奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
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>紅紅葉さん、ユーリさん
「久しぶりだね。その調子だと、黄泉からもらった感覚も上手く使いこなせてるようだし。……銃を本業にしてる刹那と同格に戦えるのは、お世辞抜きで凄いと思うよ」
名を呼ばれると、彼は柔らかく微笑む。その後移した視線の先には、ゲームのリザルト画面が表示されていた。
そこに示されていた二人の点数は、何と同点。店長が中々戻ってこないのは、人払いもそうだが引き分けの扱いをどうするか迷っているのも原因だろう。銃を覚えたばかりの紅葉がここまでの成果を出したことに、十夜は本心から驚いていた。
「気にしないで。……それに、ずっと感覚がなくなってるわけじゃないから。長時間銃を構えてるのは難しいけど、日常生活ぐらいなら難なく送れるよ」
軽く体を起こすと、そっとユーリの頬をなぞる。空いている方の手でユーリの背中に触れると、慰めるように優しく抱きしめた。
「長く本気を出しすぎると、体が機能しなくなっちゃうみたいでさ。……驚いたよ。まさかユーリと紅葉が、私と同じぐらい銃を使えたなんて。
これからは、私は二人のサポートに回るよ。……でも、絶対に二人を傷つけさせはしない。例え、私の命に代えても」
前線で戦えなくなったとはいえ、光魔と黒魔、無魔の力はかなり強力なものである。万が一のことがあれば自分が肉盾となると、明るく笑いかけた。
>十夜さん
「『凄い』……ですか。………その言葉は刹那に贈ってあげて下さい。先程の私の2丁拳銃スタイルは刹那の2丁拳銃の戦闘スタイルを私なりにアレンジしただけです。」
模倣しただけ、と呟く紅葉だがそれでもここまでの技術を1から身に付ける事は並大抵の努力が無ければ成立しない。
この事実だけでも紅葉のスコアは称賛に値するものであることは誰の目にも明らかだ。
「前から考えていたんです。私が今の刹那にしてあげられる事は何なのか、と。刹那は組織に身を染める前にイジメから自殺を試みて死にかけたという重い過去を背負って生きてきました。周囲からも本家からも蔑まれ蔑ろに扱われる事が多かったと思います。ですから私は刹那がどれほど凄いのか、という事を一人でも多くの人々に伝えたい。……そう思ったのです。斑鳩刹那の銃は………これほどの人々を魅了し大切な者を守る事が出来るのだと。それに今は………もう一人心強い協力者も居ますからね。」
そう言い紅葉が向けた視線の先には刹那に抱き締められるユーリ。
そう、ユーリも紅葉のサプライズとも取れるこの計画に協力している側だったのだ。
「特にユーリは必死でしたね。『刹那の銃の凄さを一人でも多くの人々に伝えたい。だから自分に銃の扱いを教えて欲しい。』とせがまれた時は余りの純粋さに嬉しい反面少しだけ嫉妬してしまいましたよ。」
周囲から認められ褒め称えられる事の喜び。
それを刹那に少しでも知ってもらいたい。
そんな刹那を想う心から用意した形なきサプライズプレゼント。
果たして刹那は喜んでくれるのだろうか。
少しばかり不安もあるが反面期待もあるというドキドキを紅葉は味わっていた。
「少々回りくどく不器用だと思われるかも知れませんね。こんな形で刹那に感謝の気持ちを伝える事ぐらいしか思いつかなかったのですから。」
それでも後悔は無い。
紅葉にとって刹那は家族であり姉である。
刹那には今まで苦しんで生きてきた分に見合う幸福が訪れて欲しい。
幸せになって欲しい。
それが紅葉の願いだった。
>斑鳩刹那さん
