トピ主 2020-08-11 16:32:18 |
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三日月)猫の怪物か?
小狐丸)突然変異で巨大化したのでしょうか?
三日月と小狐丸は、顔面蒼白だった。
美月)三日月と小狐が三日月の髪みたいに青いんだけど・・・?
着ぐるみの画像を見ていない美月は2人が青くなった理由が分からなかった。
美月)規格外にデカいな。しかも、二足歩行・・・
美月も、驚きを隠せずにいた。そもそも美月達の時代に着ぐるみは存在しないのだ。寧ろ怪異の方が信じられている。
三日月)何故だ?他人事で済まされんぞ。
三日月は、きょとんとした。
小狐丸)そうです。時間遡行軍と戦える武器は我々しかいないのですよ。
小狐丸も酷く驚いている。
三日月)消させるものか。その命火だけは、絶対に守り抜く。
小狐丸)ええ、この小狐丸が許しません。
美月)誰であろうと、敵ならば容赦はせん。
美月)私達だって、変えたい歴史はたくさんある。だが、そうすれば我々はあちら側。だから、辛い記憶であってもその歴史も守らなくてはならない。
美月は目を閉じて言った。
三日月)それが、失った者たちへの餞(はなむけ)になるかは分からぬがな。
三日月は少し寂しいそうな顔をする。
小狐丸)たとえ、崩されたとしても被害が最小限に抑えることが出来れば政府が歴史を修復してくれます。守り抜くことと、被害を抑えるのが我々の役目です。
和泉守:麗奈と会ったことも、なくなっちまうかもしれねぇしな
堀川:僕たちには、大事なものをたくさん失ったけど、得たものだってあるからね
美月)かと言って失ったものを忘れてはならない。それに今の私達だから、麗奈に会えたとも言える。
美月は麗奈に微笑んだ。
小狐丸)そうですね。この本丸には焼けた刀も少なくありません。仮に奉納されない、刀が焼けないのが本当の歴史でしたら、麗奈殿に会えなかったかもしれません。
美月)今ある歴史が正しい歴史だ。小狐が言ったのは仮だから、その歴史は存在しない。
小狐丸)少し、分かりづらかったでしょうか?
麗奈:ちょっとわかりづらかった
堀川:僕だって麗奈さんに会えてよかったです
和泉守:俺も。麗奈なら悲しいことがあっても忘れさせてくれるしな
美月)いやなに、私の楽しいことはたくさんあるが、一番はあれだからな。それで手を見ていたんだ。
美月の一番楽しいこととは、琴を弾く事だ。美月は弾く真似をしてみた。
美月)麗奈、誤って落としてもいけないから、そこを離れてくれ。
美月は麗奈を抱き上げ、離れさすと、ヒョイッと琴をいとも容易く持ち上げて下ろした。
三日月)良い音色だな。奏でず聴くだけでも心が休まる。
三日月は縁側で聴いていた。
小狐丸)そうですね。お二人の演奏はいつ聴いても素晴らしいです。
小狐丸も三日月に同意していた。
麗奈:うん(集中して音を奏で)
小虎:にゃ?
五虎退:あれ、なんかいい音がします
小虎:zzz(みんな眠ってしまい)
五虎退:あ、虎くんたち、こんなところで寝ちゃダメだよ(自室に連れていって)
美月)体温が心地よいな。麗奈、琴は終わりにしよう。小虎の相手をしながら弾くのは流石に無理だ。
美月はそう言って、手を止めた。
美月)邪魔ではない。ただ、琴を片付けるまで小虎が走り回らぬようにしておいてくれ。うっかり踏んづけたりしてはいけないからな。
美月は、琴を持ちながら言った。
美月)暖かいなぁ。体温が低い私には、この体温は最高だ。
美月は、小虎を撫でながら言った。すると
三日月)俺はこっちが好みだな。
三日月は、そう言って、小狐丸に近づいて背を預けようとした。しかし、小狐丸はすかさず避けた。
ガンッ
三日月)あなや・・・
三日月は、頭を押さえていた。
小狐丸)そう何度も毛並みを乱されるわけにはいきませぬ。
小狐丸は呆れた顔で言った。しかし
三日月)そうか、なら・・・捕まえるまでだ。
三日月はそう言うと、走り出した。小狐丸は、必死に逃げた。
美月)あまり見んが、三日月と小狐の本気の追いかけっこか。いつもまったりしている二人だが、本気になると、本当に早いなぁ。出陣の時とまた別だが・・・
美月は小虎を湯たんぽ代わりに抱きかかえて見ていた。
美月)好きにさせておこう。案外、楽しんでいると思うぞ。
美月はそう言って、広間に行くと、
美月)ふぅ、寒い日はこたつに限るのう。
と言って、こたつに籠もった。
その頃、三日月と小狐丸は、未だに追いかけっこをしていた。そして、三日月は楽しんでいるが小狐丸は必死だった。
三日月)毎年、温いのだから良いだろう。あと、先程お主が避けたせいで頭を打ったのだ。その償いをしろ。髪をモフらせてもらうことで勘弁してやる。
小狐丸)それが人にものを頼む態度ですか?
