奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
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>東野桜さん、斑鳩刹那さん、十夜さん
『ねぇねぇ桜。桜は何をお願いするの?』
この様な人がごった返す神社でも多くのボディーガードを同伴させてくるお嬢様が何をお願いするのか。
ふと疑問に思ったユーリは好奇心に駆られて徐に質問してみた。
>東野桜さん、斑鳩刹那さん、十夜さん
(ネーム間違えました)
『ねぇねぇ桜。桜は何をお願いするの?』
この様な人がごった返す神社でも多くのボディーガードを同伴させてくるお嬢様が何をお願いするのか。
ふと疑問に思ったユーリは好奇心に駆られて徐に質問してみた。
>禁忌さん
「……禁忌はんはずるいお人や………
…そやねぇ……ほかんとこは知らんよ?でもここでお祈りをするんとお金の音を聞いた誰かさんがその願いを聞いとるん。
その願いを聞いた存在が叶えたげる思い、実行したるんよ。
人と仲よぉなりたい妖はいっぱいおんねん、せやから神ん真似事をしとる子が願い叶えたげて…んで仲よぉなる、其れがこん神社で起きる「奇跡」や。
……もしかしたらヒトの言う神はんもここに居るんかもしれへんけどなぁ…もしおったら妖んことも見とくれんかなぁ…」
見事なギャップ萌えというものを見せてくる禁忌さんに少し顔を赤くしながらもボソリと呟いた。
その後普通に顔を上げると自身の考えを語り出す。
知佳は神の存在を知らない、今まで見た事も話したことも無いため人の言う神様が存在しているのか検討も付かない。
だが人の願いを叶えるのは神様だけではないだろう、なろうと思えば人から不可視の存在になれる妖は気まぐれに人の願いを叶えることがある。
その動機は様々な種類があるが知佳のように人との共存を夢見た存在もきっと居るはずだ。
しかしもし妖が関係ないところで「奇跡」が起きるならばそれは神様の仕業なのだろうか…そしてその神様は妖の存在を認知してくれるのだろうか…
>如月知佳さん
『人や妖、神が共存し交友を深める神社………。神秘的で素敵じゃないか。』
知佳の考えを聞いた禁忌は素直にそう感じた。
普通であれば交わる事の無い種族同士が交友を深め、笑顔を振り撒く。
夢物語の様にも聞こえるがそれはとてもロマンに溢れている。
そして何より………知佳の最後の言葉に込められた感情が禁忌は気に掛かっていた。
――妖んこともみてくれんかなぁ――
それは他ならない知佳自身の事を言っている様に感じたから。
『知佳。これは私個人の考えだから聞き流してくれても構わない。最終的に願いが叶う者は皆『自分の願いが必ず叶う』と最後の最後まで信じ続けている。我は神が叶える願いとは最後まで願いが叶うと信じ続けた者の背中をほんの少し後押しする事だと思っている。ただ信じ続けるだけ………だがそれはとても困難な事。その対象が願いであれ、強さであれ、人であれな。時が経てば様々な理由から迷いが生じそれが信じ続けるという行為を阻害する。だから知佳。もし迷いや困難に相対し悩んだ時は………我を呼んで欲しい。知佳が苦しんでいるなら必ず駆け付ける。』
心が弱った際、人は自然と理解者を無意識に求めてしまうものだ。
だからそんな極限状態で助けを求められる存在というのはその人にとってそれだけ信頼されている証という事なのだろう。
『我は神でも無ければ妖でも無い。………だが魔の世界であるならば奇跡を起こす事は出来る。』
そう言いながら禁忌は振り袖のポケットに片手を入れると何かを握り込みながら意識を集中させる。
するとその握り込まれた何かは淡い光を放ち始めた。
次第に光は収まり禁忌がその手の平を開くとその何かは光の影響かキラキラと淡く綺麗な色彩をしていた。
