no name 2020-08-12 12:06:44 |
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充分だよ。
(確かにコーヒーには拘りはあるものの、インスタントコーヒーも飲むため笑みを浮かべ。ドリップコーヒーの袋を開けて広げると、円を書くようにして全体にお湯を分けながらもゆっくり落としていき、落ち切ったのを確認し中身を捨てて。「淹れ方で市販のものも味は変わるみたいだから。」と話せば、相手にはい、とマグカップを差し出して)
……ありがとうございます。
(相手がコーヒーの話をしてくれるとウンウンと頷きながら聞き、その手際に見惚れて。カップを渡されるとニコッと笑んでお礼を。カップを手にテーブルに戻り、座ろうかな、と思ったところで、あ、と気付いた表情を見せて寝室へ。携帯を手に戻ってくると、テーブルの前に立ち、携帯で朝食の写真をカシャリと撮り。「…湊くんの写真も、撮ってもいい…?」とコテンと首を傾げて)
……俺の?うん、いいけど…なんか恥ずかしいな。
(テーブルにカップを置き、席に着くと相手の申し出に瞬きを数度。恥ずかしさがあるのか、視線をふい、と逸らして頬をかき。しかし、自分もそういえば相手の写真がないと思い返すと、「…俺も綾愛の写真、ほしいかも。…一緒に撮る?」とはにかみながら提案を)
……ぇ、…私は、すっぴんだし寝起きだし、…遠慮します。
(相手が承諾してくれると、わーい、と内心で喜び微笑み、どのアングルがいいか携帯を構えてみて。しかし相手からの提案に動きを止め、数秒考えてから、今の姿が写真に残るのは気が引けて。相手にガッカリされないだろうかと、チラリと視線を向け)
……素顔の綾愛も、好きだけど…ダメ?
(様々なアングルから携帯を向けられると苦笑を溢し、所在なさげに視線をふよふよと漂わせ、座り直し。カップを鼻先に持ってダメ元で尋ねつつ、「難しいなら、後でもたくさん思い出を写真にしよう。この前は写真撮れなかったし。」と言葉を続けて)
……ダメ、じゃないです。
(そんなふうに聞かれては、心を射抜かれ、ポツリと言葉を返し、頬を染め。「そのかわり、というか、…誰にも見せないでくださいね?」と、隣に座りねだるような視線を向け。「…どうやって撮りましょうか。…自撮り?」と体を密着させ、片手に携帯を持ってその手を伸ばし)
……よかった。
(拒否されるかと思ったが、素顔の相手を見られるのは自分だけなんだろうと考えると嬉しげに目を細めて、心の底にある独占欲が湧き、「わかった。綾愛も俺だけに晒してくれたら嬉しいな。」と、恥ずかしそうに笑いかけ。二人が画面内へ収まるようにと考え、しかし意外と距離は縮まり、ドキドキと緊張するも、肩を抱いて「そうだね、自撮り…こんな感じでもいい?」と尋ね)
……はい。湊くんだけ。
(相手の言葉から独占欲が感じられ、ぱぁっと表情を明るくすると相手の頬にちゅ、と軽い口付けを。肩を抱かれれば自分もドキリとして、「はい。……ラブラブ、ですね。」と、画面に写る二人の姿に微笑み。数回シャッターを切って写真を撮って。「ありがとうございました。」とニコリと笑んでから離れ、携帯を操作して早速相手にも今の画像を転送して。「…冷めちゃったかな。」と朝食に視線を向けて座り直し)
……っ。
(頬に柔らかな唇が触れ、確かにこれはラブラブと言われても仕方がない、と恥ずかしげに笑いつつ、携帯を開けて画像を確認すると、「あ…よく撮れてる。」とゆるりと目を細め、微笑み。相手の言葉に自分もと朝食へ視線を戻し、「…改めていただきます。……どう、かな?」と手を合わせ食べ始め、相手の朝食の感想が気になるのか、ちらりと視線を向けて)
いただきます。………優しい味。おいしいです。
(丁寧に手を合わせてから野菜スープの器を持ち、一口食べ、幸せそうに目を細めて表情緩めて。それからフレンチトーストも一口分切り分けてパクリと。「んー。…おいしい。」と片頬に手を当ててうっとり。「湊くんが作ってくれたから、何倍もおいしいです。」と相手にとびきりの笑顔を向け、サラダやウインナーも幸せそうに食べ進め)
本当?……よかった。