三日月)俺は人ではない。刀だ。
小狐丸)そうですけども。
美月)小虎には軽く掛けておくか。裾の方が掛けやすい。
美月は、そう言って、小虎にこたつの裾を掛けた。
燭台切)一気に冷えちゃったね。この前まで、あまりの暑さに、皆が悲鳴あげて、ゾンビ化してたのに。
燭台切は、困っ顔で笑った。実は、今年広間のエアコンが壊れ、全員が悲鳴を上げたことがあった。堀川がエアコンを買いに行ってる間、皆はかき氷を食べる為に、ぐったりした声で燭台切に頼んでいたので、まさにゾンビみたいだったのだ。
美月)流石に、冬場はならんと思うぞ。壊れなければ安心だ。
美月は、そう言いながら笑った。
その頃、三日月と小狐丸は
三日月)広間で、モフらせてもらうぞ。
小狐丸)まさか、あそこで躓くとは思いませんでした。
小狐丸は、石に躓きコケてしまい三日月に捕まっていた。
美月)私は冷たいものより温かいものが良いな。
三日月)小狐、早く行くぞ。
三日月は小狐丸を急かした。
小狐丸)毛艶の手入れをする私の身にもなってください。
美月)おや、戻ったか。
美月は、戻ってきた三日月と小狐丸に気がついた。
三日月)ではモフらせてもらうぞ。
三日月は小狐丸の背に自分の背を預けた。
三日月)温いのう。
三日月は嬉しそうにしていた。美月はそれを見ながら
美月)別にモフらせるぐらい良かったのではないか?其方はいつも三日月のお気に入りの毛並みにしているのだろう。
美月は不思議そうに聞いた。すると小狐丸は
小狐丸)そうですが、これだと私が動けないのです。やるなら、私が三日月の膝を借りて撫でてもらうほうが、私は好きなんです。
三日月)それでは、俺が寒いままだ。
小狐丸)私の毛並みをストーブか何かと勘違いしておらぬか?三日月。
美月)こたつにみかんは格別だな。
美月はみかんを見て言った。
三日月)茶も良いぞ。
三日月はお茶を飲んで言った。
美月)(いつの間にお茶?)三日月、もう小狐丸をモフらなくて良いのか?
三日月)ああ、十分温まったし、モフった。
三日月は機嫌が良かった。
小狐丸)早速毛艶の手入れを。
小狐丸は、櫛を取り出して、毛艶を手入れし始めた。
麗奈:温州みかん最高~(もぐもぐ)
大倶利伽羅:京都のほうじ茶もあるぞ
麗奈:いつの間に買ってきたの?
大倶利伽羅:買い出しついでに売ってたからな
美月)麗奈は京都の物が好きだなぁ。
美月は麗奈の顔を見て笑った。
三日月)俺達の故郷の物を好きになってくれるのは嬉しいな。
小狐丸)そうですね。誇りに思います。
麗奈:私の地元には店すらないんだもん。寒い地域だし、育てられない、広大すぎてお店が出せなかったりするから、本州まで出向かないと行けないの
大倶利伽羅:だがここなら万屋があるな
麗奈:うん。もうその心配はない
太鼓鐘)伽羅のやつ、嬉しそうにしてるな。
太鼓鐘は、大倶利伽羅の後ろ姿を見て言った。そして、嬉しそうにしているのがはっきり分かった。何故なら、花弁が舞っていたからだ。
太鼓鐘)俺は体温高い方だけど、流石に冬の気温は耐えられないからな。
太鼓鐘は困った顔で言った。
三日月)俺達はもっと耐えられないからな。
美月)右に同じく。
三日月と美月は、寒いのか二人で寄り添ってこたつで温まっている。手合わせで戦っている時とまるで違う。
三日月)俺達が食べたら、どうなるだろうなぁ?