それは虹色に光輝く三日月のアクセサリーだった。
『知佳の願いは必ず叶う。これは御守代わりに持っていて欲しい。デザインは知佳が尤も大切にしている者の名前をモチーフにしている。我の力も込めてあるから身に付けている限り霊力が増幅していく。………そしてその色は………我とその色を好きだと言ってくれた知佳を結ぶ………架け橋の色だ。』
知佳が好きだと言ってくれた虹色。
それをこのアクセサリーの色彩とする事で言外のメッセージを籠めていた。
そのアクセサリーを見て我の事を時々で良いから思い出して欲しい、と。
>禁忌さん
「……禁忌はん…ウチ…鈍臭いからコレを友情の証としてくれんか………の意味でくれるんか考えすぎて分からんくなってもうた…
せやけど心がこもっとるんは分かる…初めてやこげなんもん貰ったん……ホンマに綺麗なお月様や…禁忌はんと同じ色で…輝いとる……ホンマに…おおきになぁ…」
禁忌さんの前半の言葉、そして渡された虹色の三日月型のアクセサリーを受け取ると手の中で様々な色彩の光沢を放つそのアクセサリーをじっと見つめていた。
自身はこんなにもちょろい妖だったろうか、いくつもの褒め言葉とこのアクセサリー…そして人類との共存を望みながら道を踏み外しそうになった自分を止めてくれた事が重なり禁忌さんがとても好ましく思えるようになった。
しかし先程の質問から察するに日常的な知識以外は詳しくないのかもしれない、だから友として褒め言葉などをくれた可能性もある。
…そもそもとして禁忌さんにも想い人がいるかもしれない…
そう考えると少しだけ心が痛むが貰ったお礼として贈り物くらいはしても良いだろう……。
「………ウチからも贈り物を渡すよ。ウチという存在を形作る霊力…その純粋な輝きを…禁忌はんが綺麗や言ってくれたウチの「色」と禁忌はんの素敵な「色」を…」
禁忌さんから貰ったアクセサリーを知佳はネックレスのようにして着用した、と言っても穴は開けていない、淡い光の霊力で作った紐を自身の首と繋げたのだ。
それに触れて少しだけ微笑むと両手を絡み合わせて閉じる、戦闘時とはまた違った集中の仕方をしながら手の中に霊力を放ち続ける、されど外には漏れぬように。
数分ほど手の隙間から淡い光を漏らしながら霊力を放ち続けていたが溢れる光が収まると両手を開いた。
そこにあったのは内部で緑と白…そして虹色の光を放つ球体がまるで星のようにして浮遊し続ける半透明の宝石だった。
秘めたる思いを込めたマーキースのような形状のそれを知佳の手から離れ禁忌さんの目の前で浮遊させる、コレが知佳の禁忌さんへの贈り物だ。
>斑鳩さん 十夜さん ユーリさん
「願いか、特に無いな、ただここらで食べれないやつがあるからって来てやっただけだ」そう言いながら手に持ってるものを渡して祈りの動作をして飲み物だけを受け取り「そういやそちらのボスは来てないの」とタピオカジュースのストローを回しながら言う
>東野桜さん、ユーリさん
刹那「疾風さんは最近見ていませんね。大海原グループのこともありますし、色々忙しいのでしょう。……それにしても、ここらでしか食べられないものですか。確かにここ、色々な屋台がありますね」
ニシのボスについて聞かれたものの、そもそもボスとアジトで会うことなど滅多にない。帰ってくるのもいつになるか分からないと軽く溜息をつきながら、桜さんの持っているジュースのカップに視線を移した。
今まで人ごみで気づかなかったが、初詣ということもあり多くの屋台が出店している。焼きトウモロコシやたい焼きといった昔ながらのものから、タピオカジュースやSNS映えしそうなスイーツといった最近の流行を捉えたものまで、その種類は様々だった。
>東野桜さん、斑鳩刹那さん、十夜さん
『『ここらで食べられないやつがある』か。………ア……アハハハ……。…た…確かに色々な出店があるね。』