(表情や言葉から相手の口に合ったらしいとホッとし、胸を撫で下ろすと美味しそうに食べる相手に微笑んで。「きっと綾愛が作ったご飯も同じく絶賛するだろうなぁ。」と可笑しそうにくすりと小さく笑い。しかし、野菜スープに入れたらしい人参をさりげなく皿の端に置いて分けていて、気付かれていないだろうと素知らぬ顔をしながらフレンチトーストを食べ、ゆっくりコーヒーを飲み)
…湊くんは、私に初めてをいっぱいくれます。
(こうして男性に朝食を作ってもらったことはなく、幸福感からフニャリと微笑んで。幸せに浸っていたが、ふと相手のお皿の方へ視線を向ければ、ニンジンだけがそこにあり。すぐにそれが苦手だと分かると、苦手なものを避けてしまうその行為が微笑ましくキュンとして。しかし悪戯心も芽生え、「…湊くん。ニンジンたちが泣いてますよ?」なんて、小さい子にでも言うような言い方で)
…う。でも人参、嫌いなんだよなぁ。
(相手とこの先もたくさんの"はじめて"を作っていきたいと思い、穏やかな笑みを見せていたが、人参が苦手であることに気付かれると言葉を詰まらせ。渋々といった様子で人参に視線を落とし、スプーンで人参を掬うと、じいっと人参を見て「綾愛は苦手な食べ物ないの?」と尋ね)
私は…、 脂身とか鳥の皮とか、苦手です。
(自分のことを聞かれると、うーん、と考えてから思い付いたことを話していき。「…ニンジンの、どんなところが苦手なんですか? …あーん、しましょうか?」と、小悪魔的な笑みとともに首を傾げては、自分のスプーンでニンジンを掬って)
確かにその2つ苦手なのわかるかも。
(食感や噛みきれないということを思い出し、ああ、と納得し頷いて。苦い顔をし、「……人参、結構甘くない?それがちょっと苦手かな。」と話したが、小悪魔な笑みに困惑しつつ、「──…え。でも…人参いらないよ。」と子供のようにぷいっと顔を逸らし)
甘い… じゃあ、キャロットケーキとかは、食べられます?
(予想外の理由で瞬きを何度かしてから、首を傾げて尋ね。子どものように顔を逸らす仕草は初めてで、それが可愛らしく、ついつい口に出そうになるも、可愛いはあまり言われたくなかったのだと思い出せば心の内にしまって。「……湊くんに子どもが出来たら、お手本としてニンジン食べます?」と何気無しに聞いてみては自分のスプーンに乗ったニンジンは自分で食べて)
……多分。なんか人参のそのままの甘さがあまり…得意じゃなくて。綾愛が作ってくれたら、食べる。
(かっこ悪い一面を見せてしまい、バツが悪そうな顔をして首に手を置き、ぽつりと。何気ない言葉ではあるものの、自分が親になったら──という想像をしてしまい、口を抑えて顔を赤くし。こほんと咳払いをし、「……た、食べるよ。子供にも、綾愛にも愛想つかされるのも嫌だし。」と真っ赤な顔で答え、誤魔化そうと食器を片付けにキッチンへ向かい)
じゃあ、今度、作りますね。
(私が作ったら、なんて言われたら嬉しくなり、はにかんで軽く首を傾げて。口を抑え赤くなる相手を不思議そうに見つめるが、次いで出てきた言葉に、自分との子どもを想像したのだと分かれば、自分も嬉しくも恥ずかしくなって。ごちそうさまでした、と手を合わせてから食器を持ってキッチンへ。「湊くんのこと、たくさん知れて嬉しいです。」と隣に並んで見上げては気持ちを伝えて)
キャロットケーキ楽しみにしてるよ。
(意識してしまう自分に苦笑を漏らしたが、遠からぬ未来であったら嬉しい──と微笑み。皿洗いをしようと自ら腕まくりをして流しへ立ち、隣にいる相手に「俺も…嬉しいよ。ありがとう。綾愛と出会えて本当によかった。」とはにかみ、皿洗いをし始め。今日の予定を考えると、午後から仕事があるためそろそろお暇しなくてはと考えて)
……私も、湊くんと再会できて、本当に良かったです。
(相手へ視線を向けたまま、心からの笑顔を向けて。洗い物を始めてくれた相手にお礼を伝え、自分は隣で洗ってくれた食器類をタオルで拭いては棚にしまっていき。片付け終えると「今日は、これからお仕事ですか?」と首を傾げて尋ね)
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