美月)さぁ、手入れは避けられないんじゃないかな?そもそも体温低いのだから。
三日月と美月は、困った笑顔で話していた。
小狐丸)うむ、完璧じゃ。
小狐丸はようやく毛艶の手入れが終わったのか、髪を見ながら言った。
美月)見えるところにはつけんだろうな。他のものから怒りを買うし。それに麗奈は女子、小狐は男。見るところに限りはあるだろう。
美月は、少し考えたあと立ち上がると、麗奈を抱き上げ
美月)私が見てやろう。
そう言って、脱衣所に向かった。脱衣所の扉には札を貼り、外から上げられないようにした。
麗奈:な、なんていうかその……印つけられていたらどうなってたのかなって…
中の人:へいきです。なんかありましたね。こいつ、何言ってんだ?って思いました(全く意味はわからなかったから)
美月)そういうことか。確かに、我ら刀剣にも紋はある。麗奈はそのことを言っているのか?
中の人)勝手に殺すなって思ってますよ。キャプテン・ファルコンなんてまた懐かしいキャラ使って。そういうのはスマブラで使ってくださいよ。スマブラ参戦してるんですから。
美月)そうか、細かい紋の物もいれば、簡単な物もいる。私や三日月はそうだな。
美月は、クスッと笑った。
中の人)キャプテン・ファルコンは、任天堂が作ったキャラクターだったと思います。私も深くは知らないんです。ただ、迷惑な投稿のファルコンパンチは、キャプテン・ファルコンの強力な攻撃の1つなんです。スマブラ持ってませんし、キャプテン・ファルコンが出てくるゲームもやったこと無いですけど、実況動画とかよく見るんで、スマブラに参戦してたことは覚えてます。スマブラは、敵キャラも入ってますから、王道で言うと、クッパやデデデ大王です。
美月)別に私たちなら、薄くつけるとことも簡単だけど?
美月は、フッと笑った。
中の人)まぁ、任天堂って言ったら、マリオやカービィが出てきますもんね。ちなみにカービィファンです。
美月)つけても良いが、見えぬところに頼む。じゃないとやられる。私がな。
美月は、にっこり笑って言った。逆に不気味だ。
中の人)どう森の派生ゲームなら、持ってるよ。スプラは欲しかったけど、本体がないから諦めた。
美月)ほう、随分と大胆だな。
美月は、麗奈の頬を撫でながら言った。
中の人)マリカもいいですよね。3Dのやつなら持ってます。
美月)誘っているのか?いやぁ、嬉しいなぁ。だが・・・
美月は、言葉を切ると、麗奈の肩を持ってにっこり笑うとこう言った。
美月)生憎着替えとか持ってきてないぞ。一旦出なければならんし、先ほどから扉の前に誰かいるような気配がするんだ。札貼ったから開けられないんだけど。
美月)まぁ、取り敢えずここから出ようか?
美月は、札を剥がすと、扉を開けた。すると、目の前に座り込んでいる、和泉守を見つけた。
美月)あなや!びっくりした・・・何してるんだ、和泉守。もしや、女子の裸を見に来たわけではなかろうな。
美月)全く、全然懲りんの。鶴丸が驚きをやめないのといいとこ勝負じゃないか?
美月は、ため息をついた。そして
美月)さて、風呂の準備をして入るとするか。
と、麗奈に言った。
美月)そうだな、水や湯が掛かった部分は風の温度を感じやすくなる。初めて冬を知った時は、寒くて寒くて仕方なかった。
美月も肩まで浸かりながら言った。そして続ける。
美月)だが、冬の凍った空を貫く星の群れは美しかったな。麗奈がまだいなかった時、私が顕現して数日、まだまだ戸惑いの多い頃に見た。
美月)鶴と三日月が布団から出られん私を引っ張り出した。しっかり着込めば、何とか我慢出来た。そして空を見上げると無数の星の群れが出来ていて一等に綺麗だった。
美月は空を見ながら言った。
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