桜と刹那の『ここらでしか食べられないもの』発言を聞いた瞬間から急に余所余所しい態度を見せ始めるユーリ。
その証拠に会話の節々に動揺が見て取れる様であり、何かあるのは誰の目に見ても明白だった。
>雪音さん 天音さん 瑠音さん 月さん 雪花さん
>翼さん 神威さん 知佳さん 了さん
凛夏「み、見つかっちゃった…え、えと、どうしよ…」
(神威さんに見つけられリアクション小さめに驚くと、木の陰から出て歩き出す。ここから凛夏は鬼側になるので皆さんを探しに行かなければならない、雪音さんはここから見える距離にいるから捕まえられる
…が、そんな形で捕まえて良いものか、と凛夏は腕を組みながら悩んでいた)
>雪花さん ルサルカさん 碧莉さん 由美さん
>天音さん 桜さん
聖良「ま、まぁ滅多にない機会ですし…せっかくなので頂いちゃいます!」
(目の前で焼かれていく高級そうな肉を前に、もう躊躇う気持ちなど微塵もなく、美味しそうな匂いに釣られ流れに身を任せて焼き肉を食べさせてもらうことにした
…しかし、全部が千円越えとはどんな味なのか想像もつかない、住む世界が違うと感じた瞬間だった)
>如月知佳さん
『……綺麗だな。ありがとう知佳。大切にする。』
知佳からの贈り物を手に取った禁忌は知佳と似た仕草で手を宝石に翳すと意識を集中させていく。
すると球体の宝石をしっかりと固定する白く輝く台座、そして台座から伸びていく白い光はそのままリングを形どっていく。
そう、魔力により生成されたのは指輪だった。
しかも魔力は極光魔が使用され、知佳の宝石を守護するかの如く4本の爪がしっかりと宝石を固定している。
その完成した指輪を見て何やら禁忌は悩んでいた。
どうやらどの指に填めるべきかを決めかねている様だ。
そして悩む事数十秒。
決心がついたのか、禁忌はその大切な指輪を…………左手の親指に静かに填める。
その意味を禁忌は知っていた訳では無い。
それは今の今まで悩んでいた事から見ても明らかである。
左手の親指………それは『前進』。
愛や目的、願望の成就に向かい前に進む。
他にどんな困難にも立ち向かう、という意味合いが含まれている。
それを知ってか知らずか、禁忌は左手の親指に指輪を填めた。
それならばこの場合………その意味が誰に宛てられているかなど………火を見るよりも明らかだ。
>斑鳩さん ユーリさん 十夜さん
「りんご飴と言うやつは初めての味だし、色々とな」と色んなものを買いに行かせ「全くここは、楽しいな」とはしゃぎ気味に言って色々とキョロキョロして「あまりにも楽しすぎて」と咳払いをしたあと我に返る
>雪花さん ルサルカさん 碧莉さん 由美さん 天音さん 聖良さん
「子牛の段階からうちのグループが関わってますから、色々と安心できますし、ホテルなんかでも使ってますし」と肉を食べてる間に言って「うちのグループは色々な事業に幅を広げていて、お店に旅館やホテル服屋に運送業最近は旅行業界にも進出してて、個人資産も沢山」と店のテレビで写真付きで東野グループのことが流れている
>禁忌さん
「!…………」
しばらく無言で禁忌さんの様子を眺めていた。
互いに魔力、霊力を使用してアクセサリーを加工することが禁忌さんにも可能だろうと知佳は思っていた。
なので静かにどのように加工するのかを眺めていたのだ、しかしそのアクセサリーが指輪になったのを見て驚いた表情と共に片耳がピンと立った。
密かな思いの込めた宝石が指輪になるということは知佳とってかなり大事なのだ…
そして左手の親指に禁忌さんが指輪を嵌めたのを見てもう片方の耳と尻尾がピンと立った…しばらく口をパクパクと開閉させていたが1度首を振った後に言葉を発する。
「禁忌はん……そん指輪親指に付ける意味…分かっとるん…?
