奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
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>紅紅葉さん、ユーリさん
「えっと、お、お似合い?…………っ、揶揄うのはやめて下さい!」
周りから囃し立てられたことに気づき、顔を茹蛸のように赤くしてぱっとユーリから体を離す。そして顔を紅くしたまま、囃し立てている観客に焦った様子で叫んだ。
その様子に申し訳なさを感じたのか、それともその後の紅葉のやり取りを聞いたのか。観客は一様に静まり返り、筐体の前に立つ紅葉をじっと見つめていた。
そんな様子を見て、刹那はある考えを思いつく。流石にこれは断られるだろう、そう考えながらも店長と紅葉に問いかけていた。
「……すみません。お二人が良ければですが、紅葉と『対戦』してもよろしいでしょうか?難易度は最高難易度、残機はゼロ。銃は、私もリボルバーにします」
若干控えめな様子だったが、内容は悍ましいもの。先ほど刹那とユーリがやっていた最高難易度のステージで、かつ残機はなし。一度でも攻撃を喰らったら負けが確定するというルールは、最早狂っているとしか言えないものだった。
>聖良さん
「………。」
聖良さんに迷惑じゃないと告げられると、下を向いてしまう。なんとなくものすごく小さな声で「でも………」と言ったような気もするが、気のせいだろうか。
しかし、聖良さんに名前を聞かれると顔を上げて明らかに戸惑いだしてしまう。しかも仲良くしてくれたら嬉しいというようなことを言われると、「えっ………あっ………」等と声を出しながらおろおろしていた。
そして、決意したのか舞はノートの一番初めのページを開いて恐る恐る聖良さんに見せた。そこには『わたしは、たちばなまいです。』等と自己紹介のようなものが書いてあり最近この町の小学校に引っ越してきたこと、現在は小学3年生であることが分かるかもしれない。
>斑鳩刹那さん
「歓迎するよ。紅さんに対戦を挑むなんて中々居ないからね。このゲームも最近稼働され始めたアーケードだから店にとっても良い宣伝になるよ。こちらからお願いしたいぐらいさ。」
「構いませんよ刹那。」
刹那の申し出をあっさりと承諾する二人。
するとゲームセンターの所々に設置されている巨大モニターにプレイ台に立つ刹那と紅葉の姿、そして対戦画面が纏めて映し出される。
どうやらライブ映像でゲームセンター内、及びゲームセンターの外からでも見られる様に最新アーケードの宣伝用として設置されているらしい。
「ライブ映像は生中継されているから二人共存分に盛り上げてくれ。観客も二人の応援を宜しく頼むよ。」
【【【オオーーっ!!】】】
マイクを使い話し始めた店長の言葉をキッカケに一気に湧き上がる歓声。
まるでライブ会場の如き盛り上がりをみせていた。
「さて、二人にルールの説明を行うよ。二人にはスコアの高さを競い合って貰う。対戦画面は一画面。よって二人は共通の画面に現れる敵を殲滅する事になる。敵は早い者勝ちだから如何に相手より早く倒すかが勝利のカギとなるよ。ライフは1つのみだから一度でも攻撃を受けた時点でゲームオーバーだから気を付ける事。難易度は【PLAYER MAST DIE】。敵の強さは言わずもがなだよ。そして………二人にはテストプレイも兼ねてコレを着けて貰うよ。」
そう言い紅葉と刹那の前に出したのは無骨な機械のゴーグルの様なモノだった。
「コレは近々大手のゲームセンターに導入される事になっている3DのVRメガネでね。君等がこのシューティングゲームで普段で目にしているステージや敵、ボス等の全てのギミックが3Dに見えるというモノでね。しかも弾道の着地点を表示するパレットアイコンは一切表示されない。よりリアルなガンアクションシューティングが体験出来るんだ。しかも両縁のスピーカーから出る音声は方向、距離に応じて左右の音の大小や方向が変化するからよりリアリティに感じるからね。」
近々導入される予定と云われる3D-VRメガネ。
興味津々の紅葉は普段滅多に外さない眼帯を外しそのメガネをマジマジと見ていた。
「………本当に私と刹那がプレイさせて貰えるんですか………?」
未だに夢か何かと疑う紅葉に店長はアハハ、と苦笑しながら彼女もこんな反応をするんだな、と感じている。
「ああ。本当は本来の導入日からしか遊べないんだけど紅さんにはいつもお世話になっているからね。普段のお礼も兼ねてだよ。………それからコレ、何だと思う?」
「そ、それはっ!?」
「君にオススメしていた有名店のパティシエ手作りのガトーショコラケーキ。勝者に景品の副賞として用意してるから紅さんが勝ったら持って帰って桐恵さん達と一緒に召し上がるといいよ。」
紅葉の好物を知った上での物による釣り。
モチベーションの向上や観客の盛り上げ方も抜かり無い。
この店長………中々にツワモノである。
「……………絶対に負けられませんね。」
そう呟く紅葉の表情はこれ以上無くガチであった。
>舞さん
聖良「たちばな、まいさん…成る程、分かりました。教えてくれてありがとう、私のことは気軽に聖良とでも呼んでくださいね
…さて、これからどうしましょう?舞さん、この後予定が無ければ、どこかに遊びに行きませんか?」