『刹那に内緒で前から紅葉と特訓してたから。刹那に周囲から認められ褒め称えられる事への喜びを知って欲しい。そんな想いから紅葉が刹那の銃の型を人前で披露して刹那の銃の凄さを知ってもらおうと計画していたの。……私はそれを聞いた時にそれで少しでも刹那が喜んでくれるなら、と思って協力していた。刹那の銃は………こんなにも沢山の人々を惹き付け大切な者を守る事が出来る強さがある、と一人でも多くの人々に伝えたかったから。』
明かされる紅葉とユーリの二人によるサプライズ。
それはイジメや異端の力が原因で本家からも疎まれていた刹那には色々な意味で心動かされるサプライズかも知れない。
『悲嘆する事も卑下する必要も無い。刹那にだって刹那にしか無いモノが沢山あるのだから。』
抱き締められたまま、ユーリは淡々と刹那に告げる。
尤もその顔は僅かに恥ずかしさから赤みを帯びているのだが……。
>紅紅葉さん
「あのスタイルを模倣するだけでなく、アレンジできるなんてね。貴女はもっと、その技術に自信を持つべきだよ。……そして、有難うね。刹那のためにここまでしてくれて。きっと刹那も、喜んでくれると思う」
十夜は微笑んだまま感謝を伝え、紅葉の頭を撫でる。その表情には、紛れもなく紅葉やユーリへの感謝が滲み出ていた。しかし頭を撫でる手を止め、少し遠い目をしながら呟く。
「でも、忘れないでほしい。どれだけ多くの人に認められ称賛されようと、本当の意味で救われることはない。……本当に人を救うのは、『心からの愛情』だよ。そして『心からの愛情』に、人数は関係ない。……もし今回のことで刹那が救われたとしても、それは二人の感情によるものだから」
神として紡ぐ十夜の言葉には、どこか重みがあった。多くの人に崇められ畏れられる立場でありながら、なぜ彼は一人の人間の夫となったのか。その答えを暗示するような語り掛けをした後、再び笑顔で紅葉に向きなおる。
「さて。………そろそろ店長さんの所に行かない?ケーキがどうこうって言って、貴女を探してたから」
>ユーリさん
「っ!………ありがとう。ユーリも紅葉も、本当にありがとう」
二人の目的を知り、刹那は確かに目を潤ませる。刹那の銃を模した紅葉のプレイングは、確かに観客を魅了していた。それを思い出すと、胸が熱くなっていく。しかし、それ以上に心に抱くものがあった。
「……でもね。私は多くの人に称賛されたいわけじゃない。…………母さんと禁忌と、紅葉とユーリが私を認めてくれれば、それで十分だから。他人に嫌われようが、疎まれようが構わない。………だから、お願い。私を『愛して』」
紅葉やユーリのしてくれたことには、もちろん感謝している。しかし刹那はそれ以上に、家族の心からの温もりを求めていた。研究所の人達に愛してほしい、他の人のように捨てないでほしい。
刹那は無意識のうちに、縋るような瞳でユーリを見つめていた。
>メールさん 東野さん
「でしょ?ここはまだ人の手が届いてないからさ、僕にとっては居心地がいいのさ。
別に人の手が届いているところが居心地悪いとは言わないけどここは故郷に少しだけ似てるから…、それにここはいつでも涼しいから涼めるんだよ。」
辿り着いた開けた場所、真ん中には大きな湖がありそれを背に振り向いてメールさんに話しかける。
もっぱら人工物の一切ない場所で育ったアリスタにとってこのような人の手の入っていない場所は故郷を思わせる場所だった、そしてこれは癖のようなものなのだがアリスタは気に入った場所を気に入った存在に共有しようとする。
今回連れてきた湖もそのひとつであり人魚であるメールさんも居心地が良いのでは?と考えたのである。
>了さん
………
(外はまだ出てないみたいだね。じゃあ、中から探しているんだ。外からは丸見えだけど…中ならそうは見つからない筈!)
