんなに良くても間違いなく致命的に近い重傷の筈だ。
次第に晴れていく爆発の煙。
その煙が晴れていたそこにあったのは
魔力の弾丸に背を向け知佳ごと倒れ込み知佳を爆発から守る様に覆い被さる黄泉の姿だった。
その黄泉の姿は痛々しいの一言。
左腕は肩口から吹き飛び千切れた左腕は無惨に地面に転がっている。
そして右腹部の一部が抉れた様に千切れ夥しい程の鮮血が広がっていた。
更に頭部からも大量に流血し、顔の左半分は血に染まっていた。
そんな重傷の状態。
にも関わらず黄泉は右目をゆっくりと開き、僅かに身体を起こすと下に敷いていた知佳に対して一言だけ静かに呟いた。
【……無事か?】
自分の事などまるでどうでも良い、と言わんばかりに。
そして知佳を見るその瞳は………どことなく穏やかな目をしていた。
>アルタイルさん、デネブさん
そうですね。手がかりがゼロの今では…地道に情報を集めていく他無いと思います。…それと、他の魔法使いさん達にもココちゃんのこと聞いてみませんか?もしかしたら行方を知っていたり、見かけたことがある可能性もあるかもしれませんから
(行方に関して現状では何も情報が掴めていないため、デネブさんの情報収集をするべきという案に頷きながら賛成する。さらに、例え学校関連だけではなく他の魔法使い達にも心愛について聞いてみるのはどうかと聞き)
>雪花さん、天音さん、ルサルカさん、聖良さん、由美さん、桜さん
……ううん、ごめんね?変な事聞いちゃって
(雪花さんへ言葉をかけた後、ハッとして自分がとんでもないことを質問していたことを自覚し苦笑を浮かべながら変なことを聞いたと謝る。幸い天音さんが話を逸らしてくれたため「そ、そうそう!牛肉って美味しいよね…!」と碧莉も話を合わせながら先程食べ損ねた肉を口にして)
>雪花さん 天音さん ルサルカさん 聖良さん 由美さん 碧莉さん
「ブロック肉焼けたんで細かくしておきましたよ」と真ん中に寄せる(シャトーブリアン)
>禁忌さん 黄泉さん
「………無事か…やって?…………………っ阿呆が!!」
黄泉さんよりも遥かに遅く極黒魔の暴走に気づいた咄嗟に別の障壁を発生させようとした…だが気づくのが遅すぎた…
空から降り注ぐ魔力の弾丸のような物に貫かれる……と思っていた…
……だが己の体を貫くはずだった其れは己に覆い被さった存在によって防がれた。
すぐさま状況を理解する、敵のはずだった目の前の存在…黄泉さんに守られたのだ…しかもその身体を犠牲にして…
湧いてきた感情は「怒り」だった、何故…何故彼奴のような存在は第1に己を犠牲にしたがるのか…そのような怒りだった。
素早く身体を起こした知佳は黄泉さんに怒鳴りつけながら1つの御札を黄泉さんへ貼り付けた、その札を中心に淡い霊力が黄泉さんを包み込む。
すると完全治癒ほどはしなかったが出血は止まるだろう。
>雪花さん ルサルカさん 碧莉さん 由美さん
>天音さん 桜さん
聖良「…甘辛の醤油ダレか、さっぱりとした塩ダレか…うーん、今回は塩ダレ!」
(大盛りのご飯と肉を幸せそうに食べているうちに、どちらのタレにつけて食べた方がより美味しいか、なんて疑問を持ち始める。
全くもって贅沢な悩みだが、一応両方のタレは用意していてどちらも使う予定ではある)
>如月知佳さん
知佳に貼り付けられた御札から流れ込む霊力。
それが黄泉の魔力の一つに吸い寄せられるかの様に一つに混ざり合って行く。
(【!?……この【妖】の霊力は……。………成程。禁忌とこうなるのは……必然だったと言う訳か。】)
融合していく魔力と霊力。
それは次第に新たな形へと変貌していく。
霊光.極光魔
治癒、浄化において他の追随を許さず死以外のどんな重傷でもたちどころに癒すという極光魔に霊力の性質が融合した新たな力。