(ノートを開いて見せてくれた名前などの情報に目を通し、一通り見終えると感謝を述べ、もちろん強制はしないが自分のことは気軽に名前ででも呼んでくれと言う。ノートに書いているのか、なぜ喋らないのかという事は聞くのも野暮だろうと聞かず、舞さんにニコニコと笑いかけながら良ければ一緒にどこかへ遊びに行かないかと声をかけてみて)
>紅紅葉さん、ユーリさん
「…………分かりました」
本気の表情を見せる紅葉に、刹那も決意を固めたように頷く。紅葉のプレイングは見たことはないが、観客や店員の言葉から、その腕前は容易に察せられる。生半可な実力では叩き潰されるだろうが、刹那の腕前があっさりと敗れるものではないことは、先ほどのプレイングで分かるだろう。
まじまじと見ていたゴーグルを店長の手から静かに受け取ると、徐に掛ける。頭を軽く振って違和感のないことを確かめると、先ほどとは違うガンを手に取り画面に構える。
対戦モードの画面で隠しコマンドを撃ち込むと、画面が禍々しく歪む。死を意味する難易度のロゴが画面に現れた時、刹那はゆっくりと紅葉の方を見た。
「紅葉、始めるよ」
あとは紅葉がコマンドを撃ち込めば、そのままゲームが始まる。刹那はどこか笑みを浮かべ、紅葉に声を掛けた。
>斑鳩刹那さん
「刹那。貴女がそこまでの意気込みで始めた勝負。ただ勝負というのも些か味気ないと思いませんか?そこでどうでしょう。負けた方は買った方のお願いを一つ聞く、というのは。」
刹那が隠しコマンドを打ち込み声を掛けられた紅葉はコマンドを撃ち込む前に刹那へと提案を持ち掛ける。
それは刹那にとって何処か覚えのある提案かも知れない。
>紅紅葉さん、ユーリさん
「分かった。……ところで、お願いって何?私が負けたら、何でも聞くよ」
昔どこかで聞いたことがあるな、と感じながら紅葉に尋ねる。そもそも紅葉はどんなことを願うのか、好奇心もあり気軽な調子だった。
>ひかりちゃん
うん!……ひかりちゃんは、これからどうするの?あ、「スピカ」だから、そっちに帰るの?(そう首を傾げた。まだ応急処置が必要か探すのか、それとも報告に戻るのか…)
>神威くん、知佳ちゃん、了さん、凛夏ちゃん
雪音「いいよー!負けないから!」
天音「私は魔法使えないし、逆に好条件かも。」
瑠音「いいよー!」
月「確かに…鬼は誰がすることになるかな…じゃんけん?」
翼「俺がしようか?」
雪音「えー、翼は飽きた!」
翼「何気にヒデーこと言うなぁ。」
>月さん
そうだね。でもその前に、もう一度処置が必要な人がいるか確かめようと思ってるよ
(そう笑顔で、しかしどこか真剣そうに述べて。本来であれば直ぐに戻るべきなのかもしれないが、まだ治療を求めている人がいるかもしれない。ひかりはその人達の元に駆けつけるつもりだろう)
>雪音さん 天音さん 瑠音さん 月さん 雪花さん
>翼さん 神威さん 知佳さん 了さん
凛夏「……。」
(とりあえず様子見をすることにした。運動が得意ではないが誰も立候補しなければ自分が鬼をしようと準備をする)
>斑鳩刹那さん
「私が買った場合ですが刹那には毎年恒例となっている12月の下旬、桐恵主催の年末の忘年会に出席して頂きたいのです。」
これ以上無い真剣な表情でお願いの内容を告げる紅葉
だが賭けを持ち出した側の要求としては些か拍子抜け感が否めない。
紅葉が刹那に持ち掛けたのはそんな内容の要求であった。
だが逆を返せば賭けの特権である貴重な一回限りのお願いを忘年会の出席に費やしたのだ。
それは紅葉にとって大きな意味があるに違いない。
…………尤もそれが刹那にも当て嵌まるかと言えばそれは甚だ疑問ではあるのだが………。
だがその要求は意外な人物によって中断される。
『ちょ、ちょっと待ったっ!だ…駄目だよ。ダメダメダメッ!ぜーーったいにダメッ!』
刹那と紅葉の間に途轍も無い速度で割り込むと両腕をクロスさせこれでもかと言わんばかりの?マークを表現するユーリ。
その表情には大量の冷や汗が滲み出し、普段のユーリからは考えられない程に慌てふためいていたのだ。
「何を今更臆病風を吹かせているのですか。いい加減腹を括りなさいユーリ。言っていたではないですか。『良いところも悪いところも全て刹那に知って欲しい。』と。」
『それは………そうだけど………そうなんだけど……………うー、………紅葉の意地悪………。』
だが紅葉も考え無しではない。
至極当然の正論で完膚なきまでにユーリを言葉にて捻じ伏せる。
ぐうの音も出ない程の正論にユーリは渋々諦めるしかない状況に追い込まれてしまい目をうるうるさせながら完全に拗ねてしまう。
>天音さん 瑠音さん 雪花さん 翼さん 神威さん 知佳さん 月さん
了「アー、疲れた…。あ、月おかえりだぜ。そんで月のお友達たちは初めましてだな。」
仕事の準備を終えて肩を回しながら部屋から出る。足音で何人が来ているのは分かっていたので驚かずに挨拶する。
>天音さん 天音さん 瑠音さん 雪花さん 翼さん 了さん 加月さん 月さん
神威「誰も鬼になる人がいなければ俺がやろうか?」
鬼をしたいと言う人がいないため自分から鬼になろうと言う
ちなみに地域によってはかくれんぼってルール変わりますが見つかったらゲーム(かくれんぼ)から離脱にします?