親指んつけるのわな?…前進…好きなもんや目的に…叶えるん為に突き進むっちゅう意味やったはず……
…禁忌はんは…好きな人おるん?それとも叶えたい夢…あるん?」
知佳はいつか番を持つという夢を持っていた、そしてその番に成就する前の恋というものも調べていた。
人の情報が多くそれが簡単に調べることが出来る今の世の中妖である知佳も花言葉や指輪の付ける位置についてのことも調べたことがあった。
まっすぐ禁忌さんの目を見て話していた、どうしても知りたいことだったのだ。
>神威くん、了さん、知佳ちゃん、凛夏ちゃん
雪音(や…やば…見つかった…?まずい…最後まで残りたかったのに…)
(どうにか移動を考えるが、移動するには縁側の下から出る必要がある。そうなると…完全見つかってしまう。つまり、移動手段がないのだ。じっと息を潜める事しか出来ない。ただ、最早バレバレなこの状態で、じっと動かずにいた。)
雪花「ん…ちょ…と…で…!」
(恐らく襖を開けたらすぐわかるだろう。かしょーん、かしょーん、と言う音。マジックハンドを動かして、背伸びをして顔は真っ赤。ぷるぷるとつま先立ちで、何とか上の棚に隠れようとして…隠れる事が出来ずに今までここで奮闘していたのだ。だから、誰が来ても気がつかない。そして、残念な事に、その上の棚には全く届いて無く、届く様子さえ無かった。)
>ルサルカくん、碧莉ちゃん、由美ちゃん、 聖良ちゃん
雪花「ほうほう…これは…どんな人のお肉です?」
天音「え?」
(それは、どう言う意味?と天音も思わず凍りついた。不気味過ぎるワードだったからだ。お肉が焼かれるのをジーっと見ては、そんなことを雪花は言ったのだ。)
雪花「そのままでも美味しいお肉もありますが、これは焼かなきゃ美味しくないです?」
>東野桜さん、ユーリさん
刹那「あはは、確かにこういった所は見てて飽きませんよね。……そうだ、あそことかどうでしょう?『たまごせんべい』というのですが、結構おいしいんです」
桜さんのはしゃぐ様子に思わず頬を緩めながら、一つの屋台を指さす。そこでは大きなえびせんべいにソースを塗り、目玉焼きを乗せた軽食が振る舞われていた。
お世辞にも豪華とは言えず値段もお手頃のものだが、逆に桜さんには新鮮なのでは。そう思いながら、屋台の周りではしゃぐ人たちを眺めていた。ちなみにユーリの様子には気づいていたものの心当たりはなく、三人で食べに行かないかという調子である。
>ユーリさん 刹那さん 十夜さん
「その美味しそうな名前の物早速食べよう、全部食べて回るから」と仮面では分かりずらい物の大はしゃぎしていて「ん?10枚ほど買うかな」と並ぶ時点でソワソワし始める
>雪花さん
「…………ここか…どないするかァ…ここら大人として見逃すべきなんかなぁ……それとも声を掛けたるんがええんか…?」
物音がする押し入れをほんの少しだけ開ける。
するとそこには必死で上に登ろうと…しかし全く届く気配の無い様子の雪花さんがいた。
あんなに頑張り続けているのだから見守るべきか…それとも声を掛けてあげるべきか…
悩んだ末取り敢えず怪我しそうになったら声をかけるがそれまでは少しだけ見守ることにした。
まぁ振り返れば直ぐに見ていることはバレるだろうが。
(/あの、ここの主様は今現在低浮上なのでしょうか?代わりに参加許可を出すような副主様もいらっしゃらないとお見受けしますが....)
>如月知佳さん
好きな人と叶えたい願い。
どちらもあるにはあるが、簡単に答えていい事でも無い故に少し考え込む禁忌だが、意を介して口を開いた。
『叶えたい願いはある。2つほどな。………少し長くなるが我の事について話させて貰う。我は創造主の夢の実現の為に創造された存在。創造主の名は『烏丸桐恵』。ニシの組織の初代頭領を務めていた稀代の天才と言われていた。だがその叡智に縋り甘い汁をノーリスクで堪能しようとする愚者を見過ぎた事で力に縋ろうとする者達の愚かな思考を根本から塗り替えたい。そう考えた桐恵は圧倒的かつ絶対的な力を持った意志あるこの世の魔に関わる全ての悪党にとっての天敵とも言える抑止力となる存在を創り出す結論に至り『最凶の禁忌』である我を創造した。桐恵は語った。人間が絶望的な未来に相対しても決して屈さず誰もが己自身を練磨し可能性という無限に広がる未来を胸を張って歩んでいける。そんな尊い本当の強さを人間達が自分自身の手で育み切磋琢磨する。………そんな夢物語の様な未来を切り開く事が自身の夢だと。荒唐無稽な夢、誰もがそう感じるだろう。だが不思議と否定する気が起きなかった。桐恵は理解していたからな。自分自身が選んだその前人未到の未来がどれ程困難……いや、不可能な事なのかを。同時に悟ったよ。どんな困難が立ち塞がろうとも絶対に揺らぐ事の無い存在。それを桐恵は求めていたのだと。』
絶対的な力による抑止力。
確かにそれは力こそが全てを語る戦いの世界においては有効である。
その上、他者を利用しようとする狡猾な輩ほどその身を持って痛い目を見なければ理解出来ないものだ。
しかし……それはある前提の上で成り立っている理論でもある。
そう、禁忌自身が人々から忌み嫌われ、恐れられるという反面教師の様な存在となってしまうという前提が……。
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