(そう考えて油断していた。そうお菓子が溢れていたのに気がついていなかった。そして…コンっと…また一つ…お菓子が床に落ちる音…)
(あっ、と振り返る瑠音。それと同時に、近くに誰かいるような気がした。)
>ひかりちゃん
じゃあ、私もいくよ。アルタイルさんに会えたらいいな。
(アルタイルなら、終息した後の復旧作業をしているだろう。それなら近くにいるかもしれない。そう思って、アルタイルを探すのについていくつもりだ。)
>十夜さん
笑顔で店長の所へ行かないか、と提案される紅葉だがその歩みが必要無いと判断するのは直ぐの事だった。
「ゴメンゴメン。待たせてしまっt――」
疎らな人込みを掻き分け副賞のショコラケーキの入った箱を持ってくる店長。
だがその箱は次の瞬間突如目の前の空間から現れた黒いローブに瞬く間に包まれると何も無かったかの様に消えていった。
「……………えーと、もしかして紅さん。何かのマジックかな今のは………?」
「フッ。……ええ。その様なモノですよ。……フフフッ。」
この仕業の下手人に思い切り心当たりのあった紅葉は口から漏れ出る笑いを必死に堪えながら肯定していた。
言うならば最高級の肉を目の前に差し出されたさながら猛獣の如し。
絶対に渡さない、という言外のの意志が見て取れるようだった。
(「そんなに焦らなくても逃げませんよ。……禁忌。」)
今頃好物のガトーショコラの箱を目の前に紅葉達が帰ってくるまでお預けをくらっているお騒がせな相棒を想像し紅葉は思わず苦笑を漏らしていた。
と、そこで何かを思いついた紅葉は十夜に振り返ると笑顔で話し始める。
「ところで、もし良かったら十夜さんも研究所へどうですか?先程のお礼もしたいですし貴方とはもう少しお話してみたいので。」
珍しく饒舌に話す紅葉の雰囲気はどこか柔らかい。
どうやら紅葉は十夜の事を知らず知らずの内に気に入ってしまっているようだ。
>斑鳩刹那さん
『そんなお願いが無くても私は刹那の事はとっくに認めてるよ。私だけじゃない。紅葉も、禁忌も、そして『母さん』もね。………ねぇ、刹那。これから研究所に来ない?』
何か含みがある様なユーリの提案。
その証拠にどことなくソワソワしながら何かを期待する様にユーリは刹那を誘っていた。
何かしらあるに違いないだろう。
>紅紅葉さん、店長さん
「相変わらずだね彼女は……お誘い有難う、紅葉。お言葉に甘えさせてもらうよ」
黒いローブの正体に苦笑を漏らしつつ、紅葉の提案に乗る。彼女の肩に軽く手を添えると、店長や客から見られない死角へと紅葉を誘導した。刹那とユーリがいるだろう方に一瞬視線を移すも、すぐに紅葉に向きなおり呟く。
「あちらはあちらでいいとして、こっちは待ち人もいるようだし早く戻ろうか。……さあ」
十夜が言葉を切った瞬間、一陣の涼やかな風が吹く。彼と紅葉の周りには、研究所へと目的地を指定した転移魔法が展開されていた。
>ユーリさん
「……来るも何も、私の家は研究所しかないよ。それにしてもどうしたの?」
家に帰ろうという話だろうが、ユーリの表情にはどこか含みがある。それに対して疑問を抱きつつも、素直にユーリに従った。
>もふさん(/上げます)
えぇ、今帰るのは少し惜しいから…
(と、視線が迷子になりながら少々恥ずかしそうに告げて。星奈自身、まだもふさんと一緒にいたいのだろう)
>アリスタさん、桜さん
故郷に似てる、かぁ……何となく分かる気がするよ。住んでいる場所とは違うけど…この澄んだ空気や優しい日の光は、どっちも変わらないもん
(と、空を見上げて深呼吸をしながら話して。アリスタさんの思惑通り、メールにとってもここは居心地の良い場所であったようだ)
>月さん
OK。それじゃあ早速行ってみよー!
(月さんが自分について行くことに同意すると、「行ってみよー!」と元気よく手を挙げて。少々テンションが高いように見えるかもしれないが、少しでも場を笑顔にさせようとしているのである)
>斑鳩刹那さん
『フフ、それは秘密だよ。着いてからのお楽しみ♪』
唇に指を当てウィンクしながら笑顔で答えるユーリ。
妙にあざとく見えるその仕草は見た目以上に魅了されるモノがあった。
『刹那。傍を離れないでね。』
ユーリのその一言と共に現れる黒のローブ。
それはユーリと刹那を包み込むと瞬く間にこの場から消えていった。
烏丸研究所玄関前
黒のローブは一瞬にして研究所の玄関前に姿を現す。
そして二人の姿を開放するとあっという間に消えていった。
『さぁ刹那。刹那から入って。』
入口前に立つとユーリは態々刹那から研究所の中へ入る様に諭す。
先程から勿体付けている事と何かしらの関係がありそうだが果たしてそれは何なのか。
>十夜さん
「ええ。そうしましょう。早くしないとサプライズに間に合わなくなりますからね。」
そう言うと紅葉と十夜の周りの展開された転移魔法が発動し、二人はこの場から一瞬にして消えていった。
>烏丸研究所応接室
研究所応接室にて展開された転移魔法。
そしてその転移魔法は二人の姿を出現させた。
「………良し。刹那達はまだ来ていない。どうやら間に合ったみたいですね。ありがとうございます十夜さん。そしてようこそいらっしゃいませ。」
到着した紅葉は刹那がこの場に居ない事をしきりに気にしていたが、その姿が見えないことを確認するとホッと安堵の息をついていた。
どういう訳なのか、それは十夜なら即座に気付いた事だろう。
照明が落とされた妙に薄暗い部屋の中。
それでも夜目が利く者ならぼんやり見渡せるであろう部屋の壁にデカデカとあるスクリーン。
そのスクリーンに写し出された文字を見れば。
そこにはこう書かれていた。
『斑鳩刹那歓迎会』
>ひかりちゃん
おー!