それとも増え鬼みたいに見つかった人も鬼をしますか?
>もっちりんごさん
(/大変お待たせしました。なんの報告もせずに返信が三日以上も遅れてしまい、本当に申し訳ありません。)
>聖良さん
「………。」
聖良さんからそうお誘いを受けると、舞は方針状態になる。今まで誰かに遊びに誘われるなんてことは全くもって無かったため驚いていたのだ。そして何秒かすぎてから、おどおどしながらえっ!?というような表情になる。
でも途端に視線を下に向けると、申し訳なさそうな表情でノートに何かを書く。そして、『でもわたしはいままでだれかといっしょにあそぶとかしたことないですから、きっとあなたをがっかりさせます。たのしくないとかんじるかもしれません。』と書かれたノートを見せるだろう。
>神威くん、知佳ちゃん、凛夏ちゃん、了さん
月「了さん、ただいま。」
天音「初めまして」
雪花「こんにちはですわー!」
(そう言って各々、なかなか個性がある挨拶をしていると…雪音は、そうだ!と言うようにいきなり言い放った。)
雪音「あ!じゃーあ、鬼はー!この人!」
(そう言って、了さんを指差す。恐らく…もう他の意見は通さない勢いで、「みんな隠れろー!」と言って素早く部屋を出てしまった。)
雪花「わきゃー!最初が大切ですわー!」
瑠音「逃げろー!」
天音「ルナちゃんのお兄さん。隠れんぼするの。で、馬鹿雪音が勝手に鬼をルナちゃんのお兄さんに決めたから、みんな見つけてね。10秒数えたら、探していいよ。」
(そう、雪音が勝手に鬼と決めたら、一目散に退室する子供。その中で天音は了さんの服の袖を軽く引っ張って、自分に注目させて、説明をした。分かった?と聞いて。)
(ルールを付け足します。
鬼となった了さんはみんなを見つけてください。(勿論、降参も出来ます。)鬼に捕まった人は、了さんと一緒に行動して、隠れている人を見つける事が出来ます。隠れる場所は一つでも、移動しても構いません。しかし、移動途中で見つかってしまっても捕まります。)
>雪音さん 天音さん 瑠音さん 月さん 雪花さん
>翼さん 神威さん 凛夏さん 了さん
「ほならウチも行かせてもらうわ、頑張って見つけてくれなー?ふふふ♪」
そう短く了さんに笑いかけながら言うと部屋から出ていった子供らを追いかけるようにして部屋から出る。
向かう先は神社の様子が見れる高い木の上だ、あまり身体が小さくない知佳はどこかに身を潜めると言うよりも視界に映らなそうな場所に居るというやり方をとった。
そこそこ高いため前を見ていたり下を見ていたら気づかないかもしれないが影に映ってはいる為影で気づくかもしくは一際太く高い木の下で上を見上げれば見つかるだろう。
>天音さん 天音さん 瑠音さん 雪花さん 翼さん 了さん 加月さん 月さん
神威「…(暴走機関車か何かか…??)」
と雪音達の事を考えながら神威も部屋を出る
そのまま外に出て神社の屋根に登り、一番高いところで腰を掛け座る
>紅紅葉さん、ユーリさん
「…………?分かった」
二人の様子に首を傾げるが、それでも提案に対して頷く。仮に刹那が負けたとしても不利益はないし、何より約束なら守らなければという思いからだった。ユーリの反応には疑問があったものの、そこまで深く考える様子はない。
「それで、私が勝った場合か……そうだ。私の家庭科の課題、手伝ってくれないかな?裁縫の作業、終わる気がしなくて」
苦笑しながら、そんなことを口にする刹那。その言葉に被せるように、興奮した観客からのヤジが飛んだ。
『おーいお二人、試合はまだか?』
『世紀の大勝負、俺にゃあ待ちきれねえよ!』
わいのわいのと騒ぐ観客たち。彼彼女らの視線は一様に画面、特に紅葉の手元に向けられている。紅葉がコマンドを打ち勝負を始めるのを、今か今かと待ち望んでいるようだった。
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