霊光.極光魔は爆発によって吹き飛んだ黄泉の至る箇所の重傷を包み込むとあっという間に塞いでいく。
そして次の瞬間には戦闘開始時と変わらない姿となっていた。
傷の治癒が完了すると黄泉は禁忌へと近づき霊光.極光魔にて即座に禁忌の傷を治していく。
【全く、世話の焼ける奴だ。】
『何故……私や知佳を助ける……?黄泉は私を咎めに来たのでは無いのか……?私は霊力という魔力とは違う力を自ら受け入れてしまった。『魔』という力の可能性を後世に残していく、という約束を私は破ってしまった。………私を………責めないのか?』
【何故汝を余が咎めなければならん?汝は魔力が他の力と融合する事でさらなる可能性が生まれる事をその身をもって示した。……寧ろ感謝したいぐらいだ。】
自分と知佳を助けた黄泉に混乱している禁忌。
それは普段決して誰にも見せる事のない『素』が出ている事からも確定的だ。
知佳も気付いた事だろう。
禁忌の一人称が……変わっている事に。
そう、これが本当の禁忌。
全ては『最凶の禁忌』という名と共に負ける事が許されない使命、そして自らを狙う数々の悪党への威厳の問題から自らを強く見せる為。
その為に禁忌は強く振る舞わなければならなかったのだ。
【もう一人で宿命を背負い続ける必要は無い。もう良い頃合いだ。そろそろ余も元の鞘に戻るのも悪くなかろうよ。………禁忌。汝がいつか………挑戦者として余と対峙する日を心待ちにしている。】
そう、その言葉は黄泉という古の魔の時代の覇権を牛耳った付喪神の現世の降臨を意味する。
最凶の禁忌、という二つ名の更に昔よりまことしやかに囁かれた黄泉の呼び名。
魔神の名と共に。
【さて、少し失礼するぞ。】
『えっ?……っ!?……よ……黄泉……っ!?』
そんな時だった。
黄泉は徐に禁忌をお姫さま抱っこすると知佳の元へと歩み寄る。
そして知佳の元へ禁忌を下ろすと深い深呼吸を一つはき、知佳へと顔を向けた。
【汝には借りが出来たな。先程は感謝する。さて、禁忌から聞いたかも知れんが改めて自己紹介させてもらおう。余は黄泉。禁忌が創り出された大鎌のオリジナルとなった大鎌に宿りし付喪神だ。【妖】。汝の名は何という?】
自分には敵意が無い、という事を最大限表に出し知佳に自己紹介する黄泉。
果たして知佳はそんな黄泉に何を思うのだろうか。
>天音さん、雪花さん、桜さん、碧莉さん、由美さん、聖良さん
暫くの間、具体的には桜さんが来たあたりからあまり目立たないように話さず影に徹してたルサルカは…実の所を言うと、内心どうすればいいかわからずに黙っていた。というのも…悪側から離反する際に桜さんとも戦ってたので、ルサルカ視点だと「指名手配犯(ルサルカ)が見つかったら不味い相手と出くわした」という風になり……悟られないように静かにしていたのだ。最も、桜さんの情報力のことだからバレてるかもしれない、とも考えている。だから、ここからは普通に話すことに決めた。
ルサルカ「生産者の話だったんだろうな、質問の意図。まぁ肉と言えば焼く、っていう認識が多いな、生で食べるのもたまにあるらしいけど。焼いたぶん味も変わるし、食感も変わる。色々な食べ方ができて、楽しみつつも空腹も満たせる…食事、もといメシの醍醐味みたいなものだな。(桜さんの方を見ながら)ああ、今更だけど肉美味しいよ、ありがとな。」
きっと雪花さんの質問の意図は、「言葉どおりそのままで、彼女からすれば「人の肉」以外の肉は馴染みないのだろう」とは思いながらも、それは口には出さずに会話する。
(思ってた以上に、この子は俺たちからすれば「異質な生き方」をしてそうだな…その生き方がほかと違うこととかも、本人は大して気にしてないどころか、気づいてすらなさそうだし。……引き続き見守っておこう。)
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