(そう言って真似して右手を上げた。アジトを進んでいて、今は半分くらいだろうか?更にひかりちゃんと進んでいく。つまり、目指すは最上階。やや大きめのアパートぐらいのアジトにしては小さめ。慎重に警戒して進むなら時間は掛かるか、普通に歩くなら…数分で最上階へ行けるだろう。)
>all
(絡みたい方どうぞー)
……(学校が終わり、寺の仕事も片付けて、暇を持て余していた。普段は読書をして過ごしているが、読書する気にはなれない。)
外に出るか。
(彼は何かに引き付けられように外へ出た。行くアテなどないが。)
>天音さん 瑠音さん 雪花さん 翼さん 神威さん 知佳さん 月さん
カーテンの裏から落ちたお菓子を見て疑問は確信に変わり、慎重にカーテンをめくって瑠音さんと目を合わせる。
了「まずは一人、見つけたぜ!」
瑠音さんの頭に手を軽く置くと次の人を探そうとする。
>ALL
華「そこまでやるなら、私だって容赦しないわ!」
華もサーベルを構えて、上空に漂っているワンダーバブルに閉じ込められた未唯に向かって跳び上がる。そしてすれ違いざまにワンダーバブルごと斬りつける。
未唯「うぐぅ!?へへ、残念だが威力不足だなぁ…」
なんとか防御を成功させて、ダメージを軽減させつつ再びビルの屋上に着地し、華もそれに続く。
未唯「面白くなってきたなぁ!!」
華「え!?ま、まだやるの!?」
未唯「もっと楽しんでいこうぜ!」
その後も未唯と華は(未唯が強引に)戦いを続け、夜も更けていった…。
>烏丸研究所応接室
十夜「うん、お邪魔するよ。……嗚呼なるほど、やけに焦っていた理由はそれか。有難うね、私の孫にここまでしてくれて」
応接間の薄暗さに目を瞬かせながら、不思議そうに部屋を見回す。しかしスクリーンに映し出された文字を見たとき、紅葉が刹那がいないことを気にしていた理由を察する。その心遣いに目を細め、紅葉に礼を述べた。
刹那「ただいま戻りまし…………これは?」
十夜たちの会話のしばらく後、研究所へ戻ってきた刹那も異変に気づく。彼女も十夜と同様、妙に薄暗い部屋の中でスクリーンに気づいたようだ。しかしその表情は呆然としており、感謝の言葉を述べる余裕もなさそうであった。
>天音さん 天音さん 瑠音さん 雪花さん 翼さん 了さん 加月さん 月さん
神威「………」
なぜか背筋がゾワッとするような感覚に襲われ加月さんから目を反らしお互いに見えないところまでそっと屋根の奥の方に移動しする
>雪音さん 天音さん 瑠音さん 月さん 雪花さん
>翼さん 神威さん 凛夏さん 了さん
「あれまぁ引っ込んでもうた…いけずやなぁ…ふふ♪…まぁええわァ、変に警戒されんでもしたら仲良ぉなれんやもしれへんからなぁ…♪」
見つかるまでの暇つぶしも兼ねて神威さんの様子を眺めていたが流石に其れはいけなかったのか見えぬところまで引っ込んでしまった神威さんに対して愉快そうに微笑む。
後々中がこじれでもしたら大変(出遅れ)だと思い視線を神社の入口付近に戻した。
>雪音さん 天音さん 瑠音さん 月さん 雪花さん
>翼さん 神威さん 知佳さん 了さん
凛夏「い、いつどこから来るのか分からない…こ、怖いぃ…
え?…す、凄い…木の上にいる……」
(鬼はどこにいるのか、もう誰か捕まったのか、全く状況が分からないため怖くなり、怖さを紛らわせるために周りを見渡すと木の上の知佳さんを発見し驚き木の影から知佳さんを見て)
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